機動戦士ガンダムUCの登場兵器 ネオ・ジオン(袖付き)

機動戦士ガンダムUCの登場兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 00:59 UTC 版)

ネオ・ジオン(袖付き)

ネオ・ジオン残党軍、通称「袖付き」にて運用される機体。所属する機体の多くに、のような装飾(エングレービング)が施されているのが特徴。過去シリーズからの登場機も「袖付き」仕様にデザインが変更されている。

この装飾の理由は、第二次ネオ・ジオン抗争後、雑多な勢力の寄り合い所帯となった軍をまとめる意匠であったとされる[65]。また、軍を率いるフラッグシップ機であるシナンジュとその直属の親衛隊機、その他のエース・パイロット機の当該部位には、ガンダリウム系の新合金(「ルナ・チタニウムΧ(カイ)」ともいわれる[66])を用いて一般機より装甲が強化されていたとする説もある[65]

シナンジュ

「赤い彗星の再来」と渾名される「袖付き」の首魁フル・フロンタルが搭乗する、赤いフラッグシップ機。ユニコーンガンダムのライバル機となる。

ネオ・ジオング

アニメ版にのみ登場。シナンジュをコア・ユニットとする巨大MA。

クシャトリヤ

諸元
クシャトリヤ
KSHATRIYA
型式番号 NZ-666
全高 22.3m[67]
本体重量 29.7t[67]
22.32t(バインダー1基)[68]
全備重量 74.02t[67]
装甲材質 ガンダリウム合金[67]
出力 16,540kW[67]
推力 197,800kg[69]
センサー
有効半径
18,500m[67]
武装 胸部メガ粒子砲×4
バインダー部メガ粒子砲×8
ファンネル×24
ビーム・サーベル×2
マシン・キャノン×2
Iフィールド・ジェネレーター×4
搭乗者 マリーダ・クルス

「袖付き」所属のニュータイプ (NT) 専用MS。名称の「クシャトリヤ」は、古代インドの階級で第2位の王族・武人層を意味し、フル・フロンタル指揮下のネオ・ジオン残党軍ではフラッグシップ機であるシナンジュに次ぐ機体であることを物語っている[要出典]。型式番号の "666" は「トリプル・シックス」と読まれることもある[70][注 9]

クィン・マンサのスペックを維持したままでの小型化をコンセプトとして開発される[67]。複数の機能を集約させたバインダーの増設と、サイコフレームによるサイコミュ装置の小型化により、20メートル級までのダウンサイジングに成功している[68]。サイコフレームはコックピット周辺を中心に構造材の一部として使用されているが、当時のネオ・ジオン勢力はこれを精製する設備をもっておらず、「シャアの反乱」時にAE社から供給されたものが備蓄のすべてであるため、本機は追加生産はおろか破損箇所の完全修復すらままならない「唯一無二」の機体となっている[68]。ジオン系技術から発展したNT専用機のひとつの到達点として完成度の高い機体であるが[71]、小型化されたとは言えフルスペックのサイコミュ搭載機であるため「袖付き」内でも運用可能なのは強化人間のマリーダのみとされる[67]

脚部やボディ全体の意匠はクィン・マンサに通じており、コンセプトだけでなくイメージの継承も意図されているが、頭部は同機と異なりモノアイが採用されている[69]。袖や胸部には「袖付き」の所以たる装飾がほどこされている[68]。カラーリングはザクIIを彷彿させる濃淡グリーン(ギラ・ズールより明るい色調)を基調とする。

武装・装備
バインダー
ムーバブル・フレームを介して両肩に2基ずつ4基が接続されており、それぞれがフレキシブルに可動する[68]。これにより本機は連邦側から「4枚羽根」とあだ名される。裏面にはメイン・スラスターとファンネル・コンテナが配置され[68]、内部にはプロペラントタンク[68]、およびIフィールド・ジェネレーターも内蔵しており耐ビーム・シールドとしても機能する[69]。また、バインダー自体がAMBAC作動肢としても機能する[67]
バインダー基部を折り畳むことで、機体を包み込むような形となり、この状態で母艦のガランシェールに格納される[71]。また、戦闘中でも同様の形態をとることで機体全体をガードすることができ[71]、この状態でIフィールドを展開すればビーム兵器をある程度無効化できる[69]
バインダー部メガ粒子砲
バインダー表面に2基ずつ計8基が装備されており、機体周囲360度を攻撃範囲としてカバーし[68]、さらに各砲門が自在に動くためほぼ死角がない[67]
ファンネル
バインダーのコンテナに6基ずつ計24基を搭載[68]。カラーリングはアニメ版『UC』では機体カラーと同じ緑色。小説版では銀色。
基礎構造はキュベレイのものに準じるが、機動性は向上しており、デブリと誤認されるほど小型化されている[67]。コンテナでプロペラントおよびエネルギーの再チャージが可能である[67]。ファンネル放出時には、バインダー中央部が展開する[71]
劇中では、ジェガンやリゼルといった同世代のMSを撃破するには数発の直撃、あるいは複数基による斉射を必要としている。
サブ・アーム
バインダー先端に装備される簡易型のマニピュレーター[67]。通常は裏側に折り畳まれている[69]。小型ビーム・サーベルを内蔵しており[67]、格闘戦時に威力を発揮する[69]。先端は2本爪のクローになっており[72]ユニコーンガンダム(デストロイモード)を拘束するほどのパワーをもつ。
胸部メガ粒子砲
胸部左右に2基ずつ計4基を装備[68]。固定兵装だが、バインダーによるIフィールドの偏向によって射角にはある程度の自由度があり、拡散させたメガ粒子を目標へ雨のように降らせることも可能[72]
マシン・キャノン
胸部メガ粒子砲の両脇に計2門を装備[69]
ビーム・サーベル
両手首の内側に収納されており、収納状態ではビーム・ガンとしても使用可能[67]
ビーム・ガトリングガン
メガ粒子砲やファンネルは機体およびパイロットにかかる負担が大きい兵装であるため、それらを補助する携行兵装として用意された[73]4銃身の大型ビーム機関銃[74]ヤクト・ドーガのメガ・ガトリングガンの機構を継承しつつ、安定性に主眼を置いたアップデートがなされている[75]
劇中では、クシャトリヤ・リペアードとして改修された際に右脚の仮設フレームに内装される(後述)。また、同じAE製で同一規格のジョイントを有するユニコーンガンダムやギラ・ズールも装備・使用している。
小説版では、マニピュレーターが欠損した右腕の前腕部側面に2挺装着し、最終決戦の際に出撃している[76]
劇中での活躍
劇中冒頭では、ロンド・ベル先遣部隊のジェガン小隊と交戦。これを撃破している。
宇宙世紀0096年4月7日に、「ラプラスの箱」受領任務の護衛のため、ガランシェールによってインダストリアル7に運び込まれる。「箱」の引き渡しを阻止しようと強襲するネェル・アーガマ隊を迎え撃つため、コロニー内で戦闘を開始。多数のリゼル、ジェガンD型からなるMS隊を次々と撃破してゆくが、起動したユニコーンガンダムによって宇宙空間へ押し出され、ガランシェールとともに一時撤退する。そのまま、ネェル・アーガマに捕らえられた(保護された)ミネバ・ザビの救出任務に就き、デブリ宙域で機をうかがい、シナンジュとの戦闘に集中していたユニコーンガンダム(デストロイモード)の隙をついて、パイロットのバナージ・ジンクスごとこれを鹵獲する。
4月12日のパラオ攻略戦では、脱走したユニコーンガンダムを捕える任務(実際にはユニコーンガンダムの真の性能を試そうとしたフロンタルの策略)を受けて一騎討ちとなるが、デストロイモードとなったユニコーンガンダムの性能に押し負け、大破まで追い込まれたうえ、逆にネェル・アーガマによって鹵獲されることとなる。
小説版ではアニメ版より損傷が小さかったため、修復のための改造は小幅で済んでおり、「袖付き」・ジオン共和国軍・ガランシェール隊にネェル・アーガマが制圧された際には再びマリーダが搭乗し、ローゼン・ズールの右腕を切断する活躍を見せる。この小説版における最終決戦では、手首より先を失った右腕に2丁のビーム・ガトリングガンを装備して出撃し[76]、ユニコーンガンダムのバックアップを担当。マリーダとの親和性の高まりにより機体から虹色の燐光を発しながら[77]、ユニコーンガンダムとシナンジュの戦闘に介入してシナンジュの足止めを請け負うも、撃墜直前まで追い詰められてしまう。それでも4枚の大型バインダーの接続アームを自ら斬り落とし、大型バインダー自体を巨大なファンネル(質量弾)として突撃・起爆させる[78]荒業で、その場を何とか切り抜けて離脱する。その後、バンシィのビーム・マグナムからネェル・アーガマを庇って直撃を受け、爆発する。
評価
2022年にねとらぼ調査隊が実施したアンケート「『機動戦士ガンダムUC』でカッコいいと思うMSは?」では、第1位を記録している[79]

クシャトリヤ・ベッセルング

KSHATRIYA BESSERUNG

ネェル・アーガマ内でトムラら「袖付き」側主導によって補修を受けた姿。当初は原作小説と異なり、クシャトリヤは再登場しない予定であったために大破させられたが[80]、その後に再登場が決定したために新しいアイデアを盛り込んだ改修案が新たにデザインされた[81]。なお、「ベッセルング」が付けられたのは、「「袖付き」側主導ゆえにジオンらしくドイツ語の名前を」との理由による[82][注 10]

左腕は肘から先が失われており、右脚は膝から先がフレームのみ、コクピットと頭部内フレームが露出している。連邦軍機のパーツを使って改修したため、モノアイの色がピンクから緑に変わっている[83]。胸部メガ粒子砲の銃口は左右各2門のうち1門がそれぞれ塞がれている。バインダーは左右1枚ずつとなり、左側はフレームのみとなっている。

劇中での活躍
ネェル・アーガマと「袖付き」の共闘が決裂したことで混乱をきたすネェル・アーガマの格納庫において、マリーダがミネバとともに乗り込み、アンジェロ搭乗直後のローゼン・ズールを不意打ちで足蹴にして抑え込む。一時マリーダがジンネマンの「袖付き」寄りの命令にしたがい形勢逆転しかけるが、マリーダがみずからの意志にしたがうことを選択してふたたび押し合いとなり、ローゼン・ズールは撤退する。

クシャトリヤ・リペアード

諸元
クシャトリヤ・リペアード
KSHATRIYA REPAIRED
型式番号 NZ-666
所属 ロンド・ベル(ネェル・アーガマ)
全高 22.3m[75]
本体重量 27.9t[75]
全備重量 68.03t[84] / 74.02t[75]
装甲材質 ガンダリウム合金[75]
一部チタン・セラミック複合材[84]
出力 9,924kW[84]
推力 198,680kg[84]
センサー
有効半径
17,800m[84]
武装 胸部メガ粒子砲×2
バインダー部メガ粒子砲×4
ビーム・サーベル
マシン・キャノン×2
右脚部ビーム・ガトリングガン
左腕部ハイパー・ビーム・ジャベリン
改造ファンネル×12
3連装シュツルム・ファウスト
搭乗者 マリーダ・クルス

クシャトリヤ・ベッセルングが、ネェル・アーガマのクルーによる本格的なサポートを受け、実戦投入を前提としてさらなる改修を受けた仕様[75]。ベッセルングが改修途中の形態であったのに対し、本仕様は改修案をいろいろ経てギミックを盛り込まれた改修終了形態として位置づけられている[85][86]。ベッセルング同様、小説版には登場しない。

設定解説

ただでさえ予備パーツの調達がままならない本機において、頭部ユニットや、コックピット周辺など完全に喪失した装甲の復帰には、ネェル・アーガマに備蓄されていた連邦軍MSの予備パーツを加工して使用[75]。ベッセルングでは外されていた左前バインダーの外装も装着されている[87]。バインダー4基の完全復旧は叶わなかったが、欠損による総体的な軽量化と、大型プロペラント・ブースターの代用により推力重量比はむしろ向上しており、優れた機動性を図らずとも獲得している[75]。ただし、ベッセルングから引き継いだ右脚の仮設フレームは、オリジナルの脚部と異なり推進器を備えないうえ質量も異なるため、偏向推進機能は持たず、AMBACシステムとしても機能しづらい状態である[88]。攻撃面においては現場の意見が汲み上げられた結果、修復以前より武装が豊富になっており[75]、原型機とは方向性や性格の異なる機体となっている[87]

武装・装備
大型プロペラント・ブースター
「シュツルム・ブースター」とも呼ばれる、推進剤タンクと推進システムの両方の特性を併せもつ装備[75]。ギラ・ズール・タイプ用の試作オプション・ユニットで[75]クラーケ・ズールも同様のものを装備する[84]。喪失したバインダーをおぎなう形で両肩に装備され[75]、フレキシブルに可動するアームにより高い機動性を得る[87]。ユニット全体では大型MSである本体を大きく上回り[87]、見た目通りの圧倒的な推進力を誇る[75]
メガ粒子砲
オリジナル・パーツの損失にともないジェネレーター出力は損傷以前より低下しているが、メガ粒子砲の砲門数が半減(胸部は4門から2門、バインダー部は8門から4門)したためか問題なく稼働可能である[89]。火力や攻撃範囲は一般的なMSが搭載するビーム・ライフルより優れているが[89]、バンシィ・ノルンのIフィールドの前では有効打にはなっていない。
ビーム・サーベル
メガ粒子砲以外のクシャトリヤ由来のオリジナル武装として装備[89]。左前腕部の喪失にともない1基のみ装備。劇中では未使用。
ハイパー・ビーム・ジャベリン
ユニコーンガンダム用の兵装を、失われた左前腕部の替わりに柄を切り詰めて固定武装として接合している[87]
改造ファンネル
ガランシェール隊の整備担当員トムラのアイデアから生まれた現地改修兵装[75][90]。小型シュツルム・ファウストの弾頭部分をファンネルに加工接合しており、パイロットの感応波により直接対象へ直撃させる[75]。相手にIフィールドを展開された際にも有効な実体弾とすることや、仮想敵であるバンシィ・ノルンをはじめとするRX-0系MSがもつとみられるサイコミュ・ジャックをされる前に相手にぶつける一種の使い切り型兵装へコンセプトがあらためられている[87]。「サイコミュ誘導ミサイル」と呼べる兵器であり、宇宙世紀0100年代に運用されたファンネル・ミサイルに近い構造といえる[89]。改修前と同様、バインダー1基につき6基を搭載するが、万一操作を乗っ取られた際にも勝手に発射されないようにオリジナルのファンネル・マウントは用いずプレートで塞ぎ、コンテナ内部に収容するようにあらためられている[87]
劇中では、斉射によりバンシィ・ノルンの右脚を破壊している。
ビーム・ガトリングガン
主武装の補助に用意されていた専用の携行兵装を、右脚の仮設フレーム内部に固定装着している[75]。脚部のサイズに合わせるため銃尾はカットされているが、センサー類は残されている[84]。脛部側面には構える際に用いる折り畳み式のグリップを装備[87]。見た目には単なる脚部フレームであり、一種の隠し武器的な性格を帯びている[87]。銃口が足裏に位置し、また仮設フレーム内に火器用の電装系が存在しないため右マニピュレーターで保持しなければならないなど、射撃姿勢は限定される[89]
3連装シュツルム・ファウスト
3つのソケットに[89]ギラ・ズール用のシュツルム・ファウストの弾体を3基備えた[87][注 11]、前線急造の手持ち火器[89]。ギラ・ズール用のランチャー後端にある反動軽減ガス噴出口がないため、発射反動の軽減が十分でない可能性がある[89]
劇中での活躍
宇宙世紀0096年5月3日のインダストリアル7宙域戦において、ネェル・アーガマと「袖付き」との戦闘のかたわらで別途フルアーマー・ユニコーンガンダムと交戦を続けるバンシィ・ノルンを足止めするため、機体同様満身創痍のマリーダが搭乗して出撃する。これによりフルアーマー・ユニコーンガンダムがネェル・アーガマの援護に向かうことが可能となり、「袖付き」側に傾きつつあった戦況を覆している。バンシィ・ノルンとの交戦の末、ビーム・マグナムによる射撃をあえて受け止め[91]、コックピットを撃ち抜かれて撃破される。

ギラ・ズール

諸元
ギラ・ズール
GEARA ZULU
型式番号 AMS-129
所属 ネオ・ジオン軍残党「袖付き」
ジオン共和国軍
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 20.0m[92]
本体重量 21.8t[92]
22.3t(親衛隊仕様機)[93]
27.3t(アンジェロ機)[94]
24.9t(エリク機)[95]
全備重量 55.2t[92]
56.5t(親衛隊仕様機)[96]
61.4t(アンジェロ機)[96]
56.4t(エリク機)[95]
装甲材質 チタン合金セラミック複合材[92]
出力 2,470kW[92]
2,670kW(親衛隊仕様機)[93]
2,870kW(アンジェロ機[94]、エリク機[95]
推力 62,100kg[97]
74,520kg(親衛隊仕様機)[96]
77,625kg(アンジェロ機)[96]
77,630kg(エリク機)[95]
センサー
有効半径
18,200m(一般機[97]、親衛隊仕様機[96]
19,200m(アンジェロ機[96]、エリク機[95]
武装 ビーム・マシンガン
ビーム・ホーク
ハンド・グレネード
シュツルム・ファウスト
シールド
他(「武装・装備」「主な武装」を参照)
搭乗者 サボア
ギルボア・サント
クワニ
アイバン
セルジ・ヘルファー(親衛隊仕様機)
キュアロン・マスカ(親衛隊仕様機)
アンジェロ・ザウパー
エリク・ユーゴ

「袖付き」の主力MS。もともとはギラ・ドーガに代わる新生ネオ・ジオン軍の次期主力機として、AE社によって開発が進められていた機体である[98]第二次ネオ・ジオン抗争の長期化に備えて開発されるが、本格的な量産体制が整う前に抗争が終結したため生産計画は棚上げとなる[92][注 12]。その後、「袖付き」の蜂起によりジオン再興の象徴としての主力機が必要とされ、ある程度のアップデートを経て生産が本格化する[92]。しかし、小規模な「袖付き」の台所事情や[100]、MSの運用能力も十分に満足いくレベルではないことから[99]、予定されていたスペックでの量産計画は承認されず[100]、基本的にはギラ・ドーガの発展強化更新型の範疇を逸脱するものではない[92]。しかし、ギラ・ドーガによる実績や数年間の技術の進展[92]、再承認のための入念な設計の見直しにより[100]生産性や整備性は設計当初より改善されており、比較的容易に改修・強化が可能な非常に扱いやすい機体として完成する[92]。また、外観は大きく変わっているものの中身は基本的にギラ・ドーガとほぼ同じであるため機種転換の必要もなく、装備類も共用が可能となっている[99]。しかしながら、対抗機でありながらマイナーチェンジで細かい改良が積み重ねられているジェガンに対してアドバンテージを築くのは難しく、またロンド・ベル隊ではジェガンとリゼルの連携運用が基本となっており、インダストリアル7での戦いでも本機は苦戦を強いられている[99]

外観はオーソドックスなジオン・スタイルでまとめられているが[98]、これはネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルの未帰還による求心力低下を受け、組織の士気を高めるために採用されたともいわれる[101]。ガスマスクのような口元と、高機動型ザクIIを思わせる大腿部側面のメイン・スラスター・ユニット[93]が特徴[97]。手首と胸部には「袖付き」の由来であるエングレーブ風の装飾が施されており、部隊や階級によって装飾の模様および肩部スパイクなどの形状が異なる[98]。また、隊長機は額にブレード・アンテナが設置される。標準塗装はザクIIやギラ・ドーガと同様、濃淡グリーンを基調とする。

小説版では、従来機のOSを使い回すため、当時の連邦軍ではすでに採用が中止されていたアームレイカー式操縦桿を採用しているとされたが[102]、アニメ版では一般的なグリップ式に変更された[96]

武装・装備
ビーム・マシンガン
ギラ・ドーガのものと同様、ペレット状のビームを連射する[92]標準装備の携行火器で、当時の標準的な連射力・集弾率をもつ[97]。モードの切り替えにより通常のビーム・ライフルとしても使用可能[96]。マガジン(Eパック)はフォアグリップを兼ねており[97]、バナナ型となり装弾数が増えているが[93]、ギラ・ドーガ用のものとも互換性がある[96]。予備マガジンは3セットずつ、フロント・スカート左右にマウント可能。
基本設計に優れており拡張性が高く、本体のセンサーに直接リンクする大型センサーや[97]、銃身下部にグレネード・ランチャー・ユニットを装備することが可能[92]
ビーム・ホーク
接近戦用の武装。2基のビーム発生器を内装し、側部からマサカリ状のビーム刃を発生させるビーム・ホーク、ツルハシ状にしたビーム・ピック、先端から杭状に発生させるビーム・パイルと[100]、状況に合わせて変化させることが可能。2基同時の展開も可能で、使用時には柄を伸長させる[96]
ハンド・グレネード
MS用手榴弾。磁気・接触・時限・熱探知など複数のモードで反応する信管をセット可能[92]
シュツルム・ファウスト
一年戦争時から使用されている、使い捨ての簡易型ロケット・ランチャー[92]。コクトパフォーマンスの高い携帯用の武装として普及するが、「袖付き」では命中精度向上のため[92]弾体後部に4枚の安定板が追加され、グリップと照準器が一体になった発射器を使用する[96]
シールド
右肩にザクIIと同様のL字型シールドを装備する。表面にシュツルム・ファウスト(上記と異なる従来型)4発をマウント可能。なお、左肩はスパイクのない球状のアーマーを装備。
重装用バックパック
ジェネレーター直結型のオプション兵装を運用するために開発された大型のバックパック[94]。内蔵されたジェネレーターによる対応火器へのエネルギーの安定供給のほか、スタビライザーと2基の大型プロペラント・タンクを接続することで長時間の作戦行動が可能となる[94]。少数が製造され、親衛隊仕様機に優先的に配備されている[94]
ランゲ・ブルーノ砲・改
重装用バックパック対応兵器のひとつで、ギラ・ドーガ重装型のランゲ・ブルーノ砲を宇宙での運用に特化するため、実弾兵器から長射程のビーム・ランチャーとして改良されている[94]。貫通力強化のために収束率を極限まで高めたビームを高速で発射する[94]。後述のアンジェロ機のほか、ラプラス跡での戦闘ではガランシェール隊のギルボア・サント機ほか1機も装備している。
その他武装
ギラ・ドーガ用の武装もそのまま使用可能[97]
ランゲ・ブルーノ砲・改を装備したガランシェール隊所属機のうち、ギルボア機は副兵装としてビーム・ガトリングガンを、もう1機はサブ・マシンガンとギラ・ドーガのシールド(裏にシュツルム・ファウスト4発)を装備する。
ガランシェール隊がガルダ輸送機からミネバ・ラオ・ザビらを奪還する際には、アイバン機[100](重装用バックパック装備)がスキウレリック・ドムIIのロケット・バズーカを、クワニ機[100]ザクIIのザク・マシンガン、2連ザク・バズーカと3連装ミサイル・ポッド8基、グフカスタムのガトリング・シールド、ドムのジャイアント・バズ、ロケット・バズーカ、ゲルググJのビーム・マシンガン、陸戦型ジムのミサイル・ランチャー、リック・ディアスのクレイ・バズーカ、前継機であるハイザックおよびマラサイのビーム・ライフルを使用し、母艦のガランシェールに搭載された状態で連邦軍MS隊へ向け発砲している。これらは地球のジオン残党軍から譲り受けたもので[103]、漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』によれば、カークス隊のクイント中尉が一年戦争からの歴戦の中でかき集めてきたものとされる。
最終決戦に際してネェル・アーガマの所属となった3機(大腿部にオレンジ色の識別帯が施されている)のうち2機も、ガランシェールから持ち込んだ上記の武装の一部を使用[104]。一般機はスキウレ、親衛隊仕様機は2連ザク・バズーカおよびジェガンのシールドを装備する。残る1機の一般機は、ジェガンのビーム・ライフルとシールドを携行する。

ギラ・ズール(親衛隊仕様機)

フル・フロンタル直属の親衛隊6名[105]に与えられた特別仕様機[93]。本仕様こそが設計段階における本来の標準スペックであるともいわれる[106][注 13]

高機動を誇るフロンタルのシナンジュとの連携を図るため、大腿部メイン・スラスター(高機動型ザクIIR-2型を思わせるカバーが追加されている)をはじめとする推力の大幅な強化が図られ、バックパックはギラ・ドーガのプロペラント増加型の比推力を改善したものを装備し、長時間の作戦行動も可能となっている[93]。外観的には、両肩に大型のスパイク・アーマーを装備してより攻撃的になり、「袖付き」の装飾は親衛隊であることを示すために一般機より広範囲に施されている[98]

本仕様は「袖付き」の中でも出撃回数が非常に多いにもかかわらず、撃墜スコアは微々たるものであったとされるが、これは戦場で先陣を切るフロンタルへの介入を親衛隊隊長が禁じたためといわれる[93]。しかし、攻撃に転じれば一騎当千と形容され、敵軍から恐れられたという[93]

主な武装
シールド
一般機と異なり、ギラ・ドーガのものをベースに軽量化などの改良が施されたものを装備する[93]。キュアロン機はラプラス跡での戦闘時に一般機のシールドも装備し、合計8発のシュツルム・ファウストを搭載する。また、同戦闘ではガランシェール隊の一般機も装備している。
ビーム・スナイパー・ライフル
首相官邸ラプラス跡での戦闘時にキュアロン機が携行する。ビーム・マシンガンでは届かない長射程からの狙撃に使用される[96]。センサーはビーム・マシンガン用のオプションと共通[96]
劇中での活躍
セルジ・ヘルファーキュアロン・マスカが搭乗し、隊長のアンジェロ・ザウパー専用機とともにシナンジュに同行するが、セルジ機がユニコーンガンダムのビーム・マグナムの至近弾により誘爆する。ラプラス跡での戦闘では、キュアロン機がユニコーンガンダムのビーム・サーベルに貫かれ撃破される。アニメ版終盤においては、ネェル・アーガマに残された鹵獲機の1機が運用されている。
映画『NT』に登場するジオン共和国軍のゾルタン・アッカネン大尉率いる部隊が運用するギラ・ズールの外観は親衛隊仕様機と同様(所属を偽るため、「袖付き」の装飾もそのまま)だが、スペックは一般機と同じ数値となっている[95]
漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』では、ジオン軍残党部隊の機体が登場。部隊のMSに共通する重装用バックパック(後述、プロペラントタンク装備)に換装されており、袖と胸の装飾は消されている。宇宙世紀0112年にサイド6の廃棄コロニー群で僚機のギラ・ズールおよびリゲルグとともに資材をあさるが、突如現れたランデッガー重工のMSティグリス2機の急襲に遭い、「噛みつき」によって撃破される。

ギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー専用機)

親衛隊隊長であるアンジェロ・ザウパー大尉の専用機。親衛隊仕様機にパーソナル・カラーである紫を基調とした塗装が施され[98]、胸部の装飾も異なる。ブレード・アンテナと重装用バックパックを装備する。

主な武装
ビーム・ショット・ライフル
重装用バックパック対応兵器のひとつ[107]サザビーのものの改修型で[96]、収束・拡散ビームの撃ち分けが可能[107]。後端にグリップがあり、上部中央にエネルギー充填用のコッキング・レバーを有する[96]
劇中での活躍
宇宙世紀0096年4月8日に、他の親衛隊機とともにシナンジュに同行。ランゲ・ブルーノ砲・改を装備し、当初はシナンジュとユニコーンガンダムの戦闘を邪魔しないよう後方に控えるが、ユニコーンガンダムが想定外の性能を見せたため、援護の砲撃をおこなう。クシャトリヤによって鹵獲されたユニコーンガンダムととともに拠点であるパラオに帰投するが、4月12日にネェル・アーガマ隊にパラオを強襲され、サブ・マシンガンを携行しシナンジュとともに迎撃に出る。4月15日の首相官邸ラプラス跡における戦闘ではビーム・ショット・ライフルを携行してユニコーンガンダムに挑むが、NT-Dを発動させた同機によって返り討ちに遭い、四肢を切断される。その後、ローゼン・ズールへと改修される[108]
小説版では、ラプラスにおける戦闘で両腕と頭部を切断される。

ギラ・ズール(エリク・ユーゴ機)

『機動戦士ガンダムNT』に登場する、ジオン共和国軍のエリク・ユーゴ中尉の専用機。親衛隊仕様機をベースとしているが[109]、頭部のひさし、胸部の装甲形状と装飾、肩部スパイク・アーマーの端部やフロント・スカート端部の形状といった細部が異なり[109]、全体的に筋肉質で力強いイメージで作画されている[110]。アンジェロ機と同様に指揮官用のブレード・アンテナと重装用バックパックを備えるが、ブレード・アンテナの形状はアンジェロ機と異なり、ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス機)のように大小2本で構成されたものとなっている[109]。塗装はエリクのパーソナル・カラーであるダーク・ブルーを基調とする[109]

主な武装
ビーム・マシンガン・コンパクト
一般機のビーム・マシンガンを切り詰めて短くして、取り回しを良くしている[95][109]。近接戦闘用[95]
ビーム・ナギナタ
ゲルググと同様の両刃型ビーム・サーベル。

ゼー・ズール

諸元
ゼー・ズール
ZEE ZULU
型式番号 AMS-129M
全高 20.3m[111]
本体重量 28.9t[111]
全備重量 42.8t[112]
装甲材質 チタン合金セラミック複合材[111]
出力 2,470kW[111]
センサー
有効半径
18,200m[111]
武装 ビーム・マシンガン×1
ヒート・ナイフ×2
アイアン・ネイル×2
搭乗者 アヴリル・ゼック
テッセラ・マッセラ

「袖付き」が地球侵攻に備え、AE社に開発を委託した水陸両用MS[113][注 14]。「袖付き」は局地専用MSの開発に消極的であったが、ギラ・ズールの総合性能が極めて高く、そのコンセプトが名機であるザクIIに近いことから、例外的に同機をベースとした局地専用機の開発案が複数提示されたと言われており、本機もそのひとつである[113]。基本フレームはベース機と同一であるが、水圧軽減のための外装の改修や水中用の増加装備により、長時間の水中行動と、水陸ともに高い機動性を得ている[113]。内装部品は地上での運用に対応したものに改められている[114]。塗装は濃淡シー・ブルーを基調とする。

地球のジオン残党軍に補充用のギラ・ズール1機およびパイロットを含む数名とともに2機が送られ、不時着した「袖付き」の友軍の救援を依頼している[114]

アニメ版では、トリントン基地襲撃において2機が参戦。シャンブロとともに基地へ向かう途中、海中で2機のアクア・ジムを撃破する。その後、ザク・マリナーカプールらとともにトリントン湾岸基地に上陸。水中用装備を外したあと、基地に配備されていたジムIIらと交戦。当初はジオン残党軍らとともに連邦側を圧倒するも、バイアラン・カスタムとの戦闘で1機は両腕を切断され、もう1機は体当たりでビルに叩きつけられる。

漫画『『袖付き』の機付長は詩詠う』では、アニメ版で両腕を切断された機体はカークス隊のテッセラ・マッセラ中尉、ビルに叩きつけられた機体は「袖付き」のアヴリル・ゼック中尉が搭乗していたとされる。それ以前のダカール襲撃で初陣を飾り、水中から上陸部隊の援護をおこない、練度の高いパイロットが搭乗する水中型ガンダムとアクア・ジムに苦戦しつつも作戦を成功に導く。トリントン基地戦では2機とも脱出し、海岸の洞窟にあるカークス隊基地へ帰還。その後、同基地を襲撃する海賊との戦闘では残存装備をアヴリル機に集中して出撃、主戦力として活躍する。殿として戦う最中に因縁深いバイアラン・カスタムと遭遇するが、共闘する形で海賊を殲滅し、無事に脱出を果たす。

小説版では、ダカール侵攻においてその中心人物であるマハディ・ガーベイと、シャンブロの支援に3機が提供される。海中でアクア・ジム数機を撃破するが、地上での連邦軍トライスター隊との交戦によって2機が撃破される。残る1機はトリントン基地襲撃に参加するが、その後の去就は不明。

武装・装備
水中用装備
ベスト状の潜水装置と首周りのバラスト・タンク[98]、背部のハイドロ・ジェット推進器、つま先のフィンからなる、水中用の増加装備[113]ジオン公国軍が開発した水陸両用MSのデータをもとに開発されている[113]。これらによって膨らんだ外観はズゴックなどの水陸両用MSを想起させる[111]。推進器とフィンは離水後にパージし、陸戦用の除装状態となる[113]。ほかに腹部のタンク状の装備があるが(これも離水後にパージ)、これについて言及した資料はない。
ビーム・マシンガン
本機専用の携行火器で、ギラ・ズールのものをベースとしているがセンサーはオミットされ、銃身に小型のセンサーらしきものが追加されており、マガジンも短い。グレネード・ランチャー・ユニットを装備。水中ではシーリングされた銃器コンテナに収納されるが、水中でのビーム収束率を高めた偏向射撃モードへの切り替えも可能となっている[113]
ヒート・ナイフ
セラミック高分子化合物で形成された[113]、ヒート系の格闘用武装[112]。従来のもののようにブレード部全体ではなく、刃の部分のみが赤熱する[113]。腰部背面の鞘に2本を収納する。
アイアン・ネイル
「ヒート・クロー」とも呼ばれ[112]、両前腕部甲に装備。使用時には3枚のブレード(構造・機構はヒート・ナイフと同様)が前方に展開し[113]、さらにヒート・ナイフを逆刃で保持することで、甲殻類のハサミを思わせる水陸両用MSらしい外観となる[111]

ローゼン・ズール

諸元
ローゼン・ズール
ROZEN ZULU
型式番号 YAMS-132
全高 22.5m[115]
本体重量 25.8t[115]
29.6t[116][117]
全備重量 72.6t[115]
76.4t[117]
装甲材質 チタン合金セラミック複合材[115]
一部ガンダリウム合金(アニメ版)[118]
出力 4,950kW[115]
推力 257,200kg[115]
センサー
有効半径
18,200m[115] / 108,200m[119]
武装 3連装メガ粒子砲×2
シールド
サイコ・ジャマー
搭乗者 アンジェロ・ザウパー
ゼクスト・アーデ(テスト・パイロット)

デザイン面では、両肩アーマー内側のスラスターは小説版の設定画にはなかったが、アニメ版で追加された。

第一次ネオ・ジオン抗争ネオ・ジオン軍に運用されたハンマ・ハンマのコンセプトを昇華させて開発した機体[98]。先述の大破したギラ・ズール(アンジェロ機)[120]親衛隊仕様機[121])のフレームを流用して建造される[120]

設計の着手は宇宙世紀0095年、旧アクシズ残党の人物の提案に端を発するとされる[120]。設計当初からシナンジュの予備パーツの流用が決定しており[118]、コックピット周辺に組み込まれたサイコフレームの構成も[122]そのまま採用されている[118]。いわゆるサイコミュ搭載機ではあるが、本機はニュータイプではない一般兵の搭乗を前提としており、準サイコミュ装置も組み込んだサイコミュ技術のハイブリッド・タイプ(サイコミュ複合搭載型MS[120])として完成する[118]。サイコフレームには一般人の微弱な感応波も感知できる機能があり、その特性を機体制御に特化させ、攻撃面では準サイコミュに総合的な火器管制を担当させている[118]。また、ユニコーンガンダムに対する「切り札」としても開発されており、対ユニコーンガンダム用の兵装としてサイコ・ジャマーを装備する[118]

本機はバラをモチーフにデザインされている[122]。機能よりも親衛隊機としての意匠を重視した構造で[120]、肥大化した両肩・両腕とハイヒール状の両足により、トップ・ヘビーなバランスの外観となっている[115]。特に両足部は原型機から構造が大きく変更され、AMBAC作動肢として優れた機能を有する反面、1G環境下での歩行には適さず、オールレンジ攻撃を主体とした空間戦闘を重視した設計となっている[120]。なお、背部のプロペラント・タンクや[115]、コックピットのリニア・シートはシナンジュと同型である[120]

劇中での活躍
親衛隊隊長のアンジェロ・ザウパー大尉が搭乗。ネェル・アーガマを襲撃せんとするゼネラル・レビル所属の多数のMSに対しシナンジュと2機のみで迎撃、撃破せずに頭部や手足を破壊してそのほとんどを戦闘不能にする。ネェル・アーガマとの共闘が決裂した際には、同艦の格納庫内でクシャトリヤ・ベッセルングと格闘戦になるが、ユニコーンガンダムにインコムのケーブルを掴まれた(その際、本機のコックピット周辺から紫色の光が漏れている)右前腕部をみずからの左腕で破壊し、フロンタルを乗せ同艦のハッチを破壊して脱出する。
漫画『『袖付き』の機付長は詩詠う』では、アンジェロの指名により親衛隊のゼクスト・アーデ少尉がテスト・パイロットを務め、彼の機付長であるスポッターにより最適化作業がおこなわれる。また、「演習」と称してクラーケ・ズールとともに盗賊のハイザック部隊を殲滅する(その際にもコックピット周辺から光が漏れている)。
武装
3連装メガ粒子砲
両腕のクロー・アーム中央に装備されている。これらはインコムとして有線誘導により簡易的なオールレンジ攻撃が可能で、各3基のリレー・インコムを使用して方向転換をおこなう[118]
メガ粒子砲を取り囲む3本爪自体にも攻撃力があり、オールレンジ攻撃はクローを用いた格闘戦にも対応している[120]。フルアーマーユニコーンガンダムとの戦闘では、サイコフレームが緑色に光った状態のシールドファンネルを捕らえてクローで破断する機動力と威力を見せている。
シールド
ガンダリウム合金製で[118]、中央部にIフールド・ジェネレーター、その周囲に3門のメガ粒子砲を装備。Iフィールドは防御だけでなく、各メガ粒子砲を偏向させての拡散照射が可能[118]で、対多数戦闘においても有効な攻撃手段となる[120]。なお、防御装備としてみた場合は他機種のものに比べて非常にコンパクトな設計で、前腕部に装着される。
サイコ・ジャマー
背部コンテナに複数格納されている、バラのような形状の[116]専用特殊デバイス[120]。サイコミュではなく、機械的な複合誘導方式で対象を中心とした[116]サイコ・フィールドを形成し、内部に感応波を妨害する強力な波動を発生させ[119]、領域内のサイコミュ機能を完全に遮断する[116]。しかし、感応波の波動が妨害能力を超える場合は遮断が不可能となる[119]という欠点もある[120]。なお、サイコ・ジャマー自体に攻撃能力はなく、無力化した目標を別の兵装で攻撃するかたちとなる[120]
現地改修仕様でのフルアーマー・ユニコンガンダム戦において8基を射出するも、2基はユニコーンガンダムの頭部バルカン砲で撃破される。しかし、残る6基で八面体のフィールドを形成し、ユニコーンガンダムのデストロイモードを解除させ一時的に拘束、追い詰めたものの、覚醒したバナージの想定を超える感応波に破られる[123]

ローゼン・ズール(現地改修仕様)

諸元
ローゼン・ズール(現地改修仕様)
ROZEN ZULU(LOCAL REPAIR TYPE) [123]
型式番号 YAMS-132
全高 22.5m[115]
本体重量 25.8t[119]
全備重量 50.8t[119]
装甲材質 チタン合金セラミック複合材[115]
一部ガンダリウム合金 [118]
出力 4,950kW[115]
推力 257,200kg[115]
センサー
有効半径
18,200m[115] / 108,200m[119]
武装 3連装メガ粒子砲
有線式シールド・ユニット
サイコ・ジャマー
搭乗者 アンジェロ・ザウパー

ローゼン・ズールは5月2日にネェル・アーガマを脱出するため右前腕部を自損したことから、応急修理を施されて本仕様となる。失った右前腕部にシールドを接合して機能を補い、これに関連してインコム関連機器を除去したことで、通常仕様に比べて全備重量が20t近く軽くなっている[123]。インコムのひとつを失ったことによる機能低下は否めなかったものの、5月3日に展開されたインダストリアル7宙域における決戦では他を圧倒する性能を発揮している[123]

劇中での活躍
「箱」の最終座標を目指してのインダストリアル7宙域における決戦で第2陣として出撃。フルアーマー・ユニコーンガンダムと交戦を開始し、味方機を巻き込みながら攻撃をかける。サイコ・ジャマーでの拘束に成功するが、マリーダの死により想定値を超えたバナージの感応波により破られ、最後はサイコフレームの共振によって幻影を見たアンジェロが錯乱状態に陥いったことで[123]、左腕部インコムのクローをみずからのコックピット周囲に突き立てる。これによりアンジェロは一時的に気を失うも本人は無事であったため、生還している。
武装
有線式シールド・ユニット
本仕様に施された応急修理は、右前腕部を元々存在した装備案のひとつであるシールド・ユニット[116]に換装するもので、引き続きインコムとしてオールレンジ攻撃が可能[116](ただし、実戦ではシールド・ユニットによるオールレンジ攻撃は確認されていない)[123]。シールドは装甲の一部が外されているものの、Iフィールド・ジェネレーターとメガ粒子砲の機能は維持している[123]

クラーケ・ズール

諸元
クラーケ・ズール
KRAKE ZULU
型式番号 YAMS-130
頭頂高 21.1m
本体重量 33.6t
全備重量 64.38t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 3,580kW
センサー
有効半径
18,200m
武装 有線式メガ・ビーム砲
ビーム・マシンガン (『袖付き』の機付長は詩詠う)
ビーム・ショット・ライフル (『バンデシネ』)
ビーム・ホーク
搭乗者 アンジェロ・ザウパー
スポッター機付長

漫画版『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』に登場。サイコミュ高機動試験用ザクのコンセプトを宇宙世紀0096年の技術レベルで再現した機体で、親衛隊仕様機を母体として開発された。

通常の腕部を残したまま肩部にメガ粒子砲を内蔵した有線式遠隔兵器となる大型の腕部を追加、下半身は機体名称にある「クラーケ(タコ)」を連想させる8本の大推力スラスターユニットに換装といった改修を経て、その加速性能や機動性は巡航形態のデルタプラスに追従可能なものとなっている。機体本体以上の大きさを持つ、長距離航行用の大型プロペラント・ブースターを背部に装着する場合もある[106]

本機はほぼ技術試験機であったが、当初からデータ収集が即実戦データとなることを前提として開発され、アンジェロ・ザウパーがテストパイロットとなり、機体色を紫としている。アンジェロが本機のテストパイロットとなったのはローゼン・ズールへの機種転換を円滑に行うためであったともされている[106]

『UC バンデシネ』においては、パラオ攻略戦に参戦して後のラプラス史跡でユニコーンガンダムと交戦し、細切れにされている。

アニメ版の外伝漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』においても、アンジェロによって運用はされていた、とある。ローゼン・ズールの存在を知らない賊によって「新型」と誤認されて奪われそうになっており、その際にスポッターによって運用されている。

ガランシェール

航宙貨物船。全長146メートル(小説版では全長112メートル[124])、最大貨物積載量500トン以上[124]、搭載可能MS数4機、クルーは33名(ミネバやバナージを除く)[125]。かつてはどこの運輸会社でも運用していたが、宇宙世紀0096年では旧式にあたる[124]。空力に配慮した三角錐状の船体は大気圏内での飛行能力も有し、宇宙と地球の往還輸送便としても機能する[124]。「リバコーナ貨物」という民間の運輸会社に登録されているが[124]、実際は「袖付き」の船でありクシャトリヤやギラ・ズールなどのMSを搭載している。通常は非武装だが、ガルダとの戦いではスキウレ砲や搭載MSが装備する武装を使って戦闘を行っている。艦長はスベロア・ジンネマン

「ラプラスの箱」の引き渡しに関わったことをきっかけにユニコーンガンダムと深く関わることになり、中立の立場で様々な陣営を転々とするバナージと敵対したり協力したりと立場を変えながらも行動を共にする。最終的には無人で操縦され、(原作では連邦軍と「袖付き」双方に対して、アニメ版では連邦軍に対しての)囮となって自沈する。

漫画『MSV-R 虹霓のシン・マツナガ』では、一年戦争時にジオン公国の貨客船としてサイド3からソロモンへ向かう同型艦が登場する。ただし各部の小さな翼状のものはなく、細部の形状も異なる。

同型艦
ブランダムール
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場する2番艦。ゴティ・ハヤミ中尉を艦長とし、ルガー・ルウ中尉を中心に「ブランダムール隊」が結成される。こちらも民間船を装っており、船体に"Wild Rapids Farm"と記されている。当初の搭載MSはリバウドーベン・ウルフガルスJガルスK
ガランシェールJr.
映画『機動戦士ガンダムNT』に登場。元ガランシェール艦長のジンネマンを含む、ミネバ直属の部隊が運用する。

その他の登場兵器(袖付き)

以下の兵器はリンク先を参照。


注釈

  1. ^ 大気圏突入能力はないとする資料もある[8]
  2. ^ 『MSV 楔』は作品世界の時系列および現実世界での発表も『ラスト・サン』より先である。
  3. ^ アプリ内の機体解説より。
  4. ^ エコーズをはじめとする特殊部隊専用に開発されたとする資料もある[31]
  5. ^ a b c 「バックパック(上面)」とする資料もある[34][35]
  6. ^ シュツルム・ガルスがネェル・アーガマにとりつく直前。
  7. ^ 「アサルトカービン」とする資料も多いが[39][40]、ジェガンのものより全長は伸びている。
  8. ^ 実際にはコックピット部に装甲は増設されておらず、胸部上面、両肩、右前腕部甲、腰部前面、膝、両脹脛側面、バックパック上部にパーツが追加されている。
  9. ^ アニメ版『UC』では、AE社のアーロン・テルジェフが「ろくろくろく」と読んでいる。
  10. ^ "besserung" はドイツ語で「回復」の意。「ベッセルン」がより原音に近い。
  11. ^ ギラ・ズール用の大型シュツルム・ファウストを3基束ねたとする資料もあるが[89]、ランチャーは1基である。
  12. ^ この時点で機体が温存されていたとする資料もある[99]
  13. ^ デザイナーであるカトキハジメも、最初に親衛隊仕様機をデザインし、それからガランシェール隊用にスペック・ダウンした一般機をデザインしたため、自分の中では本仕様が標準のギラ・ズールであると述べている[97]
  14. ^ 一方で、「袖付き」が開発したとする資料も多い[98][112]

出典

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