曼荼羅 密教曼荼羅以外の神仏の集会(しゅうえ)図の呼称

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曼荼羅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/06 08:50 UTC 版)

密教曼荼羅以外の神仏の集会(しゅうえ)図の呼称

日本では、以下のような、密教の経典・儀軌に基づく曼荼羅以外の、神仏が集会(しゅうえ)する図像や文字列にも、曼荼羅の呼称を冠して使用する派生的な用法がある。

  • 浄土曼荼羅 - 浄土(清らかな国土)とは、それぞれの仏が住している聖域、理想的な国土のことで、弥勒仏の浄土、薬師如来の浄土などがあるが、単に「浄土」と言った場合は、阿弥陀如来の西方極楽浄土を指すことが多い。浄土曼荼羅とは、「観無量寿経」などの経典に説く阿弥陀浄土のイメージを具体的に表現したものである。この種の作品を中国では「浄土変相図」と称するのに対し、日本では曼荼羅と称している。日本の浄土曼荼羅には図柄、内容などから大きく分けて智光曼荼羅当麻曼荼羅清海曼荼羅の3種があり、これらを浄土三曼荼羅と称している。
  • 垂迹曼荼羅 - 日本の神道の神々は、仏教の諸仏が「仮に姿を変えて現れたもの」だとする思想を本地垂迹説という。この場合、神の本体である仏のことを「本地仏」と言い、本地仏が神の姿で現れたものを「垂迹神」と言う。特定の神社の祭神を本地仏または垂迹神として曼荼羅風に表現したものを垂迹曼荼羅と言う。これにも多くの種類があり、本地仏のみを表現したもの、垂迹神のみを表現したもの、両者がともに登場するものなどがある。代表的なものに熊野曼荼羅、春日曼荼羅、日吉山王曼荼羅などがある。それぞれ、和歌山県の熊野三山、奈良の春日大社、比叡山の鎮守の日吉大社の祭神を並べて描いたものである。
  • 宮曼荼羅 - 本地仏や垂迹神を描かず、神社境内の風景を俯瞰的に描いた作品にも「曼荼羅」と呼ばれているものがある。これは神社の境内を聖域、浄土として表したものと考えられる。この他、仏教系、神道系を問わず、「曼荼羅」と称される絵画作品には多くの種類がある。
  • 法華曼荼羅-法華経の世界を梵字漢字などで表したもの。天台宗真言宗などで用いられる。
  • 大曼荼羅- 日蓮の発案したもので、題目の周囲に漢字と梵字で釈迦多宝如来などの菩薩仏弟子、中国天台宗の先師賢哲、インド・中国・日本の神々などの名号を配置したもの。また中央の題字から長く延びた線が引かれる特徴から髭曼荼羅とも呼ばれる。日蓮を宗祖と仰ぐ諸宗派で本尊として用いられる。

チベットでは、「密教の経典・儀軌に基づく曼荼羅」ではない仏菩薩・歴代の論師・宗祖集会(しゅうえ)するツォクシン(ཚོགས་ཤིན། ཚོགས་ཞིང་།)というタイプの仏画がある。仏陀から根本ラマ(རྩ་བའི་བླ་མ་)に至る師資相承の系譜を図示したもので、三世の諸仏・守護神(イダム)・護法神(チューキョン)などがこれを囲繞する。六加行法の第4次第「聖衆の世界の観想」(ཚོགས་ཞིང་གསལ་བདབ་པ་�)に置いて使用される[18][19]




  1. ^ a b c d e f g 田中 2012, p. 185.
  2. ^ a b 田中 2012, p. 178.
  3. ^ 田中 2012, p. 188-189.
  4. ^ a b 田中 2012, p. 188.
  5. ^ 田中 2012, p. 189.
  6. ^ シタルほか 1995, pp. 60-63.
  7. ^ ボン教の瞑想ガイド - ちいさな瞑想教室”. 2019年4月8日閲覧。, マンダラ供養台 - ちいさな瞑想教室”. 2019年4月8日閲覧。
  8. ^ 田中 1987, pp. 54-55.
  9. ^ a b c d e f 田中 2012, p. 100.
  10. ^ 田中 2012, p. 102.
  11. ^ 田中 2012, pp. 102-103.
  12. ^ 田中 2012, pp. 178,180。.
  13. ^ 田中 1987, pp. 67-69,152-162。.
  14. ^ 田中 1987, p. 72.
  15. ^ a b 田中 1987, p. 93.
  16. ^ 田中 2012, p. 100,103.
  17. ^ a b c d 田中 2012, pp. 100-101,103.
  18. ^ 田中 2012, pp. 202-203.
  19. ^ シタルほか 1995, pp. 8-11,53-57.
  20. ^ 参考写真1(文殊師利大乗仏教会「緑多羅四曼荼羅供」)、参考写真2(カワチェン ネットショップ「銅製マンダラ m 1」)、参考写真3(ダライ・ラマ法王庁「インド・フンスールで秘密集会の灌頂」)


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