富士宮市 富士宮市の概要

富士宮市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/01 04:45 UTC 版)

ふじのみやし 
富士宮市
富士宮市旗
1999年12月28日制定
富士宮市章
1942年12月23日制定
日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
市町村コード 22207-1
法人番号 7000020222071
面積 389.08km2
(境界未定部分あり)
総人口 125,334[編集]
推計人口、2023年4月1日)
人口密度 322人/km2
隣接自治体 静岡市富士市御殿場市駿東郡小山町
山梨県富士吉田市南巨摩郡南部町身延町南都留郡富士河口湖町鳴沢村
市の木 カエデ
市の花 フジザクラ
市の鳥
市の魚
キャラクター
ヒバリ
ニジマス
フーちゃん、さくやちゃん[1]
富士宮市役所
市長 須藤秀忠
所在地 418-8601
静岡県富士宮市弓沢町150
北緯35度13分20秒 東経138度37分18秒 / 北緯35.22211度 東経138.62161度 / 35.22211; 138.62161座標: 北緯35度13分20秒 東経138度37分18秒 / 北緯35.22211度 東経138.62161度 / 35.22211; 138.62161
外部リンク 公式ウェブサイト

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

市庁舎位置
特記事項 市制施行1942年6月1日
 表示 ウィキプロジェクト

北方に世界文化遺産である富士山を有し、またその構成資産(富士山-信仰の対象と芸術の源泉)である富士山本宮浅間大社山宮浅間神社村山浅間神社人穴富士講遺跡白糸ノ滝といった文化的資産を擁す。

概要

市中心部周辺の空中写真[2]。中央の緑地が浅間大社、中世には右隣に富士城(大宮城)が位置していた

富士氏大宮司を務める富士山本宮浅間大社鳥居前町として栄えた。市域一帯は古くより富士上方と称され[3]、市域を中道往還駿州往還若彦路といった街道が通る交通の要衝であった。これらの背景から宿場町としての顔もあり、戦国時代には楽市が行われた。

富士山との関わりが深く[4]、登拝道である大宮・村山口登山道が位置したほか、現在富士登山道の1つである富士宮口を構える富士山の南の玄関口にあたる。鎌倉時代には富士野にて富士の巻狩りが行われ、曽我兄弟の仇討ちが発生した。これらは往来物といった史料、歌舞伎浄瑠璃といった芸能の題材となり流布された。

「富士宮市」という都市名の由来は、「富士の宮」という浅間大社の旧社号から由来する[5]。古くは『今昔物語集』の「駿河国富士神主帰依地蔵語第十一」や『新勅撰和歌集』など、平安時代や鎌倉時代の古文集にもみられる古来から存在する名称である。

地理

富士山と富士宮市街地

気候

場所 標高
富士宮市最高地点 3,776m
富士宮口新五合目[6] 2,380m
富士宮市役所 125.58m
富士宮市最低地点 35m
  • 市域の標高差が3,741mあり日本一標高差のある自治体である[7]。従って地区により気候の差異が認められ、冬季は山梨県境付近で雪は見られるが、逆に市街地で雪が降るのは非常に稀である。中心市街地周辺は富士山がはっきりと望める一方、標高が低いために比較的温暖である。
富士金山は毛無山に位置し、中世から近世にかけ採掘が進められた

地形

市域の約半分が富士箱根伊豆国立公園の区域内であり[8]、市北部には朝霧高原が広がり、その周辺には日本の滝百選白糸の滝音止めの滝ダイヤモンド富士のスポットとして知られる田貫湖といった自然観光地を持つ。また小田貫湿原は富士山西麓では唯一残された湿原であり[9]、環境省の「重要湿地」および「重要里地里山」に指定されている[10]

富士登山道である富士宮口が位置し、2008年今上天皇皇太子時代に富士登山をされた際はこの登山口から登られた[11]。富士山には大規模な侵食谷である大沢崩れがあり災害を引き起こす危険性があるため、国土交通省の直轄事業(富士砂防事務所)として砂防事業が行われている。これにより富士川下流域および田子の浦港の埋塞が防がれている[12]。例えば「案主富士氏記録」の『公社日記』には、「天保五午年四月八日、大風雨ニ而富士山大荒、洪水ニ而欠畑澤大水、百姓平吉宅流失、其上島之谷戸田地流失、大岩畑流失、源道寺同断」とあり、過去雪代の被害があった。

またこれら施設の存在から富士山南麓の防災拠点としても機能している。環富士山火山防災連絡会(富士山における防災の最高機関)設立の際は富士宮市が静岡県側の市町村を廻り取りまとめた[13]

白糸の滝(名勝および天然記念物)

隣接している自治体・行政区

静岡県

山梨県


  1. ^ 市制施行70周年記念として2011年よりキャラクターを公募し、2012年2月9日に選定された。木花之佐久夜毘売命にちなむ
  2. ^ 1988年撮影の8枚を合成作成
    国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  3. ^ 角川日本地名大辞典 静岡県、1982年
  4. ^ 地域プライド調査(国土交通省) (PDF)
  5. ^ 富士宮市の名前について(富士宮市HP)
  6. ^ 富士山地域 - 環境省 (PDF)
  7. ^ 富士宮市はこんなまち(市HP)
  8. ^ 富士箱根伊豆国立公園 区域図概略図(環境省HP) (PDF)
  9. ^ 生物多様性保全上重要な里地里山(環境省)
  10. ^ 生物多様性の観点から重要度の高い湿地(環境省)
  11. ^ 皇太子同妃両殿下のご日程(宮内庁)
  12. ^ 富士砂防事務所HP
  13. ^ 火山防災エキスパート派遣に係る参考資料(内閣府防災担当) (PDF)
  14. ^ 富士宮市史編纂委員会、『富士宮市史(下巻)』956頁、1986年
  15. ^ 静岡県富士山世界遺産センター『静岡県富士山世界遺産センター年報2019.4-2020.3』14頁、2020年
  16. ^ 富士宮市
  17. ^ 特定非営利活動法人富士宮市体育協会 沿革
  18. ^ 皇太子さま:日本ジャンボリーに出席(毎日新聞)2010年8月2日
  19. ^ 富士宮市議選(定数22 立候補者24)”. 中日新聞社. 2019年5月7日閲覧。
  20. ^ 静岡・富士宮市議長を逮捕 贈賄申し込み容疑 産経新聞 2021年9月7日配信 2021年9月8日閲覧
  21. ^ 全国滋賀県人会連合会『おうみの風』No.55、2019年
  22. ^ “富士山へ注ぐ琵琶湖の水くむ 滋賀・近江八幡、伝説が結ぶ”. 京都新聞. (2014年7月24日). http://kyoto-np.jp/shiga/article/20140724000050 2014年7月25日閲覧。 
  23. ^ 令和元年版富士宮市の統計(富士宮市HP) (Microsoft Excelの.xls)
  24. ^ 四日市製紙芝川工場の要石(富士山かぐや姫ミュージアム)
  25. ^ 平成18年度静岡県の消費動向 29ページ
  26. ^ a b 日本ショッピングセンター協会、『ショッピングセンター』No.228、1992年
  27. ^ マキヤは、本町通りから市内富士見ヶ丘の国道沿いを経て現在の場所へ移転(店舗名称がエスポットへと変更後も現状のまま)
  28. ^ 国道139号線阿幸地北交差点付近へ移転開業。「ヤオハン富士宮プラザ」開業後はグループディスカウントショップのビッグエイトに業態転換した
  29. ^ 商業界、『食品商業』第21巻第12号通巻267号、 1992年
  30. ^ 現在は温泉施設(富嶽温泉花の湯)に改装
  31. ^ ユニーは1994年12月、国道139号線沿いにサンテラス富士宮店(現ピアゴ富士宮店)を開業しており、そちらへ統合した。また長崎屋は会社自体が倒産のため撤退となった
  32. ^ 富士急静岡バス
  33. ^ 富士宮市地域公共交通総合連携計画
  34. ^ 乗り継ぎマップ-電車バスナビ
  35. ^ 第2回岳南都市圏パーソントリップ調査 (PDF)
  36. ^ a b c d e f g 富士宮市立中央図書館『平成30年度 富士宮市立図書館の概要』富士宮市立中央図書館、2018年
  37. ^ 富士宮市教育委員会富士山文化課編,『富士宮市「史跡富士山」整備基本計画』,2012
  38. ^ 富士山西麓・南麓の“富士山がある風景100選”(環境省) (PDF)
  39. ^ Yahoo!ドライブ ドライブルート検索
  40. ^ 境内に湧玉池がある。
  41. ^ 都市交通調査・都市計画調査「都市計画年報」
  42. ^ フラワー通り・駅前通り・中央・本町・神田・宮町・西町の7商店街
  43. ^ 環境省「重要里地里山」
  44. ^ 農林漁業成長産業化ファンドによる出資等を活用している認定計画一覧(農林水産省) (PDF)
  45. ^ 富士宮市:ニジマス、市の魚に制定へ 生産量全国1位で /静岡(毎日新聞)2009年4月1日
  46. ^ 茶産地マップ(農林水産省) (PDF)
  47. ^ 献上茶手揉み仕上げ丹念 富士宮で初、謹製式典(静岡新聞)2009年4月17日
  48. ^ ねじれた絆等の詳しいロケ場所は⇒[1]






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「富士宮市」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
三園平 地名
100% |||||

4
上井出 地名
100% |||||

5
上条 地名
100% |||||

6
下条 地名
100% |||||

7
中原町 地名
100% |||||

8
中央町 地名
100% |||||

9
中島町 地名
100% |||||

10
中里東町 地名
100% |||||

富士宮市のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



富士宮市のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの富士宮市 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2023 GRAS Group, Inc.RSS