HDDレコーダー・BDプレーヤー付ポータブル地上・BS・110度CSデジタルテレビ
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「VIERA」の記事における「HDDレコーダー・BDプレーヤー付ポータブル地上・BS・110度CSデジタルテレビ」の解説
2012年から「DIGA+(ディーガ・プラス)」として発売されていたモニター付ハードディスクレコーダーが、品名をハードディスクレコーダー付ポータブルテレビに、ブランド名を「プライベート・ビエラ」にそれぞれ変更された。なお、後述のSV-ME7000と「ビエラ・ワンセグ」として発売されていたSV-ME580も「プライベート・ビエラ」に移行された。またHDD付きチューナーユニットを省いて防水タッチパネルモニターのみとした「ディーガモニター(UN-DM10/15C1)」も発売(但し組み合わせ可能なディーガは2013年以降に製造された無線LAN対応モデル=本体にWi-Fi内蔵&別売アダプタDY-WL10使用で無線LAN対応となる機種のみで、有線LAN専用モデルとは組み合わせ不可)。 なお「お部屋ジャンプリンク」はパナソニック独自の規格であり、無線LAN及びDLNAに対応した他社製品との互換性は無い(録画番組及び受信放送の転送はパナソニック製「ビエラ&ディーガ」からのみ可能となっており、他社製のBDレコーダー&薄型テレビには非対応)。 チューナー部は「据置ビエラへも分配可能なアンテナ出力端子」を地デジ・BS各1系統ずつ搭載している(市販の分波器と同軸アンテナ線3本が別途必要。ただし分配相手の据置ビエラが4Kチューナー内蔵機種の場合、本機は4K非対応なので4Kの全チャンネルを見たい場合は市販の4K対応分配器・分波器・同軸アンテナ線を別途用意し、4Kビエラへは本機を経由せず直接アンテナ線をつなぐ)。 UN-JL10T3 UN-JL15T3 2014年5月発売。「DIGA+」で元々対応していたモニターのIPX6/IPX7等級相当の防水性能はそのままに、本モデルでは水で薄めた食器用中性洗剤(パナソニックでは花王が発売する「キュキュット」・「キュキュット クエン酸効果」やライオンが発売する「CHARMY泡のチカラ」・「CHARMY泡のチカラ 除菌EX」が推奨品として勧められている)を用いて洗うことができるようになり、キッチンで使用する際、水洗いだけでは落ちにくい汚れも落とすことが可能となった。また、入浴剤(花王が発売する「バブ(「バブミルキー」・「バブチーノ」を除く)」やバスクリンが発売する「バスクリン」や「きき湯」(いずれもにごり湯タイプを除く)を推奨)がかかった場合でも安心して使用できるようになった。付属品には吸盤ホルダーが追加され、浴室で使用する際、風呂のスペースに合わせて垂直に設置したり、湯船に浸かっているときなどモニターを見上げる角度になった時に見やすい少し前傾した角度にすることもできる。また、スタンドの形状を変更し、幅を広くしたことで倒れにくいようになった。 画質モードには目にやさしい「ブルーライトカット」モードが追加され、スピーカーはホーン型の構造とすることで音声の拡声効果と音声を前方へ送り出す効果により、どんな状態でも音声がしっかり聞き取りやすい「フロントホーンスピーカー」を採用。浴室など音声が反響しやすい環境でも聞きやすくする「お風呂モード」を備えている。機能面も強化され、新たに、レコーダーをHDMI経由でテレビと接続したときに、モニターをリモコンとして使用できる「レコーダーリモコン」機能、指定したチャンネルのニュースや天気予報を自動で10倍録モードで録画し、最新のニュースや天気をワンタッチで視聴できる機能、簡単な操作でタイマー関連機能などの機能をすばやく呼び出す「コントロールバー」、モニターで見ている番組をレコーダーと接続したテレビに表示されて続きがみられる視聴引き継ぎが搭載された。 本機はBD/DVDドライブ・SDカードスロット・光デジタル出力&アナログAV入出力端子非搭載。本体HDDは500GB(長時間「HZモード」時は最長約675時間の録画が可能。背面USB端子に別売りUSB-HDDも接続可)。レコーダー&チューナーユニット部には「ディーガ」同様アンテナ出力端子を搭載しているので据え置き型ビエラにも接続可能(AV信号の伝送手段はHDMIケーブルのみなので、HDMI端子非搭載の従来型TV受像機とは組み合わせ不可)。 通常の(視聴&録画・再生)操作はワイヤレスモニターのタッチパネルで行うが、モニター部は別売りのビエラ汎用リモコン「RP-RM102A」や他のパナソニック製TVリモコンでも、チューナーユニット部は別売りのディーガ汎用リモコン「DY-RM20」でもそれぞれ操作可能(事前に初期設定で別売リモコン信号受信を「オン」にしておく必要がある。またディーガ及び据え置きビエラとは異なり、モニター&チューナーユニット部には一部非搭載の機能があるため一部動作しないリモコンボタンあり)。なお別売り汎用リモコンは(SV-ME7000/ME5000に付属のリモコンを除き)非防水なので風呂場など水のかかる場所では使えず、モニターのタッチパネル操作のみ可能。 ワイヤレスモニターに繋ぐ付属ACアダプタはSV-ME7000同様の「マグネットタッチコネクタ式」を採用しており、従来より軽い力で(モニター本体ACアダプタ入力端子への)抜き差しが可能。但し風呂場など水のかかる場所や湿気の多い場所ではACアダプタ使用不可(充電された内蔵バッテリーのみで駆動)。また本機ワイヤレスモニターには本機付属のACアダプタのみ接続可能。SV-ME7000など他機用ACアダプタは(電圧・電流が異なり本機故障の原因となるため)本機への接続不可(本機付属ACアダプタの他機への流用も不可)。 チューナーは録画用1系統、ワイヤレスモニター視聴用1系統の計2系統を搭載した「Wチューナー」方式だが、ディーガとは異なり本機での2番組同時録画は不可。さらに「スカパープレミアムサービスリンク」にも非対応なので、LAN接続によるスカパープレミアムチューナーとの組み合わせ&本機でのスカパープレミアム番組録画も不可。 本機はインターネットブラウザ機能を内蔵しているが、Webサイトは本機付属のワイヤレスモニターでのみ閲覧可能。本機チューナーユニット部とHDMI接続したビエラでは本機のインターネットブラウザ機能利用不可。なおワイヤレスモニター・録画機能付き(HDD内蔵)チューナーユニット相互間Wi-Fi接続は、市販の無線LANルーターを介さない「シンプルWi-Fi方式」でも可能(「お部屋ジャンプリンク」対応ビエラ・ポータブルビエラ・ディーガ・市販無線LANルーターを既に所有している場合はルーター経由でのWi-Fi接続を推奨。チューナーユニット・LANルーター相互間は市販LANケーブルによる有線接続も可)。 本機チューナーユニット部後面にある「B-CASスロット」へ差し込む付属B-CASカードは(本体サイズの関係上)SDカードや切手などと同じ大きさの「mini B-CASカード」なので、紛失や幼児の誤飲、(SDなど)他のカード・ディスク・テープ挿入口への誤挿入がないよう十二分注意が必要(B-CASカードを万一紛失し再発行を申し込む場合は所定の再発行手数料が別途発生)。 チューナーユニット部に表示管(ディスプレイ)は無く、動作状態やエラー表示はランプ(赤・緑・黄)の点灯・点滅のみで確認可能。また本機を廃棄する場合、ワイヤレスモニターに内蔵されている充電式電池はリサイクル可能であるため、取説に書かれている方法に従ってワイヤレスモニターを分解し充電式電池を取り出す(但し一度分解すると素人による修復は不可)。 本機はワイヤレスモニター単独では稼働せず、必ずHDD付きチューナーユニットとセットで用いる(ワイヤレスモニター部本体はワンセグ・フルセグ地デジチューナー非搭載で、HDD付きチューナーユニットより送信される無線LAN電波によりTV放送・録画番組・ネット画面を視聴)。このため(SV-ME7000など)他のポータブルビエラとは異なり停電時は使用不可(ワイヤレスモニターは内蔵バッテリーと付属ACアダプタの2電源方式だが、チューナーユニット部はAC専用)。また本機は日本国内でのみ使え、電源電圧の異なる海外では使用不可。 本機は「ディーガモニター」とは異なり、ワイヤレスモニターは本機のHDD付きチューナーユニット部との組み合わせ(セット)のみで使用可能(ディーガで受信した放送&録画した番組は本機ワイヤレスモニターへの転送不可。及び本機HDD付きチューナーユニットは本機付属ワイヤレスモニターとのみ組み合わせ可能で、ディーガモニターUN-DM10/15C1とは組み合わせ不可)。 UN-10T5 UN-15T5 2015年6月発売。HDDレコーダー付モデルは前身の「DIGA+」も合わせると通算4代目となるが、本代から「T5シリーズ」のシリーズ名が付く。レコーダー部はWi-Fi性能を改善したことで特に上方や後方での指向性を向上。モニター部はスタンドの形状を変え、視聴環境に合わせて4段階に調整できるチルト式に改良し、タッチパネルは2点マルチタッチに対応したことで、Webサイト閲覧時の拡大・縮小の操作をピンチイン・ピンチアウト操作でできるようになった。また、モニター部にmicroSDカードスロットを装備したことで、モニター部で持ち出す番組を選んで、レコーダー部からモニター部のmicroSDカードにワイヤレス転送して外出先で再生することができる「おでかけ番組」を搭載(ただし、ディーガで作成した「持ち出し番組」の再生は不可)。さらに、あらかじめスマートフォンやタブレットに専用アプリ「Panasonic Media Access」をダウンロードすることでレコーダー部に録画した放送中の番組をスマートフォンやタブレット視聴できる「外からどこでもスマホで視聴」に対応した(モニター使用時は「外からどこでもスマホで視聴」の利用は不可で、反対に「外からどこでもスマホで視聴」利用中はモニターの使用が不可となる。また、宅外からの放送番組の視聴はレコーダー部の電源オフ時のみ可能)。 リモコンは本体一式には付属しないが、同時期に発売される別売りの防水リモコンDY-RM30/35に対応しており、リモコンの「チューナー操作」ボタンを押すことでモニター部・チューナー部を切り替えて操作することができる。 モニター部はこれまでのブラックに加え、ホワイトが新たに設定され2色展開となった。 UN-10TD6 UN-15TD6 2016年5月発売。通算5代目となる本代はシリーズ名を「TD6シリーズ」に改名。チューナー部にディスクドライブを搭載し、ブルーレイやDVDの再生が可能となった(チューナー部を手持ちのテレビと接続してブルーレイディスクプレーヤーとして使用することもできる)。また、チルトスタンドを改良し、4段階の角度調整に加え、上に持ち上げることで引掛け設置(引掛け設置は市販のS字フック(金属製)を2個使用して左右2カ所を備付のパイプ(金属製で両支えであること)に引掛け、市販のワイヤーをモニター部のスタンドとパイプに通して締結する必要がある。ACアダプターの接続や、熱い料理などが置かれているところ・コンロ等の熱源の近くでは使用不可)や持ち運び時の取っ手として使用できるようになった。 UN-10T7 UN-15T7 UN-15TD7 UN-15TDX7 T7シリーズ・TD7シリーズは2017年5月発売、TDX7シリーズは同年6月発売。なお、T7シリーズはT5シリーズ以来となるHDDレコーダー付モデルで、T7シリーズの設定に伴い、TD7シリーズは15v型のみとなった。 T7シリーズ・TD7シリーズ共通機能として、ラジオ番組の配信サービスRadiko.jpに対応し、放送中のラジオ番組の聴取が可能となった(ただし、radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)・タイムフリー聴取機能・シェアラジオの利用は不可)。また、TD7シリーズはスタンド形状を刷新し、スタンドを2本に増やしたことで視聴場所に応じて無段階の角度調節が可能な上、上下に開くことで、吊り下げ設置や、持ち運び時の取っ手としても使用可能な「フリーアングルスタンド」となった。 TDX7は、チューナー部の内蔵HDDの容量をT7シリーズ・TD7シリーズの4倍にあたる2TBに、チューナー数を7基(このうち1基は地上デジタル専用、残りは全て地上デジタル/BS/110度CSチューナー)にそれぞれ増やすことでチャンネル録画に対応したモデルで、15倍録モードの場合、最大で6チャンネル(BS・110度CSは最大5チャンネルまで)・16日分をまるごと自動録画・自動消去が可能で、チューナー部をHDMIで接続したテレビにつないで設定することでUSBハードディスクでのチャンネル録画も可能である。その他、TD7シリーズに搭載されている裏番組録画機能がなく、radiko.jpが非対応となり、チューナー部にはSDカードスロットが搭載される。スタンドはTD7シリーズと同じ「フリーアングルスタンド」を採用。また、モニター部のカラーはブラックのみの設定となる。TDX7の付属リモコンは防水設計でないため、モニター部を風呂場やキッチンへ持ち込む場合は別売り防水リモコン「DY-RM35」を用いる(但しBD録再などの一部機能には対応しておらず、付属リモコン又はモニターのタッチパネルによる操作を推奨)。 UN-19Z1 2017年10月発売。スピーカー部を追加したZ1が新設された。サイズは「プライベート・ビエラ」のHDDレコーダー付モデルでは最大サイズとなる19v型となる(但しモニター・リモコンは共に防水設計ではない)。 スピーカー部は4cmのフルレンジスピーカーを左右に2個ずつ、中央に重低音再生用の8cmサブウーハーとWパッシブラジエーターを搭載した2.1ch構成で、左右のスピーカーは上部を外側に・下部を正面に向かせたほか、サブウーハーの音孔スリット部を正面に向けて配置され、パッシブラジエーターは前後2つを対向配置させており、バーチャルサウランド機能も搭載されている(本機能は音質を「エクストリームシネマ」に設定するか、「ユーザー」に切り替えて「音質の詳細設定」を設定することで有効となる)。また、モニターを使わない時はBluetoothスピーカーとして使用したり、ドッキング使用することでモニター部の充電を行うことも可能である。 チューナー部は既存のTD7シリーズと同じくブルーレイディスクプレーヤーとHDDレコーダーを内蔵したタイプで「radiko.jp」にも対応しているが、本機はインターネット動画配信サービスにも対応し、音声操作も可能となっている。 UN-10T8 UN-15T8 UN-15TD8 2018年5月発売。TD7シリーズの後継となるTD8シリーズは新たにインターネット動画配信サービスに対応し、YouTubeに関してはスマートフォンが「プライベート・ビエラ」と同一ネットワーク内に接続されている場合、スマートフォン側で操作することで、スマートフォンで視聴していたYouTubeの動画をモニター部で続きから視聴可能な機能を備えた。T7シリーズの後継となるT8シリーズでは、10v型の10T8でモニター部の消費電力が低減された点(モニター部の消費電力低減は後述するE8シリーズを含む)を除き、外観や主要機能はT7シリーズと同じである。なおBD録再モデルは今回設定されず、TDX7を「在庫品限り」で継続販売している。 UN-15TD9 2019年6月発売。今回はブルーレイディスクプレーヤー&HDDレコーダー内蔵モデルのみの設定となる。対応のインターネット動画配信サービスにParaviが追加されたほか、インターネット動画配信サービスや「radiko.jp」の中からよく利用するアプリを2つまでホーム画面に登録することが可能となった。なお、モニター部のカラーバリエーションが変わり、TD8で設定されていたブラックが無くなり、ホワイトのみの設定となった。 UN-15TD10 2020年8月発売。対応のインターネット動画配信サービスにU-NEXTが追加され、充電中の待受画面に時刻・天気予報・カレンダーの表示が可能な置き時計機能を搭載(表示は4パターンから切替可能、天気予報を表示するにはインターネット接続が必要)。カレンダー機能はスタンプや時刻をタッチパネルで入力してスケジュールの表示が可能なほか、自動電源オン/オフの設定も可能である(初期設定時は自動電源オンが切・自動電源オフが23:00に設定されている)。また、パナソニック製エアコン「Eolia(エオリア)」と連携してエアコンの状況確認や操作が可能な「エアコン連携操作」が搭載された(「Eolia」は無線LAN搭載モデルのみ対応、設定にはスマートフォンと専用アプリが必要。また、エアコンが見えない場所からの遠隔操作の場合は事前に安全を十分確認してから使用する)。また、クレードル式のモニター用充電台が新たに同梱され、充電台にACアダプターを接続しておくことでモニター部を充電台にセットして充電することが可能となった。なお、モニター部のカラーはTD9のホワイトからTD8以来となるブラックとなった。 UN-15LD11 2021年11月発売予定。本代ではブルーレイディスクプレーヤー/HDDレコーダー付モデルは"LD"となる。Bluetoothに対応したことで、ネックスピーカーやワイヤレスイヤホンとの接続が可能となった(A2DPプロファイル対応機器と接続可能。無線の特性上、映像と音声で遅延が生じるほか、無線LANは2.4GHzで接続した場合、映像や音声が途切れやすくなったり、動きに制限がかかる場合があるため、5GHzでの接続が推奨されている)。また、「音声プッシュ通知」サービスに対応したほか、「置き時計機能」では、スマートフォンアプリ「LINE」を使って伝言を送信し、モニター上に伝言を通知することが可能となった(絵文字は非対応。事前にパナソニックが指定するLINE公式アカウントを友だちに追加して機器を登録する必要がある)。チルトスタンドが改良され、スタンド付け根部分が斜めにカットされて正面から見たときの余計な出っ張りがなくなり、スタンドレッグは安定感を残しながらも目立たない形状に変更された。
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