フルレンジスピーカー
フルレンジスピーカーとは、高音域から低音域まで全音域を一つのスピーカーユニットで再生するスピーカーユニット構成のこと、または、同構成のスピーカーのことである。単に「フルレンジ」と呼ばれることも多い。
フルレンジスピーカーに対して、複数のスピーカーユニットで構成されるスピーカーは「マルチウェイスピーカー」と呼ばれる。高音域用・低音域用と異なる種類のスピーカーが搭載されたスピーカーはマルチウェイスピーカーである。
フルレンジスピーカーは基本的に1台につき1基のスピーカーユニットを搭載する形を取る。音源が1箇所から再生されるため、周波数帯域が分割されることによる音の劣化やゆがみがないという利点がある。他方、高音や重低音はマルチウェイスピーカーに比べると貧弱になりやすい。
フルレンジスピーカーはスピーカーが1基で済むため省スペース化しやすい。PCに接続するUSBスピーカーなどでは比較的フルレンジスピーカーが多くみつかる。本格的オーディオ機器としての大口径フルレンジスピーカーは、マルチウェイスピーカーに比べると数は少ないが、中域の音質を重視するオーディオ愛好家などを中心に根強い支持を得ている。
フルレンジスピーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 06:18 UTC 版)
フルレンジスピーカーは、低音から高音まで(フルレンジ)を、一種類のユニットでまかなう前提の設計(デザイン)のスピーカーユニットand・orスピーカーシステムである。ユニットを指してはワイドレンジユニットといった語もある。スピーカーシステムとしては、振動板(コーン)が1個という意味で、シングルコーンという語もある。複数の異なる設計のユニットによって音域を分割する方式を指すマルチウェイに対する語でもあり、後からマルチウェイが現れたことによるレトロニムでもある。
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