お部屋ジャンプリンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:25 UTC 版)
これはDLNAにパナソニック独自の機能を追加したもので、2009年以降製造のブルーレイディーガ・ビエラ・ポータブルビエラに搭載されている。 これまでLAN接続により使える機能は「アクトビラ」(LAN対応プリンターを繋げば「アクトビラ」コンテンツの印刷も可)、一部インターネットコンテンツの利用、双方向番組への参加、最新版ソフトウェアダウンロードのみだったが、お部屋ジャンプリンクはこれに「録画したディーガの番組及びディーガで受信した放送を(LAN経由で)別の部屋のビエラ等で視聴可能にする」機能が追加されている。さらにディーガ2011年モデルは「スカパーHD」録画がLAN経由で可能(但し無線LANでは通信が途切れきちんと録画されなくなる恐れがあるので有線LANでの接続を推奨)。 登場当初は有線LANのみ対応の機種が殆どだったが、2010年秋冬以降のモデルは殆どが無線LAN内蔵(無線LAN非搭載機でも別売り無線LANアダプタをディーガやポータブルビエラのUSB端子に繋げば無線LAN経由でお部屋ジャンプリンク使用可。但し繋げる無線LANアダプタはパナソニック製DY-WL10のみで他社製アダプタは使用不可)。なお有線LANでパナソニック製機器同士を繋ぐ場合はルーターを介さないLAN接続も可能(但しこの場合のLANケーブルはストレートではなく「クロス」を用いる)。 2010年秋冬以降のモデルはディーガの録画番組に加え、ディーガで受信したデジタル放送をパナソニック製(お部屋ジャンプリンク対応)他機に転送する「放送転送機能」が追加され、これにより地デジ専用ポータブルビエラでもBS・110度CS放送がLAN経由により視聴可能となった(無線LAN内蔵モデルはDMP-HV200のみ。DMP-BV200/300/HV100/50/150は別売り無線LANアダプタDY-WL10をUSB端子に繋げば無線LAN使用可。2009年モデルBV100は無線LAN・放送転送非対応)。またビエラワンセグも2011年以降モデルよりお部屋ジャンプリンク対応モデル(SV-ME970/870/MV100)が登場し(ME970は加えてインターネットも使用可)、ディーガからの番組を無線LAN経由で受信可能となった(但し有線LANには非対応。またディーガ2011年モデルDMR-BWT510/BRT210との組み合わせは不可)。 なお転送元のディーガがネット(アクトビラなど)を使用中やBD/DVD再生中はクライアント機器におけるディーガで受信したデジタル放送視聴及びディーガで録画した番組の視聴は不可(クライアント機器でのソフト視聴はディーガで録画しHDDへ記録された内容のみで、BD/DVD再生映像のジャンプリンクは不可=BD/DVDへ録画番組をダビングし録画元データがHDDより消えた場合もその内容のジャンプリンク不可)。 なお「お部屋ジャンプリンク」はディーガの録画番組及び放送を他機へ転送する「サーバー」と、ディーガからの録画番組・放送をLAN経由で受信する「クライアント」、以上二つの機能があり、ディーガ・据え置きビエラ最新モデルの上級・中級機は両方の機能を有している(2009年モデル・2010年春夏モデルは「サーバー」機能のみ。ポータブルビエラ・ビエラワンセグは「クライアント」機能のみ)またディーガ・ビエラ2009年モデル全機種と2010年春夏モデル、3DディーガBRTシリーズは無線LAN非対応(ディーガ2009年・2010年春夏モデルは録画番組転送のみで放送転送機能は無し)。2010年春夏モデル全機種と2011年モデルBWT510は別売り無線LANアダプタDY-WL10をUSB端子に繋げば無線LANが使えるが、本機の電源「切」時及び本機で録画中は放送転送不可(2010年春夏モデルはディーガで録画した番組のみ転送可能で放送転送機能は非搭載)。 「お部屋ジャンプリンク」使用時はクイックスタートが自動的に「入」となるので待機電力は(時刻表示消灯時でも)エコモード時より増え、加えて2011年モデルでは「エコ待機モード」で電源を切った場合「お部屋ジャンプリンク」は使えない。 この「お部屋ジャンプリンク」機能を使うには対応ビエラ・ディーガに加え無線LANルーターが必要(パナソニックは無線LANルーターを自社生産していないので他社製品を使用。無線LAN非対応機に繋ぐ場合、お部屋ジャンプリンク非対応モデルをLAN接続して「アクトビラ」などを使う場合は有線LANルーター或いは無線LAN子機が別途必要)。さらに電話回線は予め(ADSL・光ファイバー・CATV等の)ブロードバンド契約になっている必要がある。また無線LANの場合、別の階の部屋にある機器では状況(宅内間取りや電波の届き具合)により通信が途切れる事がある。 この機能は長らくパナソニックの独自仕様で、他社のDTCP-IP対応機器では録画番組の再生は出来ても、放送転送機能は出来なかったものが多いが、他社製品で放送転送機能が利用できるものとしてDiXiMはAndroid向けが2012年冬頃より発売された機種の一部とiOS(iPhone・iPod Touch・iPad)向けとしてDiXiM Digital TVが対応している。 但し他社製のBDレコーダー&薄型テレビが有するDLNAとの互換性は無く、ポータブルビエラへの録画番組・受信放送転送はパナソニック製「ビエラ&ディーガ」からのみ可能。
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