radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)
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「radiko」の記事における「radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)」の解説
2014年4月1日開始の定額有料会員制サービス。radikoの基本サービスは無料で利用できるが、月額350円(税別)を支払うことで、放送対象地域以外の放送を聴取できるサービスである。株式会社radikoではこのサービスの開始を、「radiko.jpにおける『第1フェーズ』(新規参加局の増加・サービスエリアの拡大・配信システムの充実)から『第2フェーズ』(新しいラジオの楽しみ方の提供・ユーザーサービスの向上)への移行」と位置付けている。ラジオNIKKEIと放送大学はそもそも基本サービスで日本全国へと無料配信しているためこの2局3波をradikoで聴取するためにプレミアム加入を必要とする地域は存在しないものの、配信システム上はこの2局3波もプレミアム配信が行われている。 月額350円(税別)という価格設定について、radikoでは配信システムサーバーへの初期費用と運用費に充てるとしている。しかし伊集院光はアプリや有料サイトの月額料金と比較しても破格に高いと分析しており、radikoに「それ(初期投資と運営費に充てる)ならば初期投資分を回収できた時点で値下げしなくてはならない」と苦言を呈している。 月額利用料の支払い方法は、クレジットカード決済のほか、携帯電話会社による合算決済、「フレッツ・まとめて支払い」、PayPal決済がある。 運用開始の時点では、ユーザーの所在地域を対象にしていないCMや情報も放送と同時に配信されるが、配信局によっては一部クライアントのCMをフィラーに差し替えるケースがある。地上波放送や基本サービスで配信している番組の一部はプレミアムでは配信されない(#配信に制限のある番組参照)。公式サイトやアプリからの聴取では、エリア内での聴取と比べて約20秒程遅れての配信となる。他の同様のラジオアプリケーションとは異なり、CMも番組と同様にほとんどそのまま流れるのが特徴。 一方で、プレミアムに対応しない配信局(非対応局)のサービスエリア内で大規模な災害が発生した場合は、「時限措置」として非対応局からプレミアム会員に向けて情報を配信することがある。以下にRCCラジオでの例を挙げる。 RCCラジオは、radikoプレミアムにサービス開始当初から参加していたが、プロ野球広島東洋カープ戦中継(関連番組含む)と『RadiPrism』の番組のみを配信していた。しかし、2014年(平成26年)8月豪雨による広島市の土砂災害が発生した際、通常はプレミアムで配信しない番組も同日早朝から「時限措置」扱いで全国に配信を行った。その後「時限措置」扱いを外した形の運用に移行し、自社制作のワイド番組を中心に配信対応番組を拡大。2015年4月改編時点では「月・金 7:00 - 23:55、火・水・木 7:00 - 21:50、土 7:00 - 16:00、日 9:00 - 15:00」というルールの下、運用を行った。ただし、配信終了時間を過ぎてもカープ戦野球中継が続いている場合、中継終了まで配信された。2015年7月頃からは、毎日7:00 - 24:00まで配信が行われるようになり、2015年度ナイターオフ編成がスタートした2015年9月28日より、権利処理の難しい一部の番組を除き、正式に他局同様の終日配信体制となった。
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