1973年のテレビ (日本)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 1973年のテレビ (日本)の意味・解説 

1973年のテレビ (日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 07:11 UTC 版)

1973年のテレビ(1973ねんのテレビ)では、1973年昭和48年)の日本におけるテレビジョン放送全般の動向についてまとめる。

主なできごと

東京12チャンネル(後のテレビ東京)、被免許者及び運営会社が変更。

東京12チャンネルの運営が、10月31日付で「日本科学技術振興財団テレビ事業本部」の免許期限により閉局し、新たに11月1日付で「株式会社東京十二チャンネル」への新規免許により開局。それまで同社はの同局の番組を制作する会社「株式会社東京十二チャンネルプロダクション」として運営しており、運営変更に伴う新規免許に当り、10月24日に「株式会社東京十二チャンネル」に会社名を変更している。放送設備等は被免許者の変更に伴い、全て新会社が引き継いだ。


12月、在京キー局新聞社とがそれぞれ保有する株式の整理が実施

これにより、日本テレビ(NTV)読売新聞TBS毎日新聞フジテレビサンケイ新聞日本教育テレビ(NET)朝日新聞、東京12チャンネル=日本経済新聞の形による「新聞・放送」の株式単一化が進められた。


全面カラー化への動き

TBS、フジテレビ、NETが、番組の全面カラー化を完了(過去の再放送や、故意の場合を除く)。


中京地方、テレビ系列整理が完了。

4月1日名古屋テレビ放送がNET=ANN系列、中京テレビ放送がNTV=NNN・NNS系列に各々一本化したことで、同地方に於いての「複合ネット」が解消され、東海地区の4系列4局によるフルネット化が完了(後述)。


テレビ番組


その他

NHK、カラーテレビ受像機の普及を最優先方針としたこと等から、音声多重放送の実験放送を12月9日に終了(後述)。以後同放送は、1978年9月28日の日本テレビの実用化試験放送開始まで行われなかった。


番組関係のできごと

1月

2月

3月

  • 3月7日 - NHK総合、テレビ放送開始20周年記念番組として、吉永小百合のリポートによる『国境のない伝記』放送開始( - 3月28日、全4回)。[1]

4月

5月

  • 5月3日 - NHK総合、ゴールデンウィークの特集番組の1つとして、『平等の旗の下に- 松本治一郎の生涯』を放送。[1][6]

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

その他テレビに関する話題

奈良テレビ放送(4月1日開局)
NHKホール(6月20日竣工)
NHK放送センター(8月稼働開始)

開局・放送開始

  • 4月1日 - 奈良テレビ放送
  • 4月2日 - NHK岐阜(県域テレビジョン放送)
  • 11月1日 - 東京12チャンネル (株式会社運営の一般局として) 日本科学技術振興財団が運営していたテレビ事業本部「東京12チャンネル(科学テレビ)」を、これまで財団の番組を制作してきた「東京十二チャンネルプロダクション」(10月24日に「東京十二チャンネル」に社名変更)が、施設や資産を引き継いだ。しかし免許に関しては郵政省によるチャンネルプランの変更(10月19日。京浜地区の民放教育専門局用(第10と第12チャンネル)を廃止し、改めて民放総合局用(同一)を割り当てる)もあり財団が科学技術教育局として申請していたのを取り下げ、東京十二チャンネル側に一般局としての免許が付与された。よって「財団テレビ局が10月31日に廃局。11月1日に12チャンネル開局」という形である。

周年

番組

開局・放送開始

記念回

視聴率

(関東地区、ビデオリサーチ調べ)

報道

  1. スタジオ102(NHK総合、4月25日)44.4%
  2. 首都圏交通情報[注 19](NHK総合、4月27日 8:05-8:12)44.1%
  3. 首都圏交通情報[注 19](NHK総合、4月27日 7:20-7:35)44.0%
  4. 報道番組(ドバイ日航機ハイジャック事件国会会期再延長)(NHK総合、7月24日)43.6%
  5. ニュース(NHK総合、12月31日 20:55-21:00)43.2%
  6. ゆく年くる年(NHK総合、12月31日)43.0%
  7. カメラリポート(NHK総合、11月30日)42.6%
  8. ニュース(NHK総合、4月27日 7:00-7:35)41.7%
  9. JNNフラッシュニュース(TBS、4月7日)41.6%
  10. 報道番組(日航ジャンボ機乗っ取り事件他)(NHK総合、7月23日)41.5%

スポーツ

  1. プロボクシング世界ジュニア・ミドル級タイトルマッチ「輪島功一×ミゲル・デ・オリベイラ」(フジテレビ、1月9日)42.0%

バラエティー

  1. 第24回NHK紅白歌合戦(NHK総合、12月31日)75.8%
  2. 8時だョ!全員集合(TBS、4月7日)50.5%
  3. 第4回輝け!日本歌謡大賞(日本テレビ、11月20日)47.4%
  4. '73新春スターかくし芸大会(フジテレビ、1月1日)44.1%
  5. 1973年度輝く!日本レコード大賞(TBS、12月31日)44.1%

ドラマ

  1. ありがとう・最終回(TBS、1月18日)55.2%
  2. 連続テレビ小説 北の家族(NHK総合、11月10日)51.7%
  3. 連続テレビ小説 藍より青く(NHK総合、3月5日)50.2%
  4. ゆびきり(TBS、1月25日)49.8%
  5. 水戸黄門 第4部(TBS、5月28日)35.4%
  6. 水戸黄門 第4部(TBS、6月4日)35.4%

テレビ番組

テレビドラマ

NHK

日本テレビ系

TBS系

フジテレビ系

NET系

子供向けドラマ

NHK

日本テレビ系

TBS系

フジテレビ系

NET系

テレビアニメ

特撮番組

報道・情報番組

バラエティ番組

クイズ番組

音楽番組

教養・ドキュメンタリー番組

料理番組

単発特別番組枠

特別番組

既存番組のカラー化

  • 中学生の数学(NHK教育)- (1972年度である)3月までは年間の約半分の回数がカラー放送[25]、1973年度に入る4月からは毎回カラー放送[26]
  • おはよう!フジテレビです(フジテレビ) - 10月14日から[27]

脚注

注釈

  1. ^ このライブ公演の模様は、2日前の公開リハーサルを含め、後に音楽・映像ソフト化され、2023年には「50周年記念デラックス・エディション」と冠したCDとブルーレイによるコンプリート版も発売されている[3]
  2. ^ ただし1978年は女子プロ野球チーム「ニューヤンキース」宣伝のため、『土曜グランドスペシャル』で2回放送。また1980年は放送せず。
  3. ^ OPクレジットは「曲亭馬琴」。
  4. ^ 1973年10月から1975年9月の間は牛乳石鹸共進社一社提供のため、『シャボン玉歌まね合戦スターに挑戦!!』と改題。その後も牛乳石鹸はシリーズ終了まで筆頭スポンサーを務める。
  5. ^ 1973年10月から1974年3月には『マチャアキのシャカリキ大放送!!』、1975年4月から9月には『カックラキン大放送!!(第1期)』をつなぎ番組として放送。
  6. ^ 1986年10月より『ミュージックステーション』(2019年10月より21時枠へ移動)の放送開始にともない放送時間を移動、以後も度々枠移動を繰り返し2020年現在は30分枠に短縮、深夜に放送されている。なお、2020年4月よりBS朝日で『ワールドプロレスリングリターンズ』のタイトルで金曜20時枠で放送開始されている。
  7. ^ 1974年4月1日より司会に復帰。
  8. ^ 橋田壽賀子脚本によるテレビドラマ1971年7月から1975年4月まで放映された池内淳子主演の『つくし誰の子』シリーズと同じく「月曜スター劇場」を支えたテレビドラマシリーズとなった。主演の宇津井健はこの作品が橋田壽賀子作品初出演であった。
  9. ^ ゆく年くる年』(この年はNETが制作を担当)の前に放送。
  10. ^ 初代はアニメーションを使用したもので、1975年まで放映された(実写となるのは1976年の2代目からであり、2021年現在は9代目である)。
  11. ^ 同番組が日立グループ全社提供となったのにともなう(それまでは日立製作所による一社提供だった)。
  12. ^ 2021年現在は『日立 世界・ふしぎ発見!』(TBS系)の番組内で放映されている。
  13. ^ NHK年鑑'74の「年誌」の40ページでは、同年12月9日の項目に「テレビ音声多重実験放送おわる(大阪12月9日、東京12月10日)」と記載されている。又、NHKクロニクルでは、12月9日の19時のニュースでは「東京・大阪2ヶ国語実験放送」と明記されているのに対し、翌日の同番組及び同日の総合テレビの番組表の全番組共に2ヶ国語の明記がない。以上のことから、ここでは実験放送の終了を12月9日としている。
  14. ^ ちなみに日本のテレビ放送は、1977年10月3日NHK教育テレビ(Eテレ)を最後に、過去の再放送や故意の演出等の場合を除き、全面カラー化を完了している。[21]
  15. ^ この年は第24回(ただしテレビ放送としては20周年)。なお、この年からNHKホールでの開催となる。
  16. ^ 中部日本放送版はこれよりも早く1962年12月3日に開始したため、1972年で10周年となった。
  17. ^ 『みんなの招待席』1コーナー時代からの通算。
  18. ^ 前週開始したばかりの『仮面ライダーV3』第2話「ダブルライダーの遺言状」で達成。
  19. ^ a b 当時発生した首都圏国電暴動の影響にともなう。
  20. ^ 当初は関西ローカルでスタート。2年8ヵ月後にはNET→テレビ朝日系列の全国ネット番組となる。
  21. ^ 前年10月、関西ローカルの深夜番組『ナイトパンチ』木曜日版の内包コーナーとしてスタートしたのが人気を得たため、30分番組として独立。1年後、フジテレビ系列の全国ネット番組となった。
  22. ^ 同公演に於いては、9月23日で総合テレビで放送されたヴェルディ作曲 歌劇『椿姫』がステレオ対応のVTRで収録・放送された(ステレオ放送は東京地区のみ)[23]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「放送史年表 -詳細版- 1973年」(NHK放送文化研究所)(2025年8月2日閲覧)
  2. ^ a b CDソフト「アロハ・フロム・ハワイ」(1999年1月8日、BMGビクター(当時、後にソニーミュージックへ移行)から発売。CD番号:BVCM-31011)のライナー・ノーツに記載。
  3. ^ ソニーミュージック 2023年8月11日付「全世界で衛星TV中継されたエルヴィス・プレスリーの歴史的コンサートの模様を収録した『アロハ・フロム・ハワイ』の50周年記念デラックス・エディションが本日発売!」(2025年8月2日閲覧)
  4. ^ a b c d e f g 日本民間放送連盟(編)「試行と胎動と試練の年 テレビ」『月刊民放』第3巻第12号、日本民間放送連盟、1973年12月15日、18 - 21頁、NDLJP:3470893/10 
  5. ^ JJサニー千葉『千葉流 サムライへの道』ぶんか社、2010年、20 - 29頁。ISBN 4821142694 
  6. ^ NHKクロニクル『平等の旗の下に ―松本治一郎の生涯―』アナログ総合 1973年05月03日(木) 午後09:30 〜 午後09:59
  7. ^ a b 美空ひばり | BS朝日
  8. ^ 日本民間放送連盟(編)「放送日誌(1973年4月)」『月刊民放』第3巻1973年6月号(25)、日本民間放送連盟、コーケン出版、1973年6月15日、45頁、NDLJP:3470887/24 
  9. ^ 日立の樹オンライン
  10. ^ 『NHK年鑑'74』, p. 20,81.
  11. ^ 『NHK年鑑'74』, p. 7,26.
  12. ^ 『NHK年鑑'74』, p. 28,52.
  13. ^ 『NHK年鑑'74』, p. 28.
  14. ^ 日本テレビ放送網株式会社 社史編纂室『大衆とともに25年 沿革史』日本テレビ放送網、1978年8月、211頁。NDLJP:11954641/118 
  15. ^ 日本民間放送連盟(編)「放送日誌(1973年10月)」『月刊民放』第3巻第12号、日本民間放送連盟、1973年12月15日、47頁、NDLJP:3470893/24 
  16. ^ a b 日本民間放送連盟(編)「放送日誌(1973年11月)」『月刊民放』第4巻第1号、日本民間放送連盟、1974年1月15日、55頁、NDLJP:3470894/28 
  17. ^ a b c 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'74』日本放送出版協会、1974年、2,36頁。 
  18. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'74』日本放送出版協会、1974年、37頁。 
  19. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'74』日本放送出版協会、1974年、40頁。 
  20. ^ NHKクロニクル「『ニュース<東京・大阪2ヶ国語実験放送>』 アナログ総合 1973年12月09日(日) 午後07:00 〜 午後07:20」
  21. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'78』日本放送出版協会、1978年、28頁。 
  22. ^ 番組表検索結果「スタジオからこんにちは」NHKクロニクル NHKアーカイブス、2020年12月11日閲覧
  23. ^ NHKクロニクル「NHKイタリア歌劇公演 歌劇『椿姫』(ヴェルディ作曲) 1973年9月23日
  24. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'75』日本放送出版協会、1975年、66頁。 
  25. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'73』日本放送出版協会、1973年、83~4頁。 
  26. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'74』日本放送出版協会、1974年、112頁。 
  27. ^ 読売新聞 1973年10月14日朝刊 P.11 テレビ欄 番組表(読売新聞「ヨミダス歴史館」にて閲覧)

参考文献

など


「1973年のテレビ (日本)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「1973年のテレビ (日本)」の関連用語

1973年のテレビ (日本)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



1973年のテレビ (日本)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの1973年のテレビ (日本) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS