刑事コロンボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 00:11 UTC 版)
『刑事コロンボ』(けいじコロンボ、原題: Columbo)は、アメリカ合衆国で制作・放映されたサスペンス・テレビ映画シリーズである。全69話。
注釈
- ^ a b ただし、日本放送協会が2018年から実施した再放送では、新シリーズについても『刑事コロンボ』の邦題で放映している。
- ^ UHFチャンネルにて。NHK総合テレビでは1972年12月31日に放送。
- ^ 犯人の精神分析医を演じたジーン・バリー(Gene Barry)は本作以前に『バークにまかせろ』でロサンゼルス市警察殺人課の刑事(課長)を演じている。
- ^ キャストのリオ・ジェントリー探偵はクレジット無し、吹替は飯塚昭三。
- ^ 本人役でカメオ出演。
- ^ 被害者のワイン醸造会社オーナーを演じたゲイリー・コンウェイ(Gary Conway)は(他の出演作に『バークにまかせろ』など)放映後に俳優を引退して、本当にワイナリーのオーナーになった。(Carmody McKnight Winery)
- ^ 被害者の妻・教授夫人を演じたジェシカ・ウォルター(Jessica Walter)は「NBCミステリー・ムービー」のコロンボとは別シリーズ作品「Amy Prentiss」の主役である。
- ^ 犯人のカントリー&ウェスタン歌手を演じたジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)は実際にカントリーのシンガーソングライターとして活躍した人物である。
- ^ 「華麗なる罠」の小説版タイトルは「カリブ海殺人事件」。
- ^ この作品は、以下の通り日本では3つのヴァージョンが公開されており、邦題もふたつ存在する。
「殺意のナイトクラブ」日本テレビ放送版:2006年12月31日放送、日本語吹替なしで、字幕スーパーで日本語に対応。
「虚飾のオープニング・ナイト」WOWOW版:2004年3月21日放送、コロンボの吹替は銀河万丈。NHKでの再放送でも、この吹き替え版が使用されている。
「殺意のナイトクラブ」Blu-ray Disc版:2011年12月2日にジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパンから Blu-ray BOX「刑事コロンボ 完全版」が発売されるにともなって製作された新版。コロンボの吹替を石田太郎、犯人ジャスティンとヴァネッサの吹替を香川照之と甲斐田裕子が担当した。これは、従来この作品のみが石田太郎の声のものが存在していなかったための措置であった。 - ^ 殺人事件が発覚していない時点(ある人が行方不明の時点)で捜査に加わることもあり、一概に殺人事件のみを捜査しているわけではないと推定される。
- ^ 2020年9月9日・21時(日本時間)にNHK-BSプレミアムで再放送された日本語版のセリフでは「炊事場の見張り」となっているが、原語はKP(=kitchen patrol ないし kitchen police)である。「ノート」参照。
- ^ このエピソードでは、コロンボが犯人に対して怒鳴るシーンがあるが、これは日本語吹き替え版のみの演出である。ピーター自身は、同シーンでのセリフを「低音かつ抑え目のトーン」でしゃべっている。
- ^ 『私が愛した"刑事コロンボ"』NHK衛星第2テレビジョン脚本家ウィリアム・リンクインタビューより。
- ^ 同時に「殺人講義」の回に起きた殺人事件は『運良く』犯人が無線で飛ばしていた狙撃用の画像が近くの無線家によって拾われ、解決に結び付いた。
- ^ 第4シーズン 第27話「逆転の構図」より。ある親切な婦人に「コートを変えるべき」と突っ込まれ、ほぼ新品のコートに交換させられるところだった。
- ^ 新シリーズの第56話「殺人講義」になってグリーンの2ドアセダンを「カミさんの車」と紹介するシーンがあるが真偽のほどは定かではない。
- ^ なお、最初に出演していた犬は、シリーズ途中で亡くなった為、途中からは初代に似た犬を起用している。
- ^ 終始批判的な態度をとっていたわけではなく、最初からコロンボを知っていたり、コロンボが捜査しやすいよう補佐したりと慕う様子もみられる。
- ^ 第52話では役名が無かったが、第65話ではブリンドル刑事という役名で登場した。
- ^ 現在『コロンボ』のテーマとしてCDなどに収録されているものはカバーバージョン。
- ^ なお、他のシリーズが映画枠で放送される際、NBCで放送された当時のフィルムを使用したためにこのテーマが少しだけ流れる場合もあった。
- ^ ただし、当初放映されたにも関わらず、現行版では別の声優に替わっている部分もある。「祝砲の挽歌」のコロンボが夜中、巡査に電話をかけるシーンは民放での放送の際にカットされ、ソフト化された際には銀河による追加吹き替えとなった。また、この巡査の吹き替えは国坂伸だが、当シーンのみ小野健一が担当した[22]。このほか、「黒のエチュード(120分版)」、「秒読みの殺人」でも、小池による吹き替えが行われた場面があったにも関わらず、銀河による追加吹き替えに差し替えられたシーンが存在する。原版の紛失・痛みや放送コードに起因するとも考えられるが、正式な理由は不明。
- ^ 当初は2代目コロンボ役である石田の起用が検討されオファーもしていたが、石田が追加吹き替えを担当した制作会社が違うことや自分をコロンボに起用した左近允洋やグロービジョンへの恩義から断っていたことを、後に新シリーズの追加吹き替え部分を演出した吉田啓介が明かしている(『別冊宝島 刑事コロンボ完全事件ファイル』より)。
- ^ 動物文学者の小林清之介が日ごろ口にしていた「カミさん」に着想を得たものという。
- ^ 額田が参加する前に飯嶋永昭が翻訳を手がけた初期のエピソードでは「女房」と訳されていた。
- ^ 旧シリーズ石田版も担当。
- ^ 「殺人処方箋」新版と旧シリーズ石田版も担当。
- ^ 「ハッサン・サラーの反逆」の追加部分は額田の訳をそのまま使用。
- ^ 「毒のある花」、「愛情の計算」、「5時30分の目撃者」、「闘牛士の栄光」、「さらば提督」
- ^ 旧題「謀殺のカルテ」映像版「華麗なる罠」。没シナリオとして小説版が出版された後、新シリーズで映像化された。
- ^ 1975年発行の「死のクリスマス」改題・改訳版。
出典
- ^ “Philip Saltzman, Producer of 'Barnaby Jones'”. Los Angeles Times. (2009年8月21日) 2009年8月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 町田暁雄、えのころ工房「舞台劇 殺人処方箋」『刑事コロンボ完全捜査ブック』宝島社、2015年、25-27頁。ISBN 978-4800234117。
- ^ 渕上痩平「解説」『ソーンダイク博士短篇全集:歌う骨』国書刊行会、2020年。ISBN 978-4336066749。
- ^ 「犯人は私ですが……倒叙ミステリ」『ブックガイド古典と新作で学ぶミステリの基礎知識』PHP研究所、2017年。ISBN 978-4569769158。
- ^ “傑作揃い!TVドラマや映画で長年親しまれてきた「倒叙ミステリ」とは?”. カドブン. KADOKAWA. 2023年7月4日閲覧。
- ^ 町田暁雄(編)、2018年、「刑事コロンボ<旧シリーズ>全45エピソードリスト」、『刑事コロンボ読本』、洋泉社 ISBN 978-4-8003-1630-1 pp. 291pp-314pp
- ^ Aveleyman-Actor,Film & TVVidecaps Cast for Show, COLUMBO
- ^ “刑事コロンボ コンプリート ブルーレイBOX [Blu-ray]”. amazon. 2012年5月14日閲覧。
- ^ http://www.lapdonline.org/join_the_team/content_basic_view/9127#Police%20Lieutenant
- ^ http://www.lapdonline.org/assets/pdf/Org_Chart_021312.pdf
- ^ a b ‘Columbo’ creator solves his own family mystery by Tom Teicholz February 22, 2011 |6:29 pm
- ^ “Peugeot history and Detective Columbo's 1959 Peugeot 403”. 2022年1月5日閲覧。
- ^ COLUMBO 刑事コロンボがゲスト – 映像翻訳 – back in japan
- ^ Columbo Meets Sinatra - The Ultimate Lieutenant Columbo Site
- ^ Does Mrs Columbo really exist? - THE COLUMBOPHILE
- ^ ウィリアム・リンク『刑事コロンボ 13の事件簿―黒衣のリハーサル』355p (論創海外ミステリ、2013年8月1日) ISBN 978-4-846012557
- ^ 海外ドラマ 刑事コロンボ - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
- ^ 小池朝雄吹き替え版 失われた最終話発見 - 読売新聞 2010年5月28日
- ^ “BS-TBS、民放初『コロンボ』全シリーズ放送! 外国人記者番組など10月新番組”. マイナビニュース. (2015年8月28日) 2015年10月21日閲覧。
- ^ 番組紹介
- ^ 放送開始50周年 刑事コロンボ|NHK BSプレミアム BS4K 海外ドラマ
- ^ Archived 2018年5月29日, at the Wayback Machine.
- ^ 『別冊宝島 刑事コロンボ完全事件ファイル』
- ^ 額田やえ子「カミさんの由来」『アテレコあれこれ ―テレビ映画翻訳の世界』中央公論社〈中公文庫〉、1989年2月10日(原著1979-9)、26-30頁頁。ISBN 4-12-201588-X。[注釈 25]
- ^ 刑事コロンボDVDコレクション
- ^ 新・刑事コロンボDVDコレクション
- ^ 【ピーター・フォーク追悼】さらばコロンボ!ブルーレイで永遠に!
- ^ “香川照之が「刑事コロンボ」悪役で実写アテレコ初挑戦”. オリコン. 2011年12月6日閲覧。
刑事コロンボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 20:28 UTC 版)
決まりネタとして、毎度風采の上がらないコロンボ警部補が「ウチのカミさんがね…」と妻ののろけ話で犯人(容疑者)の油断を誘うシーンが登場する。犯人が「早く帰ってくれ」と思うほどにコロンボが饒舌となるため、やっと話を切り上げて帰り支度を始めると犯人が安堵して気が緩んでしまい、その帰りしなに突然質問され決定的言質を取られる。しかし劇中、コロンボ警部の妻が登場したシーンはない。
※この「刑事コロンボ」の解説は、「愛妻家」の解説の一部です。
「刑事コロンボ」を含む「愛妻家」の記事については、「愛妻家」の概要を参照ください。
刑事コロンボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/09 05:52 UTC 版)
シーラは、刑事コロンボの69のエピソード中、6つにゲスト出演している。最初の出演は、ウィリアム・シャトナーが犯人を演じた「ルーサン警部の犯罪」で、被害者クレア・デイリー(ローラ・オルブライト)の夫の秘書、モリー役で出演。翌1977年にピーター・フォークと結婚。ピーター・フォークの「カミさん」となった。 2度目の出演は、同じく旧シリーズの「美食の報酬」。ルイ・ジュールダン演じる料理評論家の秘書、イヴ・プラマー役で出演した。 3度目の出演は、新シリーズの5話「殺意のキャンバス」。パトリック・ボーショー演じる犯人の現在の妻、ヴァネッサ役で出演した。 4度目の出演は、新シリーズ13話「影なき殺人者」。ダブニー・コールマン演じる犯人、ヒュー・クライトン弁護士の秘書で、アリバイ作りに協力したことから彼の犯行に気づき、弱みを握って事務所の共同経営者にさせるという役を演じた。(アリバイ作りに協力した当初、犯人が自分を事後従犯にさせた理由を知らなかった。) 5度目は、「死を呼ぶジグソー」。画廊の経営者、ジェラルディーン・ファーガスン役で出演。本作はエド・マクベインの小説を原作にした倒叙形式ではない作品。物語の終盤で殺害されてしまう。 6度目は「殺意の斬れ味」。ここで初めての犯人役となった。演じたキャサリン・カルバートは、横暴な起業家の夫であるクリフォード(演・バリー・コービン)と別れたがっていたが、婚前契約により、別れれば無一文になる状況だった。そこで、愛人であるロサンゼルス市警察の鑑識官、パトリック・キンズレー(演・デヴィッド・ラッシュ)と共謀して、クリフォードと係争中だった資産家を殺害し、その罪をクリフォードに擦り付けるという計画犯罪を実行した。(殺害を実行したのはパトリックの方)
※この「刑事コロンボ」の解説は、「シーラ・ダニーズ」の解説の一部です。
「刑事コロンボ」を含む「シーラ・ダニーズ」の記事については、「シーラ・ダニーズ」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 刑事コロンボのページへのリンク