量子力学の時代とは? わかりやすく解説

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量子力学の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/18 03:07 UTC 版)

原子・亜原子物理学の年表」の記事における「量子力学の時代」の解説

1887年 ハインリヒ・ヘルツ光電効果発見する。これは後に光の量子の点から行われたアインシュタイン説明により量子論発展において非常に重要な役割を果たす 1896年 ヴィルヘルム・レントゲンプラズマ中の電子研究中にX線発見する高エネルギー電磁波の「波動」と考えられていた散乱X線は、1922年アーサー・コンプトンにより電磁波の「粒子」の側面実証される 1900年 ポール・ヴィラールウラン崩壊研究中にガンマ線発見する 1900年 ヨハネス・リュードベリ観測され水素線波長表現改良する 1900年 マックス・プランク量子仮説黒体放射法則について述べ1902年 フィリップ・レーナルト最大光電子エネルギー照射強度依存せず周波数依存することを観測する 1902年 テオドール・スヴェドベリ分子衝撃変動ブラウン運動起こすことを提案する 1905年 アルベルト・アインシュタイン光電効果説明する 1906年 チャールズ・バークラが各元素特有のX線有し、これらのX線透過度元素原子量関係していることを発見する 1909年 ハイス・ガイガーとアーネスト・マースデンが薄い金属箔によるアルファ粒子大きな角度偏向発見する 1909年 アーネスト・ラザフォードとトマス・ロイズがアルファ粒子ヘリウム2価陽イオンであることを実証する 1911年 アーネスト・ラザフォードガイガーマースデン実験原子モデルを使うことで説明しラザフォード断面積導出する 1911年 ジャン・ペランアインシュタインブラウン運動理論的説明試験するための実験的研究において原子と分子存在証明している 1911年 ステファン・プロコピウが電子磁気双極子モーメント測定する 1912年 マックス・フォン・ラウエ結晶格子用いてX線回折することを提案する 1912年 Walter FriedrichPaul Knippingが閃亜鉛鉱X線回折する 1913年 ヘンリー・ブラッグローレンス・ブラッグが強いX線反射対すブラッグ条件解明する 1913年 ヘンリー・モーズリー核電子こそ元素番号付けする真の基準であることを示す 1913年 ニールス・ボーア原子量子モデル発表する 1913年 ロバート・ミリカン電荷基本単位測定する 1913年 ヨハネス・シュタルクが強磁場水素のパルマースペクトル線を分裂させることを実証する 1914年 ジェイムス・フランクグスタフ・ヘルツ原子励起観測する 1914年 アーネスト・ラザフォード陽電荷帯びた原子核陽子を含むことを提案する 1915年 アルノルト・ゾンマーフェルト相対論的微細構造説明するために楕円軌道を持つ修正ボーア原子モデル開発する 1916年 ギルバート・ルイスアーヴィング・ラングミュア化学結合電子モデル定式化する 1917年 アルベルト・アインシュタイン誘導放出概念導入する 1918年 アーネスト・ラザフォードアルファ粒子窒素気体中に放出するシンチレーション検出器水素原子サインを示すことに気づく 1921年 アルフレッド・ランデがg因子導入する 1922年 アーサー・コンプトン電子線によるX線光子散乱研究し電磁放射の「粒子」の側面実証する 1922年 オットー・シュテルンWalther Gerlachが「スピン量子化」を示す 1923年 リーゼ・マイトナーが現在オージェ過程呼ばれているものを発見する 1924年 ルイ・ド・ブロイ電子は「粒子特性加えて波動特性を持つということ提案している。粒子と波動の二重性は後にフェルミオンボソン拡張される。 1924年 ジョン・レナード=ジョーンズが半経験的原子間力法則提案する 1924年 サティエンドラ・ボースアルベルト・アインシュタインボース-アインシュタイン統計導入する 1925年 ヴォルフガング・パウリ電子量子排他原理述べ1925年 ジョージ・ウーレンベックサミュエル・ゴーズミット電子スピン仮定する 1925年 ピエール・オージェオージェ過程発見するリーゼ・マイトナーより2年遅い) 1925年 ヴェルナー・ハイゼンベルクマックス・ボルンパスクアル・ヨルダン量子行列力学定式化する 1926年 エルヴィン・シュレーディンガーが非相対論的量子波動方程式述べ量子波動力学定式化する 1926年 エルヴィン・シュレーディンガー波動量子論行列定式化数学的に等しいことを証明する 1926年 オスカル・クラインWalter Gordon相対論的量子波動方程式(現在クライン-ゴルドン方程式として知られる)を述べ1926年 エンリコ・フェルミ電子スピン1/2のような現在「フェルミオン」と呼ばれている粒子についてスピン統計関係を発見する 1926年 ポール・ディラックフェルミ-ディラック統計導入する 1926年 ギルバート・ルイスが 「光子」という用語を導入する。彼はこれを「放射エネルギーキャリア」と考えていた 1927年 クリントン・デイヴィソンLester Germer、ジョージ・トムソン電子波動性質確認する 1927年 ヴェルナー・ハイゼンベルク量子不確定性原理について述べ1927年 マックス・ボルン波動関数確率的性質解釈する 1927年 ヴァルター・ハイトラーフリッツ・ロンドン原子価結合理論概念導入し水素分子適用する 1927年 トーマスフェルミトーマス・フェルミ模型開発する 1927年 マックス・ボルンロバート・オッペンハイマーボルン・オッペンハイマー近似導入する 1928年 チャンドラセカール・ラマン電子による光学光子散乱研究する 1928年 ポール・ディラック相対論的電子量子波動方程式述べ1928年 Charles G. DarwinWalter Gordonクーロンポテンシャルについてのディラック方程式を解く 1928年 フリードリッヒ・フントロバート・マリケン分子軌道概念導入する 1929年 オスカル・クラインがクラインパラドックスを発見する 1929年 オスカル・クライン仁科芳雄電子による高エネルギー光子散乱クライン仁科断面積導出する 1929年 ネヴィル・モット相対論的電子クーロン散乱対すモット断面積導出する 1930年 ポール・ディラック電子正孔理論導入する 1930年 エルヴィン・シュレーディンガーツィッターベヴェーグンク予測する 1930年 フリッツ・ロンドン分子間で相互作用変動する双極子モーメントによるファンデルワールス力説明する 1931年 ジョン・レナード=ジョーンズレナードジョーンズ原子間ポテンシャル提案する 1931年 イレーヌ・ジョリオ=キュリーフレデリック・ジョリオパラフィン中の中性子散乱観測する解釈を誤る 1931年 ヴォルフガング・パウリニュートリノ仮説出しベータ崩壊におけるエネルギー保存明らかな違反説明する 1931年 ライナス・ポーリング共鳴結合発見しこれを用いて対称平面分子の高い安定性説明する 1931年 ポール・ディラック磁気単極子存在する場合電荷量子化説明できることを示す 1931年 ハロルド・ユーリー蒸発濃縮法分光法用いて重水素発見する 1932年 ジョン・コッククロフトアーネスト・ウォルトンプロトン衝撃用いてリチウムホウ素分裂させる 1932年 ジェームズ・チャドウィック中性子発見する 1932年 ヴェルナー・ハイゼンベルク陽子-中性子模型提示しこれを用いて同位体説明する 1932年 カール・D・アンダーソン陽電子発見する 1933年 エルンスト・シュテュッケルベルク(1932年)、レフ・ランダウ(1932年)、クラレンス・ツェナーがランダウ・ツェナー遷移発見する 1933年 マックス・デルブリュック量子効果により光子外部電場により散乱することを提案する 1934年 イレーヌ・ジョリオ=キュリーフレデリック・ジョリオアルミニウム原子アルファ粒子照射することで人工的に放射性リン30作り出す 1934年 レオ・シラード連鎖反応が可能かもしれないことに気づく 1934年 エンリコ・フェルミニュートリノ生成されベータ崩壊の非常にうまくいくモデル発表する 1934年 レフ・ランダウエドワード・テラー非線形分子軌道的に縮退した状態の縮退取り除く振動モードを持つ可能性がある(ヤーン・テラー効果)ことを伝え1934年 エンリコ・フェルミ93陽子元素作るために中性子ウラン原子照射することを提案する 1934年 パーヴェル・チェレンコフ光らない液体中を移動する相対論的粒子により光が放出されることを報告する 1935年 湯川秀樹核力理論提示しスカラー中間子予測する 1935年 アルベルト・アインシュタインボリス・ポドリスキーネイサン・ローゼンEPRパラドックス発表する 1935年 ヘンリー・アイリング遷移状態理論発展させる 1935年 ニールス・ボーアEPRパラドックス分析発表する 1936年 Alexandru Proca核力基礎としてスピン1の質量ベクトル中間子に対して相対論的量子場方程式定式化する 1936年 ユージン・ウィグナー原子核による中性子吸収理論発展させる 1936年 ハーマン・アーサー・ヤーンエドワード・テラーヤーン・テラー効果期待される対称形の系統的研究発表する 1937年 カール・アンダーソン湯川理論により予測されπ中間子存在実験的に証明する 1937年 Hans Hellmannがヘルマン–ファインマンの定理発見する 1937年 セス・ネッダーマイヤーカール・アンダーソン、J.C. StreetE.C. Stevenson宇宙線霧箱測定用いてミュー粒子発見する 1939年 リチャード・ファインマンヘルマン-ファインマンの定理発見する 1939年 オットー・ハーンフリッツ・シュトラスマンウラン塩に熱中性子照射し反応生成物の中からバリウム発見する 1939年 リーゼ・マイトナーオットー・フリッシュがハーン・ストラスマン実験において核分裂起こっていると決定する 1942年 エンリコ・フェルミ最初制御連鎖反応作る 1942年 エルンスト・シュテュッケルベルク陽電子理論伝播関数導入し陽電子時空を逆方向移動するエネルギー電子として解釈する 1943年 朝永振一郎量子電磁力学基本的物理原理に関する論文発表する 1947年 ウィリス・ラムRobert RetherfordがLamb–Retherfordシフト測定する 1947年 セシル・パウエルセザーレ・ラッテスジュセッペ・オキャリーニ宇宙線飛跡調べることでパイ中間子発見する 1947年 リチャード・ファインマン量子電磁力学対す伝播関数アプローチ発表する 1948年 Hendrik Casimirが平行板キャパシタにおける基本的なカシミール引力予測する 1951年 Martin Deutschポジトロニウム発見する 1952年 デヴィッド・ボーム量子力学自身解釈発表する 1953年 ロバート・ウィルソンが鉛原子核電場による1.33MeVのガンマ線デルブリュック散乱観測する 1953年 Charles H. Townes共同研究者のJ. P. GordonH. J. Zeigerが最初のアンモニアメーザーを作る 1954年 楊振寧ロバート・ミルズアイソスピン空間回転下での局所ゲージ不変性要請からハドロンアイソスピン理論最初の非アーベルゲージ理論研究する 1955年 オーウェン・チェンバレンエミリオ・セグレClyde Wiegand、Thomas Ypsilantisが反陽子発見する 1956年 フレデリック・ライネスクライド・カワン反ニュートリノ検出する 1956年 楊振寧李政道弱い核力によるパリティ破れ提案する 1956年 呉健雄崩壊するコバルト弱い力によるパリティ破れ発見する 1957年 Gerhart LudersがCPT定理証明する 1957年 リチャード・ファインマンマレー・ゲルマンロバート・マーシャクジョージ・スダルシャン弱い相互作用に対してベクトル/軸ベクトル (VA) ラグランジアン提案する 1958年 Marcus Sparnaayがカシミール効果実験的に確認する 1959年 ヤキール・アハラノフデヴィッド・ボームアハラノフ=ボーム効果予測する 1960年 R.G. Chambersアハラノフ=ボーム効果実験的に確認する 1961年 マレー・ゲルマンユヴァル・ネーマン八道説、SU(3)群を発見する 1961年 ジェフリー・ゴールドストーンが大域相対称性の破れ考え1962年 レオン・レーダ・マンが電子ニュートリノミューニュートリノ異なることを示す 1963年 ユージン・ウィグナー原子分子量子対称性が果たす基本的役割発見する

※この「量子力学の時代」の解説は、「原子・亜原子物理学の年表」の解説の一部です。
「量子力学の時代」を含む「原子・亜原子物理学の年表」の記事については、「原子・亜原子物理学の年表」の概要を参照ください。

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