機能・走行性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 04:08 UTC 版)
加速性能 パワーブースター搭載で、完全に静止した状態から0.2秒で時速100km/hに達する。ゼロヨン加速は時速480km/hで4.286秒。時速110km/hからの制動距離は4.2m。 ターボブースト 車体をジャンプさせる機能。障害物や断崖を飛び越えたり、閉じ込められた空間からの脱出に使用される。 水平距離15m以上のジャンプが可能で、またジャンプの角度は「軌道ガイド」(シーズン2から登場するシステムでエイプリルか追加した機能)を併用することで任意に設定可能であり、最大角は60度。リバース(バック)および停車している状態でも使用可能。またバックで使うときには「REVERSE TURBO BOOST」という別のボタンがある。 起動には酸素が必要である。 この他にも走行中の急加速にも使用されていた。ただしこちらの用途に関しては後に「ROCKET BOOST」という別のボタンが実装され、以降それぞれ独立した機能となった。 パイロット版日本語吹き替えでのみ、「ジェットブースト」と呼ばれる。同様に日本語吹き替えでは「ターボジャンプ」と呼ぶ場面が非常に多い。 使用時はオプションボタン「TURBO BOOST」で発動する。 シーズン1ではボタンを押すシーンが無くいきなりジャンプするといった場面が多々あったが、シーズン2以降はジャンプする際には必ずボタンを押すシーンが挿入されるようになっている。ボタンを押すシーンが挿入されていない場面もごくたまにあるがその場合ボタンを押した音だけは鳴っている。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。また「女賊アマゾネス!狙われた最新鋭ミサイル!!(=シーズン3第19話)」の終盤ではマイケルとは別行動であった場面で、この機能を使用したシーンで明らかにマイケル及びマイケル以外の第三者も含めナイト2000の車内に人物が誰一人乗っていない場面でK.I.T.T.がボタンを操作しているシーンでは第三者が人差し指でボタンを操作している場面が挿入されている。 オイルスリック 車体後部からオイルを散布し、後続車をスリップさせる。初期は文字通りオイルを垂れ流す方式であったが、後期ではノズルから散布する方式となっている。別名「オイルのごちそう」。使用時はオプションボタン「OIL」(前期仕様)、「OIL SLICK」(後期仕様)で発動する。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。 スキーモード 片輪走行。主に路上の障害物の間をすり抜ける際に使用する。左右両輪可能で、更にリバースの状態でも使用可能。シーズン3第1話では、前後から迫る赤い殺人カーのミサイルをかわし、相討ちさせるために使用した。使用時はオプションボタン「SKI MODE」で発動する。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。 スモークリリース 車体後部から煙幕を発生させる機能。追いかけてくる後続車やヘリコプターによる上空からの襲撃の際等、相手の視界を奪う用途で使用される。使用時はオプションボタン「SMOKE RELEASE」で発動する。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。「煙幕を張れ!」 レトロロケット 名前のとおりロケット弾。フロントノーズから発射し、洪水を防ぐために崖を爆破する際に使用。使用時はオプションボタン「ROCKET FIRE」で発動する。初使用場面はシーズン1第6話。 ティアーガス 車体後部から催涙ガスを発射する機能。多人数での銃撃戦の際に相手を行動不能にする用途で使用。使用時はオプションボタン「TEAR GAS」で発動する。初使用場面はシーズン1第13話。 グラップリングフック ノーズ先端・トランクキーシリンダー部分から、対象物にアンカーを打ち込む。底なし沼からの脱出や他の車を牽引する際などに使われた機能。使用時はオプションボタン「GRPLG. HOOK」で発動する。初使用場面はシーズン1第6話。 火炎放射 ロケットブースターに点火し、車体後部から炎を放射する。熱線追尾ミサイルをかわす為、別の熱源を作る目的で使用(後の「ウルトラマグネシウム」も同様の目的で使用)。また、逃走する装甲車のキャタピラを焼きつかせる際にも使用した。初使用場面はシーズン1第2話。 ウルトラマグネシウム シーズン2第3話「殺人ヘリ攻撃ミサイルの恐怖!決死の空中戦 超パワー全開(原題:Merchants Of Death)」で、敵の戦闘ヘリコプターに装備されている熱線追尾型のスレッジハマー・ミサイルに対抗する為、エイプリルが開発していた試作品を装備したもの。上記の「火炎放射」機能の進化版で、車体後部から物体を発火させて投下し、熱線追尾ミサイルをかわす為の囮となる別の熱源を作る。使用時は先述のレトロロケットと同じオプションボタン「ROCKET FIRE」で発動する。初使用場面はシーズン2第3話。 マイクロジャム 障害物の回線をショートさせるのをはじめ、電子機器の妨害を行う機能。日本語吹替えではシーズン2以前では「妨害電波」、「マイクロウェーブ」と回によって名称が異なるが、シーズン3以降は「マイクロジャマー」で統一されている。使用時はオプションボタン「MICRO JAM」で発動する。初使用場面はシーズン1第8話でこの時点ではK.I.T.T.ではなくK.A.R.R.が先に使用しており後にK.I.T.T.にも追加された機能でK.I.T.T.が初使用した場面はシーズン1第13話。 マイクロロック 車のハンドルや車輪、爆発物のタイマーを物理的にロックさせる。上記のマイクロジャムとは全く別の機能。ただしこの機能を発動中は他のコンピューターへのアクセス送信は不可能になるという制約がある。使用時はオプションボタン「MICRO LOCK」で発動する。初使用場面はシーズン2第1話。 ウィンチ 4輪駆動車(ピックアップトラックなど)に搭載されているものと機能は同様。制限荷重100kg(人間2人を同時に引っ張り上げるとオーバーヒートする)。上述のグラップリングフックと併用される事が多い。初使用場面はシーズン1第12話。 オートルーフ(左右共通) ガラストップルーフの自動開閉機能。開閉方式は、Tバーを支点にして上方へ開く、あるいは水平方向にスライドするの2通りがあり、時には人力での着脱も可能。主に「イジェクト」と併用される。使用時はオプションボタン「AUTO ROOF "L"」(ドライバー側)、または「AUTO ROOF "R"」(ナビゲーター側)で発動する。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。 シートイジェクト(イジェクト:左右共通) ナイト2000の車内から、ドライバー・ナビゲーターを強制的に車外へ射出する。緊急時にK.I.T.T.の機転でマイケルを救った事もある。イジェクトをキャンセルするにはLED左側のボタンを押さなければならない。キャンセルボタンは助手席のみに作用する。射出力はK.I.T.T.が制御するので、主にマイケルが塀を飛び越えたり屋上に上がったりする際に使用される。また、パーソナルジェットで空中を浮遊する犯人を捕まえる際に使用された事もある。使用時はオプションボタン「EJECT "L"」(ドライバー側)、または「EJECT "R"」(ナビゲーター側)で発動する。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。 オートドア ドアを自動開閉する機能。使用時はオプションボタン「OPEN "LEFT"」、「CLOSE "LEFT"」(ドライバー側)、または「OPEN "RIGHT"」、「CLOSE "RIGHT"」(ナビゲーター側)で発動するが、大抵はマイケルがナイト2000に乗り込む際にK.I.T.T.が自動で操作するので、手動で操作をすることはまず無い。またドア開閉時の射出力はK.I.T.T.が制御するので、犯人などを追い詰めてパワー全開で開閉し叩き飛ばすこともある。別名「ドアビンタ」。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。 ノーマルクルーズ(通常運転) 普通の車と同じく、ドライバー自身がナイト2000を操縦する。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。 オートクルーズ(自動運転) ナイト2000をK.I.T.T.が操縦する機能。運転技術はK.I.T.T.の方がマイケルより上。初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)。 ノーマル⇔オートのモード切替はK.I.T.T.が自発的に行う他、運転席右側ダッシュボードに設置されているモニターの直下に配置された4つある四角いボタン(左から順にPOWER・AUTO・NORMAL・PURSUIT)でも手動操作が可能。 追跡モード(正式名:パシュートモード) ナイト2000のタービンブースターを起動、瞬時に速度を上げる。 シーズン4以降は最高速度を40%向上させる「スーパー追跡モード、正式名:スーパーパシュートモード(Super Pursuit Mode)」(以降『SPM』と表記)が追加され、起動すると車体各部が空気抵抗を低減させる形状に変形し、従来の追跡モードを遥かに上回る超高速走行が可能となる。日本語吹き替えでは「スーパーモード」と呼ぶ場合がある。なお、SPM時の減速および停止は「緊急ブレーキシステム(Emergency Braking System)」(以降『EBS』と表記)を用いるが、EBSボタンを押してからフルブレーキに移ることになる。EBS自体はルーフと左右のリアクォータパネルから展開するフラップの空気抵抗で停車するという単純な機構。 それぞれ使用時は、前者はクルーズ(運転)モード切替スイッチボタン「PURSUIT」で発動し、後者はスライド開閉式のオプションボタン「SPM」(緑)と「EBS」(赤)でそれぞれ発動する。追跡モードの初使用場面はパイロット版(=シーズン1第1話)で、SPMおよびEBSの初使用場面はシーズン4第1話。 実際には不可能なので、映像は単なるフィルムの速回しが行われる。 自動衝突回避装置 人命が危険にさらされている場合を除き、どんな障害物も回避できる。 セキュリティアラート ドライバーに危険が迫っている事を知らせる知覚装置。初使用場面はシーズン1第6話。 レーダー ナイト2000に設定した半径内の状況を検知する。 ビデオ再生機能 ダッシュボードにある2つのモニター(ただし前期仕様のみ)のうち、右側のモニターを使用。K.I.T.T.が記録した映像を再生する。 自動車電話 ダッシュボードにある2つのモニター(ただし前期仕様のみ)のうち、左側のモニターが優先的に使用される。現代で言うテレビ電話と同様。 後期仕様では1つの大型ワイドモニターに統合されたことで両方の機能をこの1つのモニターでまかなっている。前期仕様ではシーズン2第3話のように「写真」と「現場」を左右に並べて比較するいう用途に用いられたこともあった。 赤外線追跡スコープ 赤外線を使用し、半径16kmの状況を監視する。 プリンター モニター下部のスリットから出力される。テキスト、グラフ、顔写真などをプリントできる。ビデオ再生機能も併用される場合がある。 監視モード(正式名:サーベイランスモード) マイケルがナイト2000を離れる際頻繁に用いられた機能。半径60m内で起きている不審な活動を検知する知覚装置。機能動作中は"SURVEILLANCE MODE"のLEDバーグラフが伸縮して表示する。 水上走行装置(正式名称は水上シンセサイザー) ナイト2000の水上での走行を可能にする装置。試作レベルであり、防水区画に問題があったためにシーズン2第5話の1度しか使用されていない。 レーザー フロントノーズに搭載されている、ナイト2000の数少ない武装の一つ。主にK.A.R.R.およびゴライアスとの対決時に切り札として使用された。 パワーパックの容量に制限があり、発射可能な回数は2~5発程度と少ないが、1発辺りのエネルギー消費量で最大発射限度数が変わる(シーズン1第8話「ナイトライダー6・激闘!善と悪2台のナイト2000」では2発、シーズン2第1話「ナイトライダー2・無敵ゴライアスVSナイト2000」では3発、シーズン3第5話「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!」では5発発射している。なお、シーズン3第5話ではK.I.T.T.ではなくK.A.R.R.が使用している(本来はK.I.T.T.に装備させるべく用意していたものをK.A.R.R.が強奪したため)。初使用場面はシーズン1第8話。 初使用場面でのシーズン1第8話「激闘!善と悪2台のナイト2000」では「レーザー発射トリガー」は「外付け」でなおかつ助手席に乗るボニーから(いわゆる「マニュアル」で)の人力操作であったが、以降の場面ではオプションボタン「LASER」からの操作で発射している。 発射形状は対K.A.R.R.および対ゴライアス戦などの対決場面では単発[要曖昧さ回避]ビーム型であるが、シーズン2第8話「盗まれたナイト2000・知能戦!天才マイコン少年vsキット」では、絵画を輸送するトラックの外装を切断するため照射ビーム型で使用されている。 また発射時の色は、対K.A.R.R.戦では緑、対ゴライアス戦では青、「盗まれたナイト2000・知能戦!天才マイコン少年vsキット」では赤となっている。 ライセンスプレート偽装機能 警察の包囲網を潜る際に使用した機能で本来のライセンスナンバーである「KNIGHT」から「KNI 667」に変更する。使用時はオプションボタン「LIC. PLATE」で発動する。初使用場面はシーズン2第2話。 アナライザー 科学物質分析器。外見はカセットデッキに見えるが、調べたい物を入れると成分や原料が解る分析装置。また日本語吹き替えでの別の呼び方があり科学分析器、スペクトル分析とも言っている。初使用場面はシーズン2第5話。シーズン3第1話でナイト2000の内装がいわゆる後期型にバージョンアップしたのと同時に、形状が変更されている。 サイレントモード エンジン音を消して敵の車を追跡または尾行したり、敵のアジトに無音の状態で潜入するとき等に使う機能。エイプリルが追加した機能で初使用場面はシーズン2第14話。 緊急パラシュート ナイト2000のルーフ部分から開くF.L.A.G.の文字が書かれたパラシュートでエイプリルが追加した装備で緊急時に作動せずマイケルがオーバーヘッドコンソールを何度も叩いて作動した。シーズン2第17話の1度しか使用されていない。 その他の機能 血液解析装置、メディカル分析装置、自己診断機能、酸素供給孔、二酸化炭素による消火機能、超音波で動物を誘う機能、録音した会話から言葉をサンプリングし作文する機能、他人の声を模写するボイスシンセサイザー機能、車高調節装置、油圧リフトなど。 プロトタイプであるK.A.R.R.は基本的機能に関してはK.I.T.T.とほぼ同じであるが、いずれも前期仕様であるため後期仕様になってから追加された機能(SPM他)に関しては一切未搭載である。だが1つだけK.I.T.T.より先にK.A.R.R.のみが付いていたのがマイクロジャムで後にはK.I.T.T.にも新機能として追加された。 マイクロジャムと各種解析能力は、マイケルが腕に嵌めている腕時計型ツール「コムリンク」(Communication-Linkage)によってリモートでも活用可能。 強奪・悪用阻止のセキュリティは様々に描写され(乗り込まれてもシートイジェクトで追い出す、これ以前にドアを開けようとすると指紋で判断し、ノブに電流を流して感電させるなど)、どうなっているのかは不明。とりあえず身内(マイケル、デボン、ボニー、エイプリル、RC3)とK.I.T.T.本人が容認した(ゲスト)人物以外は乗れないようになっている。
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