機能・装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:05 UTC 版)
一般路線バスでは、1990年代末より積極的にワンステップ・ノンステップ車両を導入して低床化を図っており、10年程度で置き換えが終了した。乗降時に空気ばねのエアーを抜いて車高を下げるニーリング機構付きの車両も多い。当初のワンステップバスは車椅子乗降用スロープが装備されなかったが、交通バリアフリー法の施行を機に標準装備となり、現在ではワンステップ・ノンステップを問わずほとんどの車両に装備されている。 2008年6月に施行された改正道路交通法に伴い、2007年度以降に導入した一般路線バス(大型車)には客席にシートベルトを備える。しかし本法の制限を受ける自動車専用道を経由する車両は、道路運送車両の保安基準第55条の特認を受けた対応を施して運行することとなったため、2012年度以降に導入された車両ではシートベルトは省略されている。 相鉄グループカラー(新塗装)が採用された2009年以降は、窓ガラスをUVカットガラス(緑色の着色ガラス)に変更する、吊革の持ち手を丸型から三角型に変更してつかみやすくするなどの改良が加えられている。2009年導入の車両では、着色ガラス装備であるが吊革は従来通りの車両もある。2010年以降導入以降はいずれも全車標準装備となっている。 添乗員乗務の系統が存在した2015年度までに導入された一般路線バス(大型車)の一部には、中扉後部に添乗員が立席乗務できるスペースが取られていた。末期は座席との仕切りがあるのみで、通路側の仕切りや機器類は一切なかった。 扉開閉時のブザーは基本的に車両の製造メーカーに関わらず、ノンステップバスとワンステップバスで異なるものを採用している。他のバス事業者では車体の製造メーカーによって装備のブザー音が使い分けられていることが多い。このほか、ウィンカー点滅時に連動して「キンコン」という音を鳴らすウィンカーチャイム(右左折警報音)を各車両に装備しており、停留所の着発時や右左折時、徐行時などに使用している(音は川崎鶴見臨港バス、京急バス、東急バスと同様のもの)。 安全運行の一環として、運転席には営業所との交信用に無線機が設置され、営業所から全車両への一斉連絡、車両個別からの営業所への連絡にも対応している。 路線バスの各車両は基本的に行路が固定されており、後面窓右上部に3桁の番号札を下げている。
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