権現造りとは? わかりやすく解説

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ごんげん‐づくり【権現造(り)】

読み方:ごんげんづくり

神社本殿形式の一。本殿拝殿とを、石の間または相(あい)の間でつないだもの。平安時代始まり桃山時代から盛んになった。日光東照宮本殿がこの例。石の間造り八つ造り

権現造りの画像

権現造

(権現造り から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 07:08 UTC 版)

権現造(ごんげんづくり)は、日本神社建築様式の1つである。石の間造(いしのまづくり)とも。

概要

本殿拝殿の2棟を一体化し、間に「石の間(いしのま)」と呼ばれる一段低い建物を設けているのが特徴。

権現造の発祥は宮城県仙台市の大崎八幡宮1607年建立の社殿)とされる。その起源は仏寺の開山堂(相の間で祠堂と礼堂を結ぶ)とされるが、その基は八幡造と言われている。

構造

入母屋造平入の3棟を、入母屋造妻入の縦の棟で串刺し状に一体化している。

屋根の棟数が多い八棟造(やつむねづくり)を採用するものが多いが、その場合の実態は7棟である(下図参照)。

八幡造は前殿・後殿全てが本殿なのに対し、権現造では後方1棟のみが本殿で、拝殿・石の間・本殿の複合社殿といえる。

八棟造の権現造平面図、黄線が棟(日光東照宮)

屋根

萱葺に限らず瓦葺など幅広い。

正面の破風は、千鳥破風・軒唐破風である。

左右対称で、左右方向には偶数本の柱が配される。

拝殿が最も幅が広く、石の間と本殿はどちらかが広い。

尚、北野天満宮の本殿は左側に脇殿が設置されているため、左右対称となっていない。

北野天満宮のように古式では石の間は石敷であるが、板敷が多い。日光東照宮は畳敷である。

権現造の代表例

関連項目



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