巨神界エリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 16:55 UTC 版)
コロニー9(コロニーナイン) 巨神のふくらはぎに位置するホムスのコロニー。少数ながらノポン族も定住している。 広大な湖の周囲を断崖に囲まれたいびつなハート型の窪地になっており、水中に築いた基礎の上に「居住区」、「商業区」及び3基の迎撃用「対空砲」を備えている。また、ハートのくぼみに当たる箇所には軍事区を構えており、機神兵の襲撃や巨神上層からの“落とし物”に常に警戒している。その一方で公園や広場があり、自然の多いのびやかな雰囲気も持つ。入り組んだ地形には随所にモンスターが現れ、特に東側の「アゴラの岸」や「ハッザイ岬」などにはハイレベルモンスターが生息している。また、北西の絶壁には「シリンダー格納庫」のある古代遺跡の一部が突き出ている。 「巨神脚」が上部に広がっているためか天候変化がなく、年中穏やかな気候を保っている。 主人公であるシュルクやライン達の出身地であり、物語もここから始まる。序盤で黒いフェイス率いる機神兵団の攻撃を受けて大きな被害が出るも、シュルク達の活躍によって黒いフェイスが撃退された事で壊滅は免れ、この時の機神兵襲撃事件がシュルク達の旅のきっかけとなる。 テフラ洞窟(テフラどうくつ) 巨神の脛(すね)に位置する洞窟。巨人族や古代ハイエンターの遺跡が点在する。 洞窟自体はコロニー9西の「テフラ洞窟 入り口」に始まり「膝頭の丘」で終わるが、エリアとしては「脚の峠道」までが含まれる。凶暴な蜘蛛やトカゲが数多く巣食う地のため、コロニー9防衛隊にとっては格好の訓練場であり、かつてはコロニー6との隊商団の通り道であったが、最近までは行き来に使っていた「マグ・メルドの遺跡」のドアが閉じられてしまっていたため交流が無かったという。 機神兵のコロニー9襲撃以降は「マグ・メルドの遺跡」の閉じられていたドアが解放されて奥へ進めるようになる。また、巨神が目覚めたあとは塞がれていた一部の壁が崩れて、ハイレベルモンスターが生息する広大な洞窟の奥地へと進めるようになる。 巨神脚(きょしんきゃく) 「ガウル平原」という名の広大な地。巨神の膝から太ももまで東西に広がる起伏の多いエリア。 かつてホムスがコロニー9への入植のために築いた「ラグエル大橋」や各地に残る巨大な道標などの人工物がある他は自然そのままの原野である。多種多様な生物、亜人、モンスターが生息し、また東側の一部では機神兵が陣取る通り道もある。また、崖の上の秘境や断崖の先では絶景を眺めることができる。 下層南部にはコロニー6の避難民が潜む脱出艇キャンプがあり、顔つきの機神兵を斃す旅に出たシュルクとラインはここでカルナと出会うことになる。 この地域に住み着いている主な亜人は鳥系の獣人の「ターキン族」であり、ヒトとの交流は無きに等しいが、他の生体との交流はある。 コロニー6(コロニーシックス) 巨神の股間に位置するホムスのコロニー。 地下の豊富なエーテル結晶を採掘することで発展し栄えていたコロニーだったが、一年前の大剣の渓谷での戦いの後、ディクソンの指示によりホムスの対機神兵最終防衛線となった。後に機神兵の襲撃に遭い壊滅している。機神兵の占領後は要塞のような外観となり、内部は更地になってしまっている。 燐光の地ザトールを抜ける頃には閉鎖されていた中心への2つのドアが開放され、また、クエストをこなすことでプレイヤーの手によりコロニーを復興させることができるようになる。 終盤ではシュルクたちの拠点として機能するようになり、また復興度次第では多くの種族が集う活気溢れる街になる。 中央採掘場(ちゅうおうさいくつじょう) コロニー6の地下にある、入り組んだ坑道と巨大な円形の洞窟で構成されるエリア。地上のコロニー6よりもはるかに巨大な空間であり、簡単には構造を把握することはできない。 随所でエーテル結晶を採ることができ、最下層には灼熱のエーテル流が流れている。中心では採掘システムが稼働を続けているが、巨神のエーテルを狙って襲撃に来た機神兵たちが現在はここを管理している模様。最下層でのゾードとのバトル以降は坑道側から出ることはできなくなり、また、搬出用エレベーターを抜けた後は一部の坑道を除いて採掘場そのものに進入できなくなる。 燐光の地ザトール(りんこうのちザトール) 巨神腰部の湿地帯。枯れた木々が夜間には幻想的な光を発し、神秘的なエリアとなる。この光は「ザトールの燐光」と呼ばれ、地名の由来となっている。湿気の多い沼地でもあり、濃霧が辺りを覆うこともある。 各地に古代のハイエンターや巨人族が残した遺跡が点在し、最深部には壮大な「岩窟の姉妹像」がそびえ立つ。なお、この姉妹の名前は“カトール”、“ソルタナ”であり、ハイエンターにゆかりのある同名の姉妹のことを指しているものと思われる。かつてここではハイエンターの成人男性や皇族のための儀式が執り行われてきた。 言葉の通じない極めて攻撃的なトカゲの亜人「イグーナ族」が生息している。 その一方で毒性の液体で満たされた「毒吐き沼」「深き闇の沼」や夜間に出現するハイレベルモンスターなど、危険で満ちあふれた地でもある。 巨神胎内(きょしんたいない) 巨神の中枢部。 初めて通過するときのルートは巨神の肺や気管にあたり、燐光の地ザトールとマクナ原生林を結ぶ洞窟となっている。この際はモンスターもアイテムもない通過のためだけの場所である。 後に、先の気管と併せて中枢神経や血管の入り組んだ心臓部へ巨神胸部から進入できるようになる。このときは大量の溶液を溜め込んだ空間の上を行き来できるようになるが、テレシアやセルラが多数うごめいているため通行が容易でない箇所も多々存在する。 マクナ原生林(マクナげんせいりん) 巨神の背中に位置する高温多湿なジャングル。昔、征服王アギニの領土であったため歴史的に重要な遺跡が点在する。 下層のホムスがここまで訪れることは滅多になく、また、彼らには想像できないほどの木々が生い茂るエリア。上空にはエルト海が広がる。西側には広大な「マクナ大瀑布」が轟音を立ててそびえ、ここから北部まで幅の広い川が流れている。東側のジャングルには巨大な恐竜モンスターのほか、人語を解さず独自の生活テリトリーをもった「フーディ族」「オルガ族」が生息する。天候に影響を受けて出没するモンスターも多い。また、下層では見られないような大型エーテル鉱床がある。 北西のヴァラク雪山への通り道はエルト海上に位置する監獄島でのイベントクリア後、ハイエンターの飛行艇によって訪れることになる。また、クエストをうけると、この通り道とマクナ原生林を結ぶ「ヨンの吊り橋」を復活させることができる。 ノポン族が暮らすサイハテ村はこのエリアの中ほどにあり、ここから彼らが設営した大木を巡る吊り橋が縦横に伸びている。 サイハテ村 マクナ原生林のなかでもひときわ巨大な大木の中につくられたノポン族の住処。 吹き抜けとなっている巨木の中は階段や吊り橋によって各フロアを縦横無尽に行き来できる。内部はいたる所に置かれた花粉玉ランプの光のおかげで、昼夜を問わず明るい。随所にノポンの住宅があるほか、中層部には「花粉工場」や「花粉玉倉庫」、「遺跡研究本部」がある。各フロアには午後3時と午前3時を知らせる“トキノコ”があり、このタイミングでトキノコの近くにいると時を知らせる胞子が大量に放出される様子を見ることができる。 B1Fには巨木の根元を半周するように草地が広がり、貯水池や広場がある。 巨木の最上階「てっぺんの湖」からエルト海へ上がることができる。 エルト海 巨神の頭の後ろ、サイハテ村の直上に広がる広大な海。 十数個の岩礁の他、ハイエンターの皇都アカモートが古の技術により空中に浮いている。一部の岩礁や岸へは水面に降りて泳がなければならない。皇都の近くには、モンスターを寄せつけない光を放つ「シウェラート灯台」が岩礁の上にそびえ立つ。東岸にはハイエンター墓所が、西側の上空には皇都へのエネルギー供給を行う「エーテルプラント」や監獄島がある。この監獄島へ向かうには「カトール封印島」「ソルタナ封印島」「中央封印島」の各封印を解く必要がある。 晴れた夜には流星雨が降ることがあり、美しい夜空を眺められる。 マクナ原生林にも生息していた亜人「フーディ族」「オルガ族」の他、やはり人語を解さない戦闘民族とおぼしき「スピカル族」が生息している。 皇都アカモート(こうとアカモート) ハイエンター族の巨大都市。メリアなどのハイエンター皇族が住む「皇宮」を中心に、扇状に広がるエリアである。 内外を飛行艇が飛び交い、また定期的に皇都内を往復する交通システムが存在する。作中では進入できないがこのエリアの下にハイエンターの居住区が多数接続されている。「皇宮」には古の伝説の壁画を飾る「聖天翔の間」や「謁見の間」のほか、シュルクたちが拘束される「白翼宮」やメリアのように影妃の血統を継ぐもののための「離宮」がある。 終盤になると皇都はテレシアで溢れる危険なエリアと化し、また、スキップトラベルが使用できなくなる(皇宮の転移装置はクエストを受ければ使えるようになる)。 Switch版追加シナリオ『つながる未来』では巨神肩付近に移動している。数か月前に突如出現した「霧乃王」の影響で簡単には近づけなくなってしまい、内部はあちこちに木々が生い茂った状態となっている。 ハイエンター墓所(ハイエンターぼしょ) ハイエンターの皇太子として認められるための儀式が行われる場所。内部には外敵を排除する防衛機構を備えている。 メリアの向かう「儀式の間」にはハイエンター皇祖の人格の記録を再現し彼女に話しかける機構が設置されている。メリアが儀式を終えてパーティーメンバーに復帰するまでは出現しないルートが多い。また、マップ上に表示されない(画面右上のミニマップには出ることもある)宝物庫が存在し、さらに「儀式の間」の先には同じように表示されない「テレシア研究室」がある。 監獄島(かんごくとう) エルト海の西側の上空に浮かぶ島。 古代ハイエンターが封じた塔だが、存在自体はハイエンターの始祖が生まれる遥か以前よりあったとされ、誰が何の為に建造したのかは一切謎に包まれている。 大きな鋲が打ち込まれ鎖で繋がれている箇所があるなど、物々しい外観をしている。進入のためには皇主の勅許が必要であるとされたが、実際は皇位にある者、またはその後継者のみが立ち入りを許されている。最上階「監獄の間」には古代のハイエンターが有事のために封じた「何か」があるとされるが、何が封じられているのかは文献が古すぎたためこれまで知られていなかった。外敵の侵攻に際しては排撃のための電撃を放ったり島全体を覆うバリアを張ることができ、また、敵味方なく襲いかかる古代生物が大量に飛翔するエリアとなる。 初めて訪れたときの監獄島にはアイテムもなくほとんどの転移装置が機能を停止しており、一部のフロアにしか行くことができない。 巨神が目覚めた後はその胎内へと落ち込み、巨神の心臓から進入できるようになる。この時点での監獄島はすべてのフロアへ行けるようになり、かつて生息したとされる巨人族の生活の痕を垣間見ることのできるロケーションを通り過ぎることになる。また、巨人族の宝物庫も多数存在する。禍々しい外観のモンスターが多数生息しており、気を抜くことができないエリアである。 ヴァラク雪山(ヴァラクせつざん) 巨神の右腕にあたり、時には吹雪くこともある酷寒の地。穏やかな夜間には随所に生えている氷の結晶から淡い金色の光が放たれ、幻想的な風景となる。大昔には雪山ではなかったため、単に「ヴァラク山」と呼ばれていた。 上層には古代の戦いの痕である「機神の爪痕」や巨人族の遺跡などがあり、下層には「溶岩洞穴」やシュルクの両親らがモナドを発見し息絶えた「オセの塔」など、古代ハイエンターの遺跡が点在する。 全体的に急な傾斜で構成されており、複雑な地形をしている。氷の張った箇所では滑りやすいが、この特質を活かすことでたどり着けるロケーションも多い。また、マップ上に現れない「カーナ峰」への道など、歩行に注意を要する箇所もある。 遺跡調査に来ている少数のノポンの他に定住する者は無いが、多数のモンスターが生息しており一部では派閥争いを繰り広げるモンスターたちもいる。また、ゲーム上最強のレベル値をもつユニークモンスターが潜むのもこの地である。 巨神肩(きょしんかた) Switch版追加シナリオ『つながる未来』のみ登場。浮遊鉱物により浮島となっている。かつて巨人族が築いた「古代都市グランデル」の跡地があり、多くの人々が種族の垣根を越えて暮らしている。Wii版や3DS版では没エリア扱いであり、取扱説明書にイラストが掲載されているほか、劇中のエギルの回想やエンディングにも登場したが、直接行くことはできなかった。
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