外観・車体構造とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 外観・車体構造の意味・解説 

外観・車体構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 22:10 UTC 版)

近鉄30000系電車」の記事における「外観・車体構造」の解説

製造当時特急車両主力であった12200・12400系を基本とした。 10100系では連接構造採用していたが、この方式では車長短くなる関係上、編成定員が12200系等のボギー構造車両比較して少なく運用面で不都合発生していた。また、メンテナンスの上でも連節心皿保守工場内における編成および台車分離組立工程に手間がかかる問題もあった。これらの諸問題クリアすることに加え2階客室スペース多く確保するため、30000系ではボギー構造採用した。それに伴って車体長も全車20,800 mmとされた。 電動車車体概ね前年登場した12400系のデザイン踏襲したが、特急標識前面行先表示器尾灯標識灯形状異なったものにしている。また、貫通路上部に2本の筋が入るようになった。この変更は12400系増備車である12410系、12600系、そして12410系の狭軌バージョンである南大阪線向け16010系踏襲された。運転台直後車内販売準備室備えるモ30200形は片側面につき客用扉が1か所、モ30250形は2か所設置となっている。 付随車車体ダブルデッカーという特殊構造ゆえに経年使用による車体垂下が特に心配されることから、両先頭車同じく台枠サイドシール(側ばり)を車体全長渡って通し、車端圧縮荷重直線で受ける構造をとった。この台枠吊り下げるように、船形ステンレス製台枠別に製作のうえ取り付け階下室とした。なお、車体剛性改善とばね設計見直しにより、当該系列ではレール面上最小車体高さを10100系245 mmから15 mm下げて室内空間増加図った付随車客用扉は車体中央に1か所設けられ、扉付近吹き抜けエントランスホールとしている。なお、全形式とも客用扉は設計当時近鉄特急車で標準であった2枚折戸である。 付随車の側窓は、座席1列ごとに設けて軽快感と客席多さアピールした寸法電動車の1,700 mm×750 mmに対して階上室が840 mm×750 mm階下室が930 mm×575 mmである。扉付近エントランスホール部分の窓も客室窓と同一寸法としたが、客室窓から少し離れた場所に位置し、窓内には号車表示器と座席位置案内表示板のユニット設置した2階席の側窓上部には飾り小窓設置して車体出来るだけ高く見せるようにした。階下部分には冷房装置の運転に必要な外気取り入れグリル取り付けられているが、寸法極力階下室の窓に合わせ、またステンレス地肌のまま取り付けることで窓が並んでいるようにデザインされ2階建であることを強調した車体断面形状は、電動車は12400系と同一であるが、付随車車両限界一杯まで拡大された。付随車車体高さは10000系10100系と同様で、当時車両限界制約受けて4,060 mmである。この付随車電動車では特に連結面の屋根段差激しく先代ビスタカー比べて一体感ある流れはなっていないが、これは2階建車両であることを強調するために、塗り分け含めてあえて一貫性否定し不連続性前面打ち出したのであるまた、電動車付随車では連結面の床高さが異なり、両車を見比べる付随車床面若干高く設定されているのが判る電動車床面高さはレール面から1120 mmだが、付随車それより50 mm高い。 塗装2階建車を強調する理由から10100系のように紺色の帯を編成全体に通すことをやめ、電動車紺色の帯を連結手前斜めにカットし付随車ビスタカーイニシャルアレンジしたVカットラインを描くデザインとした。また付随車紺色の帯も電動車のそれと比べて幅を狭くしている。付随車紺色の帯内には「VISTA CAR」のステンレス製の切り文字貼り付けられたほか、モ30200形の車販準備室部分にも同様の切り文字貼り付けられた。ただし電動車場合文字サイズ若干小さく貼り付け箇所山側のみである。

※この「外観・車体構造」の解説は、「近鉄30000系電車」の解説の一部です。
「外観・車体構造」を含む「近鉄30000系電車」の記事については、「近鉄30000系電車」の概要を参照ください。


外観・車体構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 04:07 UTC 版)

近鉄22000系電車」の記事における「外観・車体構造」の解説

車体断面卵形で、車内天井高さ充分に確保するべく屋根巻き上げ半径小さくし、構体高めた構体屋根巻き上げ半径は300mm、レール上面から屋根(クーラーキセ取り付け部)までの高さは3,760mmで、21000系半径600mmと高さ3,640mmと比較する構体の上げ幅が大きいことが理解される床部分にはアルミ合金パネル採用して工程簡略化行われている。12200系など既存特急車との併結を行うために、前面にはスイング式の幌カバー装着した貫通式を採用運転台大型曲面ガラスを採り入れ凹凸少な丸み帯びた前頭形状とするなど車体デザイン一新している。標識灯尾灯21000系以来車体埋込型であるが、素子配列大きく変更された。その結果21000系の1ユニット16個の素子構成から、26000系の61個のタイプ経て本系列では126個となり、これを縦2列×横8列に組んで左右に配置した客室側面窓はガラス外付け連続窓を採用したが、21000系よりも簡略化した。これはペアガラス一体になったアルミ製の窓枠直接ねじで構体ビス止めし、ビス隠しのためにシール材ビス部分を覆う工法であり、21000系異なって窓枠周りビス隠し用のゴム巻かれていない。このほか、窓ゴム省略して黒色シール材入れて見付をすっきりさせた。窓の上寸法は825mmで、21000系よりも5mm縮小された。 乗降扉は従来二枚折り戸からプラグ式に変更され密閉性を高めると同時に前面貫通扉スイング化ともあいまって、完全なフラッシュサーフェス化を実現してシンプルな外観となった外部塗装10000系以来オレンジブルー基本としているが、当系列より色味若干変更され以後在来特急車順次系列準じた色味塗り替えられた。前面塗り分けは、時代を追うごとに紺色塗装割合減少する傾向にあったが、当系列ではついにオレンジ1色となった側面これまでのように紺色の帯が編成全体取り巻連続塗装ではなく、各車の連続部分のみに紺色塗装施されるブロックパターンとなった。モ22200形とモ22400形車端部の窓のない部分には愛称名イニシャル「A」を浮かび上がらせたブルーストライプアクセントをつけている。 前面から従来汎用特急車の様な特急標識無くなり向かって左側の窓内に行先表示器設置している。22000系1次車製造当初黒地白文字ローマ字表記もされていたが、まもなく赤地白文字変更された(16400系は製造当初から赤地白文字)。側面行先表示器は各乗降扉脇にあり、号車番号表示器も設置している。 先頭車列車無線アンテナは、21000系同様にクーラーキセで覆い目立たなくさせた。 3次元曲面先頭部 サイドビュー 先頭部ドア開いた状態 ACEストライプ 連続21000系よりも構造簡略化

※この「外観・車体構造」の解説は、「近鉄22000系電車」の解説の一部です。
「外観・車体構造」を含む「近鉄22000系電車」の記事については、「近鉄22000系電車」の概要を参照ください。


外観・車体構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:53 UTC 版)

近鉄21000系電車」の記事における「外観・車体構造」の解説

先頭形状スピード感を表現するために、真円形のはりだし車体下部作り、そこから後退角43度で倒した形状とした。このスタイル類型それまで国内車両には存在しなかったため、非常にオリジナリティの高いデザインとして評価され一方でドイツ連邦鉄道(現ドイツ鉄道)の「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス403形電車似ているという指摘幾多鉄道趣味誌で記述されている。また、以前飛び出していた標識灯尾灯車体内部埋め込んで面一としたほか、前照灯前面窓内部設置して目立たなくさせた。このためワイパーおよび連結器上部張り出し以外に突起物はなく、シンプルな外観となった前面窓は4曲面ガラス構成とし、窓内に角型シールドビームを2個設けている。尾灯標識灯は、LED式で、その特性活かして流線型形状合わせた曲面配列とした。LED黄色標識灯)と赤色尾灯)の素子交互に配置してこれを1ユニットとし、縦4列横12列の48ユニット左右に取り付けた2次車前面窓下にウィンドウ・ウオッシャーノズルを取り付けた中間先頭車営業列車として先頭に立つことを前提としないためシンプルな構造であるが、本線用としてLED式標識灯尾灯排障器列車無線アンテナ備える。塗装オレンジライン正面まで回り込むが、貫通扉デッキ雰囲気合わせてグレーとなっている。簡易運転台モ21200形モ21500形装備され前照灯1灯と運転窓が1つ、および手動式ワイパー設けられた。2次車モ21200形簡易運転台廃止された。 構体従来通り鋼製全溶組み立てで、本系列から側構を内傾させ、屋根巻き上げ半径600 mm卵型断面としている。車体断面コンタ)を在来車両から大きく変更したことで、各検車区洗浄機の改造実施した車体幅は従来近鉄電車と同じ2,800 mmだが、車体高さは客室内空間拡大に伴い屋根高さを12600系比で+25 mmの3,645 mm全高4,050 mm)とした。また、防音断熱効果上げるためこの寸法分の床厚を増したことから、レール面から床面までの高さは25 mm高い1,145 mm設定した側面出入付近に行先表示器と一体号車番号表示器を設置した塗装は、これまでの近鉄特急車のオレンジブルーとは全く異なりライトピュアイメージ表現するために、クリスタルホワイト■をベースとして、フレッシュオレンジ■の帯を通した連続窓の周りにもオレンジの帯を縁取りし、窓のない部分には複数細帯ピンストライプ)を通して連続窓の美しさを引き立たせている。また、フロントの窓にもオレンジ縁取りが入る。なお、貫通幌外側の色も、編成美を考慮して白色塗装された。屋上機器塗装は、当初N7で、オリジナルスタイル末期のN5よりも明るグレーであった床下機器N4である。 側面窓は新設計の外付け連続窓とした。これはペアガラス一体になったアルミニウム合金製の構体ビス絞めし、また窓枠同士突き合わせとなる部分交互にはめあうように接合している。ビス部と接合部は黒ゴム覆い隠し窓枠の艶を消す役割も担う。ゴム覆いきれないアルミ部分艶消し黒を塗装した間柱部分は黒に塗装することでガラス表面から内部見えないようにした。連続窓の両端部は半径100 mm丸めて車体デザインとの調和図った。この構造連続窓は26000系「さくらライナー」にも踏襲されたが、22000系以降は、より構造簡略化して採用された。窓の上寸法は12600系比で+80 mm830 mm前後連続窓としたために+130 mmの1,830 mmとして大型化した。 乗降扉は、バリアフリー思想一般化する以前設計であったことから、当時近鉄特急伝統折戸式を踏襲した。6両で7か所(モ21500形のみ2か所)設置された。折戸形状は、折戸部分車体からへこんで見えないように、一段ふくらませ厚めとしたが、2次車フラット化された。折戸部分にフレッシュオレンジの帯は入っていない。モ21500形モ21600形乗降付近には "DSマーク(「DELUX SEATS」の頭文字デフォルメしたもの)が表記された。 車両番号フォント近鉄では初めヘルベチカ使用している。 埋込式となった標識灯尾灯 号車表示と一体の行先表示器 DSマーク近畿車輛デザイン作成

※この「外観・車体構造」の解説は、「近鉄21000系電車」の解説の一部です。
「外観・車体構造」を含む「近鉄21000系電車」の記事については、「近鉄21000系電車」の概要を参照ください。


外観・車体構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 17:35 UTC 版)

近鉄21020系電車」の記事における「外観・車体構造」の解説

ファニーフェイスフロント サイドビュー フロント21000系からのイメージ継続性を出すために、ラウンドスタイルとクサビ形を組合わせ流線型だが、クサビ先端部を21000系より下げてアーバンライナー進化型であることを印象付けると共に軽快感を出した正面窓の上下はブラックアウト処理として、両面にはくぼみをつけてウェイブ強調し直線的だった21000系比べる印象として柔らかくなった。これは近鉄近畿車輛に「関西らしいおだやかさと愛きょうのある顔つき」にデザインするように要請したため、くぼみのあるファニーフェイスとぼけた顔つきとなったものであり、また女性柔らかさやさしさ取り入れた理由もある。窓内にはHID前照灯が4灯埋め込まれている。LED式尾灯標識灯黒く塗られ部分下部埋め込まれている。フロント窓は21000系ではピラー入って4分割されていたが当系列では1枚ガラスとなってピラー廃止された。ピラー廃止受けてワイパーブレード停止位置車体外板側に変更し運転士視界を遮らないよう配慮した塗装前面が黒の他はクリスタルホワイト■を基調に裾部がジェントルベージュ■、その上にコスメオレンジ■の帯が通っている。また先頭部スカートの色もジェントルベージュを塗装しているが、その後ろにある排障器黒色として目立たなくさせた。 近鉄電車JR比べて車体幅が狭くJR特急車両概ね2,900mm - 2,950mmだが近鉄は2,800mm)、側窓も上下大型化したため21000系比で+135mm)構体鋼材使用した車体強度の不足が避けられず、窓を支え太くしたり有限要素法によるコンピュータでのシミュレーション行なって強度確保した車内カーテンに挟まるようにして窓出っ張っているのはそのためである。 乗降扉はプラグとなっており、扉が開いた際にはステップが出るようになっている。しかしステップその後新造車には採用されず、当該系列特有の構造となった乗降扉の有効開口幅は全車890mmに統一した近鉄特急車で初め製造当初から連結面側に板状転落防止幌装備した乗降付近に設置された行先表示器には近鉄特急初のLED採用した表示色は赤、緑、アンバーの3色で時速60km/hで消灯しLED寿命延長図っている。この3色の内、基本アンバー黄色)、赤を「NON STOP表示とした。また号車表示行先表示器と一体で表示され、「号車」と黄色く描かれ仕切り設けてある。 モ21220形とモ21520形の車体側面には「Urban Liner next」のロゴタイプ描かれている。 nextロゴタイプ 乗降開扉時に現れるドアステップ(2020年10月以降使用されていない[要出典]) LED式行先表示器

※この「外観・車体構造」の解説は、「近鉄21020系電車」の解説の一部です。
「外観・車体構造」を含む「近鉄21020系電車」の記事については、「近鉄21020系電車」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「外観・車体構造」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「外観・車体構造」の関連用語

外観・車体構造のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



外観・車体構造のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの近鉄30000系電車 (改訂履歴)、近鉄22000系電車 (改訂履歴)、近鉄21000系電車 (改訂履歴)、近鉄21020系電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS