バッフ・クランの戦闘艦など
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「伝説巨神イデオンの登場兵器」の記事における「バッフ・クランの戦闘艦など」の解説
「ザン」は「亜空間航行可能な機体」に付す号であり、船を示す。基本的に反物質エンジン区画とそれ以外の指令・兵装ブロックを分離できる構造のものが多く、大気圏往還戦闘能力をもつ後者区画は「~・ザン・センター」と呼称。 バッフ・クラン側艦艇は亜空間戦闘に比重を置いており、地球側に比べてAM(アンチマター=反物質)エンジンのサイズが大きく、戦艦としてより重機動メカを始めとする艦載機母艦寄りである。 諸元グラム・ザン分類 巡洋艦 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全長 240m 重量 43,270t エンジン出力 430,000t/df(ノーマルエンジン) 武装 大型加粒子砲×4対空加粒子砲×多数ミサイルランチャー×多数 艦長 ギジェ・ザラル(グラム・ザン、ギロ・ザン) 搭載数 汎用戦闘機最大40 グラム・ザン ギジェの巡洋艦。第1話で初登場。とっくり状の船体構造を持ち、船体前半が艦橋、武装、両舷に突き出した艦載ブロック、後部が大型のAMエンジンを持つ本体から、6基の補助エンジンを突き出したエンジンブロックというシンプルな設計コンセプトの船。大きさもさることながら、艦載ブロックが小型なのでアディゴを越える規模の重機動メカは搭載出来ない。反面、戦闘機の艦載数は大型の戦艦並であり、長期に渡る調査隊の母艦としては必要十分な性能だったようである。 第9話で亜空間戦闘でソロ・シップに体当たり攻撃を敢行したが、イデオンに針路を逸らされて撃沈される。軽巡洋艦的、もしくは単独行動の巡航艦として運用されていた模様。 物語初期は航空機の母艦として運用されていたが、終盤はアディゴやジョング隊の母艦としても使用された。艦首部分がセンター部として運用可能。艦橋は脱出用内火艇を兼ねる。同型艦にギロ・ザン、ジム・ザン、ズロ・ザンほか多数。準光速ミサイルも運用可能でギロ・ザンはアジアン星の大半をこれで廃墟へと変えている。小型艦ながら優秀だった模様で、イデオンとの最終決戦でも同型艦が多数確認されている。船体の色は白。 なお、ギロ・ザンは本艦の同型艦だが、当初はグラム・ザン級よりも小型の別艦形で登場する予定だったらしく、設定図が『ロマンアルバム』で確認できる。 [先頭へ戻る] 諸元ガタマン・ザン分類 空母型中型戦艦(中型戦闘空母) 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全長 303m 重量 55,000t エンジン出力 550,000t/df(ノーマルエンジン) 武装 2連装中出力加粒子砲×12基ほか対空加粒子砲×多数ミサイルランチャー×多数 艦長 アバデデ・グリマデ 搭載数 重機動メカ×5汎用戦闘機最大70 主な搭載機 ドグ・マック×2ギラン・ドウ×2ジグ・マック×1 ガタマン・ザン アバデデの空母型中型戦艦。第3話で初登場。アバデデが戦死した後はハルルの指揮下でグハバが運用していた。比較的小さな船体中央部から、艦首方向に二本の艦載ドックが突き出した双胴構造を持つ。左右のドックにはドグ・マック、ギラン・ドウ級の重機動メカを2機ずつ搭載が可能。ドック上部は艦載機の発着デッキとなっており、スペースが有効活用されていた。またセンター部にはジグ・マッククラスを搭載可能なデッキが備えられており、重機動メカの揚陸運用が可能である。 メインエンジンは船体後部に比較的小型の円筒状ナセルが四つ懸架されている。細い翼状の構造物が船体からバランス良く延び、控えめなエンジン、淡い船体色と合わせて、後の大型艦に比べて華奢な印象を与えていた。船体中央部がセンター部として運用可能。船体色は黄。遺跡の星以降、テレビ版本編では第38話のDSファイトで同型艦がイデオ・デルタとイデオ・バスタに撃沈される以外は登場せず、劇場版で登場する同型艦は艦名不詳のまま、彗星破壊の余波やイデオンガンで撃沈されていった。 [先頭へ戻る] 諸元ドロワ・ザン分類 大型戦艦(戦艦) 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全長 477m 重量 86,000t エンジン出力 240,000t/df×4(ノーマルエンジン) 武装 2連装高出力加粒子砲×12基8連装加粒子砲4基ほか対空加粒子砲×多数ミサイルランチャー×多数 艦長 ハルル・アジバダラム・ズバ(ゲロワ・ザン)ルクク・キル(ガロワ・ザン) 主な搭載機 ジグ・マックギラン・ドウガルボ・ジックアディゴズロオ・ジック ドロワ・ザン 主力戦艦。ハルルの旗艦。第11話で初登場。大型の船体を有し、艦首の重機動メカ搭載デッキの左右に船体とほぼ同じ長さの大型艦載デッキ、そしてその外側に、これも船体と同じ長さの大型AMエンジンを備える。船体上部には脱出艇兼用の艦橋が備わるが、船体に比較して小振りであり相対的に船体の巨大さを示していた。補助エンジンはウイングに装備され上部、下部に2基ずつ。火力、艦載数共にそれまで登場した戦艦とは一線を画す規模を誇る。艦隊旗艦などバッフ・クランの主力戦艦的な運用がされていた模様。第23話でソロ・シップとの交戦で撃沈される。 バッフクランの艦艇には珍しく、センター部が存在せず、ルクク・キル艦隊のガロワ・ザンなどはバッフ本星で丸ごと大気圏内から直接発進している描写がある。また大気圏内での戦闘も可能で、第30話のガロワ・ザンは、イデオンに対してフリーザー・スカッチによるフリーザーアタックを仕掛けけている。 ガブロ・ザンを失い、ハルルから同型艦のゲロワ・ザンを与えられたダラムも、「さすがにこの船はいい」と、その性能に感嘆している。イデオンとの最終決戦においても艦隊主力として多数が投入されており、ソロ・シップに体当たり攻撃をしてジョング隊を放出したりしている。同型艦にゲロワ・ザン(ダラム・ズバ)、ガロワ・ザン(ルクク・キル)ほか多数。各艦の艤装は各々異なっているらしい。船体の色は緑。 [先頭へ戻る] 諸元サディス・ザン分類 中型戦艦(巡洋艦) 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全長 320m 重量 31,000t エンジン出力 165,000t/df×3(ノーマルエンジン) 武装 2連装中出力加粒子砲×5基2連装回転加粒子砲×4基ほか対空加粒子砲×多数ミサイルランチャー×多数 艦長 ギャムス・ラグ 主な搭載機 ロッグ・マック×6アディゴゴンド・バウ サディス・ザン ギャムスの中型戦艦。第19話で初登場。バッフ・クランの戦闘艦にしては珍しく水上艦に近い形状の船体と、ターレット式の主砲、船体上部にそびえる艦橋を有する。この艦橋にリング状砲塔から四方に砲身が延びる特徴的な回転式加粒子砲が装備されていた、艦首に重機動メカ搭載ドックを備え、艦首左右に戦闘機発進デッキを持つ。メインエンジンは船体から左右と下部に延びた翼状のマウントに装備されていた、基本的なレイアウトはドロワ・ザンと共通しているがドロワ・ザンよりもエンジンは小振りである。サディス・ザンは第20話でセンター部がイデオンと交戦。味方の重機動メカがぶつけられてギャムスと共に撃沈された。同型艦にマジス・ザン、ギタ・ザン、ズロ・ザンほか多数。 船体中央・上部がセンター部として運用可能だが、センター部を分離せずとも大気圏運用が可能で、第28話ではバッフ本星で大気圏内航行し、第34話ではギタ・ザン、ズロ・ザンがドウモウスターで、第37話では同型艦がアジアン星の地表付近で戦闘をしている。船体の色は薄青。重巡洋艦的な運用がされていた模様で、『ロマンアルバムエクストラ 伝説巨神イデオン』等、本艦型を巡洋艦とする記述のある本が散見されている。 [先頭へ戻る] 諸元ガブロ・ザン分類 オーメ財団私設軍旗艦 所属 オーメ財団私設軍 設計 オーメ財団 開発 オーメ財団 建造 オーメ財団 全長 630mセンター部:155mコンテナ部:175m反物質エンジン部:300m エンジン出力 460,000t/df(ノーマルエンジン) 武装 2連装加粒子砲×6基2連装対空加粒子砲×20基艦首ミサイルランチャー×8基 艦長 ダラム・ズバ 主な搭載機 ガンガ・ルブ×4ガダル・ロウ×18 ガブロ・ザン オーメ財団の私設軍隊の旗艦。ダラム・ズバが搭乗。第23話で初登場。正規軍の戦艦とは根本的に設計思想が異なっており、先頭にセンター部を含む戦闘ブロック、中央にコンテナブロック、後部にエンジンブロックと、それぞれが専用のモジュール構造となっており、直列にドッキングした状態で運用される。作中では描写されなかったが、必要に応じてコンテナ部を多数連結するなどの運用が可能で、拡張性に富んだ設計思想だった。また、デザインも無機質なディテールで正規軍のどこか生物的な印象がまったく無い。 ダラムの乗艦は戦闘ブロックにしか武装が存在しないため、対艦戦闘よりも重機動メカ母艦としての性格が強かった。ただし装甲は相当厚いようである。ドッキングした状態で大気圏内航行可能。センター部の左右に突き出した艦載ブロックにガダル・ロウ・タイプ戦闘機18機、コンテナ部にガンガ・ルブタイプ重機動メカ4機を搭載可能。第25話でソロ・シップ、キャラル連合軍との戦闘で撃沈された。イデオンとの最終決戦時に同型艦(絵コンテではギブロ・ザン)が投入されている。船体の色は薄茶。 なお、戦闘ブロック以外は、民間の大型貨物船を改造した艦であるらしい。 [先頭へ戻る] 諸元デロ・ザン分類 オーメ財団私設軍戦艦 所属 オーメ財団私設軍 設計 オーメ財団 開発 オーメ財団 建造 オーメ財団 全長 319mセンター部:149m反物質エンジン部:170m エンジン出力 510,000t/df(ノーマルエンジン) 武装 2連装大型加粒子砲×3基ミサイルランチャー×12基 艦長 ハルル・アジバ 主な搭載機 ジグ・マック×2 デロ・ザン オーメ財団の私設軍隊が使用した戦艦。第23話で初登場、ハルルが本国に帰還するためにダラムが貸与した。グラム・ザンやガブロ・ザンのように前後の分離機能を持ち、砲塔と左右に突き出したミサイルランチャーを持つ前部戦闘ブロックであるセンターと、後部の補助エンジンを4基突き出したAMエンジンブロックに分かれる。重機動メカや戦闘機の搭載の描写がなく、構造上も搭載する場所がないように見えるが、第25話で再登場し、本国からジグ・マック2機を輸送した際、船体下部をスライドさせてジグ・マックを搬出しているシーンがある。同話でソロ・シップ、キャラル連合軍との戦闘で撃沈された。船体の色は薄茶。 ガブロ・ザン同様、戦闘ブロック以外は、やはり貨物船を改造した艦であるらしい。 [先頭へ戻る] 諸元バルメ・ザン / ブラム・ザン分類 特務艦 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全長 280m 重量 50,500t エンジン出力 190,000t/df×2(ノーマルエンジン) 武装 2連装加粒子砲×7基4連装対空加粒子砲×3基(1隻毎) 艦長 ギジェ・ザラル(接触篇) バルメ・ザン / ブラム・ザン 対巨神用に特化した特務艦で、機動兵器の搭載能力すらない。第29話に登場(第28話でバッフ・クランの地球から発進する、ルクク・キル艦隊の中に確認できる)。センター部は存在しない。バルメ・ザンの左舷、ブラム・ザンの右舷はそれぞれ巨大なゲル発振機になっており、普段は発振器同士で接続して一隻の船のように航行、作戦時は分離し、イデオンを両側から挟み込んでゲル結界の中に封じ込めるが、発現したイデオン・ソードに斬られ、轟沈。 映画版の接触篇ではバルメ・ブラムと呼ばれ戦艦ではなく、超大型の重機動メカ扱いで、ギジェが搭乗。ブリッジ部は脱出用内火艇になっていたが、これはバンクでテレビ版のガルボ・ジックの画像を流用した物である。船体の色は薄紫。 [先頭へ戻る] 諸元キロット・ザン分類 星間輸送艦 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全長 523m エンジン出力 315,000t/df×3(ノーマルエンジン) 武装 2連装加粒子砲×4基 ほか 搭乗者 ハンニバル・ゲンクララ・キナ 主な搭載機 アディゴ キロット・ザン 星間輸送艦。第32話のみに登場。船体四方の翼状マウント先に用途不明な補助エンジン的パーツ(だが、噴射口は確認出来ないので、センサーの可能性もある)を持ち、艦首上下に台形の貨物ブロックと大型ハッチを持っている。艦橋はなく、ブリッジは艦首に埋め込み式。またセンター部は有していない模様。 消耗したルクク・キルの艦隊に、アディゴほか大量の物資を補給した。ルククに対してハンニバル・ゲンが補給の報告を行っていたが、艦長だったかどうかは不明。また、この話のみにしか登場せず、ハンニバル艦隊の構成艦であったのかも不明。船体の色は黄。 ハンニバルは物資だけでなく「アフターケアのため」にクララ・キナを置いていったが、その正体はハルル配下の暗殺者であり、ルクク・キルは彼女によって暗殺された。 [先頭へ戻る] 諸元ガドモア・ザン分類 空母型大型戦艦(大型戦闘空母) 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全長 583m エンジン出力 240,000t/df×480,000t/df×4(全てノーマルエンジン) 武装 2連装加粒子砲×32基ほか対空加粒子砲×多数ミサイルランチャー×多数 艦長 ハンニバル・ゲンハルル・アジバ(ドモワン・ザン)ガルババ・グラ(ギモワ・ザン)グルタブラ・ドロン(ガモン・ザン) 主な搭載機 ズロオ・ジックゴンド・バウガダル・ロウギド・マックアディゴガンガ・ルブ・リブザンザ・ルブ ガドモア・ザン ハンニバルの空母型大型戦艦。第33話で初登場。ガタマン・ザン級をドロワ・ザン級にスケールアップしたような構造をしており、双胴の艦首ドックは大型化され、重機動メカでは最長のギド・マックを4機搭載可能、重機動メカの艦載母艦としての性格が強くなっている。反面、火力の点ではドロワ・ザン級にはおよばなかったようである。艦体後部にAMエンジンを双発式に備え、舷側左右から伸びる翼にサイドスラスターと3基の大型補助エンジンを束ねたナセルを備えている。 艦載キャパシティは相当なもので、ジグ・マック級の重機動メカやアディゴ、戦闘機を多数搭載することができた。発動篇では船体下部の発進区画に、汎用重機動メカとしては最大級のザンザ・ルブも搭載している。 ドロワ・ザン級に代わる主力艦として整備されているらしく、本来、高位の武人にしか乗れない本級率いる艦隊に、サビアの位のガルババが司令として搭乗していたこともある(第36話)。第38話および発動篇では同型艦にハルルも乗艦していた。第37話ではアジアン星の地表から発進している。同型艦にギモワ・ザン(ガルババ・グラ)、ガモン・ザン(グラダブラ・ドロン)、ドモワン・ザン(ハルル・アジバ)ほか多数。発動編ではジョング隊の母艦としてソロ・シップの至近距離に出現している。船体の色は緑。 ガドモワ・ザンと呼ばれる時もあり、一文字違いで名前の混乱が起きる戦艦でもある。また、ドロワ・ザン同様、この艦もセンター部を持たず、第34話のドウモウスターでは丸ごと大気圏へ突入して滝に突っ込むなどの、かなりアクロバットな戦闘を行っていたが、イデオンに体当たりで押し戻され、更に暴れ回るドウモウの下敷きになって撃沈された(ただし、ハンニバルはギド・マックで脱出に成功している)。 発動編の終盤でガンド・ロワの破壊に巻き込まれる直前、亜空間飛行に成功している艦も本級である。 [先頭へ戻る] 諸元バイラル・ジン分類 バッフ・クラン艦隊総旗艦 所属 バッフ・クラン 設計 バッフ・クラン 開発 バッフ・クラン 建造 バッフ・クラン 全高 15000m 全長 4800m 武装 加粒子砲×多数ミサイルランチャー×多数 艦長 ドバ・アジバ 主な搭載機 ズロオ・ジック×多数ゴンド・バウ×多数ガダル・ロウ×多数アディゴ×多数ジグ・マック×多数ガンガ・ルブ×多数ザンザ・ルブ×多数 バイラル・ジン 漆黒の超巨大戦艦。第34話に初登場。「ザン」ではなく「ジン」なのは、もはや艦船ではなく要塞扱いである事を示す。バッフ・クラン艦隊総旗艦として建造され、ドバ・アジバ総司令自らが乗艦している。大きさは全高15,000m(18,000mの説あり)、全長4,800m、大量の重機動メカ・航空機を搭載でき、艦全体に多数の加粒子砲とミサイルランチャーを装備、詳細は不明。 前から見ると「エ」の字を縦に引き延ばしたようなシルエットをしている。前面、後面に各26基(計52基)、上部、下部に各12基(計24基)、左右舷側に各19基(計38基)もの大型エンジンを備えており(総計114基)、全方向へと移動が可能な構造で亜空間飛行も可能。船体上部と下部の2ヶ所にブリッジを備えている。第39話でソロ・シップの体当たりを受け、発動編では亜空間飛行中にイデオン・ガンで船体の下側3分の1を吹き飛ばされても航行に支障が無かった。 発動編終盤、コスモの「直接ぶちのめす」イデオンによる格闘攻撃でメインブリッジが大破。その直後にガンド・ロワの最終発射に巻き込まれ、ソロ・シップやイデオンと共にビームの奔流によって消滅した。 [先頭へ戻る] ガンド・ロワ バッフ・クランの最終兵器。超巨大な加粒子砲(ビーム砲)で、オーメ財団が中心となって建造。本体前部に横長の6角柱を横に3つ並べたような形状のビーム発射機を備え、その周囲に巨大な(一本のサイズはバイラル・ジンよりも巨大)アームが林立していて、遠目にはゲジの脚状の棘が無数に生えた四角いイガグリかウニに見える。色は青と赤の複雑な迷彩模様となっているが、これは近づかなければ赤一色に見えて判別不能。 全高350km、全幅500km(異説800Km)と小惑星ほどの規模があり、出力40パーセントでも木星クラスの惑星を消滅させるほどのエネルギーを発射できる。本来は超新星「タウ・クスイ・クオリ」から放射されるエネルギーを集約・活用する、進化した宇宙太陽光発電のようなエネルギープラント(異説ではテラフォーミング・システム)だったが、対巨神兵器として軍事転用された。 何故この超巨大なエネルギー・システムが必要だったのかは、カララの第20話での台詞で、「バッフ・クランの科学者はイデを太陽エネルギーのようなものだと言っていた」と言ったところから、そういったエネルギー不足の解消問題や、イデの無限力に転用する目的で建造した可能性があり、ガンダムのコロニーレーザーにも似た、既存施設の改造による兵器といえる。 TV版では名前のみ登場。発動篇で実際に登場し、試射で最大出力でないにもかかわらず地球の10倍規模の惑星を消滅させるほどの威力を発揮。第1射がイデオンとソロ・シップを直撃するが、イデバリアにより被害はイデオンは腹部の軽微な損傷ですみ、ソロ・シップは船首がめくれ、エンジンの一基が消失した程度で航行にはほとんど支障はなかった。最終決戦における第2射でイデオンとソロ・シップをバイラル・ジン共々消滅させるが、相打ちの形でイデオン・ソードで両断され、その直後に起きたイデの発動によって消滅した。 なお、「イデオン」の企画段階での名称が「ガンドロワ」だった。 [先頭へ戻る]
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