ガルボ・ジック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 14:14 UTC 版)
第26話「死闘・ゲルの恐怖」で初登場。対イデオン用に開発された機体で、数体がダラム艦隊に配備された。上中下の三体に分かれており、同型の上部と下部をガルボ・トップ。中間部をガルボ・ベースと呼称する。合体形態では生物の脳細胞を破壊するゲル結界を出す発振器がガルボ・ベースから展開し、上下のガルボ・トップが2基ずつ備えるワイヤークローでイデオンを拘束、正面から脳細胞破壊ビームをコスモ達に放射する。 ゲル結界は、イデオンと正面から闘うのではなく、パイロット達の脳細胞を直接破壊するもので、今までの重機動メカが敵を破壊して、イデの秘密を持ち帰る直接破壊タイプなのに対して、敵を無力化して無傷で持ち帰る間接的な攻撃アプローチを持った新しいタイプであった。脳細胞破壊ビームは直撃すれば激しい苦痛を、かなり離れていても頭痛を与えるため、コスモたちはこの機体を「頭痛メカ」などと呼んでいた。後に登場するゲル結界を搭載した特殊艦、ブラム・ザンとバルメ・ザンの試作機的な機体で、手足のようなものはなく、他の重機動メカとは一線を画している。第30話にはルクク艦隊に配備された増加試作型も登場しているが、ゲル発振器が不調を起こしており、更にガルボ・トップのコックピット部分は脱出用内火艇となっていたが、こちらも第27話で不調を起こして墜落しているので、あまり機械的な信頼性は高くない様子がうかがえる。 第26-27話ではギジェが操縦してイデオンと戦ったが、ガルボ・トップを撃破されるなどして敗退し、月面では遂にガルボ・ジックを全損して、ギジェはダラムに見捨てられてしまう。第28話に登場した機体は、初登場の波導ガンで母艦のゲロワ・ザンと一緒に吹き飛ばされ、第30話にルクク艦隊から借りたダラムのガルボ・ジックは、イデオンとの格闘戦に打ち負けて不時着している。 ゲル結界は第26話でダラムの語った「数分でパイロットは死ぬ」はずの威力からは、効果は遥かに減じられていたため(実際、コスモ達は照射後も脳細胞破壊で精神障害を起こして廃人となったり、それから生じる身体障害なども起こしていない)、イデはゲル結界に対するバリアーを当初から発生させており、バリアーの上昇によって効果が望めないと判断後に前線投入はされなくなった。 サブマリンのラフでは、ガルボ・トップに腰と二本足がくっついたようなデザインだったが、富野により大幅にシルエットを変更されての登場となった。 [先頭へ戻る]
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