バッフ・クランの戦闘機など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 04:45 UTC 版)
「伝説巨神イデオンの登場兵器」の記事における「バッフ・クランの戦闘機など」の解説
バッフ・クランの戦闘機の多くはAF(アトミックフュージョン=熱核融合)エンジンが採用されており、その大出力で加粒子砲の稼働や反重力システムであるHW(ハイパーウェーブ)機関を駆動させているため、火力が高く、航続力も長い。 また、HW機関搭載により単独での大気圏突入/離脱機能を持っているので、柔軟な運用が可能になっている。 コポラ 戦闘偵察機、機体は二段構造になっており、上段がコクピットと武装、下段がエンジンとアンテナで構成されていた。一応武装は装備しているが、印象的な十字に延びるアンテナと円盤然とした外観から、高性能偵察機といった印象が強い。第1話で、地球軍およびイデオンとはじめて交戦したバッフ・クランの機体。戦闘参加は第7話のソロ星までで、以後は見られなかった。機首に前方固定式機銃2門と、同じ発射口から放たれる小型ミサイル2門を装備。機体下部から投下する形でガダッカ2機を搭載可能。機体の色はクリームイエロー。 多座機。カララ専用の15号機は貴人用特製シートを設置している(複座説もあるが、ガダッカの搭載機数から三座または四座が正しいと思われる)。 デッカ・バウ 単座ミサイル要撃機、機首に巨大なガダ・タイプミサイルを1基装備する一撃離脱専用機。他に4門の前方固定式機銃、側面発射型の小型ミサイル8門、対ミサイル用誘導ワイヤーを装備。第2話で初登場。運動性はギル・バウほどではなかった模様。そういった特性故に武装搭載のペイロードは低く、単発雷撃機と同じくガダ・タイプミサイル発射後は、攻撃力と機動性が落ちるので直ぐに母艦に帰還する必要がある。 グラム・ザンの艦載機で同艦以外に搭載例はない。最大の打撃力であるガダ・タイプのミサイルが通用しない事が判明した第2話から第7話までのソロ星での戦闘以降、対イデオン戦に投入されることはなかった。機体色は灰色と青。 著書『だから、僕は…』に書かれた富野監督の言によると、「普通じゃ面白くないから、機首をもろにミサイルその物に変えた」とデザインする際に注文を付けたらしい。 マザ・ドロワマ ガタマン・ザン搭載の強襲揚陸艇。第3話のみに登場。小判型の艇体を持つ大型の機体で、非武装なので運用には戦闘機の護衛が必須。戦車ドラ・アングルを8両以上搭載し、機体前部のハッチから発進させることができる。艇体色はクリームイエロー。 ギル・バウ 複座重攻撃機、ダミド率いるペッチ家の戦闘部隊が用いており、ロゴダウ調査隊の主力戦闘機だった。第5話で初登場。基本的な構造はコポラに近いが、上段部分は三日月型をしており、戦闘的なイメージが強い。2門の加粒子砲と6基のミサイル、翼端に後ろへ射出される「ハーケン」と呼ばれる通電電撃攻撃用のワイヤ付クローの発射装置を装備しており、対重機動メカ戦を想定した設計となっていた。 バリアのためにミサイル、加粒子砲の効果が薄いイデオンに対し、直接パイロットにダメージを与える事ができたハーケンによる電撃攻撃(ギル・バウの戦法)は、初期の戦闘において、ほとんど唯一の有効な攻撃だった。パイロットはワイヤの長さに制限されつつ、また切れないように適度に弛みを持たせるなど、非常に高度な操縦技術を駆使する必要があり、空中静止するので狙われやすく、バッフクランでも「特攻」と揶揄されるほど極めて危険な戦法であったが、調査隊のデータは本国にもたらされた模様で、以後の戦闘機にはこの電撃用クローが装備されていた。機体色は薄紫。 グラム・ザンやガタマン・ザンの搭載機として活躍したが、第12話の遺跡の星以降はズロオ・ジックほかの新型戦闘機に取って代わられ、登場しなくなった。 ズロオ・ジック 分離戦闘機。ロゴダウ調査隊派遣時点での最新鋭重戦闘機。第11話で初登場。本体部分のコーズ・ズロオはほとんどをエンジンが占めており、これを中心として前方と左右に3機のくさび型の小型戦闘機ゼロ・ズロオを接続している。上方から見ると、一片が短い十字型のような形をしている。この状態においても高出力の強力な加粒子砲など高い戦闘能力を発揮したが、戦闘時の本領は、4機に分離しての高機動戦闘で発揮された(ゼロ・ズロオは機首のみや、左右の2機だけなど一部だけを分離させるのも可能)。出力は相当高いようで後には亜空間での戦闘もこなしていた。無人機タイプもあり、ダラムによって第27話では月面での戦闘に投入されている。機体色は紫紺。コーズ・ズロオ 航続距離の短いゼロ・ズロオを作戦空域まで輸送するAF(熱核)エンジン搭載の母機。複座のコクピットを有し、ゼロ・ズロオ発進後は三方のドッキングセクションをカバーで覆う。武装は上部左右に連装加粒子砲塔が2基。前方固定の大型加粒子砲が2門と火力は高いが、運動性が悪いので、ゼロ・ズロオ発進後は前線へは出ず、後方からの援護射撃に徹するのがセオリー。機体色は紫紺。 ゼロ・ズロオ 局地戦用単座戦闘機。ズロオ・ジックから分離したくさび型の戦闘機。第13話で初登場。CR(化学燃料)エンジンのみを使用しているので航続距離が短く、戦闘空域までは母機に接続されなけれぱならないのが欠点。合体分離という運用形態から、またシルエットが単純なために一見小さく見えるが、大きさとしてはギル・バウ並、出力はギル・バウを上回る。武装も機首に4連装ミサイル発射管、機銃4門、コクピット後方側面に加粒子砲2門と重戦闘機並の武装を備えている。機動性が高く合体分離のフェイクアクションともあいまってイデオンを翻弄した。 また、第16話から後方射出型ハーケンがダミドの手によって2基追加装備された。しかし、ペッチ家の配下ではないアジバ家のパイロット達は困惑し、「特攻という意味か」「俺たちはギル・バウ隊のパイロットじゃないんだ」と不満を述べ、怖じ気づいてハーケン攻撃を実行しなかったため、「ハーケン攻撃を掛けぬゼロ・ズロオは、ジグ・マックで撃ち落とすぞ!」とダミドが脅迫後、ようやく高出力の電撃攻撃でイデオンを苦しめる一幕もあった。機体色は紫紺。 ゴンド・バウ 単座重戦闘機、第19話で初登場。機体の上下が前方に張り出して、それぞれの先端に3基ずつの「アンカー」と呼ばれる通電攻撃用のクローが装備されていることもあり、肉食魚が大きく口を開けているような外観。コックピットはその口の中に突き出た支持架の先端にあり、分離、離脱する脱出カプセルの性質も持つ。アンカーはそれまでのハーケンと違い、前方へ射出するタイプとなった。 それまで登場した戦闘機に比べて運動性も装甲も強化されており、イデオンメカのミサイルを迎撃したり、ミサイル1発では撃墜されない耐久力を誇る描写があった。8門の高性能ミサイルや2基の加粒子砲も装備しており、ガダル・ロウと並んでバッフ・クランでも最強格の戦闘機である。機体色は薄緑。 ガダル・ロウ 単座重戦闘機、第24話で初登場。オーメ財団の私設軍隊が対イデオン戦にはじめて投入し、その後バッフ・クラン軍が正式採用した。幅広の双発デルタ翼機で、大気圏内戦闘に主眼が置かれている。主翼と一体となったエンジンブロックの一番上に脱出ポッドを兼ねたコックピットがある。機首下面に12基の通電攻撃用前方射出型クロー・ランチャー、機首に連装加粒子砲4基、胴体下面に13連ミサイル・ランチャーを装備。機体色は薄褐色。または白(バイラル・ジン搭載機)。 グラム・ザンランチ 第9話に登場したグラム・ザンの搭載艇。ギジェ・ダミドらが作戦会議のため、ガタマン・ザンへ赴く際に使用した。 バイラルジン内火艇 第43話で、バイラル・ジンへ飛ばされたカララとジョリバが脱出に使用した並列複座の小型艇。コスモの目の前で被弾、爆発するが、乗っていたカララ達はイデに保護されて無事だった。画面を見る限りは非武装。カラーリングは濃紺。
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