本体部分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 17:36 UTC 版)
ACアダプタの筐体の形状は一般に箱形である。黒色あるいは暗灰色のプラスチックで、その表面には定格や安全基準を示すPSEマークや、ULマーク、GSマーク、TÜV、NEMKO、SEMKO、DEMKO、FIMKO、CCC、CSA、VDE、GOST R、そしてBSMIなどが記載され、各国共通仕様のものには複数マークが記載されている。 EMI/RFIのための一般的な証明書マークは、CEマークと、FCCと、C-tick。 これらのマークは、商用電源に接続される電源機器に必須とされるものが各国で有り、品質検査を受けた証として認定されたものにマーク表示が記載されている。近年ではデザイン性を重視し、明るい色を用いたり直方体とはかけ離れた外見を持つものも多い。例えば、Appleなどは、本体と統一感のあるデザインのACアダプタを開発している。一般に、ノートパソコン用など持ち運ばれる機会が多いものに関しては、可搬性・収納性を考慮したデザインがとられる傾向にある。 本体の大きさは、ACアダプタの回路構成や出力電力の大きさによって決まる。一般にシリーズレギュレーターを使用したものであれば、変圧器(トランス)やレギュレータからの発熱を逃がすための措置(ヒートシンク、特に高出力のものではファンなど)が必要となり、重くかさばるものとなる。これに対して、スイッチングレギュレータを使用したものは回路自体が小型で発熱も少ないためコンパクトである。また組み合わせる機器によっては、安定化回路を簡略化したり省略したりする事が可能なものもあり、その場合は一層の小型化が可能な場合がある。また同じ回路構成をとるものであっても、出力電力の大きなものほど部品の大きさが大きくなり、発熱も大きくなる事から、結果として全体の大きさが増す事となる。 可搬性(モバイル性)が求められる機器では、ACアダプタもコンパクトであることが好ましい。消費電力の高いノートパソコンなどでは、本体に対して大型のACアダプタが必要な場合があるが、最近では小型で高性能なスイッチングレギュレータにより、ACアダプタの小型化も進んでいる。 携帯音楽プレーヤーなどの音響機器では、スイッチングレギュレータが発するノイズによる悪影響を考慮し、シリーズレギュレータを使用したACアダプタを組み合わせるケースが多く、機器本体よりもACアダプタが一回り以上大きいこともある。
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