バウント
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「BLEACH (アニメ)」の記事における「バウント」の解説
滅却師と同様の特異体質を持った人間とされており、西洋では「吸血鬼」と呼ばれている。魂魄を糧として摂取する事で、際限なく寿命を延ばす事が可能となる。その正体は、過去に技術開発局が不死の魂魄の研究を行っていた際の事故により誕生した存在。メンバーの内、芳野と稜はそれぞれ身内に殺され、残りの8人も一護や石田に岩鷲、護廷十三隊の隊長・副隊長らの活躍により7人が死亡したため、現世からは絶滅した(唯一生き残った古賀は蘭島に保護された)。 狩矢神(かりや じん) 声 - 大川透、生天目仁美(少年時代) バウントのリーダー格で一同の中ではトップクラスの力を持つ。生者の魂を食らい、「空間のバランスを崩して虚圏(ウェコムンド)に行こうとしている」と尸魂界側は予想していたが、真の目的は尸魂界に渡って、死神に復讐する事だった。昔はユージン・カリヤーと名乗っていて、現在の名前は日本名。ドールと融合しており、生身で攻撃をはね返すことができる。左頬の傷は虚に襲われたときに出来たもの。少年時代は髪と目が黒だったが、蘭島から貰った紋章の影響で現在の姿(白い髪に赤い目)となった。 仲間を大切にしているような言動を発しているが、負けそうになった宇柿を迷わず見放すなど、実際は他のバウントを目的達成の駒としてしか見ていない。芳野に近づき恋人を演じていたのも、ビットを生み出すために彼女が必要だったからであり、古賀に面倒をみさせていた少年・ケインも、新たなドールを生み出す研究の犠牲者であった。 隊長格の死神と並ぶ高水準の戦闘能力を有しており、尸魂界では白哉と互角以上の戦いを繰り広げている。尸魂界に入って、「草鹿」の住民を利用し瀞霊廷へ進入。その後、バウントの源である浄界章を体に取り込み、全ての死神や魂魄を道連れに爆発させようとしていたが失敗。その後、双殛の丘で再び一護と対峙し、激戦の末に敗れ砂と化し消滅した。死ぬ直前、一護に何かを伝えようとしていたが、それが何だったのかは不明。ドール「メッサー」 風を操るドールで防御力に優れるが、風の防御を上回る攻撃には耐えられないようである。メッサーの本来の姿は、右手が剣に変化したもの。風と大気の摩擦で静電気を起こし、雷として操ることもできる。 相馬芳野(そうま よしの) 声 - 勝生真沙子 大人っぽい感じが漂う美女。歌を歌って人を操る。バウントを生み出す実験を行った死神である蘭島の魂魄から作られた(そのため、容貌が蘭島に似ている)。狩矢のかつての恋人だったが、狩矢の本性を目の当たりにして彼の下を去り、狩矢の野望阻止に全力を挙げるようになった。バウント編序盤で狩矢に対抗するため、生きた人間の魂魄を食べようとするも一護らと対峙、未遂に終わる。石田を連れ去るが、彼と交流する中で徐々に心を開いていく。その後、彼女と石田を捕まえに来た古賀に捕えられるが、一護たちに助け出され、石田の仲介によって一護らと和解した。最期は狩矢と対決するが返り討ちにされ、石田に看取られながら消滅。死後、彼女の魂魄はビットを生み出す根源となった。ドール「ゲーテ」 声 - 杉田智和 普段は腕輪の姿だが、戦闘時には炎に包まれた上半身だけの大男の様な姿になる。自身が炎なので火炎を自在に操り攻撃し、幾ら切られても再生する。「○○のか」と命令を再確認するのが口癖。 芳野が狩矢と対決した際には芳野と融合し、金色の炎に包まれた女性の姿となって狩矢と闘った。 宇田川稜(うだがわ りょう) 声 - 咲野俊介 口調は丁寧だが、冷酷かつ傲慢な性格の男。自分を貴族とし、人間を食料としてしか見ていない。バウント編序盤で何度か一護と対峙するも、最終戦以外は決着が付かなかった。狩矢に対して反意を持っており、一護との戦闘を利用して狩矢を倒そうとしたが返り討ちに遭い、一之瀬に切り殺された。ドール「フリード」 声 - 斉木美帆 普段は首飾りの姿だが、戦闘時には蛇の姿になる。宇田川に鞭のように操られ、宇田川がイメージ出来る物なら全て蛇に変える。また、「スネーク・ネット」という結界を張り、素早い敵の動きを封じ込める事も可能。 鵬(ホウ)・磐(バン) 声 - 阪口大助 双子の兄弟。鵬はドクロのキャップ帽を、磐はニット帽を被っている。外見は子供だが、生命の限界を超えるほど長い年月を生きており、人間を蔑視している。石田を捕らえるためにグールとギュンターを操って石田が入院していた病院を襲撃、一護ら代行チームをドールの力で圧倒するも助けに入った岩鷲の花火によりドールが燃え尽き、その反動で灰になって散った。ドール「グール」(鵬)・「ギュンター」(磐) 普段はペットボトル容器のキャップの様な物。水のある所にならどこにでも現れ、敵を攻撃したり、体内に閉じ込めて溺れさせる。また、敵の鼻の穴から体内に侵入し、内部から破壊する。熱に弱いが、水さえあればすぐに再生する。しかし、双子の共鳴反応によって操られるため、鵬と磐の意識が揃っていないと上手くコントロールできない。また、言葉は話さない。 古賀剛(こが ごう) 声 - 古澤徹 狩矢に従う巨漢の男。首にヘッドホンを掛けている。真面目な性格でバウントでありながら正義感の強い性格。狩矢とは古くからの知り合いで、昔はクラウド・ゴーガンと名乗り一人で暮らしていたが、共に暮らしていたバウントであるケインの死を切っ掛けに狩矢に従うようになる。現在の名前は日本名。本人曰く「若い人間の死を多く見た」との事。 現世では一護と対峙するが、一護の内なる虚や吉良の介入で結局倒さずに終わっている。尸魂界で狩矢の行動に疑問を持ち、彼を止めようとするが返り討ちに遭う。その後、狩矢を追う途中で日番谷と対峙するも、最後は敗れ去った。消滅したと思われていたが一命を取り留めており、死神に見つかる前に夜一と蘭島に保護されていた。事実上、バウント唯一の生き残りとなる。 長きに渡りフルネームは不明だったが、担当声優のブログより明らかとなった。読み方は"狩矢神"を元にしたらしい。但し、アニメのクレジットではフルネームで表記されていなかった。ドール「ダルク」 声 - 本田貴子 普段の姿は鉄球。戦闘時にはこの鉄球が分裂・再結合を繰り返し、針のような手足をした女性型の人間形態になる。体から無数の小さな鉄球を放ち、敵を貫く。残忍な性格で、敵をいたぶるのが好き。パワーアップした後のダルクは蜘蛛に人間の上半身がついた様な形態になり、鉄を蜘蛛の巣のように張り巡らせて敵の動きを封じることができるようになった。また、彼女のコアは戦斧の形状をしており、1度消滅してもコアが残っている限り「生きて」いられる。 馬橋(まばし) 声 - 小野大輔 金髪(オレンジ色にも見える)で不良のような男。当初は保守的で狩矢のやり方にも反対していたが、狩矢に無理矢理魂魄を吸収させられた後は好戦的な性格に豹変。敵に同士討ちをさせるような戦い方を好み、精神が不安定になっているようにも見えた。 現世ではルキアと戦っていたヨシの戦闘を妨害し、ルキアと対峙。ルキアの体をリズの力で乗っ取り織姫たちと戦わせるが、織姫の盾舜六花で洗脳を解除される。その後、檜佐木に殺されかけるが、一之瀬が現れ撤退。瀞霊廷では砕蜂と対峙し、リズを使って彼女の部下である隠密機動達を操り、更に砕蜂にもビットの毒を注入し弱らせるなど一時は優勢を取るが、砕蜂が雀蜂の毒でビットの毒を中和していた事に気付かず、雀蜂の二撃目を喰らう。最期はリズを使って砕蜂を乗っ取ろうとするが生命力の低下によりリズは言う事を聞かず、そのまま灰となって消えた。ドール「リズ」 声 - 真田アサミ 普段の姿は首輪の飾り。とても小さく、花と小動物を合わせたような外見をしている。馬橋が命令をすると「かしこまりました」と言い、実行する。目にも止まらぬ程の超高速で飛行して(移動時にはエレベーターガールのように「上へ参りまーす」などと語る)敵の体に侵入。本人の意識をのっとり(魂魄に取り憑いており、胸に華が咲いたような状態になる)、体を操る。劇中での台詞からパワーアップする前は1人の人間しか操れなかったようだ。 ヨシ 声 - 沢海陽子 緑髪の女で紫色のアオザイを着ている。格闘技の達人で、体技だけでもルキアを圧倒する。冷酷かつ残忍で、敵をいたぶる事を好むサディスティックな性格をしている。また、ルキアとの戦闘で子供を人質に取ったことからも分かるように目的の為には手段を選ばない一面も持つ。実は死神への復讐には興味が無く、戦いそのものを目的としていた。 現世ではルキア達を襲うも、馬橋に妨害されて退却。尸魂界ではまずルキアと対峙し、子供を人質に取るなど有利な戦局に持ち込むも、白哉の妨害にあい退却した。瀞霊廷ではだらしない死神に呆れつつも石田と対峙するが、石田にニーダーによる戦い方の隙を見破られたことにより敗北し、石田との戦いに満足しながら灰になって消えた。ドール「ニーダー」 普段の姿は扇子。剣と扇が鎖で繋がった武器のような外観で、剣(声 - 山口太郎)と扇(声 - 國府田マリ子)それぞれに意志があり、持ち手に口があり、舌に眼が付いている。性格はヨシ同様に冷酷で残忍。扇からは無数の針を発射出来る。また、敵の攻撃を防ぐ際には左手の扇は巨大化して盾となり、右手の剣は鎧に変形して「八本美刃」という八本の刃と化して鞭のように攻撃したり放つ事が出来る。但し、剣の時には防御が、扇の時には攻撃がそれぞれ出来ず、切り替えの際タイムラグが発生することが唯一最大の弱点。ちなみに剣はオカマ口調であり、ヨシは融合を生理的に受け付けられないとのこと。 宇柿(うがき) 声 - 鈴木勝美 眼鏡をかけたサラリーマンのような格好をしている男。眼鏡はゲゼルを通して外の風景といった色々なものを見ることが出来るほか、音声の送受信も可能(作中ではこれで石田を見たり、ゲゼルに命令を行っていた)。狩矢と共にドールの研究を行いビットを作った。言葉遣いは丁寧。バウントの中では戦闘には余り参加せず、専ら情報収集や研究を中心に活動していた。 88話から90話では一護や副隊長の死神をゲゼルの能力で翻弄し圧倒的有利に立つが、恋次の攻撃を受けて暴走したゲゼルに握り潰され、ゲゼルと共に消滅した。最期の瞬間、狩矢によって捨て駒にされていたことを知る。ドール「ゲゼル」 カードによって操られる。仮の姿は宙に浮く無数の眼球(大きさはこぶし大)で、光を発してできた影を使って攻撃できる(有効距離があるらしく敵から離れた場所に影を作ると攻撃が届かなくなる)。言語は機械音のようだが宇柿は理解している。他のドールと異なり、ある程度の遠隔操作が可能。数種類のカードを使い、マットの中央に置いたカードの絵の状態に影が変化する。強敵に対しては影を収束させて、大口を持った巨人を生み出して戦う。この巨人は影から影へと移動して、両腕を斧状にして攻撃する。 沢渡(さわたり) 声 - 藤本譲 バウント達の中で唯一の老人。本来、バウントは年を取らず老いた姿にはならないのだが、力を欲する沢渡は何万人もの生きた人間の魂魄を吸収し続けた結果、その副作用により老いた姿になった。 現世ではチャドや之芭や乱菊や雨(ウルル)と対峙するも決着はつかず、尸魂界へと渡る。瀞霊廷内では涅マユリと対峙し、一時は翻弄するが、金色疋殺地蔵でバウラを倒され、自身も金色疋殺地蔵による毒が全身に回り灰となって消えた。 狩矢ではなく自らがバウントを統べるのに最も相応しいと思っており、バウントの長になる野望を抱いていた。ドール「バウラ」 声 - 黒田崇矢 巨大な茶色の鯨(雨は鮫、之芭はカサゴみたいと言っている)のような姿で、異空間を操ることができる。また、沢渡を介して魂魄を吸収することも可能。表面が硬い物質で覆われているが腹はむき出し。別次元の異空間からも脱出できる。しかし、バウラ自体が出現できるだけの面積が無いと出現できない。また、異空間から出現する際に周りの障害物を飲み込まないと出現できない。マユリ曰く「モグラ」。沢渡を「ボス」と呼ぶ。尸魂界で大量の霊子を摂取した結果、面だけでなく空中からも出現可能となり、死神の霊力を吸って鬼道を出す事も可能となった。 ケイン 声 - 藤本隆行 過去に狩矢が古賀の元へ連れて来たバウント。当初は古賀に反抗的な態度を取っており、古賀も彼に良いイメージを持っていなかったが、共に暮らしていくうちに打ち解けていく。しかし、ドールを召喚しようと古賀の了承を得ずにドールを召喚してしまい、その反動で灰になってしまった。この出来事は古賀のトラウマとなり、狩矢に付き従う切っ掛けとなった。
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人間の魂魄を糧にする、強大な力を持った人間達。「ドール」と呼ばれる人格を持った武器を操る。
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