滅却師(クインシー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:40 UTC 版)
「BLEACH」の記事における「滅却師(クインシー)」の解説
虚と闘うために集まった霊力を持つ人間の集団。虚と戦うための様々な術を体得しているが、そのほとんどは大気中に偏在する霊子を自らの霊力で集め、操る技術を基盤としたもので、内に秘めた自身の霊力を源として戦う死神のそれとは異なる。 全ての滅却師は始祖たるユーハバッハの血をひいており、浦原喜助によると、普通の人間なら少なからず持っている虚への耐性を全く持っていないらしい。 人間を襲う虚を尸魂界へ送ることを良しとせず、あくまで虚を消滅させることを目的(無論、自衛の目的が第一ではあるが)としている。かつては世界中に散在していたが、その理念に基づく行動が尸魂界と現世にある魂魄の量を乱し世界の崩壊が危ぶまれる事態になったため、虚を尸魂界へと送ることを目的とする死神と徹底的に相反し、結果200年前に死神の手により滅ぼされた。生き残りは極僅かと言われており、当初は石田家の雨竜、竜弦、宗弦の3人しか登場していなかったが、千年血戦篇にて一護の母・真咲の実家である黒崎家が名前のみ登場。更に「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」と呼ばれる集団が尸魂界への宣戦布告と襲撃を行った。 滅却師に関連する用語の一部にはドイツ語、およびそれに類似した表現が使われている。 ※石田雨竜が使用したものに関しては石田雨竜#使用武器・技を参照。 霊子兵装(れいしへいそう) 空間に偏在する霊子を集束し、自身の霊力でコーティングし弓の形状を成した兵装。見えざる帝国の滅却師は「神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)」と呼ぶ。滅却師が虚と戦うための、最もスタンダードな武器である。 バウント編及び千年血戦編ではボウガンや拳銃、ライフルの霊子兵装を用いる滅却師もいた。 神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル) 滅却師の放つ霊子を固めた矢の正式名称であり、彼らの基本戦術。本編に描写される限りでは「矢」を放つことさえできれば必ずしも「弓」を用いる必要は無いらしく、事実見えざる帝国の滅却師は弓を持たず、様々な装備から「矢」を放って戦う。 五角形の滅却十字(クインシー・クロス) その名の通り、五角形の滅却十字。宗弦から竜弦に引き継がれた滅却師の正統後継者の証。 飛廉脚(ひれんきゃく) 足元に作った霊子の流れに乗って高速移動する滅却師の高等歩法。死神の瞬歩、破面の響転(ソニード)に相当する。 乱装天傀(らんそうてんがい) 無数の糸状に縒り合せた霊子の束を動かない箇所に接続し、自分の霊力で自分の身体を操り人形のように強制的に動かす超高等技術。この術を発動すれば手足が麻痺しても骨が砕けても霊力の続く限り動き続けることができる。作中では、雨竜とキルゲが使用した。 滅却師最終形態(クインシー・レットシュティール) 散霊手套を付け七日七夜弓を成すことのできた滅却師が、散霊手套を外した姿。散霊手套の拡散能力による抑制がなくなったことで、極限まで高まった霊子集束能力を活かした極めて強力な戦闘能力を発揮できるが、滅却師の限界を超えた霊子集束能力を発揮することとなり、余程の才のある者で無い限り一時的な究極の戦闘能力と引き換えに滅却師の力を失ってしまう。その霊子集束力は大気中に偏在する霊子のみならず、尸魂界の構造物さえも霊子に分解して引き寄せてしまうほど。なお、この形態の後に失った滅却師の力を復活させるには、精神と肉体を極限まで削った後、心臓の洞房結節右19mmに霊弓の一撃を受けなければならない。 キルゲ曰く、滅却師最終形態は脆さ故に概念自体が200年程前に死滅した「過去の遺物」で、雨竜の祖父である石田宗弦だけがそれに執心していたという。 純血統滅却師(エヒト・クインシー) 純血の滅却師。宗弦と竜弦ら石田家、そして黒崎家の人物がこれに該当する。 混血統滅却師(ゲミシュト・クインシー) 人間と滅却師との混血の滅却師。登場したのは雨竜の母・片桐叶絵のみ。千年血戦篇から9年前の6月17日、ユーハバッハの"聖別"の対象に全員が選ばれ、彼に滅却師の力を全て奪われた。 叶絵以外で該当するのは雨竜ただ一人。 封印されし滅却師の王 滅却師の伝承において存在するとされる、封印された滅却師の王。伝承によると、「封印されし王は900年を経て鼓動を取り戻し、90年を経て理知を取り戻し、9年を経て力を取り戻す」という。 その正体であるユーハバッハによるとこれには続きがあり、最後に「9日間で世界を取り戻す」が加わる。
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