伝承において
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 14:41 UTC 版)
伝承ではフィドヘルやグウィズブイルは王族や神々によって行われたゲームであるとされる。 アイルランドでは、フィドヘルは光と霊感の神であるルーによって発明され,ルーの息子にあたる英雄クー・フーリンは卓越したプレイヤーであるとされる。また『エーダインへの求婚(英語版)』において、ミディールとエオヒド・アレウの間で行われたフィドヘルの連戦は重要な挿話となっている。 中世ウェールズ文学(英語版)には豪奢で、時に神秘的なグウィズブイルのゲーム盤が登場する。『ロナブイの夢(英語版)』はマビノギオンに関連する散文物語だが、ここではアーサー王と、ユリエンの子オーウェインは銀のゲーム盤と金の駒を用いてグウィズブイルを行う。『マクセン帝の夢(英語版)』の登場人物カラドックの子ユーダブ(英語版)は、マクセン帝が来訪した時に、自身の金のゲーム盤のための駒を彫刻していた。グウェンドライ(英語版)のゲーム盤は15世紀か16世紀以降のリストでブリテン島の13の宝物(英語版)の一つとして数えられている。リストによればゲーム盤は金で、駒は銀であり、双方の駒が自動的に動いて対局したとされる。 グウェンドライの物と類似した魔法のグウィズブイルのゲーム盤がアルスルの宮廷の三つのロマンスの一つ『エヴラウクの子ペレドゥル(英語版)』に登場する。クレティアン・ド・トロワの『ペルスヴァルまたは聖杯の物語』の第二の続編のように数多くのフランス版聖杯伝説も同様の自動的に動く駒を備えたチェスボードを取り扱うが、ここでは自動的に動くのは片側の駒だけであり、英雄がそれと対局する。
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