ウェールズ文学とは? わかりやすく解説

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ウェールズ文学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 14:28 UTC 版)

カッシウェラウヌス」の記事における「ウェールズ文学」の解説

カッシウェラウヌスは『ウェールズのトライアド』、『マピノギオン』、それにジェフリー『ブリタニア列王史』ウェールズ語版の中で、Beli Mawrの子カスワッラウン(Caswallawn)として登場する。 「マビノギ四枝第二スィールの娘)では、カスワッラウンは正統な王「祝福されブランBran the Blessed)」がアイルランド戦っている隙に、ブリタニア王位を奪う簒奪者である。姿を見えなくする魔法の衣を使って、カスワッラウンはブラン自分代理残していた7人の家令を殺す。一方、8人目であるブランの子カラドッグ・アプ・ブラン(Caradog ap Bran)は(誰も持っていない)剣が部下たちを殺していくのを見て混乱して死ぬ。 「マピノギ四第三スィール息子)では、ブラン家来たちは戦い回避するため、カスワッラウンに服従申し出る。 銀の腕のスィッズ(Lludd Llaw Eraint。ジェフリーの本ではルッド王)とスェヴェリス(Llefelys)兄弟描いた「スィッズとスェヴェリス(Cyfranc Lludd a Llefelys)」の中にもカスワッラウンは言及されている。 『ウェールズのトライアド』でもカスワッラウンはさかんに言及されている。トライアド(3題詩51は、ジェフリー物語ったように、カスワッラウンとAfarwy(マンドゥブラキウス/アンドロゲウス)の争い歌われている。一方トライアド95は『マピノギオン』で語られたのと同じ、ブランの子カラドッグの死についての詩である。しかし、他のトライアド353638596771)はローマのものからも、現存する中世のものからも引いていない、独自のカスワッラウン伝説である。トライアド38は「3つの贈られた馬」の3題詩だが、その1つが「Meinlas(スレンダーグレイ)」という名前のカスワッラウンの馬である。トライアド59はそれを繰り返していて、「3つの不運な助言」の1つが、Meinlasと交換ブリテン島上陸することを許した決定である。トライアド35では、カスワッラウンが21,000人の部下引き連れてカエサル追跡するが、そのまま戻ってこなかったと歌っている 。 トライアド6771はカスワッラウンを美しい「Fflur」をカエサルと争った偉大な恋人として描いている。恋人求めてローマ旅するくだりはブリテン島の「3つの黄金靴屋」の1つである。文脈から推測するに、カスワッラウンは靴屋変装したのだろう。ウェールズ出身18世紀古代文学研究家であったヨロ・モルガヌグ編纂したトライアドには、この伝説の拡張版がある。カスワッラウンはガリアカエサルからFflurを誘拐するが、この時6000人のローマ兵を殺し、その報復カエサルブリテン島侵略するヨロトライアド偽作疑いが強いが、12世紀詩人Cynddelw Brydydd MawrはFflurの話の中にカエサルのFflurへの愛は値段高くついたといういくつかのヴァージョン知っていた。 ウェールズ学者レイチェル・ブロムウィッチ(Rachel Bromwich)は、トライアドの中のカスワラウンへの断片的なほのめかしは、失われたキャラクター物語に関するものかも知れない示唆している。それは王の冒険に関するロマンス形式書かれていたかも知れないが、古い文献によって大きな影響を受けることはなかったのだろう。

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ウェールズ文学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 01:25 UTC 版)

マルジン」の記事における「ウェールズ文学」の解説

12世紀以前初期ウェールズの詩では、マルジンカレドニアで暮らす狂人であるとする伝説が多い。ここで、マルジンは、自身バード(en:bardケルト吟遊詩人)として仕えた、グウェンゾレイ・アプ・ケイディオ(Gwenddoleu ap Ceidio)の死などの災害について思索ふけった。これらの詩はアルヴデラズの戦いen:Battle of Arfderydd)の悲惨さについて記述しているが、これによればマーリン主君のグウェンゾレイは虐殺されマルジンはこの敗北見て精神に異常をきたしたと言う。なお、『カンブリア年代記』によれば、アルヴデラズの戦い573年であるとされており、グウェンゾレイの助言者の名前はエリヴェル(Eliffer)の息子、とされているのでペレディル(en:Peredur)あたりではないか考えられている。 この伝説は、「Lailoken and kentigem」と呼ばれており、15世紀後半写本にも残されている。この伝説で、聖ムンゴ(en:Saint Mungo、Saint Kentigernとも)は荒野でライロケン(en:Lailoken)と呼ばれる狂人出会う。この狂人はメルリュヌム(Merlynum)あるいはマーリンMerlin)などとも呼ばれており、宗教における罪によって社会放浪させられているというのである。さらに、狂人は王の抗争によって死んだ多く全ての者の死を引き起こしたことも告げる。聖ムンゴにこれらを語り終えると、狂人荒野姿を消すのだった。さらに、狂人は聖ケンティガーン(Kentigern)に秘蹟求めるまで幾度か登場し自身3つの方法で死ぬことを予言する。ややためらったあと、聖ケンティガーンは狂人頼み聞き入れる。やがて、狂人羊飼いたちの王に捕らえられ、「棍棒殴られ」、「ツイード川投げ込まれ」、川では「に体を貫かれるということによって予言成就されたのである

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