その他クロスベルの住人
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「その他クロスベルの住人」の解説
ヴァルド・ヴァレス 登場作:「零」・「碧」B・『暁』P・『創』 声:滝下毅、龍谷修武(「碧Evo」) クロスベル市の旧市街に住む不良の青年。 来歴 幼少の頃は飲んだくれの父と暮らしていたようだが、父の死亡後はたった一人で旧市街に住むことになり、喧嘩に明け暮れた末にサーベルバイパーとイグニスという「聖域」を手に入れる。 「零」 - 旧市街を根城にする武闘派の不良集団「サーベルバイパー」の頭(ヘッド)として登場。ワジ率いる「テスタメンツ」とは対立しており、幾度も抗争を行ってきた。「零」の序盤ではロイドたちと対立したが、終盤では間接的にロイドらを助力し、ワジたちと共闘して洗脳された警備隊と互角の戦いを繰り広げる。 「碧」 - ライバルだと思っていたワジの特務支援課入りに納得できず、彼に一騎討ちを挑む。しかし、本気を出したワジには歯が立たず、今まで手加減されていた屈辱を味わい、以後は酒に浸る日々を過ごす。そこをマリアベルに付け込まれてそそのかされ、被検体として「蒼い」グノーシスを与えられ、(紅のグノーシスではないにも関わらず)相性が良かったことによって暴走せず魔人化(デモナイズ)が可能となる。魔人としての絶大な「チカラ」を手にしたことで、大陸横断鉄道の脱線事故を起こして特務支援課をおびき出し、彼らの前に巨大な魔人となった姿を現し、交戦して圧倒する。その後、クロスベル市襲撃事件ではやはり巨大な魔人の姿となって旧市街を破壊し、マリアベルに助言されて「弱さの象徴」であるかつての手下たちを手にかけることにより、さらに強くなろうとする。しかし、アッバスたちに阻まれたため、サーベルバイパーの面々は始末できず時間切れで撤退する。《碧の大樹》にて大幅に強くなったロイドたちと戦い、今度は逆に追い詰められる。体力が尽きても気力だけで立ち向かい、最後は聖痕を発動させたワジと一騎討ちを繰り広げ、連続攻撃によって敗北する。グノーシスに頼らずとも魔人化した状態よりも強くなれる資質があることをワジに告げられ、今度はより強くなって雪辱することを誓うがそこに憎悪の色はなく、支援課にキーアを気遣う言葉と激励の言葉を送った後に気絶する。 エンディングでは、グノーシスの後遺症を治療するためにワジたちに連れられてアルテリア法国へ去ったことが語られる。 「閃IV」 - 登場はしない。スカーレットの話で、星杯騎士団に復帰した彼女と同時期にワジのメルカバのメンバーに加わったことが語られている。 プロフィール 年齢:20歳(「零」・「碧」) 身長:190cm(「零」・「碧」) 人物 武闘派らしく高い腕力と凶暴な性格の持ち主だが、見た目に寄らず面倒見も良いので大勢の手下に慕われている。ランディに匹敵する屈強な巨体をしており、刀身に鎖を巻き付けた改造木刀を得物としている。この木刀をヴァルドは自身の魂の象徴とみなしており、魔人となっても手放さなかった。 幼い頃から力への渇望があり、「碧」ではそうした気性をマリアベルに利用される。しかし、彼女の思惑はともかく《グノーシス》によって力への渇望を満たせたことには満足しており、マリアベルの自分自身の欲望に忠実な性格も嫌いではないと述べている。彼女に協力するようになってからも基本的にはやりたいように動くスタンスを取る。 ワジとはいい喧嘩相手という関係であり、なんだかんだ言っても気は合ってる。 魔人ヴァルド 《蒼の叡智(グノーシス)》を服用したことで魔人化した姿。(魔人ヨアヒムと同じく)その姿は見る者に「鬼」を髣髴とさせる。体躯こそ魔人ヨアヒムに劣るものの、この姿の時は膂力だけなら人として最強とされ、特務支援課との初対決では圧倒し、作中では走行中の列車を横転させるパワーを見せる。手にした改造木刀は巨大な刃に変貌しており、Sクラフトにてその破壊力を披露する。 使用するSクラフトは「ファイナルマッドクラッシュ」。踵落としから廻し蹴りに繋げた後、哄笑とともに手にした刃で幾度も切り刻み、最後に切り下ろしを見舞う。 スラッシュ 登場作:『VII』・『暁』 旧市街を根城にする武闘派の不良チーム「サーベルバイパー」の構成員。ヴァルドを慕っている。 『暁』では顔グラフィックが追加されている。「碧」中盤のヴァルドが失踪していた時期の話であり、居場所がわからないことを八つ当たりしていたテスタメンツのアゼルとヒューイに同情され、意気消沈していた。 ハロルド・ヘイワース 登場作:『VII』・『暁』・「閃IV」・『創』 声:山本圭一郎 クロスベル自治州で貿易商を営む商人。34歳(「零」・「碧」)。レンの実父であるが、娘が生きていることは知らない。 クロスベル市の住宅街に自宅があり、妻のソフィア(声 - 大越多佳子)、息子のコリン(声 - 鎌田梢)と暮らし、よき夫、優しい父であり、交易相手のアルモリカ村や鉱山町マインツの人々からも厚く信頼されている。 「SC」ではハロルド・ヘイワーズと表記されている。 来歴 「零」の8年前(1196年かそれ以前)、駆け出しの貿易商としてクロスベルの市場で勝ち残るのに必死で、共和国方面の危険な相場に手を出してしまい多額の債務を負う。債権者からの逃亡生活となり、いずれマフィアが介入してくる事態となることを恐れ、娘のレニ(レン)を共和国に住む友人に預ける。 その後、イアン弁護士の助言もあって債務を整理し、事業を立て直し、死に物狂いで働いて1年ほどで借金を完済し、「零」の7年前(1197年)、レニを預けた友人宅を尋ねたが、既に不審火によって焼け落ちており、娘のレニを失ってしまう(実際には友人宅は《D∴G教団》に襲われレニは拉致されている)。レンの生死すら分からないほどに火災現場の遺体の損傷が酷く、その後も死に物狂いでレンを探したが見つからず、ソフィアとともに「貧しくても一緒に暮らせばよかった」、「娘は自分たちが殺したも同然だ」と深く後悔する。 「零」の6年ほど前(1198年頃)、夫婦とも心中しようかとまで考えたが、妻ソフィアが子供(コリン)を身ごもってることを知って夫婦ともに生きる気力を取り戻し、堅実な商売だけを心掛けた貿易商として出直し、クロスベル自治州内の貿易に特化した事業を始める。 「SC」 - 登場はしない。レンがヘイワース夫妻を模した精巧な人形を連れて歩いている。 「the 3rd」 - 直接の登場はしない。《星の扉》でコリンが生まれた頃の様子が語られる。 「零」 - アルモリカ村で特務支援課と知り合い、ロイドたちをクロスベル市まで車で送り、クロスベルの地図を無償で提供するなど、親切に接する。クロスベル創立記念祭に際して迷子になった息子コリンをロイドらによって救われ、そのことを恩義に思い自分たちの過去を語る。 「碧」 - アルモリカ村から招待を受け、イアンの勧めもあったことから出かけようとした矢先にクロスベル市襲撃事件が起きる。以降は一家でしばらくアルモリカ村に滞在している。 「閃IV」 - 世界大戦を前に帝国軍によって徴兵されることになる。世界大戦の開戦日に自分の娘レニとは知らず、レンと再会する。 イアン・グリムウッド 登場作:『VII』・『創』 声:藤本たかひろ クロスベル市の西通りで「グリムウッド法律事務所」を営んでいる弁護士。 来歴 「零」の15年前(1189年)、帝国と共和国の諜報戦の結果として起きた飛行船事故により妻と2人の子を失う。 その後、クロイス家が進める「零の至宝」を生み出す計画に加担し、クロスベルを取り巻くあらゆる情報や要素を集約できる立場にいたことから、ディーターを誘導すると同時に、陰謀によって家族を失ったアリオスのような潜在的な協力者に真相を告げることで計画に引き込んでいく。 人権問題に詳しいことを買われて《D∴G教団》殲滅作戦(1198年)に民間アドバイザーとして協力し、各国の拉致被害者の情報収集に貢献する。 「零」の3年前(1201年)、ガイが陰謀の真相にたどり着きそうになると、彼とアリオスとの死闘の隙を静観。アリオスが説得されそうになるとガイを背後から射殺し、陰謀が露見する芽をつぶすとともに、アリオスを後戻りできない立場に追い込む。 「零」 - ロイドらが旧市街の不良同士の対立を解決しようと訪れたことで特務支援課と初めてかかわりを持ち、ルバーチェ商会を取り巻く最新情報を語り、《黒月》の進出について教える。その後もたびたびロイドらの相談に応じ、助言や情報交換をしている。 「碧」 - 《西ゼムリア通商会議》にあたり、法律の専門家として本会議のオブザーバーを務め、同会議でクロスベルの独立を宣言したディーターに協力し、会議後に憲法草案の作成を始める。本作でも特務支援課にたびたび協力し、ロイドらに助言していたが、終盤で、クロスベルにおける一連の事件の黒幕の一人であることが判明し、《D∴G教団》の扱い、西ゼムリア通商会議の段取り、クロスベル市襲撃から住民投票を経て独立国宣言に至るまでの流れといった、ディーターが主導してきた事柄で彼がそれらの考えを思いつくよう密かにアイデアの種を囁き誘導していたことが明らかとなる(ディーターは全て自分のアイデアだと思い込んでいた)。 「碧き零の計画」を進めるにあたって「黒幕(フィクサー)」の立場で裏から関わるつもりだったが、ディーターが自身の信じる正義にこだわって逸脱しつつあったため、表舞台に出る。《碧の大樹》となったキーアの力によって、望ましくない事態に対しては世界を書き換えることで平和な世界を実現しようとするが、ロイドの説得を受け、「人の死すらなかったことにするのはそれを乗り越えた人間から成長を奪い、尊厳を傷つける行為」と納得し、計画から手を引こうとしたところでマリアベルから「用済みの道具」として見捨てられ、彼女の攻撃によって串刺しにされてしまう。皮肉にもガイに対する行いが自身に返ってきた形になったが、致命傷を負わされてはいなかったため一命は取り留め、ロイドたちに救出された後に逮捕される。 「閃III」 - 登場はしない。刑務所に収監中であることが語られている。 『創』 - 収監中だが、マクダエル議長やルーファス総督らの許可を得て、法律アドバイザーとしての仕事は続けていた。世界大戦直後に機械知性《エリュシオン》からのコンタクトを受け、彼が対話を続ける事で《エリュシオン》は「限定式収束未来演算」機能を得たほか、イアンとの対話で人間を模した擬似人格を形成。彼は擬似人格に「ラピス」と名付けた。その後、クロスベル再事変に《エリュシオン》が関与している事を察知した彼は、同じく収監されていたディーターとガルシアに一連の真相を話し、彼らを二重スパイとして統一国幹部に送り込む一方で、自身は真相を求める人間の来訪を刑務所で待ち続け、《C》一行が訪れた際に真相を話す。クロスベル市解放作戦では一時的に釈放され、再び法律事務所を拠点とし、全てが終わった後は再独立式典に参加している。 プロフィール 年齢:56歳(「零」・「碧」) 身長:180cm(「零」・「碧」) 人物 気さくで人当たりが良く、「熊ヒゲ先生」の愛称で親しまれている。相談に来た人たちには分け隔てなくどんな問題にも親身に接し、依頼人が生活に困窮していることを知ると勝手に減額してしまい、助手のピートに怒られることもある。警察とも懇意であり、生前のガイ、ダドリー、セルゲイとはたびたび情報交換を行ってきた間柄であり頼られている。特務支援課にも軽視されることの多かった発足間もない当初から好意的で、親切に相談に乗っている。 ピートはかつて後見人として引き取り、後に助手として事務所で雇っている。彼のことを実子同然に思っており、家族を失ってからは嘆きと悲しみから計画達成のために人生を捧げていたが、彼を引き取ってからの生活にはそれを癒すものがあったため計画を中止することも考えた。「碧」終盤で、黒幕としての立場でいられなくなり表舞台に出ることになると察した際は、ピートに置手紙と彼の新たな後見人を手配するための書類を残して事務所を去っている。 ガンツ 登場作:『VII』 声:松本大督 マインツで鉱員として働く男。ギャンブル依存症であり、働いてはギャンブルに通うのが日課であるが、勝ち運には恵まれていない。しかし、青のグノーシスの効果を知らないまま服用したことで激変して一気に大勝したことから、尊大で攻撃的な性格となってしまう。これがきっかけで、ロイドたちはガンツの行方を調べる過程でグノーシスの存在を知る。終盤では、ヨアヒムに囚われていたところを救出される。 「碧」ではある程度の改心を遂げ、ギャンブル依存からは脱出しつつある。 みっしぃ 登場作:『VII』・「閃III」・「閃IV」・『創』 元々はミシュラムのご当地キャラで、ミシュラムがリゾート開発された際にそのままマスコットキャラとなった。大人にも子供にも大人気で、クロスベルでは知らない人はほとんどいないほどの有名キャラ。合言葉は「エンジョイみっしぃ☆」。好物は大きなメロン。 ミシュラムワンダーランドのみっしぃの着ぐるみはテーマパーク創設時からずっと同じ人物(豪快な雰囲気の中年男性)が中に入っており、キャラづけは役者に任せきりになっていて、マニュアルなどは全く用意されておらず、ダンスもアドリブで踊っている。 クロスベル自治州では各種グッズが展開されていて、ティオをはじめ、そうしたグッズを収集しているファンは作品中でも少なくない。 「零」の制作当時、「ゆるキャラ」の一大ブームだったことから導入されたキャラクターで、ウケる「ゆるキャラ」はどんなものかを検討した際に「微妙にむかつくほうがよい」という意見が出たことでそういう線でデザイナーに提案されて制作された。「零」で登場後、日本ファルコムでもマスコットとして使用されるようになり、『那由多の軌跡」や『イースVIII』では謎の生物として登場している。 みーしぇ みっしぃの妹。ピンク色をしており、兄のみっしぃには手厳しい。「若干トホホなお兄ちゃんを仕方ないなぁと言いながら世話を焼く、高スペックな妹キャラ」とティオは解説している。 ミシュラムワンダーランドでは運が良ければ会うことができるというキャラ。 メカみっしぃ(ミシュナイダー) みっしぃのライバルとして登場。自分のことを本物だと思っている機械仕掛けのイタいみっしぃ。 実は幼い頃に死に別れたと思われていたみっしぃの兄という設定で、ミシュナイダーという名前であることが明かされる。 [先頭へ戻る]
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