シリカ(タイヤ)
ガラスや陶磁器などの原料としても用いられている二酸化ケイ素のことで、タイヤのトレッドゴムにシリカを混合すると、相反するウエット性能と転がり抵抗の両方を改善できる。通常、ヒステリシスロスの大きいゴムを使うと、ウエット路面での摩擦性能が向上してグリップがよくなる反面、転がり抵抗が大きくなって燃費が悪くなる。シリカを混合すると、ゴムは低温でも硬くならず、低温でのヒステリシスロスが大きくて、ウエット路面でのグリップ力が向上する。同時に高温での発熱が小さくなり、転がり低抗が減少する。最近、安全面からのウエット性能向上と環境面からの転がり抵抗の低減意識の高まりから、高性能タイヤや低燃費タイヤにシリカを使う例が増えている。
二酸化けい素
二酸化ケイ素
(Silicon dioxide から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 08:11 UTC 版)
二酸化ケイ素(にさんかけいそ、英:Silicon dioxide)は、化学式SiO2で表されるケイ素の酸化物で、地殻を形成する物質の一つとして重要である。シリカ(英: silica[4])、無水ケイ酸、ケイ酸、酸化シリコンとも呼ばれる。純粋な二酸化ケイ素は無色透明であるが、自然界には不純物を含む有色のものも存在する。代表的なシリカ鉱物は石英(英: quartz、水晶)であるが、それ以外にも圧力、温度の条件等の違いにより多様な結晶相(結晶多形)が生成され、自然界では長石類に次いで産出量が多い。マグマの粘性を左右する物質でもある。鉱物以外では植物 (イネ・スギナ・サトウキビなど) にも含有され、生体内にも微量ながら含まれている。
- 1 二酸化ケイ素とは
- 2 二酸化ケイ素の概要
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