阿頼耶識とは? わかりやすく解説

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あらや‐しき【××耶識】

読み方:あらやしき

《(梵)ālaya-vijñāna音写と訳との合成仏語唯識説説く八識第八宇宙万有の展開の根源とされる心の主体万有保って失わないころから無没識万有蔵するころから識、万有発生種子(しゅじ)を蔵するころから種子識ともいわれる


阿頼耶識

読み方:アラヤシキ(arayashiki)

知覚認識推論自己意識などの諸意識根底にある意識


阿頼耶識

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/25 01:40 UTC 版)

仏教用語
阿頼耶識
八識説の概念図の一例
サンスクリット語 आलयविज्ञान
(IAST: ālaya-vijñāna)
中国語 阿頼耶識 , 阿梨耶識
日本語 阿頼耶識
(ローマ字: Arayashiki)
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阿頼耶識(あらやしき、: ālaya-vijñāna、आलयविज्ञान[1]: kun gzhi rnam shes)は、瑜伽行派独自の概念であり、個人存在の根本にある、通常は意識されることのない(viññāṇa)のこととされる[2]アーラヤ識[2]眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識末那識・阿頼耶識の8つの識の最深層に位置するとされる[2][注釈 1]

原語と漢訳

「阿頼耶識」は、サンスクリットの ālaya( आलय) の音写と、vijñāna(विज्ञान) の意訳「」との合成語[2]

ālaya の語義は、住居・場所の意であって、その場に一切諸法を生ずる種子を内蔵していることから「蔵識」とも訳される。「無没識(むもつしき)」と訳される場合もあるが、これは ālaya の類音語 alaya に由来する異形語である。旧訳では阿羅耶識阿梨耶識(ありやしき)」。また、蔵識(藏識)、無没識(むもつしき)」とも訳し、頼耶識頼耶等と略されることもある。

三種の境

  1. 種子(しゅうじ) 一切有漏無漏の現行法を生じる種子。
  2. 六根(ろっこん) 眼耳鼻舌身意の六根。俗に言う「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」とは、この眼耳鼻舌身意が清浄になるように唱える言葉。
  3. 器界(きかい) 山川草木飲食器具などの一切衆生の依報。

阿頼耶識は、常にこの3種を所縁の境とする。

心に積集、集起の2つの義があって、阿頼耶識は諸法の種子を集め、諸法を生起するので、心という。

  • あるいは心と名づく。種々の法によって、種子を薫習し、積集する所なるが故に。 唯識論3
  • 梵で質多という。これ心と名づくなり。即ち積集の義はこれ心の義。集起の義はこれ心の義なり。能集してもって多くの種子生ずる故に。この識を説いてもって心と為す。唯識述記3末

脚注

注釈

  1. ^ 法相宗では、心は阿頼耶識までの八識とする。天台宗では阿摩羅識を加えて九識、真言宗ではさらに乾栗陀耶識(紇哩陀耶識、hṛdaya-vijñāna)を加えて十識とする。

出典

参考文献

  • 中村元ほか(編)『岩波 仏教辞典』(第二版)岩波書店、2002年10月。 

関連項目


阿頼耶識

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 00:44 UTC 版)

白山さんと黒い鞄」の記事における「阿頼耶識」の解説

メア表層出身の阿頼耶識。領域は『天塔瓦解』。 金髪で黒のドレスを纏った少女外見年齢十歳にも満たない。 幼い子供のように無邪気底抜けに陽気。単に外を見たいという理由外界現れた。 ヴィヴィ遊惰』のヴィヴィ。『表層出身の阿頼耶識。領域は『遊ノ王』。 ウェーブかかった淡い桃色の髪の少女見かけ年頃メア同じくらい。 メア同様に無邪気な性格だが、メアよりもやや陰気な面も見られる。常にメアとともに行動するアカシャ狭霧』のアカシャ領域は『迷妄アムネジア』。口調見かけではわかりにくい女性二巻登場拘束の上にミリタリーコートを纏い、髪は灰色異常に長く目元包帯ぐるぐる巻きにされその上から瞳の位置黒く円が書き殴られている。喋りたどたどしく異様な雰囲気漂わせている。 先代の鞄の持ち主白山さん母親である白山奈由花に対して恩義感じているらしく、鞄の持ち主を鞄を守るという使命から解放することを望む。 ツバヒロ判官ナカノツカサ)』を務めている阿頼耶識。深層出身の阿頼耶識。領域不明二巻登場ローブを身に纏って頭には鍔広帽子被っている。車掌のような手袋嵌めて宙に浮かぶいくつもの手を操る。 阿頼耶識の情報多く有しており、しばしば情報提供してくれる。 流姐 『泡波』の流姐(リュウジェ)。領域は『泡沫都市群』。三巻登場チャイナドレス着た下半身の阿頼耶識。嗜虐的で非常に好戦的な性格。 鞄を所有することと、過去に傷を負わされた守憑霊九衛以外の守憑霊に対して復讐することを目論む溺れて死に掛けていた汐を助けそれ以降は彼女を支配下においている。ただし、汐が反抗しない限り優しく接する。 ムール・ミュール恋衣』のムール・ミュール。『中層出身領域は『死に至る恋煩い』。四巻登場紅色の髪をした絶世美少女桃色ネグリジェを身に纏いスタイルも非常に良い。ふわふわと宙に浮かんでいる。 衡が彼女の領域触れたことで発動し彼に恋をした。彼の気を惹くために誘惑重ねる。 恋に生きる存在であるため、外見はもちろんだが、異性誘惑する様々な術を心得ている

※この「阿頼耶識」の解説は、「白山さんと黒い鞄」の解説の一部です。
「阿頼耶識」を含む「白山さんと黒い鞄」の記事については、「白山さんと黒い鞄」の概要を参照ください。

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