神聖レヴァーム皇国
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「とある飛空士への夜想曲」の記事における「神聖レヴァーム皇国」の解説
海猫 グラン・イデアル航空隊編隊長を務めるエース級飛空士。本名は狩乃シャルル。シリーズ第1作『追憶』の主人公。 「海猫作戦」を遂行したパイロット本人。機密漏洩を防ぐため作戦完遂後しばらくは後方勤務に従事させられ、模擬空戦の教官役を務めていた。エースである彼を戦場に復帰させるに当たって、軍上層部は皇家からの干渉を避けるため、「狩乃シャルル」を死亡扱いにしたうえで偽名と偽の経歴を与えていた。偽名と偽の経歴がどのようなものであったのかは語られていない。 千々石と同程度の空戦技術を持つ飛空士で、生え抜きのエリートである松田をして「技量に差がありすぎる」と言わしめた。千々石とは互いに憧れを抱いており、撃墜することを夢見ている。レヴァーム海軍で唯一「イスマエル・ターン(左捻り込み)」を使える、最高クラスのエースパイロット。 セスタ・ナミッツ 神聖レヴァーム皇国軍総司令官。連戦連敗の責任を取って更迭されたマクセル大将に代わって総司令官に就任した。 組織内政治に長けたマクセル大将とは対照的な、戦争に強い司令官。モデルはアメリカ海軍太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツ。 ヴィルヘルム・バルドー 神聖レヴァーム皇国海軍第一機動艦隊司令長官。あだ名は「ブルドッグ」「猛将バルドー」。 大の天ツ人嫌いであり、天ツ人を「猿」と公言してはばからない。将校達の前で「戦争ではない。諸君らの仕事は猿狩りだ。目に映る猿を殺せ、一匹残らず皆殺しにせよ、全身全霊をかけて猿を殺す喜びにひたれ」と訓示するなど、生理的嫌悪といえる程である。天ツ人を地上から殲滅したいと願っている。その一方で味方には惜しみない愛情を注ぎ、特に優秀な味方を誰よりも愛する。天ツ人との混血であるシャルルでさえ、「海猫作戦」を成功させた功績を高く評価されている。 士官学校時代は成績が最下位であり、上記の様な歪んだ思想と下品な言動をマクセル大将から嫌われて後方支援にまわされていたが、軍人としては非常に優秀なため、ナミッツ大将から指名されて司令長官に就任した。モデルはアメリカ海軍第3艦隊司令長官を務めたウィリアム・ハルゼー・ジュニア。 ラモン・タスク 神聖レヴァーム皇国海軍中佐。 海猫作戦を立案した人物。海猫作戦のほとぼりが冷め、皇家がシャルルからの情報流出への警戒を緩めるであろう1年後を狙って、海猫を再び空戦に参加させることをバルドーに提言した将校。海猫のことを信頼しており、皇家からの干渉や海猫作戦の情報流出を恐れるバルドーを説得した。海猫の功績のためか、エスト・ミランダ沖海戦ではバルドーの右腕になっている。 『とある飛空士への追憶』にも登場しているが、ガガガ文庫版ではこの人物はアントニオという名前であった。本作で「ラモン・タスク」という名前に変更され、新装版「追憶」へ逆輸入された。 ファナ・レヴァーム シリーズ第1作『追憶』のヒロイン。上巻冒頭で描かれた「海猫作戦」の場面で登場し、「海猫」との2度目の対決の最中に機転を利かせ、彼女に対して無警戒だった千々石に後方機銃を浴びせたという『追憶』のエピソードに言及されている。また「海猫」の想い人としても言及されている。物語の結末となる下巻の4章時点では皇王カルロに代わる実権を掌握して執政長官の座についており、千々石の活躍に乗じた形で中央海戦争を休戦へと導く。 『追憶』に登場した時点ではファナ・デル・モラルの名であったが、同作の終章で皇妃となり「ファナ・レヴァーム」に改姓したことが言及されている。シリーズ第2作『とある飛空士への恋歌』にも登場する。 フィガロ・レヴァーム 神聖レヴァーム皇国皇王。下巻序盤で崩御した。 カルロ・レヴァーム 前皇王フィガロの後を継ぎ、新皇王となった皇子。ファナの夫。シリーズ第1作『追憶』にも登場している。高い理想を抱く一方で治世能力は乏しい。帝政天ツ上の下士官にすら悪評が届いており、松田は「相当な愚か者」、波佐見は「前代未聞の愚か者」と評している。物語の結末時点では、ファナに実権を奪われていることが言及されている。 ペルレ 名前のみ登場。およそ100年前に飛空艦艇で天ツ上に飛来し、当時の天ツ上幕府を砲門で脅し、不平等条約を押し付けた人物とされる。
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「とある飛空士への夜想曲」の記事における「神聖レヴァーム皇国」の解説
サンタ・クルス シリーズ第1作の主役機。本作でも海猫作戦を描いた冒頭に登場する。レヴァーム空軍の最新鋭複座水上偵察機。唯一の武装は後部機銃の13mm機銃一門。操縦系がアイレスⅡと共通している。収納式の着水用フロートによって高い速度性能と機動性を獲得している。フロート以外に通常のランディングギアも装備する水陸両用機であり、海上へ着水して水素を補給することで無制限の航続距離を獲得できる。 アイレスII 単座戦闘機。シリーズ第1作冒頭でシャルルが搭乗していた機体。 中央海戦争開戦時にはレヴァーム側の最新鋭機とされていたが、真電と圧倒的な性能差があり陳腐化した。 アイレスIII アイレスIIの後継機。真電の性能を超えるには及ばず、真電に一方的に撃墜されている。 アイレスIV 真電よりも大幅に出力の高い発動機を装備している。真電を大きく上回る防御性能を持ち、その他の各性能も真電に劣らない。20mm機銃を装備している。生産力の高さもあり、数で真電を押す戦法を取る。 アイレスV 大出力モーターに加え、天ツ上に先駆けて実用化した自動空戦フラップの採用によって、真電改をも上回る運動性能を獲得した最新鋭機。武装は20mm機銃。前作「とある飛空士への恋歌」および次作「とある飛空士への誓約」にも登場する。 下巻の口絵ではTa152に似た、長大な直線翼と長く伸びた機首を持つ機体として描かれている。 グラナダII 全長22m、全幅35mの大型爆撃機。機体の至る所に15mm旋回機銃を備え、防弾性も高い。 ロス・アンゲレス(LAG) 複座の急降下爆撃機。500kg爆弾を運用し、後方機銃として14mm機銃を備える。 サン・リベラ 艦上雷撃機。 グラン・イデアル 第一機動艦隊、通称「バルドー機動艦隊」旗艦を務める正規飛空母艦。従来型の1.75倍という高い出力を持つ新型揚力装置を8基装備することで、従来の正規空母よりも大型化・重武装化を達成している。全長260m、搭載機数は120機。艦長はヴィルヘルム・バルドー。海猫が航空編隊長を務める。バルドー機動部隊にはグラン・イデアルの他にも同型艦19隻が配備されている。 VT信管 弾丸内に電波の送受信機を装備し、目標に接近したときに自動的に弾頭を炸裂させる信管。天ツ上でも概念自体は存在していたが、発射時に2万Gを超える衝撃がかかるため実現は不可能とされていた。レヴァームが天ツ上に先んじて実用化にこぎつけ、バルドー機動艦隊の艦艇が多くの天ツ上機を撃墜している。
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「とある飛空士への夜想曲」の記事における「神聖レヴァーム皇国」の解説
西方大陸を治める国。首都はエスメラルダ。その高い国力や産業力に物を言わせて帝政天ツ上へ無理な要求を通し続けてきた。レヴァーム皇家を頂点として2億1000万人の国民が厳しく階級化された、王権神授説が健在の絶対王政国家。スペイン由来の地名が多いが、強大な産業力と軍事力は第二次世界大戦当時のアメリカがモデルとなっている。
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「とある飛空士への追憶」の記事における「神聖レヴァーム皇国」の解説
西方大陸を支配するレヴァーム人による建国700年の大国。「産業革命」を経ており「近代国家」と文中記されている。民主主義体制ではなく、その国家体制は王権神授説が未だ健在の絶対王政。皇都エスメラルダのレヴァーム皇家を頂点とした皇民2億1000万人が階層化されている。
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神聖レヴァーム皇国
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「とある飛空士への恋歌」の記事における「神聖レヴァーム皇国」の解説
イスラの進路上に存在する、国交のない未知の国家。しかし祖を同じくして共通の神を奉り、空の果てを発見して世界の謎を解き明かすという宗教上の目標を共有しており、イスラと同様に「空の一族」と対立している。前作『とある飛空士への追憶』やシリーズ第3作『とある飛空士への夜想曲』の舞台。 海猫(うみねこ) 第3巻終盤から複数回登場。海猫のノーズアートがペイントされた単座戦空機アイレスVを駆る、神聖レヴァーム皇国に所属するエースパイロット。極めて高い空戦能力を持ち、航空学生達が命を賭しても損傷すら与えられない「空の一族」側のエース機「銀狐」や、その他の大量の敵戦空機、爆撃機を撃墜し幾度と無くカルエルの窮地を救う。 第4巻までは戦空機での空戦シーンが描かれているのみで本人は登場せず、名前が分からないためカルエルからは「海猫さん」と呼ばれているが、前作『追憶』で「海猫」のコードネームを与えられていた主人公、狩乃シャルル本人であることを強く示唆するような描写がなされている。第5巻中盤ではカルエルと邂逅し言葉を交わすシーンが描かれ、最後まで名前は明かされないものの、その際には「海猫」が子供の頃から今までずっと大切に思い続けている「かけがえのない人」への秘密の想いについて語られ、また愛機の機首に描かれている海猫の紋章のことを「一言も会話したことがない親友」に頼まれたものだと語っているが、これについてもそれぞれ『追憶』や、狩乃シャルルが「海猫」の名で登場する第3作『夜想曲』にて該当するエピソードがある。アニメ版では戦場において原作同様の活躍をするものの、本人が姿を見せたり言葉を発したりする場面は描かれなかった。 ファナ・レヴァーム 神聖レヴァーム皇国執政長官皇民議会第一人者。「空の一族」との戦闘で疲弊したイスラに対して書簡を送り、「空の果て」の共同探査や、「空の一族」への共同対処を目的とした同盟を呼びかける。既に宮廷の実権を掌握しており、神聖レヴァーム皇国の実質的な指導者。指導者としての腕は確かで、先見性や実行力に秀でており、イスラ艦隊やバレステロス共和国を含めた3国への支援を迅速に行っている。 前作『追憶』のヒロイン、ファナ・デル・モラルと同一人物。本作では第4巻まで名前のみ登場して書簡でイスラ側とやり取りをする描写が描かれ、第5巻で本人が登場し、「光芒五里に及ぶ」と称される美貌でルイスを畏怖させたと言及されている。 アニメ版では名前のみの登場となっている。 マルコス・ゲレロ 声 - 竹内良太 神聖レヴァーム皇国聖泉方面探索艦隊司令官、旗艦エル・バステル艦長。 前作『追憶』から引き続き登場。イスラにおいての歓談で、ニナ・ヴィエントを「ファナ・レヴァーム執政長官とよく似ている」と評した。
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「とある飛空士への恋歌」の記事における「神聖レヴァーム皇国」の解説
前作『とある飛空士への追憶』や第3作『とある飛空士への夜想曲』に登場する艦船や航空機が登場し、本作の主要登場人物の窮地を救う活躍が描かれている。 エル・バステル 神聖レヴァーム皇国聖泉方面探索艦隊旗艦。大きさはルナ・バルコとほぼ同じであり、46センチ砲を主砲とする。 前作『とある飛空士への追憶』の終盤に登場し、同作において狩乃シャルルとファナの別れの場面に立ち会った飛空艦。第4巻ではファナ・レヴァームが約束した目印の旗を掲げて撃沈寸前のルナ・バルコに加勢し、「空の一族」の戦艦、爆撃機編隊などを全て撃墜した。その後、イスラ軍港に入港。この艦艇を通して、本作『恋歌』と、前作『追憶』の2作に登場した国々が初めて交流を持つことになる。第二次イスラ艦隊にも同行している。 テレビアニメ版では三対の後退翼状の構造物を備えた姿で登場しており、『追憶』の原作挿絵とも、劇場版のデザインとも大幅に異なる姿で描かれている。 アイレスV 神聖レヴァーム皇国の単座戦空機。機体上部は青灰色、下部は銀色の塗装がなされており、カルエルの第一印象ではイスラ側のマキナ・デオと似ているが、全体的により洗練された造型であると言及されている。第3巻では「海猫」の乗機 として登場し、第4巻終盤からは複数機が登場して探索艦隊の直掩としての役割も担った。 テレビアニメ版では機体上部が青色、機体下部が白色に塗装され、楕円翼、涙滴型キャノピー、1対のベントラルフィンを備えた機体として描写されており、『とある飛空士への夜想曲』下巻の口絵とは異なる姿となっている。 『とある飛空士への夜想曲』の終盤で、主人公千々石のライバル「海猫」の乗機として登場したほか、シリーズ第4作『とある飛空士への誓約』にも引き続き海猫の乗機として登場する。 ガナドール 第5巻に登場。神聖レヴァーム皇国の正規空母。「空の一族」との戦いが休戦を迎えた後、イスラの旅に同行する。
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前作『追憶』や第3作『夜想曲』の舞台にもなった国家。聖泉を挟み、バレステロスとは反対側に位置する。イスラにとっては未知の勢力だが、「聖アルディスタの種子」から生まれた祖を同じくする国で、レヴァーム語とバレステロス語は方言程度の違いしかなく、会話に通訳を要さない。平面世界の上から2段目に位置する。
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