交響曲第9番 (ベートーヴェン)とは?

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交響曲第9番 (ベートーヴェン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/12 11:49 UTC 版)

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン交響曲第9番(こうきょうきょくだい9ばん)ニ短調作品125ドイツ語: Sinfonie Nr. 9 d-moll op. 125)は、ベートーヴェンが1824年に作曲した独唱合唱を伴う交響曲。ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲である[1]




  1. ^ 第10番は断片的なスケッチが残されたのみで完成されていない
  2. ^ ローデシアの概要
  3. ^ “「第九」手書き楽譜を公開 NY、楽聖のコメントも”. 共同通信47NEWS. (2003年5月10日). オリジナルの2014年12月28日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141228094438/http://www.47news.jp/CN/200305/CN2003051001000055.html 2017年4月22日閲覧。  ※ 現在はインターネットアーカイブ内に残存
  4. ^ ドイツ語の原題ではこの曲は Sinfonie mit Schlusschor über Friedrich Schillers Ode "An die Freude" (フリードリヒ・シラーの頌歌『歓喜に寄す』に基づく終結合唱を伴う交響曲)とされており、ドイツ語では "Chor"(合唱)であり "Choral" ではない。日本でCDの表記などに一般的に用いられている "Choral" は英語であり、「合唱の」「合唱」という一般的な形容詞名詞だと考えられる。英語の "Choral (Chorale)" には「コラール」にあるように「賛歌」「賛美歌」という意味もあるのだが、ドイツ語においては "Chor" と "Choral" は明瞭に区別されているので、この交響曲のニックネームである "Choral" をコラールに結びつけるのは適当ではない。
  5. ^ Beethoven Symphony No.9”. rovimusic.rovicorp.com. 2019年11月21日閲覧。
  6. ^ 初演を報じるイギリスの新聞では「ちょうど1時間と5分」という数字も伝えられている。会話帳にはこの次に「45分」という記述もある(第2楽章から第4楽章まで何分ですかという問いが消失した可能性がある。)が、あまりに短すぎるということで『第九』全曲の演奏時間とは見なされていない。また第1楽章のテンポも「4分音符=88」が採用されているが、自筆スコアでは「メルツェル=108から120」という数字が書かれており、実行すれば3分以上の短縮になる。これも不自然に速過ぎ、ベートーヴェンの勘違いではないかと考えられている。
  7. ^ 大町陽一郎「指揮者としてのリヒャルト・シュトラウス」日本リヒャルト・シュトラウス協会編『リヒャルト・シュトラウスの「実像」』音楽之友社、2000年、115頁。
  8. ^ カール・ベームが最晩年の1980年に録音した演奏は18:34/13:22/18:15/28:35で78分を超える。
  9. ^ PRESTO CLASSICAL - クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  10. ^ 1979年(昭和54年)からCD の開発に当たったフィリップスソニーはディスクの直径を11.5cmとするか12cmとするかで何度も議論を重ねており、大きさを基準に考えるフィリップスに対し、記録時間を優先したいソニーで話し合いは難航していた。11.5cmであることの様々な利便性は明らかであったが、当時のソニー副社長でバリトン歌手の大賀典雄は、親交のあったカラヤンに、11.5cm(60分)と12cm(74分)との二つの規格で二者択一の段階に来ていることを話すと、カラヤンは「ベートーベンの交響曲第九番が1枚に収まったほうがいい」と提言した。カラヤンの「第9」は約63分~69分であり、ほとんどの指揮者による演奏時間は60分を超えているからだ。この「カラヤン裁定」を要因として、最終的に12cmに決定したというもの。
  11. ^ Symphony No.9”. images-na.ssl-images-amazon.com. 2019年11月15日閲覧。
  12. ^ BEETHOVEN Symphony No 9 (Zander)”. www.gramophone.co.uk. 2019年11月15日閲覧。
  13. ^ Beethoven: Symphony No. 9 "Choral"”. www.allmusic.com. 2019年11月15日閲覧。
  14. ^ クリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団 King International KKC-5119 (59分44秒)
  15. ^ 楽譜を複数人で視唱するやり方は楽譜複製を筆写に拠っていた18世紀中は珍しくなかったようで、その様子を描いた画も残っている。これはバッハマタイ受難曲における「合唱は1パート1人ずつ」という学説の反証の一つともなっている。
  16. ^ エステルハージ家の秘書官だったJ.C.Rosenbaum(1770-1829)の日記より。"The diaries of Joseph Carl Rosenbaum"はHaydon Yearbook V所収。日本語ではC.ダールハウス著/杉橋陽一・訳「ベートーヴェンとその時代(西村書店,1997)」p.384で紹介。
  17. ^ これはベートーヴェンに限った問題ではなく、クレメンティも自作の交響曲の際にピアノを用い、ピアノの音とオーケストラの音が度々ずれると記録が残されている。(クレメンティ 生涯と音楽 - レオン プランティンガ、ISBN 978-4276222175 音楽之友社)
  18. ^ ワーグナー改変版は販売されなかったが、ピアノ編曲版が販売された。外部リンク
  19. ^ 捕虜作成の測量図「正確」 板東収容所跡調査まとめ - 徳島新聞2012年4月24日《2017年4月22日閲覧;現在はインターネットアーカイブ内に残存》
  20. ^ 『鳴門の第九』というブランド (PDF) 」 『広報なると』第723号、鳴門市秘書広報課、2011年7月1日、 1-7頁、2017年4月22日閲覧。“全7頁構成。4頁目左上『第1回鳴門「第九」演奏会』欄中に「第九の日」制定に至る経緯に関する記述有”→アーカイブ (PDF)
  21. ^ “第九 鳴門で初演100周年 再現に喝采 歓喜の歌声響く”. 毎日新聞. (2018年6月3日). https://mainichi.jp/articles/20180603/ddl/k36/040/335000c 2018年6月5日閲覧。 
  22. ^ 黒柳徹子は父の黒柳守綱(新交響楽団(現在のNHK交響楽団)の元コンサートマスター)から聞いた話として、学生合唱団を加えた演奏を行うことにより、合唱団員の家族などがチケットを購入することで年末の演奏会の入場者数を増やして、楽団員のもち代を稼ぐというアイディアだったと説明している。「TOKYO発 年末第九再発見-演奏年200回超 誕生を探る」 東京新聞 2007年12月25日朝刊、中日新聞東京本社。
  23. ^ NHK プロジェクトX〜挑戦者たち〜 第127回 「第九への果てなき道」(群馬交響楽団 10月14日)
  24. ^ トスカニーニとフルトヴェングラーの芸術性の違いを示す例として、音楽著述家のハンス・ケラーはドキュメンタリー「アート・オブ・コンダクティング」でトスカニーニ指揮の『第九』演奏会で客席に居たフルトヴェングラーが第1楽章冒頭の弦楽器による6連符刻みを聴くなり「時間刻み屋!(time beater)」と大声で野次を飛ばし退席したエピソードを示し、不明瞭に演奏されたフルトヴェングラー指揮の冒頭部分と比較している。
  25. ^ 音質の弱みに関しては「視界に入ると気が散る」と言ってマイクロフォンを撤去させる事もあったフルトヴェングラーにも一因はあろう(デッカのジョン・カルショウによる)。レッグが妻も出演したこの演奏を名演と認めていなかったのは明らかで、指揮者の妻エリザベート夫人の証言によればこの日の終演後楽屋を訪れ感想を求められたレッグは「今日の出来は今一つ。昔はもっと良かった」と言ってフルトヴェングラーを落ち込ませたという。モノラルLP盤からCD化を行ったグランドスラム盤解説に祥訳あり。
  26. ^ レコード芸術誌に載った中村政行の報告によると、バイエルン放送のテープはEMI盤でも音質変化の認められる2か所で編集が施されているだけでなく、「断片的であっても放送利用は禁止」という指示が添えられているが、今日では経緯や理由を知る関係者はなく、解明も進んでいない。
  27. ^ 佐野之彦『N響80年全記録』文藝春秋、2007年
  28. ^ 井上道義『第九をうたおう』〈NHK趣味講座〉、日本放送出版協会、1986年、61頁で金子建志が指摘している。ベートーヴェンはトレモロの要求を"tr."と波線、あるいは斜線付きの音符という方法で書き分けている。トライアングルには自筆スコア以降斜線が二本付けられており、分割すると16分音符=ヴァイオリン2音ごとにトライアングルが一音叩く計算になる。
  29. ^ VIII. Die "Ode an die Freude"”. Unser Namenspatron. Freimaurerloge 'Schiller' (unter der Großloge der Alten Freien und Angenommenen Maurer von Deutschland). 2013年8月19日閲覧。
  30. ^ Symphonie zum Frieden 平和の交響曲 (PDF)”. 大阪教育大学 亀井研究室. 2013年8月19日閲覧。
  31. ^ 旋律線強化の目的で行われた各種編曲の実態は『ある指揮者の提言』で、マーラー版については『マーラーの交響曲』で詳しく紹介されている。長年マーラー自身の書き込みがある楽譜が使われて来たが、近年は校訂版もマーラーが編曲したベートーヴェンの交響曲3,5,7,9番や序曲「レオノーレ」2番、3番のJosef Weinberger版(David Pickett校訂、貸し譜のみ)が利用可能で、2006年クリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の演奏がSACD化された。
  32. ^ 第1楽章81小節に行われた全集版独自の改変などはどの資料にも存在しない音形であるにも関わらず、本格的な原典版が演奏されたときには衝撃をもって迎えられた。同じ改変が最新のハウシルト版でも分析検証の上ではあるが、採用されている。
  33. ^ 有名なのが第1楽章300小節のティンパニとトランペット。自筆スコアでは16分音符だが筆写時の誤りで以降の版が全て8分音符になっている。第3楽章の旋律、第4楽章330小節のティンパニに付けられたデクレッシェンドの処理なども聴いて判りやすい。
  34. ^ その研究を参考に音楽学者・指揮者の金子建志も演奏史を含めて自らの著作で言及している。この研究は実際に原典資料を演奏に用いるなどの実践に裏付けられたものである。
  35. ^ この版の出版直後「ベーレンライター版使用」と明記した演奏・録音が流行したが、デルマー版は演奏者が違和感を拭えない箇所が随所にあると見なされ、実際には「新版の改訂を一部だけ採用し、大部分は旧来の楽譜のまま」という扱いだった。昨今では「ベーレンライター版使用」と銘打つ演奏会は鳴りを潜めている。デルマー版の知名度を大いに上げたのはアッバード指揮のベルリン・フィル盤(1996年)やデヴィッド・ジンマン指揮のチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団盤(1998年。いずれも旧全集版と新版の差異をまとめた訂正表を参照し新版刊行以前に演奏に用いた「試運転」の例)だが、これらは殆ど原典資料による改訂箇所ではなく指揮者独自の改変が「ベートーヴェンの楽譜に記されている」という誤った期待とともに広まっている
  36. ^ 例えば先述の第4楽章330小節について、デルマーは自筆スコアにはデクレッシェンド無し、残存する初演用弦楽器パート譜には全て、初演用のスコアではティンパニだけ、とまちまちであること、また諸説ある初演の合唱団人数を少なく見積もった上「ティンパニに合唱がかき消されないよう、その場で指示された処置ではないか」と考えてこの指示を削除したが、ハウシルトは最後発の筆写スコア(ベートーヴェン自身が校閲したプロイセン王への献呈譜。クルト・マズアらが参照している)に従い、合唱以外の全楽器にデクレッシェンドをつけている。この箇所を研究動機の一つとした金子建志は、生前の朝比奈隆にインタビューした際「噪音の多い」ティンパニはあまり大きく叩かせたくないという発言を得ており、またリストワーグナーによるピアノ編曲版も考慮した上で、ティンパニが低音域で「ラ」=和音の第3音を叩くことが聴感上アンバランスである、と旧全集版のティンパニのみのデクレッシェンドを評価し直している。(『レコード芸術』誌2007年10月号、p164-)
  37. ^ ヘンレ社は室内楽・管弦楽曲のパート譜は基本的に供給せず、新ベートーヴェン全集の管弦楽曲はヘンレ社が新全集版を刊行した数年後、校訂報告が付属しない新全集版スコアをパート譜セットと共にブライトコプフ&ヘルテル社が販売するのが通例。同社が2007年までに刊行したハウシルトとブラウンによる新校訂版とは別系統のシリーズとなる。
  38. ^ 外部リンク


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