交響曲第9番 (池辺晋一郎)とは? わかりやすく解説

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交響曲第9番 (池辺晋一郎)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 21:26 UTC 版)

交響曲第9番-ソプラノ、バリトンとオーケストラのためには、池辺晋一郎2013年に作曲したソプラノバリトンの独唱を伴う交響曲

概要

9楽章構成で、2・5・9楽章はオーケストラのみであるが他の1・3・4・6・7・8楽章はすべて長田弘の詩をテキストとする声楽を伴う。なお、オーケストラのみの2・5・9楽章は作曲者本人による楽章名が付されているが、他は長田の詩の題名がそのまま楽章名となっている[1]

演奏時間

およそ45分[2]

作曲の経緯

東京オペラシティコンサートホール開館15周年を記念して2012年に東京オペラシティ文化財団から委嘱された。交響曲第8番「大地/祈り」での、「自然と人間の共存」というコンセプトを明確に顕在化することを考えていた時、長田弘の詩に出会い、これを用いてショスタコーヴィチ交響曲第14番のような歌曲集の形にすることにした[1]

2013年7月中旬、訪問先のモスクワで完成された。

初演

2013年9月15日、東京オペラシティコンサートホールにおいて「作曲家・池辺晋一郎 70歳バースデー・コンサート」と題したコンサートで幸田浩子ソプラノ、宮本益光バリトン、下野竜也指揮、東京交響楽団によって初演された[2]

楽器編成

楽曲構成

第1楽章「世界の最初の一日」

第2楽章「Splash」

第3楽章「遠くからの声」「森を出て、どこへ」

[注釈 1]

第4楽章「世界はうつくしいと」

第5楽章「Choral」

第6楽章「人の一日に必要なもの」「切り株の木」

[注釈 1]

第7楽章「むかし、私たちは」

第8楽章「立ちつくす」「春のはじまる日」

[注釈 1]

第9楽章「Between the sky and the Earth(空と土のあいだで)」

楽譜

全音楽譜出版社より刊行されている。

脚注

注釈

  1. ^ a b c 2つの詩をテキストとしている。

出典

  1. ^ a b CD解説:幸田浩子ソプラノ、宮本益光バリトン、下野竜也指揮、東京交響楽団(CAMERATA)
  2. ^ a b 池辺晋一郎「交響曲第9番」完成! - 美幌音楽人 加藤雅夫”. 2023年1月5日閲覧。



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