チェンソーの心臓を狙う者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:58 UTC 版)
「チェンソーマン」の記事における「チェンソーの心臓を狙う者たち」の解説
永遠の悪魔 ホテルに潜み、同化していた悪魔。出動した特異4課を閉じ込め、デンジの心臓を要求したものの、デンジに三日三晩、死を望むまで痛めつけられ、自らの心臓を差し出す最期を迎えた。 沢渡 アカネ(さわたり アカネ) ショートカットの少女。元は民間のデビルハンター。ヘビの悪魔と契約している。自身の爪などを代償に、尻尾で攻撃させたり、対象を丸呑みさせたりする。丸呑みした悪魔を吐き出させ、そのまま使役することもできる。この能力で沢渡は姫野の幽霊の悪魔を使役し、アキと戦った。 詳しい経緯は不明だが、銃の悪魔と契約して2万円と交換でヤクザたちに銃を流し、またサムライソードを改造して刀の悪魔の心臓を移植し、特異課を襲撃させた。最終的には特異課に捕らえらたが、尋問の前にヘビの悪魔に首を刎ねられ、謎を多く残したまま死亡した。死体はマキマに回収されており、銃の悪魔との決戦時、彼女の能力の生け贄の一人として再登場した。 サムライソード デンジを雇っていたヤクザの孫。本名は不明。長いモミアゲが特徴的な男で、デンジからはモミアゲマンとも呼ばれる。デンジに祖父を殺されたことを恨んでいる。祖父のことを半ば盲目的に敬愛しており、自分や祖父の正当性を疑わない一方で、他者に対しては高圧的で見下すような態度をとる身勝手な人物。 沢渡に身体を改造されて心臓が刀の悪魔になっているとのことで、刀の悪魔に変身することができる。デンジと同じ、悪魔でも魔人でもない存在とされる。初戦ではデンジを圧倒したが、再戦にて敗北して捕らえられた。警察に引き渡される前に、姫野の復讐という名目でデンジと早川に股間を蹴られ続け悶絶した。 逮捕後の処遇は不明であったが、後に公安対魔特異5課の一員として、記憶を書き換えられた形で再登場する。刀の悪魔 サムライソードが悪魔に変身した姿。仕込み刀のようになった左手を引き抜いて抜刀することで変身する。 変身すると、長大な刀が頭を後ろから前に貫くようにして水平に生え、その刃の部分とツバが一体化した軍帽のようなものも現れる。頭部は黒い肉質に覆われ目などの感覚器は確認できないが、口は歯が剥き出しになったものになる。腕からも、腕を貫くように刃が生える。 戦闘では主に両腕の刃を使うほか、身を屈めて構えを取った後、高速で突進しながら刀を振り抜く居合斬りのような攻撃を得意としている。目にも留まらぬ速さでの移動、敵の両断が可能な強力な技で、デンジと初めて戦ったときにはデンジを腹から真っ二つにした。しかし、予備動作が大きく動きも直線的であるため、再び戦った時には反撃を合わせられ、意趣返しとばかりに縦に真っ二つにされてしまった。 レゼ カフェ「二道」でバイトする人懐っこい美女。黒髪と、側面にリングが付いたチョーカーが特徴。雨宿りのために入った電話ボックスでデンジと出会い、差し出された花のお礼にカフェに誘ったことで交流を持ち、彼にとって二人目の「好きな人」となる。 学校に通ったことがなく若い身空で危険な仕事に就くデンジを案じて、度々デートに誘い、アプローチをかける。 その正体は、かつてソ連軍が国に尽くす戦士を育てるために人体実験の要員として集めた「モルモット」と呼ばれる子供達の一員。爆弾の悪魔に変身することができ、デンジのような、悪魔でも魔人でもない存在であるとされる。その素性には謎が多いが、悪魔の間では名の知れた存在であるとされる。 駆け落ちの提案を断ったデンジに牙を剥いて心臓を奪おうとし、一時はデンジを瀕死にまで追い込むも、復活したデンジに一瞬の隙を突かれて海に引きずり込まれ敗北。その後、今度はデンジの方から駆け落ちを提案され、逡巡した末にデンジのもとに向かうが、あと一歩のところでマキマと天使の悪魔に阻まれて致命傷を負い、自分も学校に行ったことがなかったことを心の中でデンジに告解しながら命を落とした。 後にチェンソーマンとなったデンジに対抗するための公安対魔特異5課の一員として、記憶を書き換えられた形で再登場。爆弾の悪魔 レゼが悪魔に変身した姿。首の右側にあるリング(手榴弾のピンのようなもの)を引き抜くことで変身する。変身は首から上が爆発したあと衣装が生成され、煙の中から頭部が現れて完了する。 変身すると、頭部が航空爆弾を模したようなものに変化し、導火線状のもので編まれたオペラグローブと、ダイナマイト状のものが連なったエプロンを身に纏う。頭部には目と思われる切れ込みと、剥き出しの牙が並んだ口が確認できる。 戦闘では主に、自身を起点とした爆発による攻撃を行うが、攻撃手段や応用は幅広く、デンジやサムライソードよりも練度の高さが見て取れる。作中では火花を飛ばして離れた場所に爆発を起こしたり、徒手格闘に爆発や爆風を付与し、速度や破壊力を強化するなど様々な戦法を見せた。 台風の悪魔 モヒカン男と組んで行動していた悪魔。露出した脳と腸が周囲を取り巻いた巨大な赤子という、異様な姿をしている。当初は排水溝に流れ込む水の渦として現れていたが、後に本体が明らかになった。関係性は不明だが、レゼには頭が上がらない様子。風雨を操る強力な悪魔で、モヒカン男がデンジを狙った際に、レゼがいるとは知らずに2人を学校に閉じ込めるために雨を降らすが、それをレゼに咎められ、許す代わりに服従を強いられる。レゼと特異課との戦闘に加勢し、強風を巻き起こして天使の悪魔やアキに死を覚悟するほどの苦戦を強いるが、デンジとビームの共闘でバラバラにされた。 モヒカン男 台風の悪魔と組んで行動していた男。目の焦点が合っていないほか、顔を上から下に跨ぐように火傷のような跡がある、異様な風態の男。殺し屋と思われ、ターゲットにとって大切な人を人質に取り、ターゲットを屈服させて殺す手法を得意とする。デンジを狙ってレゼとデンジがいる学校に忍び込み、トイレに発って1人になったレゼを人質に取ろうとするが、反撃に遭い殺される。 アメリカの刺客 アメリカからの刺客で、三人兄弟。デビルハンターだが、殺し屋まがいの仕事も請け負っている。3人とも「皮の悪魔」と契約しており、変装してターゲットと接触することを得意とする。過去に何度も死線をくぐってきた経験から自分たちに「不死身」と自信を持っている。国からの依頼によってデンジをアメリカへ拉致するべく来日。長男 名前は明らかになっていない。長い前髪とアゴヒゲが特徴。仕事の際には前髪を七三分けにする。兄弟の中ではクールで落ち着いた性格。弟たちと共に黒瀬らを殺害し、黒瀬に変装してデンジらと接触するが、突如パワーが運転するコベニの車に撥ねられ、後頭部を強打し絶命する。 ジョーイ 次男。無造作に伸ばした髪を上げたボサボサの髪型が特徴。陽気で軽薄な性格。長男からはバカと称されている。弟と共に一般人に変装してデンジたちに近づくが、兄の死を目の当たりにして動揺。パワーに復讐しようと意気込むが、間もなく追ってきた吉田に殺害される。 アルド 三男。右目をまたぐように縦に2本走った傷が特徴。慎重だが、黒瀬らを殺害した際に吐いてしまうなど、殺し屋にしては弱気な性格。ジョーイと共に一般人に変装してデンジに近づくが、長兄の死を目の当たりにして動揺。ジョーイを殺した吉田と遭遇するが、嘔吐していたことからプロらしからぬと見なされ奇跡的に生還する。その後黒瀬に変装して黒瀬の友人である友野に匿われた際、黒瀬の人生を思って泣いてしまう。しかし友野の言葉によって奇しくも覚悟が決まり、以降は取り憑かれたように「俺は不死身だ」と呟きながら一人で仕事を完遂すべく動く。デパートでは銃を使用しての不意打ちでクァンシたちを殺そうとするも敵わず、窓から投げ捨てられる。車の屋根に落ちた事で一命は取り留めるが、その後コスモの能力にあてられたのか、「ハロウィン」と泣きながら叫んでいる様子がニュースで放送されて以降は登場していない。 サンタクロース ドイツからの刺客。前髪と側頭部以外が禿げ上がった、小柄な老爺。左目が外側に向いた斜視。ターゲットへの攻撃を「プレゼント」と称し行動する。国からの依頼でデンジを狙って来日する。知名度は高いが全容は知られていない。岸辺からは「サンタクロースに悪魔を使われたら終わり」と警戒されている。自分が直接デンジと接触することはなく、人形を操って人海戦術でデンジを狙う。 その正体は真のサンタクロースによって、精巧な人形にされた人物。彼女の操り人形として、自らと養子たちの心臓を差し出して地獄の悪魔との契約を果たし、デンジたちを地獄へ送った。 トーリカ ソ連からの刺客。狩りをしながら「師匠」と共に暮らしている青年。 表情や感情の機微に乏しく、動物を狩ることに関しても特に感慨を抱いていないドライな人物であるが、一方で師匠の余生を案じたり、師匠の前では笑顔を見せたりするなど、師匠のことは敬愛している模様。国からの依頼で、デンジの心臓を奪うべく師匠とともに来日する。 デンジを待ち伏せして呪いの悪魔の発動条件を完遂し、呪殺に成功するが、直後に師匠によって『精巧な人形』にされ、地獄で闇の悪魔との契約を代行した。 トーリカの師匠 トーリカと共に狩りをしながら暮らしている妙齢の美女。寿命があと半年しかないことが明らかにされている。 国からの依頼で、デンジの心臓を奪うべく来日する。柔和で人懐っこく穏やかな雰囲気を持つが、デンジ本人にすら気付かれずに攻撃を加えるなど力量は計り知れない。 その正体は真のサンタクロース。ドイツのサンタクロースは、あくまで外交や契約を代行する傀儡であった。人形の悪魔と契約している、自らが人形の悪魔であるという2通りの自称があり詳細不明。呪いの悪魔とも契約しており、アキとは条件が異なっている。 大量の人間を人形に変化させて操るほか、事前準備を施すことでより人間に近い『精巧な人形』を作ることもできる。精巧な人形は人間として判定されるため、悪魔と契約したり対価を支払うことができる。真の仕事はマキマを殺すことであり、デンジをチェンソーの心臓として闇の悪魔に差し出し、対価に闇の悪魔の肉片を得て取り込み、パワーアップする。以後は暗闇で体を修復したり、人形のパーツを集めて自ら大型の人形になるなどの力を見せた。 闇の力を得て、マキマに襲撃をかけて追い詰める。しかしクァンシの弓矢の連撃、『光の力』と称して自分の身体を燃やしたデンジの特攻により徐々に追い詰められ、形勢が逆転し、最終的には自動車を使ったデンジの特攻により身体をバラバラにされる。さらにコスモの能力により大量の知識を脳内に刷り込まれて精神が崩壊し、「ハロウィン」と呻きながら焼死した。 クァンシ 中国からの刺客。右目に眼帯をした気だるげな銀髪の美女。 4人の女性型魔人を愛人として常に侍らせている同性愛者で、報酬として彼女たちに人権と義務教育を与えることを条件に、デンジを捕えるべく来日する。常に眠たげな表情を崩すことなく仕事に対する熱意も感じさせないが、岸辺曰く「素手の殴り合いなら人類最強」らしく、常人離れした実力と身体能力を持つ。サンタクロース曰く『最古のデビルハンター』であり、岸辺とはかつてバディを組んでいた。「この世でハッピーに生きるコツは無知でバカのまま生きること」という持論を持っており、マキマ殺害を画策する岸辺に、手を引くよう忠告を送った。地獄で闇の悪魔にバラバラにされて死亡したが、地上でツギハギに蘇生され、サンタクロース打倒の為にデンジと共闘した。サンタクロースを倒した後は共闘の終わりを告げると同時にデンジの首を落とすも、直後に現れたマキマの剣の一閃により、魔人たちと共に首を落とされ、かつてのバディであった岸辺の目の前で死亡した。 後にデンジに対抗するための公安対魔特異5課の一員として、記憶を書き換えられた形で再登場。 青年期の岸辺とバディを組んでいたが、その頃から容姿が殆ど変化していない。??? クァンシが悪魔(武器人間)に変身した姿。姿と能力から「弓矢の悪魔」と推測される。右目の眼窩に隠された矢を取り出すことで変身する。変身すると、頭部が矢のような刺々しい装飾と、弓を模した角が生えたものになり、両腕にも複数の矢がつがえられた弓が現れる。大量の矢を高速で発射することができ、非常に高い殲滅力を持っている。 ピンツィ クァンシに付き従う魔人。何の魔人なのかは不明だが、髪で作った輪を通して見ることで、対象についての情報を見られる能力を持っている。黒髪をポニーテールにした少女の姿をしている。ポニーテールの先にデフォルメされた怪物のような顔が付いており、自律して動いたり表情を変えたりしている。 クァンシに心酔しており、また理性も高いため一番クァンシと会話する機会が多い。クァンシや他の魔人には丁寧語で接しているが、仕事の報酬にドーナツを望むなど子供らしい面もある。闇の悪魔に殺され、サンタクロースとの闘いの最中に人形にされる。 ロン クァンシに付き従う魔人。姿、能力、名前から「龍の魔人」と推測される。口から火を吐く能力を持ち、無造作に伸びた黒髪と頭頂部から生えた2本の角が特徴的。パワーのものと似ているが、パワーの角が垂直なのに対し、こちらは後ろに倒れている。また常に手錠をしているが理由は不明。無口だが発声はできる。大人しい性格だが、回転寿司の皿を噛み砕いて食べるなど、理性の高さは定かではない。ピンツィと同じく闇の悪魔に殺され、サンタクロースとの闘いの最中に人形にされる。 コスモ クァンシに付き従う魔人。跳ねた髪をお下げしているほか、頭の右側から脳と眼球が垂れており、垂れた脳みその一部をリボン結びにしている、虹彩にハートの模様があるなど、非常に特徴的な見た目をしている。表情と動きが豊かで活発な性格だが、「ハロウィン」としか言わず、コミュニケーションは不全。また、彼女に話しかけられた際に「ハロウィン」と聞き返した者は、彼女同様「ハロウィン」を連呼し続ける、もしくは語尾に「ハロウィン」がつくようになる。 その正体は、全宇宙のあらゆる知識を有した宇宙の魔人で、図書館のような精神世界へ他人を連れ込むことができる。精神世界では理知的で達観したような話し方をする。精神世界へ連れ込んだ標的の脳へ森羅万象の知識を流し込み、無力化する(曝露した者は、死ぬまでハロウィンのことしか考えられなくなり、コスモ同様にコミュニケーションは不全となり「ハロウィン」としか言えなくなる)。その能力によってサンタクロースを倒すが、闘いの後はクァンシと共にマキマに首を落とされ、死亡する。 ツギハギ(仮称) クァンシに付き従う魔人。名前や何の魔人なのかは不明。体中に縫い跡があり、口も縫い合わされているほか、白目が黒く染まっているといった特徴がある。全くの無表情であり、言葉も一度も発しておらず、また常に人形のようにぐったりとしているなど、人物像には謎が多い。岸辺の襲撃を逃れ、続くサンタクロース戦では、闇の悪魔にバラバラにされたクァンシの頭部を拾い、悪魔の姿に変身させた。闘いの後はクァンシと共にマキマに首を落とされ、死亡する。
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