ズサ ズサの概要

ズサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 23:12 UTC 版)

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作中の軍事勢力のひとつであるネオ・ジオン軍の機体。比較的小型の機体で、オプションの背部ブースター・ポッドや、両肩および全身のミサイル・ポッドが特徴。劇中序盤でマシュマー・セロが試作機に搭乗するほか、中盤以降には量産型も登場する。

本項では、各バリエーション機や、テレビアニメ『∀ガンダム』に登場するズサンの解説も行う。

デザイン

ラフデザインは出渕裕[1]。クリーンアップは藤田一己であると本人がインタビューで発言しているが[2]、それ以前には明貴美加とされていた[1]。また、当初の名称は「ゾノス」であった[1]

設定解説

諸元
ズサ
ZSSA
型式番号 AMX-102
全高 15.85m[3]
16.94m(ミサイル・ポッド装備時)[3]
25.11m(ブースター・ポッド装備時)[3]
頭頂高 15m[3]
本体重量 23.7t[3]
8.2t(ミサイル・ポッド)[3]
26.3t(ブースター・ポッド)[3]
全備重量 74.5t[3]
装甲材質 ガンダリウム合金[3]
出力 1,820kW[3]
推力 17,300kg×2[3]
32,400kg(ブースター)[3]
26,700kg×2(ブースター)[3]
総推力:120,400kg[4][注 1]
センサー
有効半径
10,800m[3]
武装 ミサイル・ポッド
拡散ビーム砲
ビーム・サーベル×4
30mm[5]バルカン砲×2
ビーム・ライフル(グレミー軍)
ビーム・マシンガン(袖付き)
ショットガン(袖付き)
シールド(袖付き)
搭乗者 マシュマー・セロ
その他 姿勢制御バーニア×18[3]

近接戦闘用のガルスJとの共同作戦を想定し、陸戦での後方支援用に開発されるが[3]、宇宙では突撃艇のような性質をもつ機体として運用されている[6]。大型化が著しい宇宙世紀0090年前後のMSの中では頭頂高15メートルと小型だが、火器を内装した着脱式の大型複合ブースターユニット(ブースター・ポッド)を背面に装着する設計により、高い火力と推力を付与できる。ズサ本体や背部ブースター・ポッドのドラム・フレーム部[7]には大量のミサイルが搭載される。ブースター・ポッド装着時は大気圏内での飛行が可能で[8]、大量のミサイルを装備しており、高い機動性と火力を用いた強襲用[8]や爆撃機としても運用される[9]。ブースターを排除することで近接戦闘にも対応できるうえ[8]、マニピュレーター先端は鉤爪状になっており、ルナ・チタニウム合金製の装甲をも引き裂く[10]

高機動性と攻撃性を兼ね備えた機体であり、その戦闘力を高く評価されてガルスJとともに量産化に至っている[6]

武装

ミサイル・ポッド(ミサイル・ランチャー)
胸部・大腿・脛の左右に小型通常弾のAMS-02Sを計38発、両前腕の3連装ポッドに近接信管式のAMS-05Sを計6発、ブースター左右の7連装ポッドに大型のAMS-02Hを計14発、同じくブースター左右の4連装ポッドにやや小型のAMS-03Hを計8発、総計66発を装備[3]
両肩のミサイル・ポッドは通常はブースター側に接続されているが、ブースター側の基部を切り離してMS本体にこのポッドのみを装着することも可能となっている[注 2]
拡散ビーム砲
腰部中央に内蔵。出力7.64MW[3]
ビーム・サーベル
脛部のミサイル・ポッド蓋側に2基ずつ、計4基を装備。出力0.62MW[3]
30mmバルカン砲
首元に計2基内蔵されたけん制・対人用火器[5]。装弾数は800発[5]
ビーム・ライフル
グレミー軍所属機が、バウと共通のライフルを装備。
ビーム・マシンガン、ショットガン、シールド
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』で「袖付き」仕様機が装備。マシンガンとシールドはギラ・ドーガ、ショットガンはケンプファーからの流用品。

劇中での活躍

『機動戦士ガンダムΖΖ』第5話では、サイド1のスペースコロニー「シャングリラ」にてマシュマー・セロの搭乗するイエローを基調とした機体が配備されている。ブースター・ポッドの整備が不十分だったため[9]に右肩のみにミサイル・ポッドを装着して出撃し、アーガマのもとでファ・ユイリィの搭乗するメタスアストナージ・メドッソの搭乗するΖガンダムを圧倒するが、アストナージに代わってジュドー・アーシタの搭乗したΖガンダムによって右脚を切断され、撤退する。第22話以降は量産型が複数登場する。第46話では、グレミー・トト率いる反乱軍の統一カラーであるグレーに塗装された1機が、アクシズ内にてフルアーマーΖΖガンダムに撃破される。

小説版『機動戦士ガンダムUC』では、グリーンを基調とし、両手首に「袖付き」所属の装飾を施された機体がテニスン艦隊に配備されている。OVA版のep7では最終決戦にシールド装備の3機が登場し、ショットガンを携行した1機がネェル・アーガマに取り付き、同じく取り付いたシュツルム・ガルスを支援するが、コンロイ・ハーゲンセンジェガンが投げたファイア・ナッツの炎に焼かれ[11]、ネェル・アーガマから落下する。ほかの2機はビーム・マシンガンを携行し、ブースター装備でユニコーンガンダムと交戦するが、1機は左腕と両脚を破壊され、もう1機は味方であるローゼン・ズールの攻撃に巻き込まれて撃破される。

ズサ・ブースター

『ΖΖ』ではブースター単体での運用はされないが、後年のゲーム作品[要出典]で「ズサ・ブースター」という名称で登場している。

大気圏内用で、宇宙用には別のブースターを装備するともいわれるが[3]、いずれの状況でも同型のブースターの装備が確認されている。基本的には無人で運用するが、リニアシート型コックピットを備えており[3]、有人による単独操縦も可能。本機の専用設計ではあるものの、ほかのMSによるサブフライトシステム的な運用も想定されている[5]。また、宇宙では燃料タンクの一部を爆弾として、対艦用の特攻兵器としての運用も可能となっている[3]

劇中での活躍
アニメ『機動戦士ガンダムUC』では、自力での航行能力がないシュツルム・ガルスがブースターを使用、これを盾にしつつ突撃しネェル・アーガマに取り付くことに成功する。
漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』では、戦闘空域外に突き飛ばされ帰還不能となったシュツルム・ガルスを救出するため、同機の機付長であるジューリが搭乗する。

ズサ・カスタム

諸元
ズサ・カスタム
型式番号 AMX-102C
頭頂高 15.0m[12]
本体重量 22.5t[12]
全備重量 61.8t[12]
装甲材質 ガンダリウム合金[12]
出力 2,250kW[12]
推力 129,800kg[12]
センサー
有効半径
10,800m[12]
武装 ビーム・サーベル
ガン・スピア
攻撃用パックAK-90S
搭乗者 アルヴェニシカ・キースト

漫画ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場。名称は初出の『MJ』1988年10月号では「アニー専用ズサ[12]、『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズでは「ズサ・カスタム」[13]、『MS大全集』シリーズでは「ズサ改」とされる[14][注 3]。ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズでは「ズサカスタム」と表記された[15]

宇宙世紀0090年に過激派組織「NSP」の「カラード」隊が運用するズサの改修機。本体のミサイルはすべて撤去され、ジェネレーターを強化している[12]。また、ブースターは通常型と異なる攻撃用パックAK-90Sを装備、左右にミサイル各12発を内蔵し[13]、両肩にかぶさるユニットにはビーム砲を1門ずつ装備する[15]。以上により全備重量を大幅に削減することに成功し[14]、運動性や格闘戦性能が向上している[13]。なお、攻撃用パックには異なる仕様も存在するという[13]

主兵装は右前腕にはめるようにマウントする3連装の速射式ビーム砲[13]「ガン・スピア」で、銃身下部にヒート・ナイフを装備する[12]。塗装は赤を基調とし、左胸のみピンクに塗られ、パイロットの"Annie"の名が記されている。また、左襟には"Kiss me Deadly"と記されている[16]

デザインは福地仁[12]

作中での活躍
カラード隊のパイロット、アルヴェニシカ・キースト(アニー)が搭乗。サイド6における連邦軍襲撃作戦に参加するが、連邦軍アラハス所属のDガンダムとの交戦中にカラードのリーダー、エルデスコ・バイエザクIIIを有線爆弾からかばって大破する。なお、作中ではガン・スピアは装備していない。



注釈

  1. ^ ブースター・ポッド装備時には本体背面の2基のスラスターは隠れてしまうが、総推力にはカウントされている。
  2. ^ 両肩にミサイル・ポッドのみを装着した設定画があり、『MS大全集』シリーズなどでも確認できる。
  3. ^ ただし小口のインデックスでは「ズサ・カスタム」と表記。

出典

  1. ^ a b c 「ΖΖ GUNDAM M.Sデザイン大研究」『B-CLUB』第5号、バンダイ、1986年3月。
  2. ^ 『B-CLUB』第7号、バンダイ、1986年5月、34頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『1/144 AMX-102 ズサ』説明書、バンダイ、1986年6月。
  4. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、52-53頁。(ISBN 978-4891890186)
  5. ^ a b c d 『HGUC AMX-102 ズサ』説明書、バンダイ、2014年6月。
  6. ^ a b 昼MSズサ 2021.
  7. ^ A.O.Z Re-boot Vol.29 ズサブースター・マリンタイプ
  8. ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、121頁。
  9. ^ a b 『MJマテリアル10 機動戦士ガンダムΖΖ&Ζ 保存版設定資料集』バンダイ、1986年6月、14頁。(ISBN 978-4891893736)
  10. ^ 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ PERFECT EDITION』角川書店、1987年10月、49頁。
  11. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 7』双葉社、2014年10月、24頁。
  12. ^ a b c d e f g h i j k 『MJ』1988年10月号、バンダイ、43頁。
  13. ^ a b c d e 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑 【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、119頁。
  14. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集Ver.3.0』バンダイ、1992年6月、132頁。
  15. ^ a b SDガンダム GGENERATION-0』バンダイ、1999年8月。
  16. ^ うしだゆうじ『アンダー・ザ・ガンダム 』バンダイ、1990年11月、32頁。(ISBN 978-4891891176)
  17. ^ “ズサブースター・マリンタイプとは!?『機動戦士Zガンダム』公式外伝「ADVANCE OF Z」藤岡建機氏描き下ろしのイラスト連載、更新!!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2016年12月13日). https://hobby.dengeki.com/news/264364/ 2021年4月4日閲覧。 
  18. ^ 『ニュータイプ100%コレクション38 ∀ガンダムVol.1』角川書店、2000年6月、91頁。(ISBN 4048531530)
  19. ^ a b 『ニュータイプ100%コレクション41 ∀ガンダムVol.2』角川書店、2001年2月、58頁。(ISBN 4048533177)
  20. ^ a b c 『機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年、280頁。(ISBN 4-8402-2339-4)
  21. ^ a b c d e f g 『電撃データコレクション20 ∀ガンダム 』メディアワークス、2007年、54頁。 (ISBN 978-4-8402-3967-7)
  22. ^ ズサン - モビルスーツ ∀ガンダムWeb
  23. ^ a b アニメ46話より






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