ず‐さん〔ヅ‐〕【×杜×撰】
ズサン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 07:37 UTC 版)
テレビアニメ『∀ガンダム』に登場。メカニックデザインは高倉武史。第46話の絵コンテチェックの段階で、登場メカが足りないという理由から急遽設定された。「3日くらいで仕上げられるメカは何かないか?」という中、「ただビームとミサイルを撃つだけではつまらない、ズサだったら何かできるんじゃないか」ということで選択され、さらにワイヤーやアームパンチといったアイデアを付加されて完成した。 ギンガナム艦隊が月面のマウンテンサイクルから発掘したMSで、同艦隊の月面残存部隊によって運用された。 ギンガナム艦隊における型式番号「G-M2F」のうち、 "G" はギンガナム艦隊、 "M" はMS、 "2" は2番目に発見されたこと、 "F" はファイターを意味するらしい。本来の型式番号は、コクピットのコンソールに表示された「AMX-102」あるいは「AMX-1002」である。その姿は、シャングリラでマシュマーが試験運用していた機体によく似ている。なお、頭頂高は設定上では15.0mで原型機と同程度だが、ズサのコンセプトを継承しつつダウンサイジングした機体とされている。コクピット内部はズサに準じた形状(第2世代MS以降の標準的な物)となっているが、カプルと異なり全天周囲モニターとして機能していた。また原型機とは違い、脚部が胴体胸部から直接生えており、いわゆる腰に当たる部位が存在していないなどの差異がある(ただし、原型機のようなフロントおよびリアアーマーはある)。動力源もカプルと同じく「MYジェネレーター」となっている。 遠距離ではミサイルによる砲戦、近距離ではアームパンチやアンカーワイヤーによる格闘戦能力を備えており、原型機と異なりオールラウンダーとして仕上がっている。しかし万能機であるがゆえにすべての性能が中途半端な感が否めない。本来はハイ・ローミックスの運用においてロー側を担当する機体であったことが推察される。 無人機としての運用が可能だが、行動に規則性があるために読まれやすく、コントロールを行う有人機が撃破されるとさらに行動が単純化するという欠点をもつ。 武装 7連ショルダー・ミサイル・ポッド/腕部3連ミサイル/大腿部6連ミサイル 遠距離砲戦用装備。ショルダーミサイルポッドは胴体肩部にジョイント接続され、全弾射出後はパージされる。 アーム・パンチ 両腕に装備されているガルスJのようなアーム・パンチ機構。使用時には伸縮と同時にナックルカバーが展開される。劇中ではシルバースモーのコックピットを吹き飛ばしている。 アンカーワイヤー 両脚に内装されている近接用打突兵器。名称はGジェネレーションシリーズによるもの。片側4基ずつ装備されており、先端はミサイルのような形状となっている。人工的に螺旋状の原子格子構造を与えられた特殊な伸縮性合金で作られている。劇中ではシルバースモーの脚部装甲を貫通するほどの威力を見せる。 劇中での活躍 劇中46話においてギンガナム隊の月面残存部隊が地球への出発準備を進めるディアナ派を足止めをするべく使用する。初見では回避が困難なアンカーワイヤーを効果的に使い、ディアナ親衛隊のシルバースモー2機を撃破するが、ハリー・オードには通じず回避されたうえ、上記の欠点を見抜かれて撃破される。劇中49話では家畜を運搬するなど、地球降下後はもっぱら作業用に使用されていた。
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