ハンマ・ハンマ
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「ネオ・ジオンの機動兵器」の記事における「ハンマ・ハンマ」の解説
『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。 一般量産機にサイコミュ・システムを導入するために試作された機体。無線誘導式のビットやファンネルはニュータイプや強化人間でないと扱えないが、有線誘導式のものは改良によりニュータイプ能力が低いパイロットでも運用が可能とされたためである。ただし本来はニュータイプ専用機として開発された機体であったともいわれ、さらにハマーン・カーンの専用機として開発されたとする説もあるという。 両腕がジオングのものを改良した三連ビーム砲搭載の有線誘導端末となっている。また、連邦系MSのバイオセンサーのように操縦系のインターフェイスにもサイコミュを援用し機体の追従性を向上したうえで、肩部と腰部に多数装備されたスラスター・バーニア・アレイにより、従来のMSとは比較にならない程の機動性をもたらしている。 スペック上は同じくサイコミュを搭載するキュベレイを凌駕するものの、総じてバランスが悪い機体となってしまう。また、改良されたサイコミュ・システムでも一般兵ではその性能を100パーセント活かすことができなかったため、計画は中止となる。試作機のうち1機はマシュマー・セロに引き渡されている。 さらに、宇宙世紀0096年の「ラプラスの箱」を巡る戦いにおいて、本機のコンセプトを受け継いだローゼン・ズールが開発されている。 武装 三連ビーム砲 両腕部の先端に装備。このため、本機のマニピュレーターは3本のクローとなっているが、クロー自体も強力な武器となる。出力は3.1MW。誘導ワイヤーを片側最大50メートル伸ばすことで、直径100メートルのオールレンジ攻撃が可能。 ビーム・サーベル シールド裏に2基装備されるが、腰部スカート裏や機体のその他のラッチにも装着可能とされる。柄は伸縮式で、出力は0.74MW。 シールド 本機はスラスターにジェネレーター出力の大半を消費されるため、ビーム兵器の出力が低いことから、ジェネレーター内蔵の専用シールドが開発されている。出力1.8MWのビーム砲(メガ粒子砲)を3基内蔵するほか、スペース・マイン(ハイド・ボンブ)を8発装填する投下器も装備する。これは対艦攻撃用の小型爆雷で、10メートル以内に接近すると爆発する。シールドの材質は300ミリ厚のガンダリウム合金製で、ビーム・サーベルでも容易に切断不能。 劇中での活躍 『機動戦士ガンダムΖΖ』第9話で初登場。マシュマー・セロが搭乗し、ガザC部隊を率いてジュドー・アーシタのΖガンダムと交戦するが、ビーム・サーベルで右腕を切断され撤退。第10話ではファ・ユイリィのメタスを行動不能にするも、Ζガンダムに頭部を破壊され撤退。第11話で専用シールドが装備され、キャラ・スーンのR・ジャジャとの連携によりΖガンダムの頭部を破壊し、行動不能に追い込む。しかし、直後にジュドーが移乗したΖΖガンダムのダブル・ビーム・ライフルによりシールドごと左腕を破壊され撤退する。その後はマシュマーがエンドラを去ったため、登場しない。 小説・漫画『機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス』では、武装組織「カメラード」の首魁であるハンス・シュミットが、本機をネオ・ジオン軍より譲り受け搭乗する。 ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』では、グレミー・トト軍の制式カラーである灰色に塗装された「グレミー軍仕様」が登場する。 デザイン デザインは出渕裕。 なお、『機動戦士ガンダムΖΖ』におけるメカデザイナーの任を解かれる前の永野護によるハンマ・ハンマの初期デザインが存在するが、形状は別物である(「B-CLUB」5号22頁、6号23頁)。また、番組終了後にアニメ誌のピンナップで、デザインが新規に作り直された永野版ハンマ・ハンマ(型式番号:MS-38)が描かれている(「NEWTYPE」1993年12月号8-9頁)。
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