SNS部
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同人ゲームを制作するサークル。正式名称は「死んだ魚の目日照不足シャトルラン部」(しんださかなのめにっしょうぶそくシャトルランぶ)。名称には深い由来があるとも、揉めた末に適当な単語を3枚くじ引きして決めたとも言われる。「部」を名乗っているものの、届け出上は同好会。物語開始時点で発足2年目。部屋番号255。第4巻からは作品を発表する場として、ソーシャルネットワーキングサービスの方のSNSでの活動も行っている。 本田 珠輝(ほんだ たまき) 声 - 長縄まりあ 身長 - 148cm / 誕生日 - 8月28日 / 星座 - おとめ座 本作の主人公。通称「たまちゃん」。高校1年生->2年生。SNS部のイラスト担当。ペンネームは「たまき」。髪をうなじ付近から大きなリボンで一本結びにした髪型で、3本のアホ毛がある。瞳は緑色。 純粋で大人しい性格で、普段はおっとりとしているが、芯が強く行動的な面もあり、間違っていると思ったことや意見があるときははっきりと言う。見かけによらず耳年増な傾向もある。小・中学生時代はいろいろな趣味を渡り歩いていたが、高校生入学を機に「本当にやりたいこと」を求めてSNS部に入部し、ゲーム作りに向き合うようになる。 周囲の友人が心配するほどのファザコンで、また父や祖父母が買い集めていた古いハードボイルドものの劇画ばかり模写していた時期があり、渋い壮年や初老の男性キャラクターが大好き。母親・祖母と同居しており、遠く離れた田舎から電車通学している。自宅はSNS部の合宿ができる規模の日本家屋で、家政婦を1人雇っている。中学生の頃は父親の都合で関西に住んでいた時期があり、感情が高まると関西弁で話す。 裕美音とは小学生の頃からの付き合いで、かつて身体が弱かった裕美音を楽しませようとして色々な遊びを考案した経験を、創作の原点にしている。裕美音が精神的にたくましくなった今では、ゆるい幼馴染として逆に心配されることもある。物語開始時点においてはSNS部で最年少であり、先輩たちから見守られるポジションにあるが、次第にゲームシステムの構築からの企画やマネジメントにも参加するようになっていく。裕美音からは「男体化すると攻めキャラ」と評されており、実際、時に押しが強い態度を見せるところがあり、それを他の人物から「攻めキャラだ」と思われることがある。 1年次終了後には、SNS部の副部長に就任する。 村上 椎奈(むらかみ しいな) 声 - 村川梨衣 身長 - 158cm / 誕生日 - 12月25日 / 星座 - やぎ座 あやめからは「しー」と呼ばれる。ゲームのスタッフロールなどで使っているハンドルネームは「村」。高校2年生->3年生。SNS部2代目部長。ペンネームは「村」。SNS部のプログラマー。黒髪のセミロングで後頭部をお団子型のシニヨンに結っている。幼馴染のあやめや家族以外には敬語で接している。 真面目だが茶目っ気があってロマンチストと評される一面もあるものの、後ろ向きな性格で、普段は表情に乏しく、テンションはいつも低め。人とのコミュニケーションに苦手意識を持っており、人が多い場所に出たり面倒な学校行事があったりするとすぐに体調を崩す。珠輝や乃々が入部した直後の時は、二人きりになることを必死に避けていた。物語開始以前はうまく意見を言えない性格だったとされるが、先代部長の照からは、全体を見ていて気配りができる点を評価されており、また照が創立したSNS部を守ろうとする責任感も強く、部長になってからは「部長業が板についてきた」とも評されている。過去の経験から、スケジュールの管理やマネジメントなどの重要性を痛感しており、しばしば納期よりも納得できるクオリティを優先しようとする他の部員たちを叱咤し、妥協を促してスケジュールを守らせる役を買って出る。怒ると少し怖い。 変わった味のジュース同士を混ぜ合わせたがる趣味がある。塾に通っている。 中学3年生の頃、一時イラスト部に所属していたことがある。椎奈自身は自分に限界を感じてイラストの上達を諦めており、かつて愛用していたペンタブレットを珠輝が入部した際に譲っている。 関 あやめ(せき あやめ) 声 - 小澤亜李 身長 - 154cm / 誕生日 - 7月23日 / 星座 - しし座 通称「あや」。高校2年生->3年生。SNS部のシナリオライター。ペンネームは「Iri§(アイリス)」。赤いアンダーリムの眼鏡をかけている。弟が2人いる。 お調子者だが、SNS部では比較的常識人のポジションにおり、人付き合いの苦手な椎奈とは気心の知れた幼馴染で、気難しい歌夜からも親友としての信頼を得ている。また弟の面倒を見ていることもあり、家事全般が得意で、椎名からは「嫁にしたい女子力」と思われているが、外見や口調がそれに似合わないことを内心残念がられている。一方、過去の作風などから「中二病」と評されたりすることもある。かつては文芸部に所属しており、過去には文芸部の季刊誌や個人ブログを通じて作品を公開していたが、あやめ自身は過去の作品を「黒歴史」としている。筆が乗ると自分の作品を音読する癖があるが、それを聞かれたり、過去の作品を読まれたりすることを耐えがたい恥辱だと考えている。また創作の原点は、少女漫画の二次創作ボーイズラブ(BL)。今はBLには積極的ではないが、全く興味を失ったわけでもない。 眼鏡を外すと別人のようになる。第2巻以降はあやめの作品の熱烈なファンである水葉の前で「平部員の関あやめ」と「シナリオライターのIri§」の一人二役を演じなければならなくなり、水葉のいる時にシナリオの打ち合わせをする際には変装して「Iri§先輩」を演じるようになる。あやめ本人は、水葉に自分とIri§が同一人物であることを信じさせようとしているが、水葉の理想を裏切ることもできず、次第に収集がつかなくなっていく状況に苦悩している。中学の頃までは一人称「ボク」だったことがあり、Iri§を演じているときにはボクっ娘になる。 藤川 歌夜(ふじかわ かよ) 声 - 悠木碧 身長 - 157cm / 誕生日 - 4月2日 / 星座 - おひつじ座 高校2年生->3年生。SNS部とDTM研を兼部している。ペンネームは「Singna(しぐな)」。SNS部のサウンド&ミュージッククリエイター。 金髪でふわふわしたツインテールの髪型。初対面の相手にもフランクに接し、相手を誘惑しているかのような紛らわしい言動を無自覚に繰り出すので、家族や友人から「天然たらし」と言われている。SNS部の活動とは別にネットの投稿サイトに楽曲を公開しており、公開する曲が毎回ランキング入りしており、個人サークルでもCDを出している。笑い上戸だが音楽へのこだわりは人一倍で、作業に取り掛かると形相が一変し、他のものが一切耳目に入らなくなる。男子部員がいるDTM研では、「天然たらし」の性格故に男子部員をひきとめる要因のひとつになっているが、この作曲中の形相が恐れられ、告白などはされていない模様。 珠輝からはミステリアスで大人っぽい先輩だと思われているが、気難しく、作品のクオリティに意固地な面があり、あやめからは子供っぽい性格とも評されている。過去、尊敬していた姉が音楽への道を諦めたことへの反感からプロミュージシャンを目指すようになった経緯を持ち、その時の苦い経験から、創作はあくまで自分のために行うものでなければならず、他人からの評価を目的とした創作は批判や失望に対する恐怖という「呪い」と表裏一体である、という持論を持つようになる。その一方、持論と現実のギャップにも苦しんでおり、そのことを連想させるような状況になると豹変し、周囲をぞっとさせるような目つきと辛辣な物言いで相手を萎縮させてしまう。過去には自分と異なる持論を持っている照に反発したことがあり、表向きは和解しつつも照の助言を受け入れられずにいる。第4巻では歌夜の持論と異なる意見をまっすぐにぶつけてくる珠輝に対し、認識を「可愛い後輩」から「一人のクリエイター」へと改める。 ファーストフード店(アニメ版ではファミレス)でアルバイトをしている。「コロ」という名前の犬を飼っている。 布田 裕美音 イラスト部の項の布田裕美音を参照。 池谷 乃々(いけたに のの) 声 - 日高里菜(きららファンタジア) 身長 - 146cm/ 不明/ 星座 -不明 第4巻から登場。中学3年生->高校1年生。文化祭が終わった後に入部した新入部員で、SNS部の声優担当(その後制作進行を椎名、珠輝から引き継ぎ兼務、またデバッグも担当)。黒髪で、ツインテールとサイドの髪を伸ばした髪型。 かつて演劇部に所属していたが、喧嘩して辞めることになったという前歴を持つ。他人から認められて有名になりたいという要求を持っている一方、素の自分を出すことができず、時と場所に合わせて作った自分を演じており、学校では成績優秀な優等生のふりをしているが、実際にはそこまで頭が良いわけではなく、それを隠して体面を保っている。 「恋詩露咲るるな(こいしろさき るるな)」というハンドルネームを用い、趣味でネット上の動画投稿サイトに「歌ってみた」「踊ってみた」系の動画を公開しているが、SNS部ではそのことを頑なに隠そうとしているが、後にバレている。自身はSNS部のメンバーをペンネームやハンドルネームで呼ぶ。珠輝からは「ののちゃん」と呼ばれており、普段隠している秘密の数々を握られている。配信などではリクエストされてエッチに聞こえるセリフも恥ずかしがらずに言っていたが、そもそも性知識が皆無で、子供は「高野トリ」という人に配達されて届けられる者と思い込んでいたが、その後珠輝に「子供ができるまで」の知識をレクチャーされている。さらに高校1年になってSNS部で話題になったときに、サンタクロースが実在しないと初めて知ったなど、知識に偏りがある。 フクロウのぬいぐるみにぴーさん(ぴー太郎)という名前をつけて持ち歩いており、人目のないところで愚痴や弱音を聞いてもらっている。 同人活動をしているいとこがおり、あやめとはSNS部に入部する前にいとこを介して顔見知り。あやめが水葉の前で「Iri§先生」を演じる事情も知っている。 Singnaこと歌夜の曲を入部以前から動画サイトで知っており、入部時に本人がSNS部に所属していることを知る。歌夜のことを尊敬する一方で、自分とは対照的に創作にストイックな彼女の姿勢やスタンスは苦手にしており、SingnaのネームバリューでSNS部のゲームを広めるという自分の考えを諫められた時には「怒らせた」と物凄く気にしていた。だが当の歌夜は個人のスタンスの違いとしか考えておらずけろっとしており、その後歌夜の作詞・作曲した主題歌を歌わせてもらい、また共作として「Singna feat. 恋詩露咲るるな」の曲もネット公開している。 百武 照(ひゃくたけ てる) 声 - 赤﨑千夏 SNS部のOGで初代部長。ペンネームは「teru☆」。大学1年生->浪人生。コスプレが趣味。「みたらし」という名の黒猫を飼っている。 才色兼備であり、高校時代は色々な部に行って数々の功績を残していた。 珠輝が入学する半年前の夏に、椎奈やあやめ、歌夜を集めて一からSNS部を創立した。制作においては、絵や企画、マネジメントを一人でこなせるほどの実力がある。ジェネラリスト指向で、幅広いスキルを効率よく学ぶことに関心を持っているが、それは他人を信じることが苦手なことの裏返しでもあることを歌夜から指摘されている。また「人間に生まれてくる意味なんてありません」「強いて言えば死ぬ為です!」「明日死んだとしても(中略)後悔がないようにしたいなって」と、ニヒリスティックな考えを持つ。 マイペースで、他人の話を聞かずに自分の言いたいことを一方的に話す。後輩たちを独自のニックネームで呼ぶ。創作に悩む珠輝の前に神出鬼没に現れて、珠輝を試したり、アドバイスを送ったり、より高みをめざすよう促したりしている。 星の辻を卒業後大学に入学したものの自主退学し、大学浪人中。
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