駒城家とは? わかりやすく解説

駒城家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 00:20 UTC 版)

皇国の守護者」の記事における「駒城家」の解説

新城直衛しんじょう なおえ) 本作主人公〈帝国〉来寇時点陸軍中尉第一一大第二中隊所属兵站幕僚〈帝国〉来寇以前来歴は、生まれ東洲としているが、東洲の乱で戦災孤児となり物心つく頃には浮浪児となっていた。そのため両親記憶がなく、出自わずかに自らの名前を「なおえ」と覚えているのみで定かではなく、同じ戦災孤児蓮乃と剣牙虎の二人一頭東洲彷徨っていた。その後行軍であった駒城親子拾われて駒城家の育預(はぐくみ相続権持たない養子のようなもの)として育てられる15歳新しく一家を立て新城の姓を与えられる同時に、特志幼年学校入学した卒業後は銃兵に野戦将校として配属され国内反乱匪賊討伐軍歴重ねる。しかし性格災いして隊から浮き義兄計らいにより新設剣虎兵学校愛猫伴い教官として赴任する剣虎兵学校からの転任後、〈陸軍独立捜索剣虎兵第一一大隊〉第二中隊中隊本部幕僚中隊兵站将校として配属される〈帝国〉来寇後、北領を転戦したのち中隊長戦死により中隊預かり、また大隊長戦死により生き残った最先将校として11大隊掌握した。のちに野戦昇進大尉昇進し正式に大隊長就任する。北領鎮台主力脱出まで後衛戦闘勤め最後捕虜となる。内地帰還後、北領での戦功により少佐まで昇進し同時に水軍名誉少佐任官するその後陸軍から近衛総軍転属新編の〈近衛衆兵独立第五一大隊〉を任され大隊の編成錬成をする。龍口湾戦が勃発すると命を受け錬成途上ながら部隊率い参戦する。龍洲戦では、近衛第五旅団の美倉准将説得して夜間浸透奇襲敢行する敵本営を目の前にして敗退する。龍州戦線崩壊後、各地落伍兵や遺棄兵器収容しながら遅滞戦闘行い〈帝国〉追撃部隊撃退しながら後退する後退中に六芒郭での遅滞命令を受け、「六芒郭臨時防備部隊司令」を拝命する。指揮下の部隊を〈新城支隊〉とする。六芒郭戦では帝国軍行動を2か月以上遅滞させ、これにより龍口湾戦で敗走した皇国軍は追撃を躱し防衛線の引き直し成功した。さらに六芒郭から脱出した際には帝国軍本営強襲して総司令官東方辺境領姫ユーリア拉致する。虎城防衛戦では病に倒れた保胤に代わって駒洲軍司令官代理となり、統制混乱から危機に陥りかけた戦線立て直した。保胤が軍務復帰してからは指揮権返上する。保胤から駒洲軍予備隊を集成し臨時部隊〈別動新城戦隊〉を預かり最終的に虎城防衛戦勝利に導く。本来、直衛は虎城を公用訪れただけであり、虎城防衛戦での活躍政治問題発展することを憂慮し結果、公式には"なにもしていない"とされた。皇都帰還後中佐昇進する新編された〈近衛嚮導聯隊〉を任される背丈はさほど高くもなく、正直なところ凶相に近い容貌持ち主である。〈帝国〉軍からは「猛獣使い」と恐れられ〈皇国〉衆民からは英雄視され、一部将家からは既得権益を脅かす存在として警戒される。性格かなりの難物で、鷹揚にして小人物偽善者であり同時に偽悪者傲慢ありながら小心卑屈…等と、非常に屈折した面を持つ。また、性行為の際に相手の首を絞めたがるという極端な性癖あり、その複雑怪奇極まりない人間性ゆえに身近な人間部下上官でも好悪別れ他人、特に女性から嫌われる事も多い。また、独特の理念により、上官嫌われやすいが、部下となる下士官兵からは慕われやすい。 「猛獣使い」と恐れられるとおり剣牙虎の扱い長けていて、剣虎兵学校教官務めていた経験もある。東洲彷徨っていた頃、彼の前に現れ野良剣牙虎を一瞬のうちに手懐けているなど、生来猛獣使いである。特に愛猫千早には自身全幅の信頼をよせている。幼い頃から乱読家で、年相応の子が読む絵本から篤胤の書斎の古い治水教書卑猥小説まで読む(これは保胤が貸したもの)。女遊び以外の遊び全て篤胤に仕込まれるその女遊びも保胤があてがった女によって覚える。馬術は苦手で、騎兵名門の駒城家の育ちながら最後まで不格好なままだった。野戦指揮官としてもちろんのこと、保胤に代わって司令官代理勤めた際は指揮官として崩れかけた戦略正し駒洲軍勝利に導くなどと戦術作戦戦略すべての面で確かな能力を持つ。戦闘指揮のみならず個人として戦闘能力高く乱戦の中で、射撃銃剣術銃床での打突多用)、さらに鋭剣での剣術振るい、自ら多数の敵を倒している。また、自身狙った複数暗殺者を鋭剣と拳銃使用して返り討ちにもしている。 凶相と言われる事が多いが、立ち居振る舞いは駒城家に育てられだけあって作法適うものであり、〈帝国〉軍の給仕役に「帝国の貴族どもより偉そう」だと感じさせた程。また、経済観念発達している面がある一方で吝嗇通じ態度をひどく嫌い、誰かに何かを買い与える必要がある時には一般的な限度超える態度示し使える限り金子投じて平然としている。実際六芒郭大隊に何千着もの夏服調達したり、冴香新城の下にやってきた際には嫁入り道具3組買い揃えられるだけの支度金与えており、これは個人副官に対して異例或いは異常とも言えるであった千早(ちはや) 直衛の愛猫たる雌の剣牙虎。千早の母猫東洲孤児となった幼い直衛が手懐けたもので、直衛と共に駒城親子拾われたもので、千早は直衛の特志幼年学校入学の少し前に生まれた様子である。剣牙虎としてはかなりの美形美声?)らしいが、気難しく獰猛な一面もあり、つがいとして宛てがわれた雄の剣牙虎と血みどろ喧嘩したことがある。戦場では直衛に同行し、特に白兵戦では猛獣として本領発揮戦いしながら彼の背中を守るように戦う。かつては直衛と寝起きを共にしていたが、冴香個人副官としてやって来た際、「たとえでも自分情事見られたくない」ということで直衛の隣の部屋与えられたが、夜な夜な施錠され部屋の扉を破壊して直衛の部屋の扉を引っ掻き怒られるその後部屋の扉を毎夜毎夜破壊されては外聞が悪いからと、特大猫扉設置される。直衛と廊下対峙していた定康の刺客をその扉から出て奇襲瞬殺している。血に飢えた野獣一面があり、皇都内乱皇宮突入の際、血に酔い過ぎ直衛を見失う母猫と同じで息が臭い。 千早の母猫(ちはやのははねこ) 東洲内乱東洲彷徨っていた直衛と蓮乃前に現れた剣牙虎。鼻梁一文字の傷がある。首輪をつけていたことや躾けられた様子から、野生ではなくどこかの屋敷から逃げ出したものと考えられる千早出産後登場一切ないことから、その際死亡した思われる蓮乃(はすの) 直衛の義姉であり幼馴染。直衛にとって、生涯唯一の崇拝畏敬愛情対象東洲内乱孤児となり、その際同じく孤児となった直衛と出会う。直衛よりも年嵩であり、彼と違ってある程度両親記憶がある。幼い直衛と共に生活していたところを駒城親子拾われ駒城家の育預として育てられる。駒城家での生活の中で直衛の異常性に気が付き一時期距離を取るようになり彼のことで保胤と相談していくうちに仲を深め、のちに保胤の愛妾事実上正妻)となる。一方で直衛から離れ、目を放したことに後悔もしている。ある時、保胤が数日間わたって家を空けていた際に直衛の部屋忍び込み驚かせようという悪戯をしたが、結果として軍役明け禁欲状態だった直衛にレイプされる。直衛を弟としてではなく女として愛してしまう自分嫌悪し、特に戦乱始まってからは直衛に辛く当たり後悔することも多い。皇都内乱終結直前、俊兼に、駒城屋敷人間共々殺害されてしまう。プロローグ麗子の手によれば、「歴史上の人物になったとのこと駒城麗子(くしろれいこ) 保胤と蓮乃娘。敬称は“初姫”。なぜか直衛や千早に非常に懐き生来剣牙虎の扱い長ける面を見せる。ただし彼女の乳母はそれに反比例して大の剣牙虎嫌いである。「皇都政戦」の折に羽鳥守人駒城篤胤発案によって直衛の許婚となる(これを聞いた蓮乃激しく怒り、実仁の従兵は「幼女まで手を出すのか」と嘲りその場厳罰される)。本人はしっかりこれ理解して受け止めている。プロローグ第1巻)は本編60年後、新城未亡人となった彼女が娘婿牧嶋光信宛てた書状の形を取っている。 駒城保胤(くしろ やすたね) 直衛の義兄にして蓮乃主人。駒城家次期当主にして陸軍中将東洲内乱当時少尉候補生だったが、行軍時に蓮乃と直衛を見つけて連れ帰ることとなる。義に厚く仁に深い性格をしており、蓮乃を直衛から結果的に奪ってしまった事を気に病みながらも、直衛を厚く信頼し、また政争利用している。数少ない直衛の理解者一人であり彼の人事ではたびたび介入している。 実仁親王とは兵学校時代からの友人である。 駒城篤胤(くしろ あつたね) 直衛と蓮乃義父にして保胤の実父であり、駒城家現当主。表に出ることは少なく隠居状態。東洲内乱当時陸軍大将老齢ながら政治強く、直衛を政変から守ろう画策する。直衛が軍に嫌われながらも軍から放逐されなかったのはこの老人お陰であると言っても過言ではないが、直衛が駒城の者でなかったら真っ先排除してたらしい。直衛が篤胤の政敵排除するため自らを犠牲にした案を相談された際は一考もせずに却下している。 彼に楽しんで読む本の読み方伝授(?)したのは直衛である。 天霧冴香あまぎり さえか) 直衛の個人副官。直衛が近衛少佐になった時に実仁親王配慮により配属された。ちなみに実仁親王副官清香の弟(いもうと)に当たる。男性凛々しさ女性美しさ完璧に兼ね備えた両性具有者、彼女(彼)は、その中で格別美しい。鋭剣(おそらくは眞柴流剣芸)の達人で、撃剣達人である後述ユーリア対等に渡り合う。直衛を心より愛する者の一人だが、愛情深さ比例した嫉妬深い一面見せる。着任時は中尉相当官であったが、直衛の中佐昇進合わせて大尉相当官昇進している。プロローグ麗子の手によれば、「歴史上の人物になったとのこと人物評価かなりの才能があり、直衛に「君には軍を任せたいくらいだ」と言われる女性にかなり人気がある。 瀬川権之助(せがわけんのすけ) 新城家家令。駒城篤胤の元従兵で直衛とは元服以来付き合い。直衛が駒城家から渡される賄金全て預かりその運用任されており、運用して設けた金の3割を好きに使って良いとされている。直衛とは主従関係しかないが、その実際面にはどこか親子のようなところがあった。 皇都内乱時に駒城家下屋敷になだれ込んだ背洲兵に対して毅然と立ち向かったその後現われ佐脇俊兼から蓮乃麗子を守るため、真正面から向かい合い全身に無数の深手負い亡くなった牧嶋光信まきしまみつのぶ) 真美子の婿。麗子初め会った時は、千早にすり寄られ冷や汗を流す少尉候補生だった。直衛の戦い貢献し、後に皇国龍軍龍兵中将に昇進する。 牧嶋真美子まきしままみこ) 直衛と駒城麗子娘。 牧嶋保和まきしまやすかず) 真美子牧嶋光信の子。直衛の孫に当たる。

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