英雄のパーカーゴースト
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「仮面ライダーゴースト」の記事における「英雄のパーカーゴースト」の解説
15個のゴースト眼魂に封じられた英雄の魂。ガンマイザーへの対抗手段として龍たちが選び抜いた戦力の一部である。 普段はパーカーとして仮面ライダーに力を与えているが、黒一色の人型がパーカーを着た姿にも実体化でき、その姿で独立して仮面ライダーと共闘することもあり、自分の意志を持ち、言語も話せる。英雄の個性に合わせて、眼魂の中の世界の空間も異なっている。 第49話でタケルが復活した後、紋章が消えたため上空から落下していくタケルを助け無事着地させると全員消滅した。 眼魂が目玉をモチーフとしているため、人間に憑依した際は眼の色をカラーコンタクトで変えている。 ムサシゴースト タケルが所有していた刀の鍔が変化したゴースト。最初にタケルに話し掛けたゴーストでもある。 眼魂の中は道場となっており、自身はそこに座っている。 タケルを最初に眼魂の中に入れ、タケルに「全ての英雄のゴーストがタケルたちに協力的とは限らない」と語り、「決して折れない心を持て」と伝える。 タケルたちが一度目の帰還をした後、他のゴーストを統率してアイコンドライバーGを起動させている。 ガンマイザーに敗れた後は、「英雄の力では、もはやガンマイザーに対抗できない」という仙人の言葉に反発するタケルの成長を喜びながらも、「儂らの役目は終わった」として眼魔たちとの戦いから身を引こうとするが、それでも英雄の力を信じ必要とするタケルに共感し、他の英雄のゴーストたちと共に再びタケルと力を合わせて戦い続けることを誓う。 現在の姿はゴーストドライバーと眼魂の力によるもので、10年前に龍が刀の鍔と眼の紋章を用いて召喚した際の姿は赤い目を持つ黒い頭部に巌流島での決闘で着ていたのと同様の服装を纏っていた。 10年前に龍がイーディスと対峙した時にも召喚され、龍と共に戦っている。 戦闘を行う際にはガンガンセイバー二刀流モードを装備する。 対応するガンマイザーはブレード。声を担当した関智一は、年配のイメージで演じており、時代劇風にセリフを喋っている。 宮本武蔵 ムサシゴーストの生前の姿。 眼魂の中の砂浜で、人々の感情がノイズのように頭の中に流れ込む異変に苛まれるタケルに、そのことを克服するきっかけを与えた。英雄ゴーストとの会話劇だけでは観念的になりすぎてしまうため、生身での立ち回りを経て開眼させるものとなった。 エジソンゴースト 園田義則が所有していた電球が変化したゴースト。 眼魂の中は研究室となっている。 眼魔世界に行く方法を模索するタケルの心意気に共感し、眼魂の中にタケルを呼び寄せる。タケルに「1%の閃きが無ければ、99%の努力が無駄になる」、「閃きとは心の中にある答えを感じ取る力」と眼魔世界へ行くヒントを与える。 戦闘を行う際にはガンガンセイバーガンモードを装備する。 対応するガンマイザーはエレクトリック。声を担当した関は、演出側の「ルー大柴のような英語混じり」という要望に基づいて演じている。 研究室のシーンは栃木県にあるエジソンミュージアムで撮影された。第2話に登場したエジソンコレクションも同施設の所蔵品を借用したものである。 ロビンゴースト 白瀬マリが豪邸から盗み出した弓矢が変化したゴースト。 眼魂の中は鬱蒼と茂った森林となっている。 アランの言葉に迷いを抱いていたタケルを眼魂の中に入れ、マコトとアランの関係について「二人が親友なら、きっと分かり合えるはずだ」と一方的な正義感を語るタケルに「正義は一つとは限らない」と諌める。 戦闘を行う際には、ガンガンセイバーアローモードを装備する。 対応するガンマイザーはアロー。声を担当した関は、当初古川登志夫が演じるキザなキャラクターをイメージした演技を想定していたが、演出側のイメージに沿って寡黙でニヒルな低音の演技とした。 ニュートンゴースト ニュートンゴースト眼魂に宿るゴースト。 非科学的で人の内なる力や神秘を信じるヒミコゴーストが苦手で、ヒミコゴーストがタケルに近づく度にタケルから離れ逃げていたが、御成とアカリの関係を見て考えを改め、アカリの提案を受け入れヒミコゴーストと協力している。 対応するガンマイザーはグラビティ。声を担当した関は、自身の持ちネタである「とぼけた老人」に志村けんがコントで演じる神様のイメージを足して演じている。 ビリー・ザ・キッドゴースト ウエスタンショップの店長が所有していた帽子が変化したゴースト。第39話でカノンに乗り移った。 眼魂の中は西部劇の酒場風になっている。 対応するガンマイザーはライフル。声を担当した関は、カウボーイ風の若者のように喋っており、「ヒーハー!」という掛け声を入れている。 ベートーベンゴースト 君島康介が所有していた楽譜が変化したゴースト。第41話でアカリに乗り移った。 「運命」という言葉に反応してアカリに憑依し、タケルに「怒りに飲まれることなく、怒りの理由を考えて運命と戦え」と語った。 眼魂の中はピアノやバイオリンの置かれた音楽室になっている。 集められたデミアβ版の使用者の魂を救うためにタケルの前に現れ、タケルと協力してイゴールの作った曲を打ち消すための曲を奏でている。 対応するガンマイザーはオシレーション。声を担当した関は、壮年な男性のイメージで『運命』のメロディーに乗せて喋っている。 ベンケイゴースト 五十嵐健次郎が所有していた扇子が変化したゴースト。 眼魂の中は太鼓橋となっている。 タケルを眼魂の中に入れ、視野を広く持って己の信念を貫くことの尊さと周囲の人の意見を聞くことの大切さを説く。 戦闘を行う際にはガンガンセイバーハンマーモードを装備する。 対応するガンマイザーはハンマー。声を担当した関は、演出側の「重い低い感じ」という要望をもとに、ロビンとの差別化として堅いイメージで演じている。 ゴエモンゴースト 御成に乗り移ったゴースト。ゴエモンゴースト眼魂を拾ったことから御成が一番思い入れを持っている。言葉の端々をいちいち大袈裟に見得を切って言う。 ネズミ怪人(ショッカー残党のヤマアラシロイド)の騒動を「鼠小僧の仕業」と勘違いしたことがキッカケで御成に憑依する。 タケルがアランと協力するかどうか迷っている時に自身と鼠小僧は犬猿の仲だったが一度だけ手を組んだと言う話をするが、タケルに生きていた時代が合わないことを指摘されると嘘であることを認めつつ「どデカイことをするときに細かいことは気にしてはいられない」ということを伝える。 戦闘を行う際にはサングラスラッシャーソードモードを装備する。 対応するガンマイザーはスピアー。声を担当した関は、演出側の「歌舞伎のようなケレン味」という要望に基づいて、声色を変えず口調に特徴をつけて演じている。 リョウマゴースト 田村長正に乗り移ったゴースト。大きな夢を好み、人の夢や想いは繋がっていくと信じている。 憑依した時に見えた田村長正が持つ父親の薩之進との確執をタケルに「薩長同盟を結べ」と言って解消させる課題を与える。 タケルが持つ大きな夢に共感し、タケルたちに力を貸す。 戦闘を行う際にはサングラスラッシャーやガンガンセイバーブレードモードを装備し、斬撃と銃撃を使い分ける。 対応するガンマイザーはウィンド。声を担当した関は、同じ時代劇口調のムサシとの対比で壮年のイメージで素に近い声で演じている。 長正が眼鏡をかけていたため、憑依した際は上に眼鏡を上げて印象を変えている。 ヒミコゴースト 日野美和子に乗り移ったゴースト。人の力を信じている。 眼魂の中は弥生時代の村となっており、自身はその中の竪穴住居内にいる。 予知能力を持っており、美和子を介してタケルたちに予知を伝えていた。タケルに人の心を集める力があると見極めたあとは、眼魂としてタケルに力を貸す。 人の内なる力や神秘を信じる自身と科学を信じるニュートンゴーストとは相性が悪いと自覚しており「水と油」と表している。 戦闘を行う際にはガンガンセイバーナギナタモードを装備する。 対応するガンマイザーはプラネット。プロデューサーの高橋は、ヒーロー番組のメインターゲットは男児であるため、女性キャラには抵抗があったが、「子供はオネエ的なキャラが好き」であることと「女性が一人もいないのはおかしい」ということから選ばれたと語っている。 声を担当した関は、当初は女性キャラ以外と依頼され、ユルセン役の悠木が担当する案もあったが、本人の希望により女性も含め全員演じることとなった。関は美輪明宏のような性別を超越したイメージで演じている。神秘的な雰囲気で当初は演じていたが、大げさにリハーサルで演じたことから脱線した面白いキャラとなってしまったため、後半は再び神秘的に修正している。 ツタンカーメンゴースト ツタンカーメンゴースト眼魂に宿るゴースト。 眼魂の中はピラミッドの石室のようになっている。 タケルと協力し、ガンマイザーに時間を逆行させられて幼児化した大人たちを時空を操る力を使い元に戻した。 戦闘を行う際にはガンガンハンドカマモードを装備する。 対応するガンマイザーはタイム。声を担当した関は、少年王という設定から自身が『ドラえもん』で演じる骨川スネ夫を意識して演じているが、スネ夫に寄せすぎないように利口さを足して「聡明なスネ夫」としている。 ノブナガゴースト 羽柴信良が所有していた書状が変化したゴースト。 眼魂の中はふすまにノブナガ魂の顔が描かれた城の大広間となっている。 マコトを救おうとするタケルに力を貸すと宣言する。その後、タケルとカノンがネクロムスペクターを押さえているうちにツタンカーメンゴーストやフーディーニゴースト眼魂との連携によりドライバーからネクロムゴースト眼魂を取り外し、アランに投げ返した。 戦闘では装備したガンガンハンド銃モードを分身させての一斉射撃を得意とする。 対応するガンマイザーはファイヤー。声を担当した関は、若本規夫が『戦国BASARA』で演じた織田信長のイメージで演じている。 フーディーニゴースト 白井ユキに乗り移ったゴースト。英雄のパーカーゴーストの中で一番我が強く、最初は所有者であるマコトになかなか力を貸そうとしなかったり、マコトの体を鍵付きの鎖で縛り付けマシンフーディーを遠隔操作して彼に襲い掛かったりした。第15話にてマコトの「力を貸してくれ」という発言を受け遂に彼に力を貸した。その経緯から、マコトから「頑固な脱出王」と称された。また自身もゴーストに関わらず、霊の存在は否定している。 死んだ父親に会いたいと願う白井ユキに憑依し、自らの生前の経験から「死んだ人間と会いたいと思えば悲劇が起こる」とタケルたちに彼女を説得し諦めさせろと主張する。その後は、依頼主の意志を尊重しようとするタケルに試練を与えるかのように傍観していたが、やがてタケルたちに協力するようになる。 掌から数本の鎖を放つことができる。 対応するガンマイザーはマグネティック。声を担当した関は、スーツアクターがしていたマイケル・ジャクソンの動きから「ポォ~~~!」という奇声を入れ、ロビンで用いる予定であった古川登志夫のキザな声で演じている。 グリムゴースト 片桐ユウイチに乗り移ったゴースト。グリム兄弟2人の魂が一体化している緑色の目を持ったゴーストであるが、場合によっては目が青い兄と目がオレンジ色の弟に分離してしまう。2人の意見が対立するとグレイトフル魂が維持できなくなるという影響を及ぼし、眼魔の変身も許してしまう。 眼魂の中は書斎のようになっており、書籍がたくさん陳列されている。 兄は厳格な性格であるが、弟は楽観的な性格をしている。第34話で楽しさについての価値観の相違から兄弟喧嘩となりグレイトフル魂の行動を阻害し、攻撃を受けてグレイトフル魂の変身が解除されて分離した所をイゴールに拾われてしまい、第35話で能力を悪用されてしまう。 タケルの言葉で楽しさは無限に広がって人を繋げることを思い出し、仲直りしたことで元の1体に戻る。 対応するガンマイザーはクライメット。声を担当した関は、兄弟で2役演じるとは想定しておらずネタ切れに近い状態であったため、映像側の演出に合わせる形で口やかましい大人の兄、ハナタレ小僧のようなアホっぽい弟として演じている。一体化した後の演技は『ドラゴンボール』のフュージョンのように別々に録った兄弟の声を重ねている。 サンゾウゴースト ホナミに乗り移ったゴースト。 眼魂の中には中国の山奥のような景色が広がっている。 ガンマイザー・ウィンドに敗れ落ち込むアランに「信念を見失っている」と指摘。彼を「修練の場」と呼ばれる異世界に送り込み、実体化した従者のサル・ブタ・カッパによる手ほどきを受けさせた。 対応するガンマイザーはリキッド。声を担当した関は、テレビドラマ『西遊記』の夏目雅子など女性的なイメージではヒミコと被るため、お経のような感情を入れない喋り方で演じている。
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