英雄の仕事関係
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「アイアムアヒーロー」の記事における「英雄の仕事関係」の解説
黒川徹子(くろかわ てつこ) / てっこ 英雄の恋人で、かつて松尾の漫画アシスタントをしていた。眼鏡と口元のほくろが特徴。英雄のアパートや松尾の職場すぐ近くの、古いモルタルアパートに一人暮らしをしている。アシスタント時代、同僚だった中田コロリと交際していた。別れた後も彼の才能に心酔し、連絡も取り合っていたことを英雄は不快に感じていた。酒乱であり、よく英雄を翻弄する。 事件の発端となった現場付近で少女に噛まれたことで、自室で発症。尋ねてきた英雄に襲いかかり噛み付くも、直前に歯が全部抜けるまで玄関のドアを噛んでいたため英雄は感染せずに済んだ。自らの死期を悟ったかのように遺書めいたメモを残しており、自室内も中田の単行本を纏めて捨て、英雄の単行本を本棚に整列させるなど身辺整理的な行動が見られた。感染後も英雄に襲い掛かろうとする他の感染者を倒し英雄を守ろうとしたが、最期は「もう彼女は救えない」と矢島に諭された英雄の手により、首を切断された。 実写映画版では、英雄と揉み合った際に頭がトロフィーに突き刺さったことで活動を停止した。 大型ZQNに取り込まれた比呂美との会話で、「本当は英雄くん寂しがり屋だから一緒に連れて行きたかった」と発言をしており、襲われた英雄があの場面で助かったのは単なる偶然だったことが発覚する。 中田コロリ(なかた コロリ) 黒川の元交際相手で、3年前に英雄と入れ替わる形で松尾のアシスタントを辞めて漫画家デビュー。実家は渋谷の土地持ちで裕福。女性のストッキングに執着を持つ。英雄の漫画家としての才能を買っていた。 パンデミック以来、東京都豊島区の高層ビルに結成されたコミュニティに籠城しており、補給部隊の隊長として物資調達の指揮を執っている。明晰な判断力を持ち、危機管理能力も高いために慕う者も多く、コロリ隊なる派閥が形成されていたが、コミュニティ上層部がそのカリスマ性を恐れてコロリ隊を分割・解体し、現在では瀬戸ともう一人の女性隊員からなる3人で活動を余儀なくされている。瀬戸には幾度もクーデターを持ちかけられているが、「仮に乗っ取っても彼らと同じことをするだけ」と拒否している。浅田のやり方やヘリ操縦技能に対して強い疑念を持っており、彼に要求されていた教典漫画の作成も渋っている。 クルスの襲撃を受けて大量のZQNが基地へ侵入した際にはコロリ隊を再編し応戦、さらに脱出を目論む浅田や苫米地らと屋上で対峙し、狙撃されるものの一命をとりとめ苫米地が操縦するヘリコプターでサンライズ60を脱出。避難先の島で平穏な日々を取り戻し、英雄の生存を信じつつ漫画の執筆を再開する。 松尾(まつお) 英雄のアシスタント先の漫画家。妻子がいるにもかかわらず、みーちゃんと不倫していた。三谷によれば、「職場に来る女性には手当たり次第手を出していた」という。感染したみーちゃんに噛まれ、しばらくは平静を装って仕事場で執筆作業をしていたが、後に発症し、三谷に撲殺された。 三谷(みたに) 松尾のチーフアシスタント。40歳代。18歳のときに漫画界に入ったものの、デビュー出来ずに年だけとってしまったことを嘆いている。態度が大きく、その性格を英雄は嫌っている。女子アナオタクで、そのため職場でもニュース番組をよく見ている。同じ職場のみーちゃんに好意を持っており、たびたびアプローチを仕掛けていたが、まったく相手にされていなかった。YouTubeを通して街の非常事態について何らかの情報を得ていたため、臨機応変に対応して感染を免れた。英雄と共に生存をかけ東京からの脱出を図るが、三原台一丁目の歩道橋に上がる途中で街の感染者に噛まれ、墜落するジェット旅客機の車輪に頭部を巻き込まれ即死した。 実写映画版では、職場で英雄と遭遇した時点で松尾に噛まれて感染しており、自らカッターナイフで首を切り裂き自害した。 パッシー 英雄のアシスタントつながりの知り合い。関西弁を話す。英雄とは一緒に飲みに行く仲であった。英雄との通話の中で、アシスタント先の師匠が感染したと思しき会話があった。 佐田和也(さだ かずや) 通称「カズさん」(カオリからは「カズ君」と呼ばれている)。超学館週刊ストリップ編集者。英雄のかつての担当編集であり、松尾を担当していた。英雄や三谷の持ち込みネームはことごとくボツにしている。2009年4月29日の業務終了の後直帰、5月1日に台湾で新人漫画家のカオリと共に取材旅行(実質的には不倫旅行)をしていた。現地で発症した彼女と格闘した際に手を引っ掻かれて感染、発症。ホテルの部屋に、英雄の漫画連載を認める旨を殴り書きしたメモを残して、行方をくらませた。 同僚アシスタント 松尾プロの男性アシスタント。眼鏡と前分けの髪型が特徴。松尾と共に、みーちゃんと付き合っており、三谷は彼を「クソ虫」と蔑んでいた。松尾プロのアシスタントの中で唯一感染していなかったが、みーちゃんと松尾の感染後に嫉妬した三谷によって最初に撲殺される。その後、三谷は「あの狭い仕事場でも二人が感染した」という発言に疑問を抱いて質問した英雄に対し、「もうどうでもいいことだよ」と軽くあしらっている。 実写映画版では、みーちゃんと付き合っておらず、「クソ虫」と蔑まれていなかったが、英雄が仕事場に駆け付けるまでに感染していたのか三谷に撲殺されている。 みーちゃん 松尾プロの女性アシスタント。眼鏡をかけており、三つ編みにそばかす顔が特徴。松尾とは不倫関係にあった。感染者となって松尾に襲いかかり、彼の男性器を食いちぎるが、包丁で松尾に刺され、水が入った浴槽に沈められ放置される。その後、水を含んで肥大化した醜悪な姿で復活し、三谷に可燃性ガスが入ったスプレーを噛まされ、ライターの炎によって頭部を爆破され活動停止。 カオリ 新人の女性漫画家。週刊ストリップで連載枠の候補に挙がっていた。編集者の和也とは不倫関係にあり、彼との子を身ごもったと語る。台湾で不倫旅行中に士林夜市で子供に足を噛まれて感染し、翌日訪れた九份で発症、逃げる和也を追う途中で観光バスに轢かれる。
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