条映太秦映画村関連の人々
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「カムカムエヴリバディ」の記事における「条映太秦映画村関連の人々」の解説
五十嵐文四郎(いがらし ぶんしろう) 「#ハリウッド映画関係者」を参照。 二代目 桃山剣之介 演 - 尾上菊之助(二役) るい編(京都編)・ひなた編(京都編)に登場。 初代桃山剣之介の息子で、時代劇界の二世スター。二代目襲名前の芸名は桃山団五郎(ももやま だんごろう)。銀幕を舞台とした父に対しテレビで頭角を現し、父の死から1年がたった1965年4月4日(ひなたの誕生日でもある)に桃山剣之介を襲名し、1966年から父の当たり役だった「棗黍之丞」をテレビシリーズで演じている。演技を離れれば腰が低い紳士で、映画村でのサイン会では小学生のひなたにも敬語で語り掛け、彼女の「侍になりたい」との唐突な言葉に一瞬戸惑いながらも、志を失わなければきっとなれると優しく答え、彼女からプレゼントされた「大月」の回転焼きを席を立って礼儀正しく受け取る。後日お忍びで「大月」を訪れ、現場の差し入れ用に回転焼きを大口注文した際には正体がバレて周囲は騒然となる。その最中突如るいが産気づき、待たせてあった車でるいを病院まで搬送する。 父の遺作となった映画「妖術七変化 隠れ里の決闘」で敵・小野寺左近役を演じる予定だったが、父との確執から降板、完成した当映画を劇場で観ながら悔し泣きしていたところ、サンタ黒須と名乗る男と出会い意気投合、彼を振付師として雇い「ダンゴちゃん」と呼ばせる仲となる。後年「妖術七変化」を再映画化し主演を務める。 自身の主演で再映画化することとなった「妖術七変化」の敵役オーディション終了後、ひなたを呼び止めて自身の過去を話す。桃山剣之介襲名後の自分は父の名を汚しているのではという葛藤を抱えていたが、小学5年生だったひなたがサイン会に訪れ、渡された「大月」の回転焼きを食べたことが転機となり、サンタの「あんこのおまじない」を思い出し、父が自分をずっと見守っていたということに気付けたと明かす。「妖術七変化」の再映画化は、1976年8月21日に「大月」を訪れて目にしたオリジナル版「妖術七変化」のポスターを見たことで、父の声に後押しされたからと話す。そして、サイン会でひなたの問いに返した言葉が父の口癖だったことを明かし、自分は父の志をしっかり受け継いでいたということに気付けたと、ひなたに深い感謝を贈る。 算太が死去した際には葬儀を取り仕切った事が語られている。 ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」に、マット・ロリンズ演じる主人公に大きな影響を与える藩主役で出演。 長らく独身だったが、2006年、美咲すみれと結婚。「棗黍之丞」シリーズで共演した間柄から「40年ごしのゴールイン」と報道された。 伴虚無蔵(ばん きょむぞう) 演 - 松重豊 るい編・ひなた編(京都編)に登場。 条映撮影所のベテラン大部屋俳優。映画「棗黍之丞」シリーズでは斬られ役の常連。敵役・小野寺左近に抜擢された「妖術七変化 隠れ里の決闘」では、彼の殺陣が高く評価された。日常でも服装は着流しで、侍の様な古風で格式張った口調で話す事が多いが、本来の言葉遣いは普通に関西弁である。「妖術七変化」出演時、自身の台詞回しが至らないことが原因で作品が駄作と評され、しかもそれが初代桃山剣之介の遺作となってしまったことへの悔恨の気持ちから、常に鍛錬を忘れないよう敢えてそうしている。1984年から轟の依頼で五十嵐に殺陣の稽古をする。 「ミス条映コンテスト」でのひなたの殺陣(脚本外のハプニング)を見て、翌日自ら「大月」に足を運び、ひなたを「滅びる運命の時代劇を救える人物」と見込み、夏休み期間中映画村でのアルバイトに誘い(会社ではなく彼個人による採用)、ひなたが条映に入社するきっかけを作る。 「妖術七変化 隠れ里の決闘」再映画化において左近役のオーディションに応募し最終選考まで進むが、主役の二代目桃山剣之介に「自分にとっての左近を見つけるため」との趣旨から却下される。その際に彼の口から、初代桃山剣之介は息子への当てつけではなく伴に一目置いて左近役に選んだことを聞かされ、この作品に対する20年の蟠りが氷解する。 ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」に出演をしてほしいと何度もオファーを受けていたが、西洋映画に関心がないという理由から断り続けていた。しかし、ひなたやアクション監督アシスタントしてやって来たかつての後輩である五十嵐の熱心な説得と、アニー・ヒラカワの座礼を目にしたことで出演のオファーを受けることを決め、作品には二代目剣之介演じる藩主が最も信頼を寄せる無口な家老役として出演することが決定した。記者会見の席では、二代目剣之介に「暗闇にいたのでは、見えない景色もあるんです」という言葉をかけられていた。 2022年時点でも健在で、俳優業の傍ら後進の育成にもあたっている。映画村を訪れたひなたに、新しいラジオ英語講座の講師のオファーを受けるべきか迷っていることを伝えられると、「鍛錬により培ったものは一生の宝となる。その宝は、分かち与えるほどに輝きを増す」と助言する。「ラストサムライ」にも出演した「伝説の切られ役」福本清三がモデルではと言われている。 美咲すみれ(みさき すみれ) 演 - 安達祐実 るい編(京都編)・ひなた編(京都編)に登場。 ひなたがお気に入りのテレビ時代劇「棗黍之丞」シリーズで初代茶屋の娘「おゆみ」を演じ一躍脚光を浴びた。同番組卒業後はテレビドラマに活路を見出し東京に行くが、1983年時点ではドラマ仕事は下降気味ながらもプライドは高い女優になっていた。 同年の夏、「棗黍之丞」シリーズ関連イベントのゲストに招かれ2年ぶりに映画村を訪れるが、榊原に嚙みつき、イベント出演の条件に条映ドラマへの出演を強要する。榊原がテレビ時代劇「破天荒将軍」の監督・轟に頭を下げて頼み、出演が決まったが、セリフは場が凍りつく程の棒読みで、挙句撮影中に演出や脚本の変更を何度も注文し、スタッフ一同を辟易させる。更には現場に居合わせたひなたから協力のつもりで作法を指摘されると機嫌を損ねて撮影を中断させる。しかし、見かねた五十嵐とひなたの激論を聞く内におゆみを演じた頃を思い出して監督たちと打ち解け、以後の演技は改善しオールアップする。1984年の春時点においても高慢な態度は相変わらずで榊原とひなたを呼び捨てにするが、ひなたに対しては酒の愚痴に付き合わせる程に親しくなっている。ひなたには酒の席で、「棗黍之丞」シリーズで共演した二代目桃山剣之介について、親子の仲違いの経緯や、初代亡き後の活動ぶりについて調子が良いと思い、ろくな男ではないと評価する発言をした。同年、映画村の舞台「京都茶道家殺人事件」で茶道家の被害者役を演じることとなり、ひなたと一緒に野田家に通い茶道の教授を受ける。一恵からの厳しい指導の毎日に不満を爆発させ一子に一喝されるが、後に茶道家は当たり役となり、1992年時点では毎週レギュラー放送のサスペンスドラマ「茶道家水無月ぼたんの事件簿」シリーズや2時間ドラマの主役として活躍している。同年8月、星川凛太朗と結婚するも、1999年に離婚。 星川との離婚後は心機一転して芝居に打ち込み、ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」に端役ながらも出演する。 2006年に、桃山剣之介と再婚する。 榊原誠(さかきばら まこと) 演 - 平埜生成 ひなた編(京都編)に登場。 条映映画村の社員。映画村のイベントやショーを企画している。 ひなたと同じく時代劇好き。ひなたがミス条映コンテストに出場したことを覚えており、映画村でアルバイトを始めたばかりのひなたとは意気投合し、施設内を案内したり業界事情を説明するなど親切に接する。ひなたの条映入社後は直属の上司となり、様々なイベントを共に企画する。 「棗黍之丞」シリーズのおゆみのファンであることから演じたすみれに対して強い思い入れがあり、初めて採用された自身の企画に当時落ち目だったすみれをゲスト出演に呼んだり、彼女の女優の正念場と判断した茶道家役作りに、野田家で茶道修業をさせるなど並々ならぬ情熱を傾け、すみれの復活の影の立役者となるも、彼女の結婚を知った時はすっかり憔悴。この様子を見かねた一恵に茶席に招かれたことがきっかけで一恵と付き合い始め、1999年プロポーズし結婚、子沢山一家となる。 最終話(第112話)では、定年退職するまで映画村に勤めたことがナレーションにより語られている。 轟強(とどろき つよし) 演 - 土平ドンペイ ひなた編(京都編)に登場。 条映撮影所所属の監督。助監督時代、テレビ時代劇「棗黍之丞」シリーズの「黍之丞危機一髪、おゆみ命がけ」の回を演出した。当時の力関係の名残から、すみれには頭が上がらない。また彼女を苦手視していることもあり、1983年にテレビ時代劇「破天荒将軍」の監督を勤めるなかで、榊原からすみれの出演を懇願された際には難色を示す。 ひなたが出場した「ミス条映コンテスト」では審査員と演技審査の脚本家も勤め、唐突なストーリー展開を他の審査員に突っ込まれつつも、クライマックスの侍の愛の告白セリフを自賛する。出場者たちがストーリーの流れを読み取り各々忠実に演じる中、ひなたが私情から相手に怒りをぶつけて刀で斬るという狂態を演じた際には、会場中が盛り上がる中で苦虫をかみつぶす。 1992年には、時代劇の先細りから2時間ドラマの監督が多くなるなか、ひなたが発案した映画村内でのおばけ屋敷開業のアイデアを聞き、自ら演出に名乗り出る。五十嵐が星川への暴言という事態を引き起こしたことを知った際は、苦渋の決断として「破天荒将軍」への出演禁止を言い渡した。 2002年には「サムライ・ベースボール」における剣之介と虚無蔵の記者会見に出席。虚無蔵のそれまでの苦労を知っていることもあり、記者会見での虚無蔵の様子を見て感涙にむせぶ。 司会者 演 - 浜本広晃 ひなた編(京都編)に登場。 二代目 桃山剣之介サイン会およびミス条映コンテストの司会者。映画村のコマーシャルではナレーションも担当している。 アシスタント 演 - 小塚舞子 ひなた編(京都編)に登場。 ミス条映コンテストのアシスタント。 八代将(やしろ まさる) 演 - 谷口高史 ひなた編(京都編)に登場。 条映の社長。 高山理恵(たかやま りえ) 演 - 羽瀬川なぎ ひなた編(京都編)に登場。 ミス条映コンテストの候補者で後にミス条映に選ばれる。 翌年には再映画化された「妖術七変化 隠れ里の決闘」におふね役で出演する。 星川凛太朗(ほしかわ りんたろう) 演 - 徳重聡 ひなた編(京都編)に登場。 テレビ時代劇「破天荒将軍」シリーズの主演俳優。1994年にすみれと結婚するが、1999年に離婚。離婚後のすみれからは、代表作である「破天荒将軍」をもじって「理不尽将軍」と揶揄されていた。 武藤蘭丸(むとう らんまる) 演 - 青木崇高 ひなた編(京都編)に登場。 二代目桃山剣之介主演の映画「妖術七変化!隠れ里の決闘」の敵役・小野寺左近にオーディションで選ばれた無名の俳優。 1992年に年末スペシャルの時代劇ドラマの主演に決定が新聞一面に掲載され、オーディションに落ち8年間大部屋に燻る五十嵐の苛立ちを助長させる。2006年にはテレビドラマ「棗黍之丞2006」の主演を務める。 畑野 演 - 三谷昌登 ひなた編(京都編)に登場。 「破天荒将軍」の助監督。 平岡 / 園山 / 岸 演 - 西村匡生 / 美藤吉彦 / 笠松祐介 ひなた編(京都編)に登場。 条映撮影所所属の大部屋俳優たち。 総髪さん 演 - 吉田真由 ひなた編(京都編)に登場。 衣装さん 演 - 竹内宏樹 ひなた編(京都編)に登場。 役者 演 - 東山龍平 ひなた編(京都編)に登場。 「破天荒将軍」で破天荒将軍の従者・千代之介役で出演する役者。 殺陣師 演 - 平宅亮 ひなた編(京都編)に登場。 殺陣師 演 - リー村山 ひなた編(京都編)に登場。 条映撮影所を訪れた映画『サムライ・ベースボール』制作関係者達の前で四方切りを披露する。 町娘 演 - 三田みらの、岸本華和 るい編(京都編)に登場。 幼少期のひなたが錠一郎と共に訪れた映画村の団子屋「やまぶき」の店員。 澤田美奈子 演 - 尾本祐菜 ひなた編(京都編)に登場。 ミス条映コンテストのエントリーナンバー1番の候補者。 國村さゆり 演 - 小田ゆりえ ひなた編(京都編)に登場。 ミス条映コンテストのエントリーナンバー2番の候補者。 鈴木莉子 演 - 青木もも ひなた編(京都編)に登場。 ミス条映コンテストのエントリーナンバー11番の候補者。 候補者 演 - 白鳥かすが、原麻梨乃、阿部里佳子ほか ひなた編(京都編)に登場。 ミス条映コンテストの候補者。 サンタ黒須 「#橘(たちばな)家の人々」を参照。
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