木・魚とは? わかりやすく解説

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もく‐ぎょ【木魚】

読み方:もくぎょ

読経のときにたたいて鳴らす木製仏具丸くて中空で、表に魚鱗(ぎょりん)を彫刻してある。布などで先端包んだ棒で打つ。

禅寺庫裏(くり)につるし、食事時に打ち鳴らした魚形の木の板。


もくぎょ 【木魚】

仏具魚鼓魚板鳴魚などとも。木製魚形鳴り物。ふつう球形一部がはみ出たような形のがよく見られるが、長い魚形作ったのも木魚の一種前者読経念仏の時打って拍子をとり、後者ともいい、庫裡下げて食事集合合図とする。にしてあるのは、いつも目をつむることのないにまねて修行せよ、との教えとする。また竜にするものもあるが、魚化して竜となるの意で、凡夫から聖者へとの教え日本へは中世以降中国から入った仏教圏の東アジア各地にもある。ペリー来航時に日本から買ったものが米国渡り楽器転用されている。

木魚

作者深井

収載図書木魚
出版社日本図刊行
刊行年月1994.3


木魚

読み方:もくぎょ

  1. 孕み女指して云ふ語。其腹のふくれたるを嘲り云ふ也。
  2. 懐妊したる女をいふ。
  3. 孕み女のこと。
  4. 妊娠せる人を云ふ。
  5. 妊娠した婦人のこと。
  6. 妊娠していること、腹がふくれていることを通じさせた語。⑵輪姦のこと、つづけさまに使うの意。
  7. 妊娠している婦人のこと。

分類 学生東京

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木魚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/23 13:46 UTC 版)

木魚

木魚(もくぎょ、木魚鼓、魚鼓、木鉦)は読経念仏の際に(ばち)で打って鳴らす仏具の一種である[1]

概要

木魚は、読経時に打ち鳴らすことで、リズムを整える。また、眠気覚ましの意味もあり、木魚が魚を模しているのは、眠るときも目を閉じない魚がかつて眠らないものだと信じられていたことに由来する[2]

小さな座布団状の台の上に置かれ、先端を布で巻いた桴で叩くと、「ぽくぽく」という感じの音が鳴る。大きさは直径6cm程度から、1m以上のものまである。自らの尾を食うや、2匹のを争う姿などを図案化したのような形をしている。表面には魚のが彫刻されている。

仏教禅宗天台宗浄土宗などで用いられる。浄土宗では木魚の使用が禁じられた時期もあったが、その後念仏を唱えるときに使用されるようになり、念仏を邪魔しないために裏打ち(いわゆるバックビート)で木魚を打つ慣わしとなっている。

魚板(萬福寺

木魚の原型は禅寺で使われていた「魚板」(魚鼓)である。これは黄檗宗の本山である萬福寺東光寺韓国の寺院などで見ることができる。魚板とはその名の通り魚の形をした板であり、現在は午前11時45分にだけ鳴らされている。魚は日夜を問わず目を閉じないことから、寝る間を惜しんで修行に精進しなさいという意味が込められている。口にくわえた玉は煩悩を表し、魚の背を叩くことで煩悩を吐き出させる、という意味合いがある。

代には、現代の木魚の形が確立している。日本では室町時代の木魚は存在するが、本格的に使用し始めたのは江戸時代初期に中国から渡来した隠元隆琦で、彼が伝えた黄檗宗では木魚をはじめ、あらゆる楽器を使用する「黄檗梵唄」が有名である。

木魚はクスノキなどの木材から拵えられる。内部の空洞が共鳴胴となることで音が響く。鈴の開口部にも似た「響孔」にあたる部分からを差し込み、丹念に削ることで内部の共鳴部を整える。音色の良い製品を作るには、素材の木材を3年から10年もの期間をかけて乾燥させなければならない。そのため、安い中国産のものに押されて木魚の生産は日本では愛知県のみで、中でも寺院で使用するものは同県愛西市の一社のみが製造している[3]

韓国の木魚

「목탁」(木鐸、モクタク)

韓国では、木魚は前述のように魚の形をしたものが鐘楼に吊るされており、手に持って鳴らす木魚は「목탁」(木鐸、モクタク)と呼ばれ、読経の際には座布団の上に置かずに手に持って打ち鳴らされる。

手に持ちやすいように持ち手の部分が簡素にデザインされ、僧侶のみならず一般の在家信者が自分の木魚を打ち鳴らしながら読経する姿も韓国の寺院では一般的である。バチは布が巻いておらず、野球バットを小さくしたような形状をしている。

楽器として

木魚を楽器としてみれば、一種のスリットドラムである。すなわち、中空の木片の一部にスリットを入れたものである。

ライブハウス演奏会での木魚(2023年)

乾隆帝時代のでは民衆音楽に楽器として用いられた。日本でも歌舞伎で用いられることがある。ベトナムでは「モー」と呼ばれ、打楽器として用いられる。第二次世界大戦後には、ジャズクラシック音楽にも取り入れられ、テンプル・ブロック、チャイニーズ・ブロックともよばれ、2個から5個を一組に使用する場合が多い。高音で堅く鋭い音色のウッド・ブロックに比べると、木魚は柔らかく響きもふくよかである。近年は、伝統的木魚づくりの職人とデザイナーのコラボによる斬新なデザインの木魚もある(深田木工所の「モクギョ」[4]など)。


木魚が使用される主な楽曲

テンプル・ブロックもしくはウッドブロックで演奏される場合もある。

管弦楽曲

吹奏楽曲

J-POP、その他の音楽

番組

脚注

出典

  1. ^ 新村出 編『広辞苑』(第六版)岩波書店、2008年1月11日、2781頁。 
  2. ^ 日本博学倶楽部『「話のネタ」のタネ500』PHP研究所、東京〈PHP文庫〉、2005年7月1日、446-447頁。ISBN 4569664385 
  3. ^ 国産木魚「守り続ける」愛知・愛西 寺向け唯一の工房/注文減、コスト高も直撃日本経済新聞』夕刊2022年8月12日(社会面)2022年9月20日閲覧
  4. ^ 「深田木工所のモクギョ」 https://takumi-no-ichi.jp/products/3013 閲覧日2023年6月29日
  5. ^ STVラジオ2020年8月27日のツイート

関連項目

  • 木柾
  • アヨートルスペイン語版 - 中米の先住民が神事やその他に使用したという、亀の甲羅から作った打楽器。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、木魚に関するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズには、日本の木魚に関するカテゴリがあります。


「木魚」の例文・使い方・用例・文例

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