オープンハンドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > オープンハンドの意味・解説 

オープンハンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 03:22 UTC 版)

オープンハンド (Open-handed drumming)とは、両手が交差しない状態でドラムセットを叩く演奏形態のこと。オープンスタイル、オープンハンドスタイルとも呼ぶ。

概要

右利きのドラム奏者がドラムセットを演奏する場合、左側にあるハイハットを利き腕である右手、右側にあるスネアドラムを左手、と両手を交差させて叩く事(クロスハンド)が一般的であるが、その場合右手の下に左手が入り、左手の上への動きが制限されてしまう。この打開策として左手でハイハット、右手でスネアドラムと通常と逆の位置関係にすることにより、両腕の交差を解消させる目的で用いられる。また、オープンハンドとすることで、右手で左の楽器を捌く必要がなくなるため、右手の自由度が上がると考えるドラマーもいる[1]

ドラムスティックの握り方には大きくレギュラーグリップとマッチドグリップがあるが、オープンハンドを行う場合は基本的にマッチドグリップを用いる場合が多い。

なお、左利きの奏者の場合、多数である右利き奏者のセッティングで叩こうとすると、左手にハイハット、右手にスネアドラムと、自ずとオープンハンドのスタイルになり、そのまま叩けばセッティングの作業が簡略化されるためこの奏法を用いる場合が多い。だが、ハイハットスタンドとバスドラムの足では左右が入れ替わり、クロスハンドの場合とは異なる動きになる。

また、左右どちらの場合においてもライドシンバルの位置は通常と異なる位置にセットされる場合が多い。通常の位置にセットしたまま演奏するにはライドシンバルとハイハットシンバルを異なる手で叩くことになる。

左利きの奏者が独学でオープンハンドから始めたようなケースであればともかく、既にクロスハンドで叩けるようになった奏者がオープンハンドに切り替えるには、それまでクロスハンドで行ってきた練習とは異なる練習が必要となる[2]

また、特殊な例としては上領亘や、それに影響を受けたyukihiroなどが16ビートを刻むために、オープンハンド奏法を用いている。

有名なオープンハンドでの演奏家

脚注

  1. ^ リズム&ドラム・マガジン』2006年12月号によると、ビリー・コブハムは7歳の頃に現在の奏法に疑問を感じ、右手が自由になるオープンハンドで叩くようにしたと語っている。
  2. ^ 『リズム&ドラム・マガジン』2006年12月号によると、サイモン・フィリップスはかなり後期にクロスハンドからオープンハンドに切り替えているが、切り替え初期の頃はスネアとライドを左右逆に叩いてしまうことがあったと語っている。

オープン・ハンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/18 02:24 UTC 版)

オープン・ハンド(Open Hand)は、アメリカロックバンド1999年カリフォルニア州ハリウッドで結成。自主レーベルでEP『Radio Days』『Evolution』を発表した後、MxPxらのサポートツアーを行う。2002年にTrustkill Recordsと契約。2003年にそれまでのEPの編集盤『The Dream』をリリース。2005年に2ndアルバム『You and Me』、2010年に5年ぶりのアルバム『Honey』をリリース。




「オープン・ハンド」の続きの解説一覧

「オープンハンド」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オープンハンド」の関連用語

オープンハンドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オープンハンドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオープンハンド (改訂履歴)、オープン・ハンド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS