十二星座の戦犯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 00:31 UTC 版)
『十二大戦対十二大戦』に登場。全員が共通して戦争を憎んでおり、選ばれし十二人の戦士を殺害することで人々の価値観を揺さぶろうとしている。また、捕らえられれば極刑となることが確実な為、自分達の死すらも厭わない。順番は「牡羊」から「魚」に至る星座の一般的な記順に基づく。名前は「十二星座の戦犯」としての名前 / 本名の順。 フレンド・シープ/メーランド・シェリー 「牡羊」の戦犯。4月4日生まれ。欲しいものは『お洋服が欲しい』。肩書きは『数えて殺す』。 巨大な櫛とバリカンを持った少女。羊の耳の形にスカーフを結んでいる。 戦地でのボランティアとして羊毛で編んだ洋服を戦士達に施していたが、ある時、羊毛が無くなった際に代用品として捕虜の髪の毛や内臓で編んだ洋服を作り、それを生き残った捕虜にも(本人はあくまでも善意で)与えたことで戦犯となった。 能力は催眠術。どんな相手でも100秒で眠らせる。死体を洋服のように纏い、自己催眠をかけることで対象に成り代わることができる。自己催眠は名乗りを挙げると解ける。 十二大戦の開始前に寝住を殺し、彼に成り代わり戦士の集まりに潜り込み、自己催眠が解けると同時に「ねずみさん」で得た別の分岐の十二大戦の知識から、危険と判断した失井と憂城を殺害した。 砂粒とサー・カンサーの交渉の場では、バロン・スーに成り代わり催眠が解けると同時に砂粒に不意打ちを仕掛けようとするが、異能肉により射殺された。 ルック・ミー/ルーク・ミッシェル 「牡牛」の戦犯。5月5日生まれ。欲しいものは『赤ちゃんが欲しい』。肩書きは『誓って殺す』。 花嫁衣裳の大柄な女性。ウェディングケーキを切るナイフを持つ。「ここに誓います」が口癖で、よく「誓います誓いますうるさい」と突っ込まれる。 実子がいないにも拘らず戦地生まれの嬰児を自分の子と思い込み誘拐を繰り返したことで未成年者略取の罪で戦犯となった。ただし誘拐した嬰児は手厚く育て、赤ん坊でなくなれば実の両親に返している。 対象と自分の遺伝子を混ぜ合わせた戦士を生み出す『想像認信(イマジナリーチャイルド)』の使い手。生み出された戦士は5分程で融解するため、「我が子」の死を見続けて精神を病んだ。 アイアン・メイに同行し、「鵜の目鷹の目」で上空を移動する戦士達の前に姿を見せ、交渉が失敗に終わると自殺した。 ダブル・マインド/姉-W2222 弟-M2222 「双子」の戦犯。6月6日生まれ。欲しいものは『選択肢が欲しい』。肩書きは『選択の余地なく殺す』。 水兵の制服を着た双子で、姉は小柄だが弟は巨体。姉はクロスボウ、弟はウォーハンマーを持っている。二人同時に同じセリフを話す。 卓越した戦士を生み出すための実験の失敗で生まれた二卵性の双子。精神の大部分を共有している。別々の施設に幽閉され、別々の団体に保護されたが、とある戦場で再会を果たす。 姉は空母を、弟は原潜を窃盗したことで戦犯となった。 盗んだ艦船の艦載機や武装を精神共感の応用で遠隔操作して戦士たちを攻撃するが、策を見抜かれダンディ・ライオンともども死亡した。 サー・カンサー/シーザー・カエサル 「蟹」の戦犯。7月7日生まれ。欲しいものは『名誉が欲しい』。肩書きは『紳士的に殺す』。雨傘を持つ紳士。傘の裏地は蟹のような赤色。 完全な和解を目的に国家間の争いを仲立ちし収めてきた平和主義者。終戦後も一切のわだかまりを無くすために活動を続けたことで内通の冤罪をかけられ戦犯となった。第八回十二大戦に十二歳で参加し、わずか十二分で優勝したが、願いを行使し、その記録を消している。 戦争を無くすための悪あがきとして、戦争の象徴である「十二大戦」を台無しにすることを企画し十二戦犯を纏め上げ、十二大戦に出資する有力者とのコネを活用し、戦士などの情報を集め「偽の第十二回十二大戦」を開催した。 砂粒との交渉の際に、怒突の毒によって死亡した。 ダンディ・ライオン/本名同じ 「獅子」の戦犯。8月8日生まれ(但し母国を支配した際に自身の星座を獅子座に変えるため強引に改暦したもの)。欲しいものは『星が欲しい』。肩書きは『統べて殺す』。勲章を付けた軍服にライオンの鬣のような髪をした巨漢。 巨大国家の元空軍落下傘部隊ソルジャー。人心を掌握し政府を転覆させるも、反対派に行った処刑方法が国際的に問題視され戦犯となった。 戦犯達のリーダー格であり、「十二星座の戦犯」の名付け親。 事前に安全に見える抜け道を用意した上でダブル・マインドの操るミサイルと戦闘機で戦士達に爆撃を仕掛け、抜け道に逃げ込んだ戦士達を襲撃しようと策を練るが、砂粒に読まれ回収されたミサイルを罠に使われ消滅した。 アイアン・メイ/アンディ・アルマル 「乙女」の戦犯。9月9日生まれ。欲しいものは『ご主人様が欲しい』。肩書きは『仕えて殺す』。 ツインテールの髪型に前面がはだけたメイド服の女装男子。仲間から「魔法少女」と呼ばれる。 男尊女卑とレディーファースト、男女平等が鼎立する新興国に生まれ、徴兵を回避するために女性として育てられた。違法工作が体制に露見し戦場に送られるが上官や敵将に取り入り籠絡することで戦闘を回避し続けたことで、敵前逃亡及び、猥褻物陳列罪により戦犯となった。 魔女の祖母から静電気帯電性のスチール製の箒を受け継いでおり、空を飛べる。 空を移動する戦士達の前に、ルック・ミーと共に姿を見せ、降参を促すが拒否された為、サー・カンサーの指示に従い砂粒に精神的負荷を与えるだけのために自殺した。 バロン・スー/アーロン・スミス 「天秤」の戦犯。10月10日生まれ。欲しいものは『罰が欲しい』。肩書きは『間を取って殺す』。巨大なフック付きの分銅を持った男装の麗人。 元戦争裁判の裁判官。「裁く者」、「許す者」としての矜持を持ち、あらゆる戦争犯罪者の罪を許すため、和解のための裏取引や暗殺さえも繰り返した結果、法廷侮辱罪で戦犯となった。 断罪兄弟とも面識があり、彼らに戦犯側につくよう打診してきた。 交渉の際に仕切り役として指名されたが既にフレンド・シープに成り代わられており、フレンド・シープが銃殺されると同時に死亡した。 スカル・ピョン 「蠍」の戦犯。11月11日生まれ。欲しいものは『名前が欲しい』。肩書きは『嫌々殺す』。 エナメル素材の体にフイットした黒い衣装。顔をマスクで隠す。機械的な口調(作中では電報のようなカタカナ表記)で喋る。 実在すらも疑われる程の伝説の暗殺者。戦犯としての名以外のすべてのパーソナリティが不明。 異能肉を殺害するための囮役を買ってで、自身と服に二丁機関銃の銃口を向けさせ銃殺された。 ウンスン・サジタリ/臼杵 指足(うすき さしたり) 「射手」の戦犯。欲しいものは『住所が欲しい』。12月12日生まれ。肩書きは『狙い澄まして殺す』。弓道着を着て和弓を持った、顔に傷跡のある男。十数キロ先から正確に標的を射抜く腕前の持ち主。 元軍事産業コンツェルンの社員。不正に対し義憤にかられ、秘匿データを公開するが、同時に軍事兵器の設計情報も公開してしまっため数百万〜一千万人の犠牲を出し機密漏洩罪で戦犯となった。弓矢を得物としているのもその反省から原始的な武器を選んだため。 ダブル・マインドとマペット・ボトルと連携して断罪兄弟を射殺する。庭取の新技「百舌鳥の毒」によって死亡した。 ゴー・トゥ・ヘヴン/梧桐 ヴァルキリー(ごとう ヴァルキリー) 「山羊」の戦犯。1月1日生まれ。欲しいものは『健康が欲しい』。肩書きは『病的に殺す』。山羊角をあしらった車椅子に乗った裸足の女性。 胎児だった頃に民間人の母親と共に対人地雷の犠牲となるが、違法で倫理観の欠けた医療行為により治療された。無意識に刻まれた恐怖心により地面を歩けず車椅子で移動する。実は怒突の商品だった時期もあり、様々な国で人身売買や誘拐の被害に遭い続けたことで戦争と人類を憎み、すべての地雷を撤去するために自作した強力な地雷を使用する。結果、違法兵器所有罪で戦犯となった。 十二戦士が全滅した後に、ドクター・フィニッシュと共に、自身が仕掛けた地雷を使い、自滅したように見える形に工作を行い自殺した。 マペット・ボトル/トーマス・B・トールズ 「水瓶」の戦犯。2月2日生まれ。欲しいものは『水が欲しい』。肩書きは『ウェットに殺す』。 透明なレインコートに白い長靴。レインコートは耐火性で、バケツとホースを持つ。丁寧な言葉使いをする。 十二戦士に憧れていたが非戦闘地域に生まれたため、自身で行った放火を自身で消火するマッチポンプを繰り返していた。しかしその行為が徐々にエスカレートしていき、最終的に消火に失敗し故郷を丸焼けにしたことで隠蔽のためにダムを決壊させ、沈めている。終戦後に勝利国の検証により罪が暴かれ放火罪で戦犯となった。 液体を自在に操る能力を持つ。人間の血液を操ることも可能だが対象に触れる必要がある。 スカル・ピョンが作った隙を突いて異能肉に触れ、血液を蒸発させようとするが、砂粒が死に際に施したコーティングにより不発に終わり銃殺された。 ドクター・フィニッシュ/ノクターン 不二(ノクターン ふじ) 「魚」の戦犯。3月3日生まれ。欲しいものは『モルモットが欲しい』。肩書きは『生かして殺す』。 注射器を武器に持つ女医。魚の尾びれのような長髪で、魚鱗状の模様または血痕のついた白衣をまとっている。 幼い頃から収容所内で治療を行い、その腕を買われて所長と結婚するも、新郎と一族を毒殺して逃走。素性を偽って野戦病院に勤めるが正体がばれ、裏で行っていた人体実験も露見したことで医師法違反の罪に問われ戦犯となる。 怒突の商品だった時期があり、彼から毒物の扱い方を学んでいるが、彼のことは顔も名前も覚えていない。 ドゥデギャブルに変装し、偽りのルールを戦士達に伝えた。その後、一人になった妬良を安楽死させた。 ゴー・トゥ・ヘヴンと共に最後まで生き残るも、自分達の地雷で自殺した。
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