におうみや〔にほふみや〕【匂宮】
匂宮【ニオウミヤ】(観賞樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第7735号 |
登録年月日 | 2000年 2月 22日 | |
農林水産植物の種類 | ばら | |
登録品種の名称及びその読み | 匂宮 よみ:ニオウミヤ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | タキイ種苗株式会社 | |
品種登録者の住所 | 京都府京都市下京区梅小路通猪熊東入南夷町180番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山崎和子 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,無名実生種に「初桜」を交配して育成されたものであり,花序のタイプは散房花序,花は淡緑黄色で剣弁,高芯咲,弱香の小輪となる鉢物向きの品種である。樹形は半直立性,株立は中,樹高はかなり低である。とげの形は下部えぐれ形,長さはやや短,基部の幅はかなり狭,色は紅紫,数は枝基部はかなり多,枝中央部は多,花柄は無である。小葉全体の形は楕円形,小葉の枚数は中,本葉の長さは短,幅はかなり狭である。新葉の色は黄緑,光沢は中,本葉の色は濃緑,光沢は無,厚さは厚,硬さは中である。花序のタイプは散房花序,蕾の形はつぼ形である。花形は高芯咲,花径は小,高さはやや低,花弁表面の色は淡緑黄(JHS カラーチャート2702),裏面の色は黄白(同2701)である。花色の移行性は無,花弁のタイプは剣弁,全体の形は狭楕円形,厚さは中,硬さは硬,数は40~59,一茎の花数は2~5,花の香りは弱である。枝の長さはかなり短,太さは細,新しょうの色は黄緑,開花枝の色は緑,開花時期はやや晩である。「よそおい」と比較して,とげの数が枝基部及び中央部で多いこと,花弁数が少ないこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,平成元年に育成者のほ場(福岡県福岡市)において,無名実生種に「初桜」を交配し,その実生の中から選抜,以後,増殖を行いながら特性の調査を継続し,6年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
匂宮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/26 02:03 UTC 版)
源氏物語五十四帖 | |||
各帖のあらすじ | |||
帖 | 名 | 帖 | 名 |
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1 | 桐壺 | 28 | 野分 |
2 | 帚木 | 29 | 行幸 |
3 | 空蝉 | 30 | 藤袴 |
4 | 夕顔 | 31 | 真木柱 |
5 | 若紫 | 32 | 梅枝 |
6 | 末摘花 | 33 | 藤裏葉 |
7 | 紅葉賀 | 34 | 若菜 |
8 | 花宴 | 35 | 柏木 |
9 | 葵 | 36 | 横笛 |
10 | 賢木 | 37 | 鈴虫 |
11 | 花散里 | 38 | 夕霧 |
12 | 須磨 | 39 | 御法 |
13 | 明石 | 40 | 幻 |
14 | 澪標 | 41 | 雲隠 |
15 | 蓬生 | 42 | 匂宮 |
16 | 関屋 | 43 | 紅梅 |
17 | 絵合 | 44 | 竹河 |
18 | 松風 | 45 | 橋姫 |
19 | 薄雲 | 46 | 椎本 |
20 | 朝顔 | 47 | 総角 |
21 | 少女 | 48 | 早蕨 |
22 | 玉鬘 | 49 | 宿木 |
23 | 初音 | 50 | 東屋 |
24 | 胡蝶 | 51 | 浮舟 |
25 | 蛍 | 52 | 蜻蛉 |
26 | 常夏 | 53 | 手習 |
27 | 篝火 | 54 | 夢浮橋 |
匂宮(におうみや、におうのみや)は、
- 『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第42帖。匂宮、紅梅、竹河の三帖から構成される匂宮三帖の第1帖となる。光源氏亡き後の子孫とその縁者の後日談を書く。巻名は本文の「世人は匂ふ兵部卿、薫る中将と聞きにくく言ひつづけて…」に因む。本来の題は「匂兵部卿(におうひょうぶきょう)」で、「匂宮」は略称。
- 『源氏物語』に登場する架空の人物で今上帝と明石の中宮の第三皇子の通称。「匂兵部卿宮(におうひょうぶきょうのみや)」とも。第三部「宇治十帖」の中心人物の一人。
巻名について
本巻は、現在では一般的には「匂宮」の巻名で呼ばれている。しかしながら『源氏釈』、『奥入』、『紫明抄』、『河海抄』、『弘安源氏論議』といった平安時代末期から室町時代初期までの注釈書、さらには『白造紙』の源氏物語巻名目録や『源氏物語古系図』(為氏本、正嘉本)といった文献ではすべて「匂兵部卿」と呼ばれており、この「匂兵部卿」が本巻のもともとの巻名だったと考えられる。「匂宮」という巻名は、鎌倉時代初期に成立したと見られる源氏供養のための漢文体の願文(表白文)である『源氏物語願文』がおそらく初出であるが、広く使われるようになるのは『仙源抄』(「匂宮」に「水原に匂兵部卿とあり、紫明抄に匂兵部卿一名薫中将とあり」との解説を加えている。)、『弄花抄』、『細流抄』、『孟津抄』といった室町時代以降の注釈書であり、それが江戸時代の『源氏物語』の版本によって一般化したと考えられる。なお、『奥入』や『弘安源氏論議』では上記の通り本巻の巻名を「匂兵部卿」としながらも、「別の呼び名」として「薫中将」なる巻名を挙げており、『源氏物語表白』では「薫大将」という巻名を記している。清水婦久子は、本巻の巻名が「匂兵部卿」から「匂宮」に変わったのは、巻名を和歌の中に取り込んだ『源氏物語巻名歌』を詠むにあたって「匂兵部卿」よりも「匂宮」の方が詠み込み易かったからではないかとしている[1]。
帖のあらすじ
「幻」から八年後、薫14歳から20歳までの話。
光源氏亡き後、その面影を継ぐ人はいなかった。長男・夕霧は面影こそ源氏に似てはいるが、若い頃から変わらず真面目で律儀な性格である事から、「やはり 殿(源氏)とは違う」と女房も語るほど。先の帝・冷泉院こそ「亡き殿に瓜二つ」との声もあるが、先の帝であることから口にすることも恐れ多いと憚られていた。ただわずかに今上帝が明石の中宮との間にもうけた第三皇子(匂宮)と女三宮腹の若君(薫、実は柏木の子)が当代きっての貴公子との評判が高い。
源氏が他界してからというものの、六条院は火が消えたような寂しさとなっていた。夕霧は父が愛したこの屋敷が荒れて行くのを憂えたことから、落葉の宮を一条の屋敷から移り住まわせる事に。その甲斐あってか、明石の中宮の娘・女一宮が亡き紫の上を偲び、春の町で暮らすようになり、時々ではあるが、二宮が寝殿を使うようになったことから、六条院は再び賑わいを見せるようになった。
匂宮は元服して兵部卿となり、紫の上の二条院を里邸としている。夕霧は匂宮を婿にと望みもするが、自由な恋愛を好む当人にはその気がない。その夕霧は、落葉の宮を六条院の冬の町に迎え、三条殿に住まう雲居の雁のもとと一日交代に月に十五日ずつ律儀に通っている。夕霧は娘の中で一番美人と誉れ高い藤典侍腹の六の君を、落葉の宮に預けて教養の豊かな女性に育てようとしている。
六条院は、今は明石の中宮の子たちの大半が住んでいる。夏の町に住んでいた花散里は二条院の東の院へ、女三宮は三条宮へそれぞれ移っている。
一方薫は、冷泉院と秋好中宮に殊更に可愛がられ育てられ、元服後は官位の昇進もめざましい。しかし、漠然ながら自分の出生に疑念を感じていた薫は、人生を味気なく思い、悶々と出家の志を抱え過ごしていた。
不思議なことに、薫の体には生まれつき仏の身にあるといわれる芳香が備わっていた。匂宮は対抗心から薫物(たきもの)に心を砕き、このため二人は世間から「匂ふ兵部卿、薫る中将」と呼ばれる。世間の評判はこの二人に集中し、娘の婿にと望む権門は多いが、匂宮は冷泉院の女一宮に好意を寄せており、厭世観を強めている薫は思いの残る女性関係は持つまいとしている。
薫20歳の正月、夕霧は六条院で賭弓(のりゆみ)の還饗(かえりあるじ)を催した。匂宮はもちろん、薫も出席し、華やかな宴となる。
人物の匂宮
匂宮 | |
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『源氏物語絵巻』匂宮 夕霧は賭弓(のりゆみ)後の還饗(かえりあるじ)を催すために、六条院に匂宮らを伴って退出する
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詳細情報 | |
肩書き | 兵部卿宮 |
家族 | 父:今上帝 母:明石の中宮 |
配偶者 | 宇治の中君、六の君 |
子供 | 若君 |
今上帝の三の宮(第三皇子)で、母は光源氏の娘の明石の中宮。源氏の外孫にあたる。五十四帖中「若菜」から「蜻蛉」まで登場。
幼い頃、姉の女一宮と共に紫の上に育てられる(「若菜」)。彼は特に実子同然に可愛がられ、紫の上の死後は彼女が所有していた二条院を自分の住まいとしている。六条院で一緒に育った弟分の薫に常に対抗心を燃やしており、薫の身体の芳香に対抗して着衣に薫物を焚き染めていることから、「匂宮」と呼ばれている(「匂宮」)。
今上帝の子の中で一番の美貌で、方々から婿にとの誘いがかかったが、政略結婚よりも自由勝手な恋愛を好む匂宮は、なかなか正妻を持たなかった。ある時、薫から宇治八の宮の姫君たちの噂を聞いた匂宮は、薫の手引きで中君と結婚、彼女を二条院へ迎えとる(「総角」「早蕨」)。しかし後に夕霧の娘六の君を北の方に迎えると、彼女に興味を移して中君をないがしろにしてしまう(「宿木」)。また、中君の異母妹浮舟が薫の恋人と知りながら、薫になりすまして契りを結び、彼女が苦悩の末入水を図る原因となった(「浮舟」)。
脚注
- ^ 清水婦久子「源氏物語の巻名の基盤」森一郎編『源氏物語の展望 第1輯』三弥井書店、2007年3月、pp.. 171-207。 ISBN 978-4-8382-3152-2
外部リンク
匂宮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:41 UTC 版)
《匂宮雑技団》。殺し名第一位。相手が誰であっても頼まれれば殺す「殺し屋」。殺戮を正しく奇術のように行うため、「殺戮奇術集団・匂宮雑技団」と称される。分家筋も多く、「早蕨」「澪標」等、五十三家が存在する。名字は『源氏物語』の各帖の名に由来。分家を含めれば最大の組織力を誇り、しかも本家「匂宮」だけでも残る全ての殺し名と呪い名を相手にしても引けを取らない強大な戦力を持つ。対極の対極の対極の「時宮」を見たら薙ぎ払うように仕込まれている。主に兄弟姉妹で仕事をする。 匂宮 理澄(におうのみや りずむ) 「名探偵」。匂宮出夢の妹で、出夢の片割れ。黒マントに拘束衣。16歳(肉体年齢は22歳)。 「調査(フィールドワーク)」を専門・担当し、物事を裏の裏まで調査する、「人喰い(カーニバル)」。偏った「弱さ」を持つ。無邪気で無垢な性格。食事を忘れてよく失神する。殺傷能力は皆無。惚れっぽい。口癖は「大好きっ!」、「○○だねっ!」。愛車はカタナ(大型二輪)。十三階段の元メンバー。 〈物語〉シリーズとのコラボ作品『混物語』にも登場。時宮病院のプレイヤーによる闇口崩子誘拐事件の調査を依頼され、身代金の引き渡し現場となった北白蛇神社を訪ねていた。 匂宮 出夢(におうのみや いずむ) 「殺し屋」。匂宮理澄の兄で、理澄の片割れ(人格は男性、肉体が女性)。18歳(肉体年齢は22歳)。 「殺戮(キリングフィールド)」を専門・担当する「人喰い(マンイーター)」。「匂宮雑技団」団員No.18、第十三期イクスパーラメントの功罪の仔(バイプロダクト)。 殺し屋の中の殺し屋。偏った「強さ」を持つ。ぶち切れた性格。重度のキス魔でシスコン。必殺技は両の腕から繰り出される平手打ち、一撃必殺「一喰い(イーティングワン)」。これを両手で相手を挟み込むように放つのが最終技「暴飲暴食」である。威力があまりに強力なため、両の腕を拘束し、殺戮は1日1時間と決めている。戦闘のみなら人類最強をも凌駕すると西東に言わしめた。 竹取山での決戦以降、零崎人識に興味を持ち追い回すようになる。その後人識とは友人のようでもあり恋人のようでもあり仲間のようでもある妙な関係が続き、出夢はそこに居心地の良さを感じていた。しかし「強さ」を存在意義とする出夢にとって他人を必要とする「弱さ」は己の存在意義を揺るがすものであり、出夢はそれに思い悩む。そんな時に出くわした西東天からそそのかされ、当時の人識のクラスメイトを虐殺。完全に決別し、以降最期まで敵対関係が続いた。しかし西東天に人識の存在を隠し通し、死んだと嘘の報告を妹にさせるなど、心では何かしら気にかけていた様子。想影真心に敗北し、死亡する。 十三階段の元メンバー。 〈物語〉シリーズとのコラボ作品『混物語』にも登場。阿良々木暦の推理を聞き、身代金を取り戻すために犯人を追い町から立ち去った。 早蕨 刃渡(さわらび はわたり) 匂宮雑技団分家でもそれなりに上位に位置する「早蕨」の三兄妹の長兄。早蕨薙真の双子の兄。「紫に血塗られた混濁」の異名を持つ。太刀遣い。近距離戦術専門。 無口で、だぼだぼのトレーナー、3サイズは大きいハーフパンツ、紫色のサングラスを着け、髑髏マークの入った野球帽を被っている。身体中につけられた様々なアクセサリーが特徴的。古風かつ相手が怯むほどの冷たい口調で話す。「時宮」に協力を仰ぎ、零崎一族に仇討ちを挑んだ(とは言っても仇討ちは薙真のみの本懐)。兄妹3人の中でも特に実力が抜きん出ており、西東天からスカウトされたこともある。 早蕨 薙真(さわらび なぐま) 早蕨三兄妹の次男。早蕨刃渡の双子の弟。大薙刀を使う、薙刀遣い。中距離戦術専門。 服装は稽古着に袴姿。女性的な顔立ちに、和風な眼鏡、長髪を白いハチマキで結んでいる。兄の刃渡と違って、感情的な一面もある。普段は丁寧口調だが地は乱暴な口調。軽薄に見えて根は慎重。 早蕨 弓矢(さわらび ゆみや) 早蕨三兄妹の末っ子。自分の存在価値を求め続ける少女。名前の通り、弓矢を利用した戦術が得意。遠距離戦術専門。 兄・刃渡を心から愛している。零崎人識によって殺されたといわれているが、人識本人は否定。早蕨潰しを目論む時宮の仕業の可能性が高い。 澪標 深空(みおつくし みそら) 匂宮の分家である「澪標」に属する。澪標姉妹の一人。詳細は#十三階段参照。 澪標 高海(みおつくし たかみ) 匂宮の分家である「澪標」に属する。澪標姉妹の一人。詳細は#十三階段参照。 断片集(フラグメント) 匂宮五人衆。五つの肉体に一つの精神を宿らせた殺し屋。ただし零崎双識は六人と明言。よって、少なくとも《零崎》と《匂宮》が偶発的に共同戦線を張ったときは断片集は六人であったことになる。結局、いまのところは五人なのか六人なのかは謎のまま。 第十三期イクスパーラメントの成功例であり匂宮雑技団の創造した究極の芸術作品。根本的に、二本の腕で十本の腕を防がなくてはいけないため、とても厄介。 総角 ぱれす(あげまき ぱれす) 匂宮雑技団分家「総角」の三姉妹の長女。トンファーを武器として使う。 総角 ろうど(あげまき ろうど) 匂宮雑技団分家「総角」の三姉妹の次女。ヌンチャクを武器として使う。 総角 さえら(あげまき さえら) 匂宮雑技団分家「総角」の三姉妹の三女。三節棍を武器として使う。 上の二人とは歳が結構離れている。 若紫 和歌(わかむらさき わか) 匂宮雑技団分家「若紫」の土使い。 哀川潤に対する包囲網の一人だったが、シースルーの落下に伴い調査団に組み込まれた。
※この「匂宮」の解説は、「戯言シリーズ」の解説の一部です。
「匂宮」を含む「戯言シリーズ」の記事については、「戯言シリーズ」の概要を参照ください。
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