匂坂組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 19:57 UTC 版)
朧燈地区を出入りする唯一の暴力団。三兄弟の台頭と、キカイ島からベニマルらが差し向けられたのと時同じく、約一年ぶりに朧燈地区に姿を現す。 匂坂 匂坂組の組長。はげ上がった頭の小柄な中年。 性格は、レキをして「時にヤクザらしくない行動をする」と言われるが、本質的には古いタイプのヤクザ者である。普段は飄々とした振る舞いをしているが、時折底知れない黒い表情も覗かせる。非常に肝の据わった態度も取り、「三兄弟潰し」のイベントに想定外の動きを感じながらも、断固として続行すると発言している。 その風体にそぐわずキレ者でもあり、匂坂組の親組織も匂坂が手練手管で大きくしていったらしい。それ故に、政治家と癒着し、事実上与党の私設警察化している親組織の現状が気にくわない。 カッシーニを管理事務所に仕立てあげることで、間接的に朧燈の生命線を握っている。 夜になってからカッシーニを訪れ、「三兄弟潰し」のイベント調整に入った。が、その策謀もレキによって覆されてしまう。 その後「三兄弟潰し」のイベント化の目的が、朧燈地区住人の最後の花道を飾るためのものであると吐露。政府による新法案可決の布石として、いわば生け贄になる朧燈地区住人への「愛」が最大の動機であるとした。 ウメ 匂坂のボディーガード。パンチパーマにジャージの上下を着ている大柄な男。 常に匂坂の近くに直立している。匂坂の前では口数はあまり多くない。ベニマルとは面識がある。 腕っ節が強く、突然襲いかかってきた紅蠍の先代を軽々と組み伏せている。 匂坂と共に朧燈を訪れ、三兄弟のアジトに自らの舎弟を配置するなど、主な段取りを担当した。カッシーニにレキが現れた際は不覚を取るも、カッシーニ封鎖後、匂坂の命を受け、フロアへ乱入。襲いかかってきたはぐれや朧燈住人を相手取って戦う。襲ってきた相手をほとんど全滅させる善戦ぶりを見せるが、腹部を裂かれて内臓が飛び出る重傷を負う。レキに朧燈の実態に関しての演説をかます最中、生き残ったはぐれにショットガンで頭部を撃たれて死亡する。 得物はFNブローニング・ハイパワーと、足に隠したリボルバー、腹のさらしに挟んだ二本の短ドス。 カブ 匂坂のボディーガード。髪をオールバックにした、スーツ姿の男。 ウメよりも匂坂の側にいることが多い。匂坂に拾われて養われてきたらしい。 自分にぶつかってきた朧燈住人を片手で持ち上げて床にたたき落とすなど、ウメに劣らず腕っ節が強い。 匂坂と共に朧燈に入り、それ以降常に匂坂の傍らにいた。カッシーニにレキが現れた際、不覚を取って一度は匂坂を人質にとられる。匂坂を救出後、失態に怒った匂坂の暴力を受けるが、その際、腹部に銃撃を受けていたことが発覚する。 武器はリボルバー拳銃。 ウメの舎弟 禿頭とジャージ姿の二人組。三兄弟のアジトを監視し、必要に応じて三兄弟をカッシーニへ呼び出すという役割を任される。が、レキが殺したチンピラの死体を見て完全に萎縮しており、「帰りたい」などと漏らしていた。 三兄弟に存在を勘づかれ、レキによって両者とも惨殺された。 黒バス 匂坂組の若衆。文字通り、黒塗りのバスに乗って朧燈近辺に待機している。 匂坂の切り札でもあるが、朧燈住人と交戦するのには乗り気ではない。
※この「匂坂組」の解説は、「ガガガガ」の解説の一部です。
「匂坂組」を含む「ガガガガ」の記事については、「ガガガガ」の概要を参照ください。
- 匂坂組のページへのリンク