匂い・香り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 09:54 UTC 版)
においの中でも、特に好ましいものを「かおり」「香り」「香気(こうき)」「芳香(ほうこう)」と呼び分けることがある。 良い香りを身体・衣服・住居などに漂わせる文化は洋の東西を問わず古来あり、人々は花やハーブを採集したり、香水や香を発達させてきた歴史がある。たとえば、西洋では古代ローマで西暦1世紀頃に書かれたペダニウス・ディオスコリデスの書De Materia Medica(『薬物学』)には、「ラベンダーを蒸留して作るラベンダー油は他のいかなる香料もしのぐ香りだ」と記述され、着衣や髪につけて用いたり入浴剤などにも使われていたようである。それは現代でもフランスなど地中海沿岸の国々の家庭で盛んに用いられているし、東洋では香を探究してゆくうちに香道も行われるようになった。現在でも様々な芳香剤が開発・販売されている。 飲食においても匂い・香りは重要な要素である。人は口に入れたもの(食品・料理)を咀嚼しつつ、その香りも感じ取っている。人間は、香りの良い食材選びや、香辛料の使用、香りが良くなる調理法の選択などにより、匂いや香りの面でも食生活を充実させようと努力してきた。たとえば菓子などでも、同一の基本材料でつくるもので栄養価的にも、テクスチャー(かみごこち)面でも、何ら変わらないと分かっていても、(そして品種を増やすと、生産コストや輸送コストが増えてしまうことが分かっていても)菓子メーカーは、あえて様々な香り(フレイバー)のものをラインナップとして用意することで、人々の多様なフレイバーに対する需要に応えようとすることが(そして結果として総売上を伸ばすことが)広く行われている。人々は、口に入れるものの栄養価(あるいは空腹感を抑える作用)や かみごこち ばかりだけでなく、香り(フレイバー)も大いに楽しんでいるのである。 香水や芳香剤、洗濯用の洗剤・柔軟剤のように、企業が良いにおいとして開発・販売する製品であっても、嗅ぐ人によっては香りが強過ぎると感じたり、不快な臭いとして心身に影響が出たりすることもある。これを現代の日本では、公害とかけて香害(こうがい)と呼ぶこともある。 詳細は「香害」を参照
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「匂い 香り」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は彼女が通り過ぎたとき,かすかに香水の匂いがした
- 春の匂いがした
- 彼がくんくんと花の匂いを嗅ぎます
- ビールの匂い
- ラノリンには強い匂いがある。
- たんすの匂い袋が一瞬の清涼感を与える。
- 寺の内部から香の匂いが漂ってきた。
- 雨が降り出す前の、土臭い風の匂いが好きです。
- そこにはピザの匂いが漂っていた。
- この水は、工場排水のような匂いがする。
- この台所はよい匂いがする。
- 私はものの匂いを嗅ぐのが好き。
- 私は匂いを嗅ぐのが好き。
- 私は匂いを嗅ぎ分けることができます。
- 私はこれの竹の匂いを気に入っている。
- 私はこれらの竹の匂いを気に入っている。
- それらのどの匂いも同じに思った。
- どの匂いも同じに思った。
- それはとてもいい匂いだ。
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