会社・組織紹介
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 04:28 UTC 版)
産業中央銀行 半沢らが入行した銀行。通称・旧S。半沢の就職活動当時は大変人気で倍率は半沢の同じゼミのひとり、宮本が通う学校だけでも50倍は下らないとされていた。旧Tと合併し東京中央銀行と名を変えた。 東京第一銀行 通称・旧T。2兆900億もの不良債権を抱えてしまい、生き残りをかけて旧Sと合併した。合併以前は、暴力団に対する融資、詐欺や背任に関わる融資、政治家と癒着した実態不明の融資など、いくつもの不正融資に手を染めていた。 東京中央銀行 旧Sと旧Tが合併する事により生まれた、日本三大メガバンクのひとつ。国内はもちろん、海外にもいくつも支店をもっている。だが、合併してからというものの、旧Sと旧Tとの間で醜い勢力争いが起きている。 白水銀行 日本三大メガバンクのひとつ。同じ池井戸潤作品にたびたび登場している。東京中央銀行の取引先のほとんどがサブバンクに白水銀行を置いている。 AFJ銀行 既に破綻した銀行のひとつ。黒崎が主任検査官となって金融庁検査に訪れた時、疎開資料を発見され、検査妨害で告発を受け、そのまま破綻してしまった。 ニューヨークハーバー証券 アメリカの大手証券会社。日本には東京ブランチにだけ支店を置いている。プライベート・バンキングを得意にしている銀行で、取引対象は金融資産で、最低10億である。 開発投資銀行 政府系金融機関のひとつ。帝国航空のメインバンクである。政府系金融機関なので、政府の意向には逆らえない。 半沢樹脂工業 半沢の父が経営する樹脂工業の会社。その中でも特に彼が5年かけて作った樹脂製のネジは、樹脂としては今までにない強度をもち、重さは鉄製ネジの5分の1。これで製品を軽量化でき、腐食も防げる。さらに軽いので運送コストも安くつく、この会社の戦略商品である。 金沢相互銀行 金沢の第二地元銀行。半沢樹脂工業が経営不振に陥った時、旧Sの木村が見捨てた中、金沢相互銀行は半沢樹脂工業の商売を正確に見抜き融資してくれた。 西大阪スチール 東京中央銀行大阪西支店の新規取引先。東田満が経営しており、年商50億の中堅企業だが、どこから攻めても難攻不落、これまでメインバンクの関西シティ銀行立売堀支店としか取引してこなかった。浅野の指示のもと半沢と中西がこの会社を伺うが実際入ってみると、オフィスでの喫煙、雑談、電話は誰も取らず、来客の前を通っても挨拶どころか会釈もせず、アポありで訪問してきた半沢らを10分も待たせており、とても優良企業のそれとは思えなかった。その後、浅野の命令により西大阪スチールに5億の融資が実行されたが、実は西大阪スチールは莫大な赤字を隠す為に粉飾をしており、融資を受けた5ヶ月後にあえなく倒産した。 新日本特殊鋼 西大阪スチールの得意先。あまり景気のいい会社ではないが、前社長が東田と親しく、個人的な関係で取引が開始された。これにより前社長が任期を務めた5年間で西大阪スチールの売上は急進。ところがその間、こちらの業績は鳴かず飛ばずで、前社長はその責任を取る形で5年前に更迭された。西大阪スチールに対する増注も頓挫し、取引先は整理された。新社長の方針とされているが、実際、前社長と親しかった西大阪スチールを邪魔者扱いした噂もあった。 竹下金属 西大阪スチールの仕入先の一社。竹下清彦が経営している。西大阪スチールの倒産に伴い連鎖倒産した。 淡路鉄鋼 西大阪スチールの仕入先の一社。板橋平吾が経営している。西大阪スチールの倒産に伴い連鎖倒産した。 仙波工藝社(せんばこうげいしゃ) 東京中央銀行大阪西支店の取引先。仙波友之が経営している。美術品を専門に扱う出版社で、祖父の雪村、父、友之と一族で経営してきた。看板の専門誌「ベル・エポック」を筆頭に、建築やデザインの専門誌を発刊する他、美術館などでの特別展示会、各種イベントの企画など、広く芸術分野とその周辺事業に根ざした業態が特徴だが、経営状況は「ベル・エポック」を除いて軒並み赤字。その赤字を穴埋めしているのが友之の妹・ハルが立ち上げた企画部門である。 堂島商店 友之の叔父・堂島芳治が経営していた。もともと堂島富雄が親から貰ったお金を資金に立ち上げたもので、切った張ったの不動産投資で大儲け。堂島商店は瞬く間に名を馳せた。後に芳治がこの会社を継ぐが経営が上手くいかず倒産してしまった。 立売堀製鉄(いたちぼりせいてつ) 東京中央銀行大阪西支店の大口取引先。会長の本居竹清と社長の本居智則が経営している。竹清は東京中央稲荷の氏子総代も務めており、歳をとって以降は、ボランティアに積極的に参加するようになったため、沢山の会社会長、社長に顔が利く。 九条スチール 東京中央銀行大阪西支店の取引先。織田圭介が会長を務めている。織田は東京中央稲荷の氏子の一人でもあるが、お祭り委員会に浅野が参加してくれず、しかもその浅野にいきなり訪問されるやM&Aの売りを強要され、かなり機嫌が悪い。これが後に大事件を起こすこととなってしまう。 望月鉄鋼 東京中央銀行大阪西支店の取引先。浅野がこの会社をいきなり訪問するやM&Aの売りを持ちかける。しかも「会社の業績が悪化しないうちに売れ」等、かなり言いたい放題だったため、社長は大変激怒してしまい、矢内がひたすら謝る羽目になってしまった。 太陽建設 東京中央銀行大阪西支店の取引先。浅野がこの会社をいきなり訪問するやM&Aの買いを持ちかける。しかも「20億融資するから買え」等、かなり強引な話だったため、社長も困惑してしまった。 ジャッカル 東京中央銀行大阪営業本部の取引先。田沼時矢が経営している。インターネット関連の新進企業。仮想ショッピングモールが大ヒットし、あっという間に業容拡大。創業5年で上場を果たし、田沼は今やスター経営者ともてはやされている。 田沼美術館 田沼には絵画蒐集という趣味があった。特に仁科譲作品は、圧倒的なコレクションを誇っているだけでなく、彼のスポンサーでもあった。田沼はその美術品の集大成として田沼美術館を建設。まだ未完成だが、仁科譲作品はその目玉なので完成すればかなりの集客が見込める。なお、その美術館の建設費用300億を融資したのが当時、大阪営業本部次長だった宝田である。 タミヤ電機 東京中央銀行京橋支店の取引先。田宮基紀が経営している。京橋に本社を置く中堅電機メーカー。だが中堅といっても、売上高はようやく100億に届くかというぐらいで、都心にある会社としてはそれほどの規模ではない。 ラファイエット アパレル会社。棚橋貴子が経営している。売上高1億に満たない小さな会社。日本橋駅前の百貨店内に店舗を構えている。 伊勢島ホテル 東京中央銀行東京本部の取引先。湯浅威が経営している。創業100周年を超える老舗ホテル。伊勢島ホテルは代々、湯浅家が歴代社長を務めてきたワンマン企業である。だがホテルはここ最近、業績が低迷中。さらに、銀行が最近200億を融資した直後に株の運用失敗で120億の損失を抱えることが判明。専務の羽根は損失の責任を湯浅に押しつけて失脚させ、自分が社長になろうと目論む。 伊勢島販売 伊勢島ホテルの子会社。物販会社。戸越の出向先。新宿駅南口に近い雑居ビルに入居している。 ナルセン システム開発会社。品川区五反田に本社を構えている。伊勢島ホテルはナルセンに100億近いお金を出資している。だが大口得意先のウエスト建設からの売掛金が回収できなくなり、破綻を進めようとしている。 フォスター アメリカ最大のホテルチェーン会社。世界中に最高級ホテルのネットワークを有しており、伊勢島ホテルに興味を持っている。 電脳雑技集団(でんのうざつぎしゅうだん) 東京中央銀行東京本部の取引先。平山一正が経営している。ベンチャー企業。平山が35歳の時、それまで勤務していた総合商社を辞め、創業した。中国企業を連想させる社名は、かつて中国雑技団によるアクロバティックな演技を見て感動した平山が、IT分野でも同じ超絶技巧を駆使するプロ集団をイメージして命名したもの。創業5年目で上場し、その時点で、平山は巨額の創業者利益を得て、日本の起業家のスター的存在にまでのし上がり、いまやその世界では知らぬ者のいない有名人となる。 東京スパイラル IT企業。瀬名洋介が経営している。もともと瀬名はパソコンが好きで趣味はプログラミング。家庭の事情から大学進学を諦めて都内の小さなソフト開発会社に就職するも3年後にその会社は倒産。再就職しようにも経済が冷え切っていたので、瀬名は営業部の先輩だった加納を営業部長に、経理係だった清田を財務部長にして東京スパイラルを創業した。それから瀬名が立ち上げた検索エンジン「スパイラル」はその利便性から瞬く間にユーザーを増やし、2年後には大手の一部上場企業を何社もクライアントに抱える有望株に成長。無事上場も果たし、今では電脳雑技集団に並ぶITの雄となる。 太洋証券 証券会社。アドバイザー契約は結んでいないが、東京スパイラルと付き合いがある。中堅の証券会社で企業売買のノウハウは豊富とはいえない。 フォックス 東京中央銀行東京本部の取引先。郷田行成が経営している。大手のパソコンと周辺機器の販売企業。郷田が40歳の時、それまで勤めていた大手コンピュータ会社を辞めて創業。安売り路線ではなく叩き売り路線で売上を伸ばしてきた。郷田は、自身コンピュータと称される緻密な頭脳の持ち主で、IT業界では一目置かれる存在。 コペルニクス フォックスの子会社。サンフランシスコに本社を構えている。通販会社。郷田曰く「学生がやっているような小さな会社」だが、成長性がいい。 ゼネラル産業 東京中央銀行東京本店の取引先。電脳雑技集団の大口得意先。業績不振で、コスト削減のため事業の集約化を図り、子会社を事業譲渡していた。 ゼネラル電設 ゼネラル産業の子会社。売上150億円の会社。2年前、事業譲渡で電脳雑技集団の子会社となり「電脳電設」と名を変えた。 電脳電設 電脳雑技集団の子会社。2年前設立された社内ネットワーク構築の周辺業務を請け負う会社。同じ頃、ゼネラル産業から事業譲渡でゼネラル電設を譲り受けていた。 帝国航空 東京中央銀行東京本部の取引先。神谷巌夫が経営している。航空会社。だがここ数年経営状況は悪く、再建を図らなければ倒産は免れなかった。だが、社員たちは口が固く、OBの力もあってなかなか再建は捗らない。そんな中政府が帝国航空再生タスクフォースを立ち上げ、取引銀行に債権放棄を打診している。 帝国航空サービス 帝国航空の関連会社の一つ。空港での手荷物や貨物の搭載といったグランドハンドリング業務を行なっている。前回行われた金融庁検査では、赤字脱却の見通しを出していたが、帝国航空の業績が悪く見通しが悪い上、帝国航空サービスの業務はリストラ対象となっており、事業集約によるコスト削減が急務だが、黒崎からは、正常債権からの格下げを検討すべきだと指摘される。 京阪帝国住宅販売 帝国航空の関連会社の一つ。不動産会社。舞橋ステートにかなり依存しており、京阪帝国住宅販売が建て売り住宅を建てて販売した土地の多くが舞橋ステートから転売されたものばかりである。黒崎は金融庁検査で重箱の隅をつつくようにこの点を指摘する。 舞橋交通 東京中央銀行舞橋支店の元取引先。傘下にバス会社とタクシー会社を持つ交通会社。社長は舞橋市の財界の有力者で、箕部の後援会会長を務めていたこともある。2年前に倒産しているが、乃原が倒産の1年ほど前から舞橋交通の顧問弁護士になり、会社や社長の個人資産を移し替えたため舞橋支店はほとんど債権を回収できなかった。 舞橋銀行 舞橋市の第二地元銀行。2年前、金融庁検査で舞橋交通の倒産を指摘され、その影響で破綻してしまった。 舞橋ステート 東京中央銀行舞橋支店の取引先。野川が経営している。老舗不動産会社。従業員800名、年商750億円、当期利益3億5000万円の大規模な会社。15年前はバブル崩壊により経営が苦しかったが、箕部が20億を支援してから業績が回復、潤沢な利益で業容を拡大し、さらにこの10年で京阪帝国住宅販売を大口得意先に加えて、舞橋市内指折りの会社となる。 舞橋空港 空港の一つ。舞橋市は箕部の地元でもあり、舞橋空港は箕部が憲民党にいた時に建てられた。赤字路線だった為、半沢らは撤退しようとしたが、大物代議士の息がかかった空港だからという理由でタスクフォースは存続させようとした。空港誘致に大きく介入したことから舞橋空港は別名「箕部空港」とも呼ばれている。 東京セントラル証券 東京中央銀行の子会社の一社。岡光秀が経営している。証券会社。東京中央銀行は「証券」と略している。資本の筋はいいが、業歴が浅く企業買収の実績があまりない。これまで扱ってきた仕事はほとんど銀行から回されたものが多く市場の真の厳しさを知っているとはとてもいえない。プロパー社員と銀行からの出向組との間で確執がある。 東京中央商事 東京中央銀行の子会社の一社。桜井善次が経営している。東京中央銀行は「商事」と略している。帝国航空に対して出資を考えるが、業績が悪かった為見送りにした。
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