五共和国派(パダーニャ)
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「GUNSLINGER GIRL」の記事における「五共和国派(パダーニャ)」の解説
ピノッキオ (Pinocchio) 声 - なし / 岸尾だいすけ・洞内愛(幼少期) クリスティアーノに飼われている殺し屋の少年。トリエラと対等以上に渡り合った数少ない人間。クリスティアーノが仕事で押し入った家の地下室に監禁されており、クリスティアーノに保護されて育てられる。その恩を返すためにジョンに教えを請い殺し屋となる。初めての仕事で、殺人現場を標的の娘に見られてしまったことから殺害。それがトラウマとなって少女を苦手とするようになった。高い身体能力と天才的な殺しの能力を持ち殺しの技術は一通り備えているが、その中でもナイフの扱いに秀でる。 トスカーナの中心地であるモンタルチーノに潜伏し、周辺ではピーノとの愛称で呼ばれていた。潜伏していた家屋に調べに入った公社作戦1課のコーエンを殺害。その後、フランカ・フランコが合流しに尋ねてくる。近所に住む少女アウローラが家に忍び込んでしまったために捕らえられ、アウローラの救出で侵入してきたトリエラにフランコの援護もあり完勝する。しかし前述のトラウマ故に留めを刺すことが出来ずに見逃してしまう。その際、トリエラのハンドガンを奪って逃走する。 登場当初は感情表現の少ない無機質な青年だったが、フランカやフランコとの交流で人間性を取り戻していく。クリスティアーノが逮捕の危機に陥った際は、クリスティアーノの命令を無視して単身で救出に向かい、クリスティアーノを死なせたくないと感情を露わにし、二人は初めて親と子に近い関係であったことを確認し合う。しかし、雪辱に燃えるトリエラと再び死闘を演じ相打ちとなり絶命する。 クリスティアーノ・サヴォナローラ (Cristiano Savonarola) 声 - 龍田直樹 / うえだゆうじ 五共和国派の正統派派閥ミラノ派の中堅幹部。ミラノでは名士として通っている。サヴォナローラはジロラモ・サヴォナローラからちなんだ偽名と公社は考えている。ただの少し裕福なチンピラと自らを卑下しているが、イタリアへの侮辱だとして美術館や教会などでの襲撃や携帯電話の使用を禁じるなど文化への理解者でもある。用心棒ジョンと共に、監禁から保護したピノッキオを育てる。ピノッキオに対して利用するだけの打算の関係だとしていたが、アレッシオからは愛情を感じたと言われる。 五共和国派の中心だったミラノ派に失態が続き、他の派閥に主導権を取られかねない事態になった時、ミラノ派内部で責任のなすりつけが起こり、クリスティアーノにその役目を負わされて当局に売られた。クリスティアーノも自身も今までの失態の責任を感じてそれを受け入れ、一部を残して使用人を解雇し、屋敷で当局の手入れを待っていた。逮捕を担当したのが公社で、ただのチンピラではないと興味を覚えた作戦部長から殺さないで逮捕するように指示されていた。屋敷に戻ってきたピノッキオの説得で考えを変え、再起のために海外に逃亡することを決意しフランカたちと共に脱出を試みるも、運転していたフランカが狙撃され車ごと崖から川に転落した。 ミラノ派幹部によるジョバンニ・クローチェ暗殺の指示には当初異論を持っていたが、その後エジプト政府に拘束されていた活動家ジャコモを救出し、クローチェの暗殺を依頼することで、実行にうつす。サンマルコ広場の鐘楼籠城事件の後、ジャコモがクリスティアーノを訪ねて来たが、クリスティアーノは全身不随となっておりブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)で会話などを行っていた。その姿を自ら醜態と称しており、それでもなおイタリアの未来を見届け、そして息子(ピノッキオ)と仲間(フランカとフランコ)の復讐のためだとして、ジャコモ=ダンテに社会福祉公社を葬ることを依頼した。新トリノ原発テロ事件の後、社会福祉公社からピノッキオの遺品を提示され、ピノッキオの墓地に案内する条件で取り引きに応じ、五共和国派の黒幕を政府に売り渡した。 ジョン・ドゥ (John Doe) 声 - なし / 樫井笙人 クリスティアーノの用心棒兼殺し屋。自称:元CIAの工作員。暇なときは車の屋根の上で寝て、作戦中でも酒を手放さない。ピノッキオの暗殺技術の師匠でもある。作中でピノッキオのエピソードが始まる以前に抗争で亡くなっている。殺し屋になるなら情を捨てることを教えた。自分の分身をこの世に残すようなもので面白いとしていたが、しかし自身がピノッキオに殺しの技術を教えるのは愛情の一つであるともしていた。 なお「ジョン・ドゥ」は、アメリカで本名が明らかになっていない男性に対する便宜的な呼び名として用いられる名前でもある(名無しの権兵衛、en:John Doe)。 アレッシオ (Alessio) 声:なし / 千々和竜策 クリスティアーノの片腕。クリスティアーノの脱出のために逃走車を準備するために車庫に来たところ、車庫に潜入していたリコに殺害される。 グリエルモ (Guglielmo) クリスティアーノの手下。ウフィツィ美術館でフィリッポを発見し、部下に指示を出していたが、ジャンに捕らえられ、耳を切られ口を割ってしまう。公社に身柄を拘束されるが、その後の消息は不明。 ピリアッツィ (Piriazzi) ミラノの富豪。脱税をして五共和国派に資金提供をしていた。雇っていた会計士フィリッポがそれを知り、裏帳簿を持ち出して告発を計画していたこと、大規模テロの計画を聞かれてしまったことから、クリスティアーノにフィリッポの始末を依頼していた。 アーロン・チチェロ (Aaron Cicero) クローチェ事件の実行グループに近い活動家。その存在は政府も捕捉しており、サンドロ・ペトローシュカ組の内偵により公社が身柄を確保。拷問でも自白しなかったことから、廃人となる可能性が高い非抑制型自白剤を用いられて実行犯などの情報を訊き出された。 ルチャーノ (Luciano) 五共和国派の要注意人物リストB3011番。ルチャーノという名前は通称。物品調達係。ジャンらが来ていたビエモンテ州マッジョーレ湖で偶然居合わせた。クローチェ事件の担当検事を暗殺した犯人が湖の対岸のスイスに逃亡しようとしており、必要物資を手渡した。ジャンにより強引に身柄を確保された。 バルナバ (Barnaba) 五共和国派のヴェネツィア派のサンマルコ広場の鐘楼の籠城事件で籠城した12名を率いる部隊のリーダー。開戦直後は鐘楼北側のジャンのいる時計台に小銃で攻撃を加えていたが、トリエラとベアトリーチェが南側を登壁していると報告を受けて駆け付け、ロケットランチャーでベアトリーチェを狙うが、トリエラの機転で失敗に終わる。自ら撃ったロケット弾の爆発で怯んだ隙にトリエラの展望台への突入を許し、小銃に持ち変える隙にトリエラに胸部を撃たれて倒される。 グイド (Guido) 五共和国派のヴェネツィア派のサンマルコ広場の鐘楼の籠城事件で籠城した部隊のナンバー2。巡航ミサイルの弾頭の無線起爆スイッチを与えられており、もしもの場合には自爆することになっていた。バルナバを倒したトリエラに小銃を向けて銃撃するが、それを躱したトリエラに接近され、銃剣に持ち替えるもトリエラに倒される。起爆スイッチを入れて絶命。 レオナルド・コンティ (Leonardo Conti) 声 - なし / 髙階俊嗣 雑誌記者で、福祉公社についてパトリツィアと調べていた。実は五共和国派の一員であり、それがマルコーに発覚した際、パトリツィアを人質にしたが、アンジェリカの活躍により逮捕された。 マンジェロ・マリノフ (Mangelo Marinoff) 声 - なし / 上別府仁資 ローマのブローカー。活動家になりたいと志願してきたフランカに対し、フランコを紹介した。フランカはおじ様と呼んでいたが、血縁などは不明。公社作戦1課は彼を「あんなブローカー」と称していた。 ブルーノ (Bruno) 声 - なし / 高瀬右光 死体を処理する掃除屋。殺人には関与しない。妻と息子アントニオがいる。この仕事に嫌気が差しているが、家族を養うために続けている。クリスティアーノの一派の下っ端が吐露したことで、公社作戦2課に身柄を拘束される。 ヴィンチェンツォ (Vincenzo) 声 - なし / 前田武 ブルーノの助手。ブルーノの運転する防弾仕様のフェラーリに乗っていたところ、公社に襲撃され反撃しようと窓から身を乗り出したところをリコの銃撃を受けて死亡。 セルジョ・アイマーロ (Sergio Aimaro) 声 - なし / 水野広一 ウーゴ・カルシュマンという偽名で、5年前から誘拐の対象であったメッシーナ海峡横断橋を建設する企業のトップであるダンジェロ理事の警護担当していた。五共和国派の潜伏工作員。 エマ・ブレロ (Ema [Emma?] Blero) 五共和国派のミラノ派の残党の一員。父は残党のリーダーを務めており、父と共に新トリノ原発占拠に参加した。ヴェネツィアでの事件でジャコモがヴェネツィア派を捨て駒同然に扱ったことや、無断で行方を晦ます、スポンサー(クリスティアーノ)の情報を明かさないなどの理由で彼に不信感を抱いていた。 新トリノ原発事件では父の命令で司令室に篭るアシクの監視と護衛にあたった。外国人のアシクに対しても「いけすかない異邦人」と当初は悪感情を抱いていたが、イタリア国旗をめぐるやり取りの後、やや打ち解けるようになり、無人砲台を操作するなど彼のサポートに回った。事件終盤、司令室に迫って来たアレッサンドロ・ペトルーシュカと対峙するも、ペトルーシュカに呆気無く倒されてしまう。その後、アレッサンドロとの取引に応じたアシクとともに、進撃してきたイタリア陸軍の包囲網をかいくぐって無事脱出した。事件後の消息については、本編では描かれていない。 カノーヴァ (Canova) ミラノの大実業家で、五共和国派の黒幕。クローチェ事件の首謀者。クリスティアーノとの取り引きで社会福祉公社が手に入れた情報から、逮捕に至った。先の同時多発的国内テロによって五共和国派の実働部隊は壊滅し、カノーヴァの逮捕により、五共和国派の武闘派の勢力を大きく損ねることを達成した。
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五共和国派(通称パダーニャ)
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社会福祉公社が敵対している反政府団体の総称であり、国会議員を擁する純粋な政党からテロを行っている過激派まで様々である。イタリアの南北の経済格差を背景に分離独立を求めて活動しており、経済的に豊かな北部が納めている税金を貧しい南部に使っていることを問題視している。活動資金は五共和国派を支持する実業家や犯罪組織などからの寄付により成り立っている。名称は、イタリアを5カ国に分割した共和国制を目指していることにちなむ。パダーニャは、ポー川流域の別称。
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