ファイ・ブレインの子供達
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「ファイ・ブレイン 神のパズル」の記事における「ファイ・ブレインの子供達」の解説
食堂第一テラス(「天才テラス」)によく集まる。一部の生徒からは特別扱いと見なされ、反感を買っている。 大門 カイト(だいもん カイト) 声 - 浅沼晋太郎 / 斎藤千和(少年時代) 本作の主人公。√学園高等部1年(第3シリーズより2年。以下同様)で特待生。4月27日生まれ。ネギが苦手。 決め台詞は「俺に解けないパズルはねぇ」「パズルタイムの始まりだ」。「アインシュタインの称号」の持ち主。パズルを見て、作った者の「想い」を感じ取ることが出来る。軸川ソウジからもらった端末に届くデータをきっかけに、望まずして「財」オルペウスの腕輪と称号を手に入れ、神のパズルを解くファイ・ブレインに最も近い存在として、POGのギヴァー達から様々な「賢者のパズル」に挑戦させられることになる。POG曰く、「オルペウスの腕輪に選ばれた者」。POGとの戦いの中、徐々にファイ・ブレインへと覚醒しかけるが最終的にファイ・ブレインになる事を拒む。 少年時代に愚者のパズルで両親を亡くしている。その後バロンに引き取られ、一時期イギリスのクロスフィールド学院に留学していた。なお彼の両親の葬式の際に彼を慰めようとしたノノハのお菓子を食べるも強烈に不味かったようで、それ以降ノノハの作るお菓子を「ノノハスイーツ」と呼んで激しい拒絶反応を示しているが、第1シリーズの終盤に普通に食べられるようになった。その後、ルークの計画を阻止するため、ノノハに別れを告げ、オルペウス島へと向かった。そして追いついて来た仲間達が見守る中、ルークとの決着をつけ、彼をオルペウスの腕輪から解放する。 第2シリーズでは、仲間達と共に各地の「愚者のパズル」解放作業を行っていたが、第1シリーズでオルペウスの腕輪を拒んだことでオルペウス・オーダーから「進化の可能性を壊した人類の敵」として命を狙われ、彼らが√学園生徒を利用して仕掛ける「裁きのパズル」の戦いに身を投じる事になる。また、オルペウス・オーダーの一人・フリーセルとは、クロスフィールド学院にいた頃に会っており、彼との約束を破ったと言われ恨まれている。 フリーセルがレプリカ・リングを本物に変え、ファイ・ブレインに最も近い存在となった事から焦りを感じ、一人「愚者のパズル」に挑戦するうちに再びファイ・ブレインへと近づいていき、腕輪なしの状態でかつてのように未来図を夢として見るようになる。ヒマラヤでの最終決戦において、神のパズルを再現するために「二人のファイ・ブレインの対決」を望んだフリーセルによってファイナル・リング(後述)を着けられ暴走しかけるも、ノノハの叱咤を受けて正気に戻り、力づくでリングを消滅させてパズルに挑む。パズルバトル中にフリーセルの策にはまり、腕輪なしでファイ・ブレインとして覚醒しかけ「閉じた世界」に囚われてしまったが、仲間たちの呼びかけで再び正気に戻り見事フリーセルを打ち破る。戦いが終わった後は再び仲間達と共に「愚者のパズル」の解放に励む。 第3シリーズでは、ジンの記憶を取り戻す方法を探ろうと、ジンとノノハを連れてかつてジンが解いた賢者のパズルを解いて回っていたが、イギリスでレイツェルと遭遇し、その後マスターブレインとの戦いに身を投じることになった。最後はジンから覚醒したオルペウスの思惑通り、レイツェルと神のパズルで対戦することになるが、その中で「偽りの世界」に堕ちたレイツェルを現実世界へ戻し、さらにレイツェルと協力してオルペウスの思惑を超える動きを見せ、完全なファイ・ブレインとなったため新たな器にされかける。しかし、キュービックらが開発した「対オルペウス兵器」に阻害されたことで、間一髪でオルペウス化は免れた。その後、オルペウスを再び封印し、本来の状態に戻ったジンの頼みでパズルを製作、√学園を卒業する前に武者修行と称して世界のパズルを解く旅に出ていった。 名前の由来は「問題解答」から。 井藤 ノノハ(いとう ノノハ) 声 - 清水香里 本作のヒロイン。カイトの幼馴染で、自称「カイトのお目付け役」。√学園高等部1年。2月1日生まれ。 スポーツ万能で成績も優秀、記憶力は抜群で、その記憶力が度々カイトの窮地を救うがパズルは苦手であり、厳密には彼女は「ファイ・ブレインの子供」ではない。テラスに出入りする面々の中では数少ない常識人で、カイトをはじめとする自分の世界にこもりがちな面々を外に引っ張り出す役に。学園ではさまざまな部活の助っ人として活躍する。石板も手刀で一刀両断するほどの怪力を持つ。 そのサッパリした明るい性格は√学園中の(特に同性の)生徒たちに慕われ、学園の付属幼稚園に通っている知り合いの園児達からはその怪力ゆえに「怪獣のお姉ちゃん」(後に「ナイチンゲールのお姉ちゃん」に格上げ)と呼ばれ、親しまれている。 料理も上手く、菓子作りも嗜み、彼女が作る菓子は通称「ノノハスイーツ」と呼ばれている。命名者であるカイトにとっては一つ口にするだけで気絶必死の激マズな味に感じるらしく恐れられているものの、カイト以外には不味くはないらしい。ギャモンやアナからはむしろ好評である。ノノハスイーツはオルペウスの腕輪の副作用に対するショック療法として重宝されていたが次第に効き目が薄くなり、強化版ノノハスイーツ(デス・スペシャル)を製作したが何故か美味しく出来上がってしまった。 第1シリーズ第7話にて「ナイチンゲールの称号」を子供達から与えられたが、本人は「称号持ち=変人」という認識から嫌がっている。なお、非公式な称号であるためか本人が嫌がっているためかは不明だが、本編中で称号で呼ばれることはない。 第3シリーズの神のパズル「時の迷路」の過去では、カイトとは現実と異なる別れ方をしており、「ジンが伯爵と戦う前に神のパズルを解いてしまおう」と言うレイツェルとそれに応じかねていたカイトの前にPOGのソルヴァーとして現れ、「みんなで解けばいいじゃない」と提案。迷うカイトを吹っ切らせ、現実へ戻るきっかけを生んだ。 その後ギャモンと共に無事√学園高等部を卒業している。しかしパズルは相変わらず苦手で、バロンをはじめとする関係者でジンの墓参りに行った際に、カイトがジンのために作ったパズルを相手に苦戦している が、ギャモンが呆れるくらいに時間をかけつつも自力で解いてみせ、周囲を驚かせた。そしてそこに収められていたメモを頼りにカイトを追いかける旅に出ることを決めた。 名前の由来は「ハノイの塔」というパズルから。 逆之上 ギャモン(さかのうえ ギャモン) 声 - 福山潤 「ガリレオの称号」の持ち主。√学園高等部1年。5月11日生まれ。 パズル大会優勝の実力を持ち、「天才」と自称するなどパズラーとしての実力はカイトに引けを取らないが、「俺の頭脳は金になる」と豪語するなど、金にがめつく攻撃的な性格。揺るぎない意志で目的に突き進む姿ゆえに、バロンより「ガリレオの称号」を与えられた。高価な財を求めてソルヴァーとなり、自分が狙っていたオルペウスの腕輪を「横取り」したとしてカイトに対抗意識を燃やし彼に絡むようになる。実はノノハに好意を抱いており、彼女の頼みで巻き込まれる事が多いが、図らずもぞんざいな扱いを受けることもしばしば。また、POGギヴァーのエレナとはアーケードのパズルゲームで鎬を削り、称号で呼び合う関係だが、彼女との会話中に緊張して取り乱していることがある。その後の第3シリーズで挑んだ賢者のパズルにおいて、巻き込まれたエレナと名前で呼び合うようになった。 ソルヴァーの腕だけでなくパズルを作るギヴァーとしての腕も相当なものがあり、両親はおらず妹との2人暮らしで、妹を養うために、覆面パズル作家「地堂 刹(ちどう せつ)」として収入を稼いでいる。また妹のために普段から料理も作っており、見た目に似合わず家庭的。 カイトの両親の真実を知った彼の覚悟を知ってカイトと自分のソルヴァーとしての差を感じ、カイトを倒すためにPOGのギヴァーとなった。その後、カイトにパズルで勝利(カイトの異常があったため)し、さらにギャモンとエレナの会話からギャモンの覚悟を知ったビショップより幹部として認められた。彼の作る愚者のパズルは通常と異なり、正解の存在しないギヴァーとソルヴァーの「対戦型パズル」(理論上はギヴァーが有利)であり、カイトをして「面白い」と言わしめる難易度の高いもの。第1シリーズ23話にてカイトと命がけのパズルをするが、カイトの機転で助かり、カイトに対する敗北を認めて吹っ切れ、和解した。 第3シリーズではファイ・ブレインに覚醒していない(よってカイトたちが見た未来図も見ていない)にも関わらず、オルペウスから「器候補」の一人として指名され、苦悩の末アムギーネに赴き、真っ先にオルペウスに挑んで賢者のパズルに勝利し、オルペウスの腕輪を付ける。腕輪自体はすぐ破壊されたものの、ファイ・ブレインとして覚醒し、その後、滅亡の未来図を垣間見た。この際見た未来図はそれまでジンやカイトが見ていたものとは異なり、地上にカイトともう一人、2人の人物が立っている、というものであった。 その後、フリーセルとともにバトルロイヤル形式のパズル「パニック・ルーム」に参戦するが、エニグマの妨害が原因で負傷、さらには生死不明となるが、最終話までに救出され、無事にカイトと再会する。 名前の由来はボードゲームの「バックギャモン」から。 キュービック・G(キュービック・ガロア) 声 - 宮田幸季 「エジソンの称号」の持ち主。√学園中等部2年。6月2日生まれ。 数学が友達という発明家で、自作のマシンロボット(後述)に搭乗したり様々な機械の発明に勤しんでいる。 発明品の中でも情報収集用の虫メカはよく登場する。最初はパズルに興味がなかったが、カイトに出会いデータ収集と称して彼に興味を持つようになる。カイトの両親の真実を知った際、一時期カイトから距離を置こうとしていた。ノノハやアナからは「キューちゃん」と呼ばれることが多いが、ギャモンやアナは稀に「キュー太郎」とも呼ぶ。 第2シリーズでは、レプリカ・リングの残骸や、その装着者のデータを採取し、ソウジとともに分析するほか、第1シリーズから継続してカイトの脳波をチェックしており、カイトがファイ・ブレインに近づきつつあることにも気づいていた。また、カイトがファイナル・リングを壊した際には「カイトの頭脳はオルペウス・リングすらも超越した」と評している。 第3シリーズでは、マスターブレインのフーダニットやドクトル・テオレムに襲撃され、前者はギャモンやアナと協力して、後者はカイトと協力して撃破する。その後、カイトたちを追う過程でレジーナと遭遇、アナとともに撃破した。カイトがフリーセル、ノノハと共にオルペウスの試練のパズルに挑むようになってからは、オルペウスについての情報を元に、オルペウスがカイトに乗り移ろうとした隙をついてそれを封じるための「秘密兵器」を開発する。 名前の由来は「ルービックキューブ」から。 オカベくん・ヨシオくん・イワシミズくん キュービックが作った「助手」マシンロボット。様々なデータ収集・調査・検索能力を有している。また自走・変形機能があり、運動能力がイマイチなキュービックの通常移動やパズルタイムプレイには欠かせない。シリーズごとに新しく代替わりするのが恒例で、現在まで3機登場している。 初代マシン・「オカベくん」は第1シリーズ第15話のパズル(グレートヘンジ)で壊してしまっていたが、最終話では修理して使っていた。なおオカベくんの名はトーマス・エジソンの唯一の日本人助手岡部芳郎に由来 する。 2代目マシン「ヨシオくん」は特に故障も無く、第2シリーズを無事完動した。 3代目マシン「イワシミズくん」は第3シリーズに登場。音声による発声機能(声優は小野大輔)と自律学習機能を搭載した。そのため、次第にキュービック曰く「わがまま」になりつつある。また、終盤でピノクルやキュービックによる「対オルペウスの秘密兵器」を搭載するが、それを把握していたエニグマによって一行から引き離される。 アナ・グラム 声 - 雪野五月 「ダ・ヴィンチの称号」の持ち主。√学園高等部2年。9月13日生まれ。 極度のマイペースで、独特な台詞回しをし、口癖は「アナが思うにー」。一方で感受性が強く、鋭い感覚を持つ。一見するとノノハも嫉妬するほどの美人だが性別は男性である。カイトに気があるかのような振る舞いをすることがあり、その美貌と相まって度々ノノハをヤキモキさせる。芸術全般に凄い才能と知識を持ち、授業にも出ずに第二美術室に閉じ篭っていたが、カイトを通しパズルに興味を持ち始める。幼い頃は無感情な子であったが、姉であるイヴから「ほわわん」を教えられ、芸術への才能が開花、および今の自由な性格になる。 √学園文化祭では個展を開いていた。また、出場していないにもかかわらず女装コンテストで優勝してしまった。カイトの両親の真実を知った際、一時期カイトから距離を置こうとしていた。 タマキやアイリといった√学園の関係者からは男子と思われていない節もあり、彼女らが開いたレイツェルを歓迎する「女子会」に普通に参加していたり、アムギーネで、元気がないカイトや救助されたフリーセルたちのお見舞いにと、ノノハやエレナたち女子がクッキーを焼いた際も一緒にキッチンにいて、その後の第2回「女子会」にも当たり前のように参加している(その度に挙手して「アナ、男の子」と主張してはいる)。「時の迷路」でレイツェルが作り出した偽りの世界では川辺で絵を描いているが、キャンバスの一部を白いまま残しており、「未完成じゃないの?」と問いかけたレイツェルに、「みんな何かが欠けてる」「無理に埋めようとするとさらに遠くなる」と答え、レイツェルがパズルのフィールドである「改変された過去」へ戻るきっかけを生んだ。 ジンの墓参りに参加した際、エレナとの会話で美術留学中であることが判明、行先はンジャメナらしい。 名前の由来は文字並べパズルの「アナグラム」から。
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