ピカデリー梅田緊急来日特番
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「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!の企画」の記事における「ピカデリー梅田緊急来日特番」の解説
過去9回放送。2005年に「次長課長河本七変化」で登場した“浜田を脅す、入れ歯の老人”がキャラクターとして独立し、企画化されたもの。ピカデリー梅田はシルバータレントの菅登未男が演じている。 特番「日曜ナイトスペシャル」としてMCは梶原しげる、ガキ使メンバーはゲストという設定で出演(「『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の皆さん」と紹介される)。ピカデリー梅田は派手なアロハとスーツ、フェルト帽、サングラスを身にまとった推定80歳前後の男性。カナダ在住のタレントで、出演番組は常に高視聴率をマークしており、特に8時またぎの視聴率は驚異的でF2層で高い人気を誇るという。キャッチフレーズは「うさん臭さゼロ」。決め台詞は「ザッツ・オール!」。その他「ガブリ!噛み付いちゃっていいかな?」「ペロリ!たいらげちゃっていいかな?」「キテるよ、キテるよぉ!」など。見せ場になると「そろそろ入れ歯外しちゃっていいかな?」と言い放つや、なぜか入れ歯を外す。 ピカデリーは、企画の立会人であるガキメンバーを徹底的にいじり倒すことを生き甲斐にしているらしく、遠藤は毎回カメラの前で「千秋、愛してる」と言わされる恥辱を味わっている(第三回では「千秋、今晩食べちゃうよ」とまで言わせる)。しかし、なぜか松本にだけは優しくハゲちゃんと呼んで可愛がっている。また浜田は第3回以降、ピカデリーの奇行にいちいちキレるドSな役回りに転じている。 「奇跡の入れ歯占い師」(2005年5月1日放送)「細木数子の番組があれだけ当たる」ということを当てたという触れ込みで登場。ココリコにはコンビ解散の危機を「きちんと挨拶しろ」とアドバイス。山崎には改名を促し「ザッキッキ」という芸名を与えた。浜田はじめ既婚者メンバーには夫婦仲を保つため「毎日1回『愛してる』と言ってやれ」とアドバイスし、さらに遠藤には「名前を呼んでやれ」と要求。遠藤はカメラに向かって「千秋、愛してるよ」と呼びかけた。しかし、松本には「今年中に結婚しろ」とアドバイスしたものの、肝心の結婚相手は入れ歯を外しながら言ったため、分からずじまいだった。 「奇跡の入れ歯マジシャン」(2005年8月14日放送)「霊長類No.1マジシャン」「仕込んでる感ゼロ、うさん臭さゼロ」という触れ込みで登場。「トランプ透視マジック」「入れ歯空中浮遊術」「美女切断マジック」「瞬間移動」などを披露するも、どれもタネが丸分かりでメンバーは不満顔だった。 「恐怖の入れ歯大食いチャンピオン」(2005年11月27日放送)キャッチフレーズは「満腹中枢なし 胃酸過多この上なし」「咀嚼感ゼロ!噛まない方が早い!否、噛めないから早い!!」。大食いチャンピオンとしてはカナダはおろか全米でも有名で、「ラストバキュームザムライ」との異名を持ち、寒い夜には自らの胃袋にくるまって就寝しているとの触れ込みで登場した。そして「1時間で寿司500貫」や「牛丼60杯」「カレー70杯」に挑戦するも、食べ方は非常に遅く、さらにはチャレンジの途中で「昔、ツケで寿司を食べさせてくれた寿司屋の大将のことを思い出してしまった」「俺はベリタジアンなんだよ!」「嫁がインド人と浮気したのを思い出した」などと、その都度理由を付けては強引に挑戦を打ち切った。挙げ句の果てには失神したふりをして収録を打ち切らせ、本人はタクシーで悠々と夜の錦糸町へと消えていった。 「凄腕入れ歯万引きGメン」(2006年7月9日放送)キャッチフレーズは「追跡中まばたきなし 眼球疲労この上なし」「白目でも見える!黒目なら尚見える!!」。凄腕の万引きGメンであるばかりか、アフター5に絶対捕まらない上司も簡単に捕まえてしまう程の腕前を持っている、という触れ込みで登場した。スタジオではピカデリーの万引きGメンとしての活躍ぶりを密着収録したVTRをモニタリング。極度に目立つ格好で次々と万引き犯を捕まえ、さらには外国人を見事な護身術で捕らえ「男の人呼んでぇ!」と大声を上げるシーンではスタジオは思わず爆笑。この後ピカデリーはスタジオでその護身術を山崎相手に披露。だがピカデリーは単なる実演にもかかわらず、ここでも「男の人呼んでぇ!」と絶叫し、失笑を買った。これに対してピカデリーは「男の人を呼ぶまでが護身術だよ!」と持論を述べた。この後、ピカデリーは自身が万引きGメンになって初めて確保した万引き犯と感動の再会を果たしたが、収録中にもかかわらず、そのまま連れ立って錦糸町へと飲みに行ってしまった。 「カリスマ入れ歯ホスト」(2006年10月29日放送)「貢いだ女性たちの損した感ゼロ!臭いセリフで女を落とすが口臭はゼロ!」の触れ込みで登場。1年前に新宿歌舞伎町のホストクラブ「愛」で74歳でデビューし、ものにした女の数は300から500人にのぼる。源氏名は「ピカ光」。スタジオでは普段の活躍をVTRでモニタリング。甘い言葉で次々と女性を口説き落とす。地方から出てきたばかりの大金の見込めないような客でも差別せず、差別した後輩は激しく叱責する。また女性を抱きしめなでまわしただけでその女性の秘密を言い当てるという特技を持つ。取材時の月間売り上げは9234万6000円で月収は5532万円。番組ではピカが帰省し、両親にホストであることを告白した様子も放送。それを聞いた父親はショックで倒れ死亡。スタジオには母親も登場し、ホストであることを知った母もショックで倒れた。ピカは「誰か医者の人呼んでぇ!」と何度も叫びながら病院へ直行した。いつも尻ぬぐいをさせられ、強引に番組を締める梶原しげるに対し、松本は「(この仕事)もう断ったほうがいいんじゃないですか」とアドバイスした。 「恐怖の入れ歯怪談師」(2007年7月22日放送)「あまりにも霊を引き寄せる体質によりアパートの大家から苦情殺到」「怖さの度合いは東京ドーム4個分」「実体験による数々の怪談はハリウッドで『エクソシスト』『エルム街の悪夢』『キャスパー』といった映画の原作にもなった」などの触れ込みで登場。しかし披露する数々の怪談はどれも全然怖くなくしかもオチはユルユルで、挙句の果てには口パクで話すなどやりたい放題で、メンバーはピカデリーの話に不満顔。今回のピカデリーはなぜか山崎に厳しく、山崎が口答えすると「うるせぇな山崎」「バチが当たるぞ」と脅迫し、毎回山崎の目の前に入れ歯が吊り下げられた。また除霊師としても活躍し、悪霊に悩む若い女に「テイ、テイ、テイ、テン、テン、テン」と訳の分からない声をかけ、さらに尻と胸を揉むという暴挙に出る。女は「もう大丈夫やわ」となぜか関西弁で答え、ピカデリーは「俺の女になれ」とそのまま女を連れて帰ってしまう。前回同様、最後は司会の梶原しげるが強引に締めた。 「入れ歯スタントマン」(2008年5月11日放送)「ハリウッドでは『ラッシュアワー2』以外全作品のスタントを担当した」という触れ込みで登場。キャッチフレーズは「強靭な肉体で国民健康保険支払額ゼロ」「そのギャラの高さはリーズナブル感ゼロ」。その偉業を物語るものとして、ハリウッドスターとのプライベートビデオに始まり、様々な決死のスタント映像が流れる(ナレーションは広中雅志)。しかし、肝心のシーンは誰が映っているかわからないものばかり。口々に罵るメンバーに対し、ピカデリーは野外スタントの実演を申し出る。大量の爆薬を背負って十秒以内に障害物競走をクリアし、爆発装置のストップボタンを押すという過激な内容で、メンバーは固唾を呑んだが、梶原が「ただいま残り時間が9秒の後半から前半にさしかかろうとしています」「さあ残り2秒だ!おーっと3秒に戻った」などとカウントを故意に遅くして実況。結局単なるピカデリーの障害物競争に終始し、再びピカデリーを非難するメンバーであったが、ピカデリーを英雄扱いしてきたはずの梶原が「いちおじいさんがここまで頑張ってらっしゃるんですから、少しは大人になりましょうよ」とまさかの開き直りで強引に番組を締めてしまいピカデリーも成田空港行きの車が到着しその場を後にしてしまった。なお今回の遠藤は、離婚後であるにもかかわらず恒例の「千秋、愛してる」を言わされた。 「入れ歯考古学者」(2009年6月7日放送)「掘れる物ならはるな愛でも掘る」「椿姫彩菜なら尚掘れる」という触れ込みで登場。ピカデリーのスケジュール帳によると、数日間カナダに訪れる以外は月の大半をエジプトで過ごしていること、シールの貼ってある日は「エジプトの女を掘った日」であることが明かされる。次にカナダのカルガリー地区でアイスホッケーの雨傘番組として放送されたにも拘らず、視聴率が50%を超えたという、ピカデリーと吉村作治との対談番組のVTRを紹介。続いてエジプトでクフ王の最新発掘現場(実際は博石館)の密着取材VTRが流され(ナレーションは羽佐間道夫)、レッドスコーピオンとの格闘(実際はシッポを付けたザリガニ)、隊員の落石事故、トロッコの暴走(実際は遊園地のジェットコースター)、生き埋めになったピカデリーの救出、ミイラの発見、地震からミイラが助けてくれた出来事が放送された。更にクレオパトラの肉声の復元、着ボイス化に成功したこと、クレオパトラが隔週土曜日に食していたというエジプト御膳も披露された。最後は、ピカデリーを地震から救ってくれたミイラを番組スタッフが探し出し対面させるが、ミイラの尻と胸をまさぐり、ミイラが女性だと知ると「俺が今日掘ってやる」と言い放ち、メンバーの非難が飛び交う中、ピカデリーはミイラを連れてスタジオを出て行ってしまう。 「入れ歯UFO研究家」(2010年10月3日放送)「発見したミステリーサークルは数知れず」「学生時代のサークルはアメフト部」「好きなコンビニはサークルK」の触れ込みで登場。最初に火星の金属を持って来たというが、空気に触れると消滅するとポケットから取り出さず、擦過音を立てるのみ。次にUFO写真を披露するも、これも魚の形の「本マグロ型」、生理用ナプキンの形の「ウィスター型(浜田に「ウィスパー」と指摘されるも、ウィスターと言い張る)」、玉ネギ頭の形の「黒柳徹子」という胡散臭い物。続いてVTRの紹介に移り、アメリカで放送されたピカデリーと矢追純一との対談、コロラド州で男性が宇宙人にマイクロチップを埋め込まれしゃくれ顎にされたことを解明、ピカデリーがオフロード走行で激しく揺れる車中で受けるインタビュー、等の映像が流される。VTR終了後にピカデリーが眠ってしまい、メンバーから「本当に死んでいるのでは」と危惧される一幕もあった。更にピカデリー自身も宇宙人に改造手術を受けて右脳が機械化されていることが明かされ、被っていた帽子を取ると透明頭蓋から脳が丸見えでメンバーは苦笑。手術の影響で超能力を使えると言い実演するが、何も起こらず「見られているとできない」等と言い訳する。しばらくすると右脳のランプが点滅、休憩となるが、休憩中は外国人女性マネージャーの尻をまさぐっており、メンバーは呆れ果てる。その後「火星と宇宙戦争が起こる」と称して虚空に向かって怪しげな交渉を始め、最後は日本テレビの屋上でUFOを呼び寄せるが、現れたものは2台の小さなUFOのラジコンであった。松本は「走行ですか?」と苦言を呈するも、ピカデリーは「走ったっていいじゃない」と言い放って、強引に番組を締めてしまった。 「ピカデリー梅田 奇跡の数々」(2011年03月20日放送)「ピカデリー梅田 奇跡の数々」との題で総集編が放送された。
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