エインズワース家
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羽鳥 智世(はとり ちせ) 声 - 種﨑敦美 / 演 - 工藤遥(第1・2弾共通) 本作の主人公。赤毛が特徴的な少女。15歳→16歳。作中では「チセ」とカタカナで表記される。 魔法使いとして凄まじい潜在能力を秘めるが、人ではないものを見聞きすることができる能力から父と弟に逃げられ、精神的に追い詰められた母に殺されかけた過去をもつ。親族からも疎まれ、生きることを投げ出そうとしていたころに自ら人身売買に臨み、エリアスに弟子兼妻として落札される。 特殊な魔法的性質を持つ「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」と呼ばれる存在の中でも珍しいタイプとされるが、能力を制御出来ないままでいれば寿命は3年位しかないとエリアスは見立てており、それを回避するため彼の下で魔法の修行を行う。やがてエリアスとの生活の中で周囲に理解者が増え、彼らと交流することで少しずつ前向きに変わりつつある。 「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」としての性質からとにかく魔性や妖精などに懐かれやすく、時にそれがトラブルの元となることがある。また、子守歌でエリアスを眠らせてしまったことで特技が判明しており、何度作っても強力な睡眠薬しか作れなかった事からこのことは本人も自覚している。 学院篇では、英国学園(カレッジ)に入学する。 エリアス・エインズワース 声 - 竹内良太、木下紗華(女性姿) / 演 - 神農直隆(第1・2弾共通) 人間ならざる異形の魔法使い。山羊のようなねじれた角が生えた狼か大型犬の頭骨の頭を備えた姿をしているが、人間の金髪の男性の姿にもなれる。陰に潜む能力や茨の蔓を触手のように使う能力を持ち、破壊を本質的に得意とすることから、「影の茨(ソーン)」「裂き喰らう城(ピルム・ムーリアリス)」の異名を持つ一方で、「骨頭」「影の棘」「茨の魔法使い」「半端者」などと呼ばれることもある。その正体ははっきりと明かされていないが、断片的に「元は精霊」「影に属する存在」「肉の殻を持つ者(リャー・アナム)」「人間になろうとした精霊」と語られている。 教会も迂闊に手が出せないほどの実力者かつ世捨て人。そのため監視がついており、人身売買でチセを破格の価格で競り落とすだけでなく嫁宣言まで行ったため、ペナルティとして3つの事件の解決をさせられるなど何らかの制裁をも受けているが本人はそのことをまるで気にも留めていない。教会に束縛されるつもりはないが、それによって教会とトラブルを起こす方が面倒なので、教会とトラブルにならない程度には課題をこなそう、と言う算段である。 引き篭もりの人間嫌いで知られ、人間のチセを引き取ったことを周囲からたびたび珍しがられる。チセの前では常に冷静で穏やかで紳士的な性格だが、常識に欠けている部分があり、チセにあえて話さずにいることも多く、何も知らされていないチセがトラブルに巻き込まれる原因となることも。また、チセがカルタフィルス(ヨセフ)のキメラの攻撃からアリスを庇って負傷した際には、激昂して黒い毛に覆われた巨大な獣のような姿に変化した。 シルキー 声 - 遠藤綾 / 演 - 広川碧(第1・2弾共通) エリアスの家に住まう家事妖精(ブラウニー)。ボンネットにドレス姿の美しい女性の姿をしている。「銀の君」、「銀の花」とも呼ばれている(英語版では「Silver=銀」の名で呼ばれている)。原作内で絹女給と表記されることもある。 人間に酷似した外見のため、エリアスに代わって人間への応対を行なうこともあり、家事の他にエリアスの常備薬を村人に販売するなどの手伝いもしている。 エインズワース家に入る前はバンシーであったが、憑いていた家が絶えてしまい、行く当てもなくさまよっていたところを丘の防人の「小さきモノを守る」役目によって導かれる。『シルキーちゃん日記』によると丘の防人と文通を行っている。 常に無表情かつ無口であるが、単行本カバー裏の『シルキーちゃん日記』において本編ではあまり見ることのない感情豊かな姿を披露している。 ルツ / ユリシィ 声 - 内山昂輝 / 演 小松準弥(第1弾) チセたちがとある教会の墓場で出会った墓守犬(チャーチ・グリム)。元はただの黒い犬「ユリシィ」だったが、飼い主イザベルの死後も墓に付き従い墓守犬と化した。イザベルを「妹」と思い犬と言う自覚がなかったため、人間の姿を取ることができる。イザベルの面影をチセに見出し、自ら望んでチセと使い魔の契約を結び、「ルツ(ヘブライ語で『哀れみ深い友』の意)」の名を与えられた。初登場時は青年の姿だったが、状況に応じて本来の犬の姿にもなれ、契約後は普段は犬の姿で、必要に応じてチセと同世代の少年の姿を取るようになる。
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エインズワース家
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「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」の記事における「エインズワース家」の解説
ジュリアン・エインズワース(Julian Ainsworth) 声 - 花江夏樹 並行世界の冬木に居を構える魔術師・エインズワース家当主。 朴訥そうで抜けているどこかだらしのない風体だが、ふとした拍子に狂気じみた表情と言動を見せるという中年男性として登場したが、それは置換魔術によってダリウスに概念を置き換えられた姿であり、実態は穂群原学園の制服を着た眼つきの鋭い青年。ダリウス時のものとは違いひどく冷めた性格。その本拠地は深山町のクレーターの中心部に存在する岩山と置換した壮麗な城郭で、普段は魔術によって完全に秘匿されている。美遊を用いて聖杯を召喚し、滅びに向かう世界の救済を求める。クラスカードの制作者であり、ギルガメッシュでも知らない謎のクラスカードを用いるほか、カードを破壊する事も可能としている。敵対者にその圧倒的な実力でもって屈服させる事も厭わないが、神話と称する自らの計画を正しく進める事に執心しているため、無闇な敵対行動は示さない。 得意とする魔術は置換魔術(フラッシュ・エア)と呼ばれるもので、錬金術から派生した基礎魔術の一つとされている。もっともエインズワースの置換魔術はそれを非常に特化させたものとなっているため、実戦でも十分に応用が利くほか、城郭の置換など大規模な術式も可能としている。エインズワースの城の上空には、黒化した英霊たちが凝縮されたキューブを備えており、普段は置換魔術で存在を隠蔽していた。 小学生時代はジュリアンの次女とされていたエミーリアを慕う純朴な少年で、ダリウスを継承する魔術師の家庭に生まれるが、魔術の才能がなくいつも基礎的な置換魔術を練習するほどだった。第2子のためダリウスの影響がなく、いつかはダリウスに置換された父ザカリー、継承されるアンジェリカをサポートする立派な魔術師になりたいと前を向いていた。ところが第4次聖杯戦争で2人が死亡。後継者も失ったダリウスは継承されないはずだったジュリアンに憑りつくこととなったが、魔術素養のないジュリアンはダリウスに反抗しており、その訳はパンドラの処遇ついてだった。幼いころに母がおらずパンドラであるエミーリアになついてたジュリアン。ジュリアンがエミーリアが不死の存在でダリウスに利用されていることに気づいたのはザカリーが完全にダリウスに置換された際に自死を選んだ際(無論死なない)であった。その際からエミーリアもといパンドラを生き地獄から救いたいと望んでおり、ダリウスが望む「新世界」には興味がなかった。その旨をギルガメッシュに尋ねると「パンドラの箱を壊さなければ、彼女は死なない」ことを知り、以降はパンドラを安らかに死なすこと、パンドラの箱を壊すことを望みに美優とイリヤの聖杯の力を使って彼女を助けることを希望にダリウスの置換に耐えていた。エインズワースの代は自分で終わらせたいと思っていたが、第57話にて完全にダリウスに置換された。 かつては一義 樹理庵(いちぎ じゅりあん)という名で士郎の通う学校の生徒会長をしており、士郎とは友人関係だった。 エリカ・エインズワース(Erica Ainsworth) 声 - 諸星すみれ ダリウスの娘、ジュリアンの妹と称される小学生の少女。 天邪鬼な言動が特徴で、本心とは逆のことをよく口にする。プライドが高く強がることも多いが、すぐに涙ぐむ。その性格はイリヤ・美遊の両者に「歪な子」と言われ、悪意を一切抱かず自らの行動によって起きる影響や、他者の思惑などを理解していない。美遊の事は「お姉ちゃん」と呼んで慕っている。田中とは何かと口ゲンカに発展する。 その正体はギリシャ神話に登場するパンドラ。六千年の神代のころにオリュンポスの神々によってパンドラの匣を開ける鍵として創られ、神々が去ったあとも人類の繁栄を見守ってきた存在。本来は名前を持たなかったが、「パンドラの匣」から名前がとられ、呼ばれるようになった。 人類は異人の彼女を軽蔑し、創った神々も彼女を見捨てた。孤独と絶望に苛まれるパンドラだったが、パンドラの箱の中に死が入っており、開けない限りは死ぬことができない。それはパンドラが鍵の役目を放棄しないための神々からの措置だったが、精神を崩し以降叶わない死を望むようになる。そして不老不死のまま、中世には採掘所の洞窟で隠れるように暮らしていたが、ダリウスに発見されてからは名を変えエインズワースの一員として暮らしていた。現在は幼児に姿を変えエリカを名乗りジュリアンの妹として暮らしていたが、5年前はエミーリアと名乗りジュリアンの姉として接していた。ダリウスの計画には美遊同様不可欠の存在として保護されており、後にジュリアンの理想の実現のために自ら英霊の泥を被り、計画を進めようとするものの達成は出来なかったようである。 原典ではパンドラはパンドラの箱を開けているが、美遊の世界では神々から人類が完全に滅んだら開けるよう留意されて以来、6000年間箱を開けていない。(一度パンドラの箱関連で冬木市の災害が起こっている。)またパンドラは箱の鍵としての力を失っており開けることはできず、ダリウスは聖杯の力を使い開けようとしている。 ベアトリス・フラワーチャイルド(Beatrice Flowerchild) 声 - 釘宮理恵 エインズワース家のドールズの一人。 ゴスロリ服を纏い、乱暴な口調で話すサディスティックな少女。性格は非常にフランクだが残忍。バーサーカー(トールと思われていたが、その息子のマグニ)のクラスカードを用いて戦う。エインズワース家中でもやや浮いているようで、ぬいぐるみを自室に抱え込んで寂しさを紛らわしている。ただし、その扱いは苛烈でぬいぐるみはまたたく間に破壊されている。自らの主人筋のジュリアンに主従関係を超えて熱を上げているようで、ポスターや抱き枕などを作っては嬌声を上げている。 元々はジュリアンと同じ穂群原学園初等部に通っていた一般人の少女。いじめられていたのをジュリアンに助けられて以来、ジュリアンに恋をする。ベアトリスはその時名乗った自称で本名は不明。告白をしようとジュリアンを呼び出すが、第四次聖杯戦争の災害で死亡。その後、ドールズとして蘇るが、本名を含む記憶の大半とジュリアンへの恋心を失う。 イリヤとバゼットの戦いで、斬り抉る戦神の剣で心臓を撃ち抜かれるが、トールの神核を犠牲にしたことで死亡を免れる。しかし、トールの神核を失ったことで暴走するニョルニルによって残った記憶をも失いかけるが、イリヤによってカードの強制排出が行われ、何とか助かった。 アンジェリカ・エインズワース(Angelica Ainsworth) 声 - 白石涼子 身長:174cm スリーサイズ:B98/W62/H94 エインズワース家のドールズの一人。 感情の起伏が乏しいツインテールの女性。普段はエインズワースの城中を見廻りながら、エリカの面倒を見ている。エインズワース家が聖杯に託す望みである世界の救済を大義として掲げ、聖杯である美遊を取り戻そうとするイリヤを人類の敵として排除しようと試みている。アーチャー(ギルガメッシュ)のクラスカードを用い、「王の財宝」に収められた武器を利用して攻撃を行う。エインズワースの魔術特性である置換魔術も使用し、人形への精神置換や「王の財宝」の武器を空間置換により多角的に射出するなど高度な使い方ができる。その他にも数枚のクラスカードを駆使できるようである。 「王の財宝」と置換魔術の併用でイリヤたちを圧倒したものの、クロ・士郎のタッグに敗北。その後はジュリアンからは見捨てられてしまったようで、イリヤたちに保護された。その際には以前に増して感情を失い、従容としている。実は第四次聖杯戦争で死亡したジュリアンの姉の意識を置換された人形であり、感情の9割を失っており、作中で見せた怒りなどはすべて演じたもの。 ダリウス・エインズワース(Darius Ainsworth) 声 - 小西克幸 エインズワース家の初代当主であり始祖。別名「エインズワース家のすべての父」。中世に生きていた人物で、鉱物を錬金術で置換する三流魔術師だったが、採掘所でパンドラを発見して以降彼女を支配するようになる。故人だが精神概念としてエインズワースの後継者の長子に憑りつき、疑似的な生で千年間生き続けている。冷酷な性格で人間はおろか英霊を「捻りつぶすだけの蟲」だと卑下している。聖杯戦争のすべての黒幕。 5年前からジュリアンを置換魔術で置き換えて支配していたが、イリヤの「破戒すべき全ての苻」で効果が薄まったが、今なお支配を強めている。今までの詳細が不明だったので、美遊はダリウスがジュリアンの父と思われていた。置換を繰り返すうちに古い世界を見捨て「人類史の存続」としてパンドラのピトスを行使して「人類の新世界への移行」を目指しており、パンドラを死なせようとしているジュリアンとは相反している。 高度な置換魔術を行使しており、ダリウスに置換されている間のジュリアンは肉体を強化され素手で魔術を跳ねのけておりまともな攻撃は通用しない。また、クラスカードを破壊することができる。 ザガリー・エインズワース(Zachary Ainsworth) 声 - 星野貴紀 エインズワースの先代当主。故人。 ジュリアンの実父だが、完全にダリウスに置換されていた。五年前の第四次聖杯戦争で死亡している。第五次聖杯戦争では彼の意識を置換された人形がセイバーのカードを使い士郎と戦い敗れている。倒れる直前に士郎にジュリアンのことを託した。
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