第五次
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「落語研究会 (落語会)」の記事における「第五次」の解説
1968年~ 別名 TBS落語研究会 旗揚げ1968年3月14日 現在も継続。2018年6月に600回を迎えた。 会場国立劇場(小劇場) 国立演芸場開設以降も、TBSは小劇場を借り切り、小劇場で開催。 主催TBSテレビ 第四次までと異なり、落語家は運営に一切タッチしない。純粋に出演者としての参加である。 運営前の落語研究会と違い、番組(下記)を収録するためのイベントである。客は有料入場であるが、万が一不入りでもただちに存続にかかわるようなことはない。 東宝演芸場の「落語勉強会」(1959~)とは別もの。 通常寄席では、落語家はあらかじめネタを決めない。その日の客の雰囲気によってその場で決める。反面、放送の収録(やレコードの吹き込み)は放送局(レコード会社)がネタを決定し、出演交渉の際にそれを通告する。TBS落語研究会もそれを踏襲している。局側としては、高いハードルを設定することで落語家を育てることもできる。桂歌丸が、本来レパートリーになかった三遊亭圓朝噺の第一人者になったのは、このようにして鍛えられたからである。 勃興期レギュラーメンバーを特に固定しないが、当然、TBSの専属落語家(8代目文楽、6代目圓生、彦六、4代目圓遊、5代目小さん)が出演の主力になる。この落語家たちはそのまま昭和の古典落語のベストメンバーといってよい。開局時に専属落語家を選定した出口一雄の功績である。 8代目桂文楽の、伝説となった最後の高座は、この会の第42回である。 その後文楽亡きあとは、6代目圓生、5代目小さんがほぼ全回、それも主任を務め、古典落語の孤塁を守った。また若手(3代目古今亭志ん朝、7代目立川談志、5代目三遊亭圓楽、8代目柳家小三治ら)がフル稼働し、落語界の流れを決定づけた。 現在も、その成り立ちや放映番組の格式高さから、「ホール落語」の中では一目置かれるものとなっている。 コロナ禍による感染予防のため、2020年3・6・7・8月の公演は無観客収録となり、4・5月は収録(開催)中止となった。 長井好弘によるパンフレットの文章「当世噺家気質(とうせいはなしかかたぎ)」は2003年3月から掲載されている。 チケット御定連席券(年間指定席、年一回発売) 当日券(当日17:30から発売) 第470回と第471回の前売り券が、ヤフーオークションに流出した。TBSテレビは事態を重く見て、絶対にこのような事態が起こらないように、2007年10月(第472回)より「しばらくは」(何時までかは不明)前売り券の発売を完全に停止する。 当日券は行列を作って入手する。枚数は少なく、早い時間帯で購入希望者が殺到する。 DVD『落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上』 ソニー・ミュージックダイレクト MHBL-53~60 『落語研究会 古今亭志ん朝 全集 下』 ソニー・ミュージックダイレクト MHBL-99~106(2008年10月1日発売) 『落語研究会 柳家小三治全集』 小学館 ISBN 978-4-09-480304-4 本人によるビデオメッセージ 『落語研究会 八代目 桂文楽全集』 竹書房 TSDS-75523 『落語研究会 六代目 三遊亭圓生 全集 上』 ソニー・ミュージックダイレクト(2009年9月2日発売予定) 『落語研究会 六代目 三遊亭圓生 全集 下』 ソニー・ミュージックダイレクト(2010年3月発売予定) 著書『とことん楽しむ落語のすべて』 ISBN 978-4537019841(1999年、日本文芸社)
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